メディックTOMAS(トーマス)に高3の9月から通塾し千葉大学に合格した方への合格者インタビュー(32)
生徒プロフィール
- 通った塾
- メディックTOMAS(トーマス)
- 住まい
- 東京都港区
- 性格
- 一度やろうと決めたら最後までやり抜くタイプ
- 偏差値推移
- 高1:偏差値72
高2:偏差値65
高3:偏差値70
私の受験ポイント
医学部受験に強い大手予備校と個別指導塾を掛け持ちしながら、理系科目を強化
個別指導塾では過去問対策を徹底。合否の分かれ目になる問題を選び、重点的に復習
間違えた問題はメモ帳にまとめ、オリジナルメモbookを作成。理解度も深まり、自信につながった
受験情報
- 受験年度
- 2022年
- 受験校数
- 9校
合否
志望順 | 学校名 | 合格判定 | 受験結果 |
---|---|---|---|
1 | 慶應義塾大学 (医学部) | E判定 | 不合格 |
2 | 千葉大学 (医学部) | C判定 | 合格 |
3 | 東京慈恵会医科大学 (医学部) | D判定 | 合格 |
4 | 順天堂大学 (医学部) | C判定 | 合格 |
5 | 日本医科大学 (医学部) | C判定 | 合格 |
6 | 東邦大学 (医学部) | C判定 | 合格 |
7 | 東京医科大学 (医学部) | C判定 | 合格 |
入試スケジュール
- 1月19日、1月27日
- :国際医療福祉大学
- 1月26日、2月4日
- :東邦大学
- 1月30日、2月7日
- :北里大学
- 2月2日、2月10日
- :日本医科大学
- 2月5日、2月12日
- :東京医科大学
- 2月9日、2月18日
- :東京慈恵会医科大学
- 2月19日
- :慶應義塾大学
- 2月25日、2月26日
- :千葉大学
学校選び
本気で医学部を目指そうと決意し、偏差値を基準にピックアップ
医学部に興味を持ったのはいつぐらいからですか?
中学生くらいの頃です。私は中高一貫校に通ってお���、医学部志望の友だちが多かった影響もあって、自身も「医学部を目指すのも良いのかな」と漠然と思っていました。高1の時に改めて進路指導の授業があり、「自分は本当に医者になりたいのか」と考え直す機会があったんです。その時に、「後からやっぱり医学部に行けば良かったと後悔しても遅い。それなら後悔しないように、チャレンジしてみよう」と決めました。
志望校はどのように決めていきましたか?
研究医よりは、臨床医に興味があったので、まずは医学部に入学して医師免許を取得することを目標に掲げて、大学を選んでいくことにしました。模試の偏差値を参考にしながら、自宅から通いやすい立地かどうかなどを見ながら決めましたね。第一志望は慶應義塾大でしたが、特に絶対入学したいわけではなかったです。大学名よりも、自分の学力で医学部に入学できるかどうかを重視しました。
学校説明会はコロナ禍ということもあり、参加しませんでした。その代わり、大学のパンフレットを取り寄せたり、医学部のある大学に通っている高校の先輩のInstagramを見たりして、志望校をチェック。さらに塾の先生のアドバイスも参考にしながら、決めていきました。
塾について
受験期は3つの塾を掛け持ち、弱点をバランスよく補いながら対策
- メインで通っていた塾
- メディックTOMAS(トーマス)
- 指導方法
- 個別指導
- 頻度
- 週1回
- 科目
- 数学
- 通塾時期
- 高3の9月〜
- 授業時間と費用
- 高3:週1(1回80分)、費用不明
- 併塾していた塾
- 駿台予備学校
- 指導方法
- 集団授業
- 頻度
- 週3回
- 科目
- 数学、物理、化学、英語
- 通塾時期
- 高3の4月〜
- 授業時間と費用
- 高3:週3(1回180分)、月10万円
高2から『英語塾』に通っていますね。塾を選んだ理由について教えてください。
受験期が近づき、このまま塾に通わずに受験が乗り切れるかどうか、心配になったからです。中1の最初の頃は別の塾に通っていたのですが、あまりにも授業の進度スピードが速くてついていけないと感じ辞めました。その後はしばらく塾には通わず、高2になって「そろそろ受験勉強をスタートさせないと…」と思い、通ってみることにしました。
実は私の姉が先にその英語塾に通っていて、「おじいちゃん先生だけど、面白いよ」と勧めてくれたんです。姉は英語がまったくできなかったのですが、通い始めて成績が急上昇していました。姉が頑張っている様子を見て「良い塾なんだな」と感じていましたし、両親も「まずは小さい塾から試しに通ってみたら」と背中を押してくれて入塾したんです。入ってみて英語の授業以上に心に響いたのが、「受験の心がまえとは」といった話でした。人生の先輩としていろいろな話をしてくれたことは、今でも心の支えになっています。中でも「優しさは力の中にある。力のない人の優しさは同情にすぎない」との言葉が印象に残っていて、「医者になって人を救いたいなら、今やるべき勉強に集中して力をつけよう」と思いました。
高3からは『駿台予備校』にも通い始めていますね?
