総合型選抜の個別指導塾 洋々に高校2年12月から通塾し慶應義塾大学に合格した方への合格者インタビュー(180)
生徒プロフィール
- 選んだ受験の種類
- 総合型選抜
- 通った塾
- 総合型選抜の個別指導塾 洋々
- 住まい
- 神奈川県川崎市
- 部活・委員会活動
- 議決委員
- 取得検定回りの情報
- 英検2級
- 性格
- 活発・活動的,おしゃべり好き,集中できる時間が短い,国語・社会のほうが得意
- 評定推移
高校1年生:4.9
高校2年生:4.8
高校3年生:4.8
私の受験ポイント
高校2年次に約10ヶ月イタリアへ留学。その経験から総合型選抜での受験に挑戦
総合型選抜専門の塾に通い、経験や得た学び、やりたいことの言語化に取り組んだ
受験先は自分のやりたいことに合った大学を重視。充実した大学生活を送っている
受験情報
- 受験年度
- 2023年
- 受験校数
- 3校
合否
志望順 | 学校名 | 受験結果 | 受験種類 |
---|---|---|---|
1 | 慶應義塾大学 (法学部 政治学科) | 合格 | 総合型選抜 |
2 | 上智大学 (法学部 法律学科) | 未受験 | 学校推薦型選抜 |
3 | 中央大学 (法学部政治学科 パブリック部門) | 不合格 | 総合型選抜 |
4 | 日本女子大学 (人間社会学部 現代社会学科) | 合格 | 総合型選抜 |
入試スケジュール
- 書類提出 9月5日
- :慶應義塾大学
- 書類提出 9月7日
- :上智大学
- 書類提出 9月15日
- :日本女子大学
- 書類提出 9月15日
- :中央大学
- 試験 9月20日
- :日本女子大学
- 試験 9月20日
- :中央大学
- 論述等試験 9月23・24日
- :慶應義塾大学
学校選び
イタリア留学の経験から総合型選抜での受験に挑戦。受験方式と興味のある分野を意識して学校を選択した
総合型選抜での受験を決めたきっかけは?
高校2年のときに約10ヶ月間、イタリアのシチリアに留学した経験がきっかけです。民間の交換留学プログラムを利用して、ホームステイをしながら現地の芸術系の高校に通いました。3歳の頃から英語劇のサークルに入っていたのですが、そこには留学するメンバーが多く、私もいつかは留学したいと考えていたんですよ。留学するなら早いうちに海外の文化に触れたほうがいいという親の勧めもあって、高校を1年休学し留学することにしました。
留学先ではさまざまな国から来た人たちとコミュニケーションを取りながら生活しました。多様なバックグラウンドを持つ人達といっしょに生活するには、お互いの価値観を理解することが必要です。今後、日本も海外からのインバウンドや移住者が増えていくと言われていますよね?その中で、どうすれば異文化の人たちが共生できる社会になるのか興味を持ちました。このような経験や関心を活かすため、高校での活動をベースに受験する指定校推薦や、志望理由や経験をアピールする総合型選抜に決めました。
志望校はどのように決めていきましたか?
国際政治を学びたいと思っていたので、その中で指定校推薦や総合型選抜での受験を行っている大学を選びました。総合型選抜対策に特化した個別指導塾を友人から紹介され、相談に行ったんです。そこで総合型選抜の試験内容や対策について詳しく教えていただきました。
私の経歴や興味について話をしたところ、「慶應義塾大学」のFIT入試が合っているのではないか、とアドバイスいただいたんです。通っていた高校のレベルではMARCH合格者もそれほど多くないので、始めは「私が慶應義塾大学を目指すの?」と思いました。でも、大学の学部学科とやりたいことがマッチしていたので、慶應義塾大学を第一志望に決めて準備を進めることにしました。
その他の志望校に関しては?
他の志望校についても自分のやりたいことにマッチしていて、総合型選抜試験を取り入れている大学を志望することにしました。ウェブサイトを調べたり塾のメンターと相談したりしながら情報を収集し、上智大学と中央大学、日本女子大学を受験することに決めました。
受験対策について
志望理由の軸が決まるまで何度も自分自身を見つめ直した。メンターのフィードバックをもとにブラッシュアップを繰り返した
総合型選抜を意識してからどのような活動を行いましたか?
夏休みまでは自分のペースで塾の課題をこなし、志望理由などをまとめていました。ですが、受験のための資料の提出が8月末なのに夏休みに入ってもなかなか志望理由の軸が固まらなかったんです。夏休み頃は精神的な焦りと不安でいっぱいでした。
私には東京に住む兄がいたので、夏休みは兄のもとに上京して、毎日塾の自習室に通いました。パソコンに向かって志望理由書を書いては提出し、講師からフィードバックをもらってまた書き直す、という作業の繰り返しです。書き直しは30回以上になったと思います。「よし、これで行こう」と、志望理由の軸が決まったのが8月です。そこから一気に書類の準備を行い、提出後は面接の練習を繰り返しました。
総合型選抜の受験対策で苦労したことは?
