臨海セミナー 都立・公立中高一貫プロジェクトに小5の秋頃から通塾し神奈川大学附属中学校に合格した方への合格者インタビュー(4)
生徒プロフィール
- 住まい
- 神奈川県
- 性格
- 活動的、お調子者、クラスのムードメーカー
- 偏差値推移
- 小4:偏差値45
小5:偏差値47
小6:偏差値49
私の受験ポイント
公立中高一貫校と私立の受験。塾と家庭教師を上手く使い分けて対策!
同じ問題を何度も何度も繰り返す。「記憶を定着させるための復習」に注力!
過去問の解き方にも工夫を。合否が気にならないよう、年度をずらして対応!
受験情報
- 受験年度
- 2020年
- 受験校数
- 5校
合否
志望順 | 学校名 | 合格判定 | 受験結果 |
---|---|---|---|
1 | 神奈川県立相模原中等教育学校 | D判定 | 不合格 |
2 | 神奈川大学附属中学校 | A判定 | 合格 |
3 | 桐光学園中学校 | A判定 | 合格 |
4 | 桜美林中学校 | A判定 | 合格 |
5 | 長崎日本大学中学校 | 不明 | 合格 |
入試スケジュール
- 1月
- :長崎日本大学中学校
- 2月1日
- :桐光学園中学校
- 2月1日
- :桜美林中学校
- 2月2日
- :神奈川大学附属中学校
- 2月3日
- :神奈川県立相模原中等教育学校
学校選び
第一志望は公立中高一貫校。私立は大学受験へのサポートを重視
志望校はどのように決めていきましたか?
もともと中学受験をはじめたきっかけは、自宅の近くにある「相模原中等教育学校」に興味を持ったからです。公立中高一貫校で人気があって倍率が高いことも知っていました。ですが、本人と話をする中で「行きたい」との意志を確認できたので、第一志望に決めました。
その他の志望校に関しては?
中学受験をするにあたって、公立校だけでは不安があったので、私立校もいくつか検討をしていきました。私が気にしていたのは「大学受験へのサポート体制」です。中学・高校は通過点であり、最終的な学歴は大学になりますから、そこへの進学状況やフォロー体制を注意してみていました。ある私立中学校では「大学受験対策は、それぞれが塾に通ってください」と話をされて、違和感を持ちました。何のために高い学費を納めているのだろう?と疑問に感じ、志望校からはずしました。
受験された志望校は、大学受験へのサポートが手厚かったのでしょうか?
そうですね。特別講習が別途用意されていたり、各学校での受験対策が行なわれていたりしていました。特に第一志望にしていた「相模原中等教育学校」は、国立への進学率が高く魅力に感じました。私立大学への進学実績も早慶などの難関大学が名を連ねていて、大学受験を意識した学習環境があるのだと納得感が高かったです。
塾について
公立対策は「塾」、私立対策は「家庭教師」。
- メインで通っていた塾
- 臨海セミナー 都立・公立中高一貫プロジェクト
- 指導方法
- 集団授業
- 頻度
- 週2~3回
- 科目
- 公立中高一貫コース(算数、国語、小論文)
- 通塾時期
- 小5の秋頃~
- 授業時間と費用
-
小4:週2(1回90~120分)、月2万~3万
小5:週2(1回90~120分)、月2万~3万
小6:週3(1回90~120分)、月2万~3万
- 転塾する前に通っていた塾
- 栄光ゼミナール
- 併塾していた塾
- その他(家庭教師・個人塾など)
- 指導方法
- 個別指導
- 頻度
- 週1回
- 科目
- 算数、理科
- 通塾時期
- 小6~
最初に通われていたのは『栄光ゼミナール』ですが、選ばれた理由は?
第一志望校への合格実績が豊富だったことが一番の理由です。が、学年が上がるにつれて同じ小学校の友達が多く入塾して、だんだんと遊びながら塾に通うようになってしまったんです。みんなで待ち合わせをしてお菓子を食べながら塾に行く…。緊張感がまるでなくなってしまいました。そこから成績も下がり気味になり、転塾を決意した流れです。本人は最初は嫌がっていましたが、自分自身でも思い当たるところがあったようで、最終的には転塾することになりました。
転塾をされて、選んだのは?
公立対策として『臨海セミナー』に通い、同時に私立対策として家庭教師を週1回お願いすることにしました。『臨海セミナー』を選んだ理由は、費用の安さです。その当時は特に「どこの塾に通っても同じなのではないか…」と疑問に思っていたことも大きいですね。本人のやる気や努力次第のように感じ、金額で選びました。
塾の良かった点があれば教えてください。
最初に通っていた『栄光ゼミナール』は、先生が丁寧に子どもの様子を見てくださっていると感じました。たとえば、息子の字が雑で答えは合っているのに正しく読めないケースが多々あったんです。そこに対して、何度も注意していただいて。字のクセを直すためだけに、塾に足を運んだ日もありました。誰が見ても分かる文字・数字が書けるよう、徹底的にフォローしてくださいました。
塾に対して改善してほしいと思う点はありますか?
一方『臨海セミナー』に関しては、もう少しフォローが欲しかったなというのが正直な気持ちです。公立校一本で勉強をしてきたけれど、不安も大きく併願校として私立も検討していた時のことです。「ここまで私立の勉強をしていないけれど間に合うか?」と先生に相談をしたのですが、「受かりますよ」とサラリと言われてしまって…。その理由や根拠が何もなかったので、「本当に?」と逆に不信感を持ってしまったんです。
「家庭教師」に対してはどのような感想ですか?