英語だけでは医学部受験の対策が難しいので、別の塾も併行して通ってみることにしたんです。医学部に進学した先輩の多くが、駿台予備校を選んでいたこともあり、「試しに春期講習に行ってみよう」と参加しました。授業内容はとても分かりやすく、安心して入塾できました。
高3の9月からはさらに『MEDIC TOMAS』にも通い始めています。選んだ理由は?
高3の夏休みが終わってから、だんだんと「数学の成績が不安だけど大丈夫かな?」「過去問対策って一人でできるのかな?」と不安になってきて、やっぱり個別指導でしっかり対策していきたいと思うようになったんです。『駿台予備校』は一人一人に合わせた過去問指導などはしていませんからね。
そんな時に「MEDIC TOMASがすごく良かった」という口コミをまた別の先輩から教えてもらい、入塾を決めました。「一緒にじっくりと過去問をやってくれて、対策も考えてくれる」と聞き、フォロー体制への期待は大きかったです。
『MEDIC TOMAS』に通って良かった点は?
過去問を見ながら個別に受験対策をしてくれた点です。先生からのアドバイスもかなり細かく、「こういう問題はできなくても大丈夫。ただし、この問題は絶対に正解しないとNG」などと具体的に教えてもらえました。たくさん過去問を解いているうちに、ちょっと解き進めればすぐに難易度を判断し、取捨できるようになりました。
各大学の出題傾向は毎年似ていて、大きくガラッと変わることは少ないんです。出題された問題を見て、「これは必ず得点したい。これはできなかったとしても気にしない」と判断できるようになったので、本番でも自信を持って入試に臨めるようになったと思います。先生方は、何年も入試問題を見てきた「受験のプロ」。的確かつ客観的なアドバイスをしてもらえたことが、とても良かったです。
改善してほしいと思う点は?
『MEDIC TOMAS』で過去問をたくさん解いたことが合格につながったのは間違いないと思うのですが、その分だけ大量のコピーをしなければならなくて、大変でした。1つの大学で5〜6年分の過去問をコピーしたので時間もかかってしまい、「手伝ってくれる人がいたらなぁ」と思っていました。
受験勉強について
苦手な理系科目を強化。独自の「メモbook」を作り、不明点をゼロに
- 勉強時間
-
高1 塾:なし、自宅:1日30分~60分
高2 塾:週2〜3(1回80分~180分)、自宅:1日30分~60分
高3 塾:週5(1回80分~180分)、自宅:1日180分以上
受験勉強を振り返って「やってよかった勉強法」について教えてください。
実は理系科目全般が苦手で、特に数学III・Cが心配のタネだったんです。高3の9月に『MEDIC TOMAS』に入ってからは、改めて問題集をイチから解いていきました。基本をしっかり習得する時間がないまま、学校や『駿台予備校』で演習問題を進めていたことが伸び悩みの原因なのではと気になっていたんです。そうした背景もあり、今まで手をつけられなかった分野を見直し、分からなかった部分は授業で復習することにしました。先生からは「ここまでやってきてください」とスケジュールを指定してもらって、必ずやらなければならない仕組みを取り入れました。
また物理、化学は高3の1年間で一気に成績が伸びました。これは問題集を1冊選び、最後までやり切ったことが成績UPの要因だったと思います。化学に関しては勉強量が一番多かったですし。物理は『駿台予備校』の授業とテキストが分かりやすかったこともあり、そのテキストを参考にしながら、問題集をやり込みました。
他に工夫して取り組んだことはありましたか?
理解できなかった問題は教科を問わずすべてメモ帳にまとめて、「メモbook」を作りました。出題された選択肢の中に分からない部分があれば、たとえ正解した問題でもメモに残し、知らないことがないように調べていくんです。そうすると、「知識がなくて分からないから解けない」という状態が減っていくんですよね。不明点があれば教科書に戻ってチェックし、メモ帳の表に問題文を、裏に答えを書き記しました。
この方法は、『英語塾』の先生から教えてもらいました。「覚えられない英単語はカードにしろ」と指導してくれたので、それを応用してメモ帳にまとめて覚えるようにしました。クイズ形式でメモにとるので記憶にも定着しやすかったと思います。実際に、模試や過去問を見ても「これ、なんだっけ?」と考え込むことはなくなっていきました。
結果はどうでしたか?
