河合塾マナビスに高2の1月から通塾し明治大学に合格した方への合格者インタビュー(23)
生徒プロフィール
- 通った塾
- 河合塾マナビス
- 住まい
- 埼玉県新座市
- 性格
- チャレンジ精神旺盛で行動力のあるタイプ
- 偏差値推移
- 高1:偏差値40程度
高2:偏差値29
高3:偏差値64
私の受験ポイント
スタート時は偏差値29。受験科目を絞り、足りない知識は映像授業でスピード習得!
6つの志望校それぞれの出題傾向を探るために、20年分の過去問をすべてチェック
身体を使った暗記法が功を奏し、世界史は毎回ほぼ100点に。わずか半年で偏差値64へ急上昇
受験情報
- 受験年度
- 2021年
- 受験校数
- 6校
合否
志望順 | 学校名 | 合格判定 | 受験結果 |
---|---|---|---|
1 | 明治大学 (文学部 史学地理学科) | C判定 | 合格 |
2 | 青山学院大学 (文学部 史学科) | C判定 | 合格 |
3 | 法政大学 (文学部 史学科) | C判定 | 合格 |
4 | 立教大学 (文学部 史学科) | C判定 | 不合格 |
5 | 中央大学 (文学部 西洋史学科) | A判定 | 合格 |
6 | 日本大学 (文理学部 史学科) | A判定 | 合格 |
入試スケジュール
- 2月1日
- :日本大学
- 2月3日
- :日本大学
- 2月5日
- :明治大学
- 2月7日
- :法政大学
- 2月8日
- :立教大学
- 2月10日
- :中央大学
- 2月11日
- :立教大学
- 2月13日
- :明治大学
- 2月14日
- :青山学院大学
学校選び
重視したポイントは、本気で登山に打ち込める大学かどうか
志望校はどのように決めていきましたか?
志望校を選ぶ際に重視したのは、「山岳部があるかどうか」でした。というのも、高校で山岳部に所属していたのですが、ちょっと活動内容に物足りなさを感じていたんです。登山が好きで雪山にチャレンジしたりもしていましたが、個人だけで取り組むには安全面でも限界があります。そこで、大学の山岳部に入って、本気で登山と向き合いたいと思ったのがきっかけです。
ネットで調べてみると、東京農業大学、信州大学、北海道大学の山岳部が有名なようでした。どの山岳部もかなり本格的で、難しい登山ルートや岩壁をよじ登るクライミングに挑戦しており、かなり心惹かれましたね。最終的には両親から「地方じゃなくて、都心に近い大学にしてほしい」と説得されて、都内にあり、山岳部が活発な大学の中から選んでいきました。最終的に東京農業大の他にも明治大学、青山学院大学、法政大学など合わせて6つに絞りました。
6つの大学の中で、説明会に参加した学校はありましたか?
コロナ禍だったため、説明会は特に参加しませんでしたが、青山学院大学は行ったことがありました。高1の時にオープンキャンパスがあったんです。高校の授業で「オープンキャンパスに参加してみる」という課題があったので、軽い気持ちで訪問しました。キャンパスライフってどういう感じなのか」を想像できましたし、大学特有の雰囲気は味わえたかなと思います。
塾について
足りない知識をスピード吸収!映像授業でレベルに合わせて学習
- メインで通っていた塾
- 河合塾マナビス
- 指導方法
- 個別指導
- 頻度
- 週3〜4日
- 科目
- 英語、国語、世界史(高3の夏頃から英語、国語のみ)
- 通塾時期
- 高2の1月〜
- 授業時間と費用
-
高2:週3〜4(1回90分~180分)、費用不明
高3:週3〜4(1回90分~180分)、費用不明
『河合塾マナビス』を選んだ理由について教えてください。
自宅から近く、通いやすいと思って選んだのですが…進路について考え、本格的に勉強しようと思った矢先に緊急事態宣言が出てしまいました。本来は塾に通わないと映像授業が見られなかったのですが、いつどこにいても衛星放送で映像授業がチェックできるようになったんです。
このおかげで、自宅からいつでもアクセスできるようになり、どこででも学べる環境が整いました。学校の授業もリモート中心になり、2日おき登校が当たり前になったので、今までの勉強の遅れを取り戻すには良いチャンスだったと思います。
受験勉強を始める時期はかなり遅く、高2の2〜3月くらいからのスタート。しかも中高一貫校に入学したため、中学受験のあとはホッとしてしまって5年間ほぼ勉強せずに過ごしてしまったんです。その結果、高2では偏差値29まで下がりました。自分としてはそこまで焦りはなくて、「まあ、なんとか間に合うだろう」とポジティブに捉えていました。ただ勉強を始めてからはだんだんと焦りも募ってきました。すでに受験本番まであと1年弱で時間もなく、精神状態は徐々に追い込まれていったと思います。
『河合塾マナビス』に通って良かった点は?