出願書類を作成する際は自分を見つめ直すことの繰り返しで、思い悩み辛かったです。リライトを何度繰り返してもなかなかしっくりこなくて、いろいろとアドバイスはもらうのですが、正解もわからないので苦しみました。
なかなか思い通りに準備が進まないと、もし受験に失敗したらどうしよう…という不安も大きくなります。高校には総合型選抜での受験を準備している仲間も少なかったので、話せる友達がいなくて心細かったです。
やって良かった受験対策についてお聞かせください。
志望理由書など答えのない課題に取り組んでいると一人孤独になってしまいがちです。そこで私は「塾を使い倒そう」と決めて、塾の用意するさまざまなイベントに積極的に参加しました。結果的に自分の力を伸ばすきっかけになったと思っています。
また、いろいろな人に志望理由書を見てもらうことで、異なる視点からアドバイスを受けることができました。不安な状態で志望理由書を見せて意見をもらうのは、精神的には負担ですが、そこに向き合えたことが結果的に良かったと思っています。
やっておけば良かったと思うこと、反省点はありますか?
やっておけば良かったことは2つあります。1つ目は、「早い段階から出願書類に取り掛かること」です。私自身、志望理由書に本格的に取り掛かるまでに時間がかかりました。もう少し早い段階から軸が決まっていたら、併願校の書類もより出来の良いものを作る余裕が生まれたのかなと少し後悔しています。
2つ目は「もっといろいろな大学や学部の特色について調べて併願校を決めること」です。大学進学後、高校時代にはわからなかったそれぞれの大学・学部の特色が見えてくるようになりました。今の大学・学部に満足はしていますが、隣の芝生が青いというように、「出願だけでもしておけば良かったな」と感じることがあります。
家庭ではどのようなサポートがありましたか?
受験に関しては塾に相談するほうが的確だと両親も思っていたようです。特別に何か言われたことはありません。ただ金銭面でのサポートには大変感謝しています。塾の費用もそうですが、東京までの往復の費用や滞在費など、受験を終えるまで大きな負担があったと思います。私が思うように受験に取り組めるようサポートしてくれたおかげで、思い残すことなく受験に対する準備ができました。
一般選抜について
一般入試については考えませんでした。まずは総合型選抜に集中して取り組もうと思ったんです。総合型選抜だと受験が9月前後で合格発表も11月頭と一般入試に先行して結果が出ます。結果を見てから指定校推薦や一般受験を検討しようと考えていました。
塾について
総合型選抜に特化した「総合型選抜の個別指導塾 洋々」に入塾。経歴や志望理由を徹底的に棚卸し、言語化に取り組んだ
- 総合型選抜・学校推薦型選抜対策で通っていた塾
- 総合型選抜の個別指導塾 洋々
- 指導方法
- 個別指導
- 頻度
- 週1回(出願書類)、月2回(小論文)
- 科目
- 書類、小論文、面接
- 通塾時期
- 高校2年12月〜
『洋々』を選んだ理由について教えてください。
総合型選抜のサポートに特化した塾として、留学先で知り合った友人から紹介されました。私は留学の関係で高校を1年休学したのですが、その友人は1年先に受験をし、慶應義塾大学に合格していたんです。そこで対策方法について聞いたところ、洋々にサポートを受けたと教えてもらいました。総合型選抜は学科の試験の代わりに志望動機書類や小論文、面接などの対策が必要です。それらは答えがないものだけに、第三者のアドバイスが欲しいと思っていました。
慶應義塾大学のFIT入試はA方式、B方式の2種類あり、評定基準や提出書類などが異なります。私はどちらも受けられる条件が揃っていたので両方の方式で受けることにし、それに必要なサポートを受けられる「慶應義塾大学法学部FIT入試対策プラン」を利用することにしました。
両親には「こういう理由でこのサポートを受けたい」「こういう理由で東京の塾で準備をしたい」と具体的に説明をしました。いわゆる教科を教える塾ではないので、最初はこんなにいろいろなサポートを受ける必要があるのか、金額は妥当なのかと、疑問もあったようです。しかし、受験方式やそれに向けた準備の方針についても全て納得してくれたので、私の想いを信頼してくれた証だと思っています。
『洋々』に通って良かった点は?
完全個別指導でサポート体制が強力な点が良かったですね。私が受講したのは、出願書類の作成、テーマ探求のサポートと、月2回の小論文添削が受けられるコースでした。まず担当指導員が就いてサポートの方針を決め、具体的な指導をしてくれます。日々のフォローはメンターという現役大学生が就いて、カリキュラムの調整や状況をヒアリングしてくれます。ほかにもプロフェッショナルと呼ばれる社会人経験のあるアドバイザーや、エキスパートと呼ばれる専門分野に特化した講師が、面接や小論文を指導してくれます。さらに全体を統括するGM(ジェネラルマネージャー)という存在がいて、チーム全体で私一人を徹底的にフォローしてくれました。
私は進学後にやりたい方向性はあるけれど、具体的にはどのようなものか、どう説明すればよいのかが明確ではありませんでした。そこで、洋々のチームのみなさんと対話をしながらそれを見つけていき、言語化していきます。大学ではこんな研究ができる、世の中にはこんな社会課題がある、といった知見をもらうことで、だんだんと自分の中にあるやりたいことが見えてきました。ずっと奥底に眠っていた本当の希望をすくい上げてもらったような感じです。
『洋々』に通ってどのような変化がありましたか?