9校受験し、うち8校の医学部に合格しました。模試ではいつもC判定以下ばかりだったのですが、終わってみればほとんど合格できてホッとしましたね。
というのも、受験1週間前に受けた共通テストの数学が過去に類を見ないほど悲惨な状況だったんです。「次の入試に行けないかも」と悩んでしまったぐらい。でもよくよく考えてみたら、国立大は最初から1つしか受けない予定でした。それならば私立大受験に気持ちを切り替えて「最後まで頑張ろう」と冷静になったんです。
学校で共通テストの自己採点をしたのですが、ほとんどの子が同じようにできていなくて、ちょっと安心したというのも冷静になれた背景にありました。友だちと励まし合えたことで、少しずつメンタル面も回復できたと思います。
「もっとこうしておけば良かったな」と思った点はありましたか?
第一志望だった慶應義塾大学の過去問対策です。もっと真剣に取り組めたら良かったかもしれません。「慶應は第一志望だけど、チャレンジ校。どうせ受からないだろう」との気持ちが大きくて、過去問対策をしっかりやっていませんでした。
受験前はどの大学にも合格できる自信がなかったのですが、結果的にしっかり過去問対策をしていた大学は良い成果を出すことができました。最後まで諦めずに取り組んでいれば、慶應義塾大医学部に合格していた可能性もあったかもしれないですね。
家庭のサポートについて
他愛のない家族との会話がちょうど良い息抜きになった
受験を振り返って「やってよかった家庭での取り組み」はありますか?
志望校選びや進路について、両親と積極的に話をしていたことは良かったと思います。学校では休み時間もずっと勉強していましたし、放課後は塾へ直行して授業を受け、自習室でももくもくと勉強する。そんな生活がずっと続いていたので、家族と会話できる時間が唯一の息抜きでした。中でも母とテレビを見ながら、小一時間ほどおしゃべりする時間は貴重でしたね。それがなかったら、かなり辛かったと思います。
一方で、家庭の中ではそれほど勉強をしていませんでした。メリハリをつけて勉強できる環境に身を置いて、受験期を乗り切ったと感じています。
学校生活について
私大医学部よりもゆとりのあるカリキュラムで、大学生活を満喫
- 学校名
- 千葉大学
- 部活
- ダンスサークル
「千葉大学」はどのような雰囲気だと感じていますか?
カリキュラムにゆとりがあり、のんびりと勉強できる自由な雰囲気があると思います。他の私大の医学部に通っている友だちは毎日びっしり授業があって、高校と同じような忙しさが続いているそうです。それに比べると、空き時間もありますし、部活やサークルも普通に楽しめます。
あとは医学部棟は2年前に新しくなったばかりなので、設備が整っているところも満足していますね。
どのような生徒が多いですか?
いろいろなタイプの方がいますよ。男女比は2:1くらいでしょうか。女子はファッションや美容が大好きな子が多いですね。男子もノリが良いタイプが多いですが、まじめでコツコツと勉強を頑張る人もいますし、研究に興味を持って取り組んでいる人もいます。
目指している未来があれば教えてください。
ずっと臨床医になりたかったのですが、大学入学後の授業を受けて「研究医も面白いかもしれない」と感じています。自分の興味を持った分野について研究した後に、臨床医として活躍されている方も多いと知って、そうした道に進む選択肢もありだなと思うようになりました。医師を目指して、これからも頑張っていきたいと思います。
取材して
「得意科目は国語、英語、社会。理系科目はほとんど苦手だった」と話す三浦さん。それでも「医師を目指したい」と本気で受験勉強と向き合った結果、9校中8校に合格しました。合格のカギを握ったのは、徹底した過去問対策と「できなかった問題メモ集」の作成。大手予備校でのハイレベルな集団授業で基礎知識を身につける一方で、不明点をすべて書き記して「見える化」していました。また本番当日まで時間がない中、メリハリをつけて勉強した集中力の高さも良い結果を引き寄せたのではないかと感じました。
※上記は、2022年10月時点での取材をもとに作成しています。
この記事はインタビューを基に執筆されました。
文:林美夢/編集:塾選(ジュクセン)編集部
通った塾について
受験期は3つの塾を掛け持ち、弱点をバランスよく補いながら対策
ココがポイント
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