映像授業が中心なので、再生スピードが自由に調整でき、不明点があれば戻って繰り返し確認したり、一時停止したりできる点がよかったです。効率よく学べて、助かりました。
集団授業の場合、人によっては「これはもう理解できているから、必要ないなあ」と思うところもありますよね。それでも席に座って授業を受けなければいけませんが、映像授業ならば一時停止・早送りも自在にできます。今の自分自身のレベルに合わせた学びが簡単にできてしまうところが、自分には合っていたと思います。
学校の勉強をしながら、空いた時間で映像授業をチェックし、知識を蓄えていきました。通塾するようになって半年ほど経った高3の9月ぐらいには、少しずつ偏差値もアップ。受験勉強を始めた当初は知識ゼロだった世界史も、映像授業で歴史の流れを掴み、参考書の『実況中継』を読み込んでかなりできるようになりました。
受験勉強について
成績UPの秘訣は、20年分の過去問対策・世界史の暗記散歩・英語の音読
- 勉強時間
-
高1 塾:なし、自宅:1日30分以下
高2 塾:週3〜4(1回90分~180分)、自宅:1日30分以下
高3 塾:週3〜4(1回90分~180分)、自宅:1日180分以上
受験勉強を振り返って「やってよかった勉強法」について教えてください。
3つあります。1つめは「過去問を20年分やり切ること」です。東京農業大学、青山学院大学は共通テストを使った入試で合否判定が出ましたが、他は各大学独自の試験だったので、対策が必要でした。そこで「20年分の過去問をやってみれば、傾向も分かるし安心できる」と思ったんです。実際にやってみたら、「記述が多い」などの大学ごとの特徴も見えてきました。
2つめは世界史の勉強法で「何も見ずに、世界史の流れが全て説明できるように暗記して散歩する」です。まずは覚えたい範囲を決めて、起こった出来事を図にまとめたり、教科書や参考書をじっくり読んで理解したりしました。その後で、何も見ずに「●●時代に●●で何が起こっていたか」について紙に書き出していきます。書き終えたら、参考書を再び開いて、抜け落ちていたところを赤ペンで追記。忘れていた部分をフォローし、「紙に書き出す」作業を3回ほど繰り返していると、大体完璧に覚えられるようになりました。
ここからが本番です。2〜3日後にその紙を持って、散歩に出かけます。散歩をしながら、紙に書かれた内容について声に出してプレゼンしてみました。もちろん、紙は全く見ずに、チャレンジ。もし忘れた知識があっても、手元の紙を見ればすぐ確認できるので気軽に復習できるわけです。重たい参考書を持ち歩かなくていいし、外に出かけられるので気分転換にもなります。単なる歴史用語の丸暗記ではなく、流れ全体を理解したかったので、ちょっと時間をかけて覚えるようにしていました。大体2日間で参考書1章分が暗記できる計算です。
3つめは「英語は音読が効く」です。本当は英単語や熟語を暗記し、英文法をしっかり理解したかったのですが、時間が足りなくて「長文読解に集中しよう」と決めました。その時に活用したのが、「音読」でした。受験に関してアドバイスをくれた知人から「英語は音読が大事だよ」と言われたので、毎回30分〜1時間かけて音読をしました。文章の仕組みや構造を考えて頭に入れながら、本番直前まで音読を続けました。
こうした取り組みが自分に合っていたようで、偏差値29だった成績が半年後の高3の9月には偏差値64にまで急上昇しました。特に世界史の模試ではほぼ100%近い得点率がキープできるようになりました。
受験勉強での反省点はありますか?