私立対策として週1回、算数と理科メインでお願いをしたのですが、結果、とてもよかったと感じています。計算のテクニックをおしえてもらったり、悪いクセが直るまで何度も何度も指導してくださったり…徹底的に指導してくださったおかげだと感謝しています。結果もついてきて、私立中学向けの全国統一模試を受けた際は、塾内で1位を取るぐらいの学力が身に付きました。
受験勉強について
忘れた頃に何度も繰り返す。「記憶を定着させるための復習」に注力
- 勉強時間
-
小4 塾:週2(1回90~120分)、自宅:1日30分~60分
小5 塾:週2(1回90~120分)、自宅:1日30分~60分
小6 塾:週3(1回90~120分)、自宅:1日60分~90分
受験勉強を振り返って「やってよかった勉強法」について教えてください。
小学5年・6年の夏頃までは、模試に提出される範囲が単元ごとになりますが、夏以降はテストの出題範囲が“全て”になります。だいぶ前に習った問題も出てくることになるのですが、息子はすっかり忘れてしまっていて。そこから成績が伸び悩みました。これまで出来ていた計算問題もつまずくようになってしまい、「記憶を定着させるための復習」に力を注ぎました。
具体的にはどのようなことを?
小6の秋ぐらいからは、志望校の過去問を解いていきますが、その際に苦手そう、忘れそうだなと思う問題に関してはコピーしておき、少し時間をおいてチャレンジするよう勉強スケジュールを管理していったんです。もう本当に何度も何度も。くり返し同じ問題をやり続けていった感じです。だんだんと理解も深まり、本人の中でも、“このパターンね”と落ち着いて解いていける安心感があったようです。
受験勉強での反省点はありますか?
公立が第一志望でしたが、最終的には私立と両方の対策をしなければいけなくなってしまった点は、反省です。公立にこだわりすぎてしまったのかな、と思っていますね。早いタイミングで私立に切り替えて、そちらに注力しておいたほうが親も子もストレスは少なかったのかもしれません。
家庭のサポートについて
合否の不安を感じさせないよう、過去問の解き方に工夫を
受験を振り返って「やってよかった家庭での取り組み」はありますか?
受験の時期が近づくにつれて、息子もプレッシャーを感じるようになっていました。そんなときに気を付けた取り組みが、「過去問の解き方」です。ある年度の過去問を一気に四教科解くのは避けました。というのも、一緒に解いてしまうとその年の合格最低点と見比べてしまって、“自分は落ちるんじゃないか”と不安が大きくなってしまうからです。ですから、意図的に教科ごとに年度をずらして、過去問を解いていくようにしました。
「反省点」はありますか?
息子だけでなく、だんだんと私のほうも不安を感じるようになってしまい、親子でメンタル状態が良くない時期が続いた時期がありました。ギリギリの精神状態だったように思います。ここは難しいところではありますが「睡眠はしっかり確保する」「⾃信がつくような声がけをしてあげる」「出来なくても責めたりしない」…そんなことがとても重要だったように感じています。
学校生活について
友達にも恵まれて、勉強も部活も充実。楽しい学生生活
- 学校名
- 神奈川大学附属中学校
- 部活
- バレーボール部
「神奈川⼤学附属中学校」はどのような雰囲気ですか?
先生が生徒をよく見てくださっている印象を持っています。連絡のメールも頻繁に送られてきますし、コロナの影響で数が減っているとは思いますが、それでも保護者面談は年に2~3回ほどありました。各家庭とのコミュニケーションを大事にしてくださるので、不安に感じる場面はありません。
どのような生徒が多いですか?
息子の友人を見ていても、やんちゃなタイプというよりは、真面目なタイプの生徒が多そうだなと感じています。たとえばテスト前になると、友達同士でネットを繋いで分からないところがあれば、それぞれで教え合ったりしているみたいです。またテスト休みになると、男の子何人かでちょっとした旅行に出かけて、そこでの写真を送ってくれたりします。充実した中学校生活を送っているようで、安心していますね。
思っていたことと違った点は?
コロナの影響で、学校イベントがことごとく中止になった点でしょうか。仕方ない部分もあるとは思うのですが、少し神経質になりすぎているのかも…と感じる場面はありました。研修旅行に関しても、かなり早いタイミングで中止が決まってしまって、保護者からはもう少し様子を見てギリギリで判断したらどうか?という声はありましたね。
取材して
今回取材をさせていただいたのは、「神奈川⼤学附属中学校」に通う息子さんを持つお母さま。受験が迫っていく中で、お母さまも精神的にかなりきつかった…と当時の本音を教えてくださいました。けれど、最後にいただいたのは「受験をやらせてよかったです」という言葉です。あのとき身に付けた勉強習慣がしっかりと活きていて、中学でも「部活と勉強の両立」が実現できているそうです。
※上記は、2022年7月時点での取材をもとに作成しています。
この記事はインタビューを基に執筆されました。
文:有藤千夏/編集:塾選(ジュクセン)編集部
通った塾について
公立対策は「塾」、私立対策は「家庭教師」。
ココがポイント
- 公立中高一貫校合格に必要な単元学習・適性検査対策・作文をバランスよく学べる
- 志望する中高一貫校の出題傾向に即した形式の授業や模試が受けられる
- 志望校ごとの対策が可能!グループワークや面接対策もできる