単に受験対策という枠を超えて私自身の人生の目標、本当にやりたいことを見つけられました。洋々のみなさんのサポートには心から感謝しています。志望動機を受験対策として明確化できたのですが、これはさまざまな分野の方のアドバイスがなければできなかったことです。
また小論文の添削を繰り返し行うことで、書くことに対してのスキルアップになりました。これも受験が終わっても役に立つ能力だと思います。書くことで自分では気づいていなかった自身の強みやアピールポイントが明確になり、わかりやすく説明する力も身についたと思います。
他にも良かった点があれば教えてください。
夏休みは洋々の自習室に通い詰めました。「洋トピア」といって、メンターが常駐している自習室があります。ここで志望理由書など課題作文を書いていたのですが、メンターが声をかけてくれるので、気楽に相談しやすかったです。
他には、月に一度、あるテーマについてグループでディスカッションして発表する「ワールドカフェ」というイベントがありました。「バトルロイヤル」という志望理由書について1分間で発表してフィードバックをもらうイベントもありました。正直、発表をした内容に指摘を受けるのはちょっとしんどかったのですが、これも面接の練習だと思って積極的に取り組みました。
改善してほしいと思う点は?
地方に住んでいたので、普段はオンラインで塾のサポートを受けていました。ただグループワークなどのイベントは東京の本部にしかないので、それを受けるには東京にしばらく滞在する必要がありました。私には東京に住む兄がいたので、夏休み中は兄のもとに滞在して参加できましたが、地方からも参加できる機会が多ければと思います。
学校生活について
興味のある研究に向き合えるのが楽しみ。一般入試入学者との意識にギャップを感じる点も
- 学校名
- 慶應義塾大学
「慶應義塾大学」はどのような雰囲気だと感じていますか?
どんなことを学びたいかを明確にした上で入学しているので、講義科目や学習の目的にギャップは感じていません。入学前からイメージしていた通りです。まだ1年次ということで、研究室には所属しておらず知識を得る受け身の講義が多いため物足りなさは感じています。ですが、今後年次が上がるにつれて演習形式の講義も増えてくるので楽しみです。
どのような生徒が多いですか?
多様なバックグラウンドを持つ学生が多く、意欲も高いので、共に学ぶのにはいい仲間たちがいると感じています。ただ一般受験で入学した学生と目的意識でギャップを感じることもあります。たとえば一般受験の入学者には興味がない講義をとっている人も多くいて、温度差を感じることがあります。逆に一般受験で入学した学生は、歴史などに関する知識だったり英語の長文読解だったり、基礎力は断然高いなと思っています。このあたりは大学で学ぶ中で必要な知識を得てキャッチアップしていきたいと思っています。
目指している未来があれば教えてください。
将来は一般企業への就職を考えています。まだどのようなジャンルがいいかは具体的に決まっていません。大学の志望理由でもある「在留外国人との共生」という課題について取り組める仕事に就きたいと思っています。メディア関係の仕事であればそうした問題を発信できるでしょうし、国際機関などでその問題に取り組むことも選択肢のひとつです。また一般企業でもダイバーシティ&インクルージョンの分野では必要なテーマです。まだひとつに絞りきらずに、さまざまな知見を得て可能性を広げて考えたいと思っています。
取材して
今回取材をさせていただいたのは、慶應義塾大学法学部に通う前原さんです。留学経験をきっかけに感じた課題を、総合型選抜受験を通じて言語化し、大学でも一貫してその課題に向き合っています。この目的意識の明確さは、総合型選抜受験を経たからこそだと感じました。ディスカッションや小論文練習を通じての言語化スキルは、受験にとどまらず後々にも役に立つものです。こうしたスキルをもとに、大学での学びを通じて将来への夢や目標に向かっていってほしいですね。
この記事はインタビューを基に執筆されました。
文:谷口勇人/編集:塾選(ジュクセン)編集部
通った塾について
総合型選抜に特化した「総合型選抜の個別指導塾 洋々」に入塾。経歴や志望理由を徹底的に棚卸し、言語化に取り組んだ
ココがポイント
- ビジネスの最前線で活躍するプロフェッショナル講師から質の高い完全個別指導が受けられる
- 総合型選抜合格者である現役大学生メンターや指導経験豊富なGMによるサポートを受けられる
- オンライン(Zoom授業)でも通塾と同じ品質で、出願書類の準備、小論文準備、面接準備ができる