もう少し早い時期から勉強していたらよかったなと思いました。受験勉強のスタートが遅い分、時間が足りなくてとても苦労しました。寝ている時以外、ほぼすべての時間を勉強に費やしていたので、メンタル的に不安定になったこともありました。
高3の1月頃、急に英語を音読しても、頭に一切入らなくなってしまったことがあり、とても焦りましたね。もうすぐ入試本番なのに、英文を見ても内容が理解できないと感じて不安になってしまったんです。今振り返れば、急激に知識を詰め込みすぎて、燃え尽き症候群のようになっていたのかもしれません。ちょっと分からない単語を見ただけなのに、どうしていいか分からず、勉強に手がつかなくなってしまった日もありました。
そんな大変な時期をどうやって乗り越えたのですか?
走り込みました。とりあえずリフレッシュしようと家の周りをグルグル走り回っているうちに、気持ちも落ち着いてきました。最後は「あと1ヶ月だし、がんばろう」と思えるようになり、共通テストも冷静に受験できました。そこで気持ちも切り替わって、私大受験本番に臨めたと思います。
家庭のサポートについて
手帳に書いた学習計画が、自分のがんばりを証明する「お守り」に
ご家族はどのように接してくれていましたか?
志望校選びでは両親と意見がぶつかったりもしましたが、「勉強しながら食べやすいように」とサンドイッチを作ってくれて、応援してくれている気持ちをじんわり感じていました。イライラして八つ当たりしてしまったこともありましたが、優しく見守ってくれていました。
勉強以外でやっていた取り組みなどはありますか?
手帳に毎日どれだけ勉強しているのかを記録していて、後から何度も見返したりしていましたね。最初は「今日の学習予定は〜」といったように、学習プランを書き込んでいたんです。そのうちに、「あの日はこれだけたくさん勉強したんだな」と思い出しながら見るようになりました。「たくさんがんばったから大丈夫!」と思って、受験当日も会場で見て、やる気を高めていました。お守りがわりになったと思います。
学校生活について
念願のクライミングも実現!外部の山岳サークルで、登山三昧の毎日
- 学校名
- 明治大学
- 部活
- 外部の山岳サークル
「明治大学」はどのような雰囲気だと感じていますか?
自由な雰囲気だなと感じています。勉強も順調で、単位も落とさず通えています。
大学選びで重視していた念願の「山岳部」には入りましたが、活動していく中で、もっと魅力的な山岳会が外部にあると知り、今はそちらでの活動を主軸に登山を楽しんでいます。週4〜5日ぐらい山に籠ったり、クライミングで岩場に登ってみたりして、充実していますね。この1年間、山岳部に入ることを夢見て必死にがんばってきました。今は夢見ていた毎日のように、たくさん山に触れる生活ができていて、とても嬉しいです。
目指している未来があれば教えてください。
もっと山の魅力を実感できるような環境で過ごしたいなと感じています。将来的にはワーキングホリデーを利用してカナダで過ごし、クライミングにチャレンジしてみたいです。山に携わる仕事にも興味があります。周りの友人や先輩にも、自然との関わりを大切にしながら、社会人生活を送っている人が多いんです。彼らをお手本にしながら、自分なりの未来像をこれからも探していきたいなと思います。
取材して
高校の頃から山に親しみ、「もっと本格的な登山経験を積みたい」との一心で山岳部の強豪校を選んだ山上さん。偏差値29でも諦めず、わずか1年で成績を急上昇させた努力は、目を見張るものがあります。山岳部で鍛えた体力と精神力の強靭さは最後まで衰えることがなく、スランプも見事に跳ね返していました。また、歩きながら暗記をしたり、積極的に音読をしたりと、全身をくまなく使った勉強法を取り入れていたのも印象的でした。身体感覚を重視して学習に取り組むのも、効果的な勉強法なのだと思いました。
※上記は、2022年9月時点での取材をもとに作成しています。
この記事はインタビューを基に執筆されました。
文:林美夢/編集:塾選(ジュクセン)編集部
通った塾について
足りない知識をスピード吸収!映像授業でレベルに合わせて学習
ココがポイント
- 河合塾トップ講師による受験テクニック満載の映像授業を、自分のペースで必要な分だけ受講できる
- 受験指導のプロであるアドバイザー(社員)が学習状況に合わせてプランを考え、進路相談にものってくれる
- 学習内容を自分の言葉で説明する「アドバイスタイム」で授業理解度を確認。わかったつもりで終わらせない!