プロ家庭教師の名門会に小学6年6月から通塾し灘中学校に合格した方への合格者インタビュー(411)
生徒プロフィール
- 通った塾
- プロ家庭教師の名門会
- 住まい
- 大阪府吹田市
- 性格
- すぐに友人ができる・社交的、じっくり物事に取り組むのが得意、 数学・理科のほうが得意
- 偏差値推移
小4:偏差値58(公開テスト)
小5:偏差値58(公開テスト)
小6:偏差値60(公開テスト)- 受験当時の習い事
- バイオリン
私の受験ポイント
自由な雰囲気とユニークなクラブに惹かれて、灘中学校を第一志望に決めた
集団塾で応用力とスピードを鍛え、個別指導塾で苦手を克服。併塾の効果でスランプを乗り越え、自信をつけた
わからないことは講師に必ず相談。コツコツと復習を積み重ね、合格への土台をつくった
受験情報
- 受験年度
- 2025年
- 受験校数
- 4校
合否
志望順 | 学校名 | 合格判定 | 受験結果 |
---|---|---|---|
1 | 灘中学校 | D判定 | 合格 |
2 | 洛南高等学校附属中学校 | B判定 | 合格 |
3 | 西大和学園中学校 | A判定 | 合格 |
4 | 北嶺中学校 | 合格 |
入試スケジュール
- 1月8日
- :北嶺中学校
- 1月18日
- :灘中学校
- 1月19日
- :西大和学園中学校
- 1月20日
- :洛南高等学校附属中学校
学校選び
自由な雰囲気とユニークなクラブに惹かれて。「ここに通ってみたい!」が、最難関中学を目指すきっかけになった
志望校はどのように決めていきましたか?
中学受験をしようと思ったのは、小学2年生の頃でした。はっきりとした理由があったわけではなく、「なんとなく受験してみたいな」という気持ちからだったと思います。当時バイオリンを習っていて、発表会などでご一緒したお兄さんやお姉さんが中学受験をするという話をよく聞いていました。その影響もあって、「私立の学校ってなんだか特別で楽しそう」という印象を持ったのが、きっかけだったのかもしれません。
志望校を具体的に考え始めたのは、小学5年生になって、中学受験対策に特化した塾に通い始めてからです。中学受験についての情報も自然と入ってくるようになり、「こういう世界があるんだ」と、意識が変わっていきました。その頃、いくつかの中学校の文化祭にも足を運びましたが、一番印象に残ったのが灘中(灘中学校)です。雰囲気がとても自由で、生徒たちがそれぞれ好きなことをのびのびと楽しんでいる様子が、とても印象的で。なかでも「ドラえもん同好会」というクラブの出し物が面白くて「こんな遊び心のある活動があるんだ!」と驚いたのを覚えています。勉強だけでなく、毎日を思いきり楽しめそうだなと感じて、「ここに通ってみたい!」と思うようになりました。当時は、まだ成績的に手が届くかどうかはわかりませんでしたが、「灘中に行きたい」という思いがモチベーションになって。それからは、徐々に第一志望として本気で目指すようになっていきました。
その他の志望校に関しては?
灘中を第一志望に決めたあと、他の志望校についてもいろいろ考えました。洛南(洛南高等学校附属中学校)や西大和(西大和学園中学校)といった難関校も候補に挙がり、実際に学校見学にも行きました。洛南は、校舎がホテルのようにきれいで、設備もとても整っていて。「環境がすごく良さそうだな」という印象を受けました。
西大和では、学園長の先生がユーモアたっぷりに話してくださって。「この先生、完全に笑わせにきてるな」と思うほど面白くて、会場全体が和やかな雰囲気に包まれていました。どの学校にも、それぞれの魅力がありました。親子で「どこも良くて迷うね」と話していたのを覚えています。ただ、最終的には塾の講師とも相談しながら、受験日程のバランスや、自分の実力・相性などを考えました。あくまで第一志望は灘中だったので、そこを軸に。無理なく全力を尽くせるように、難易度や日程の組み合わせを調整して、併願校を決めていきました。
塾について
集団塾で量をこなし、個別指導塾で理解の質を深める。併塾の効果でスランプを乗り越え、自信をつけた
- メインで通っていた塾
- プロ家庭教師の名門会
- 指導方法
- 個別指導
- 頻度
- 週1回
- 科目
- 算数、理科
- 通塾時期
- 小学6年6月〜
- 授業時間と費用
-
-
小6:週1(1回120分)、月16~17万円
-
- 転塾する前に通っていた塾
- まぶちの幼児教室 キッズクラブ
- 指導方法
- 集団授業
- 頻度
- 週4回
- 科目
- 国語、算数、理科、社会
- 通塾時期
- 小学2年〜小学4年頃
- 併塾していた塾
- 希学園
- 指導方法
- 集団授業
- 頻度
- 週6回
- 科目
- 算数、国語、理科
- 通塾時期
- 小学5年〜
- 授業時間と費用
-
月14〜24万円
3つの塾に通われていますが、選んだ理由について教えてください。
最初に通ったのは低学年向けの塾です。小学2年生のとき、「塾ってどんなところだろう?」という興味から体験に行ったのがきっかけでした。そこで、「勉強って楽しいな」と思えて、僕から通ってみたいと母にお願いしました。
小学5年生になると、本格的に中学受験に向けた環境を求めて、中学受験対策の集団塾へ移りました。進学実績が高く、灘中を目指すには強いと聞いていたからです。以前の塾での知り合いも多かったので、馴染みやすかったというのもあります。
6年生になると、個別指導の『名門会』にも通うようになりました。志望校に合わせて、もっと自分に合った形でサポートしてもらいたいと思ったからです。1対1で見てもらえること、そして灘中に合格された講師がいるという点も、心強かったですね。
それぞれの塾に通って良かった点は?
最初の塾では、「勉強って楽しいかも」と思えたことが、一番の収穫でした。毎回の授業や宿題の量もちょうど良かったんですよね。「もっと学びたい!」と思えるきっかけをくれました。小学校の授業だけでは物足りなかった時期だったので、学ぶ楽しさを実感できたのは大きかったです。
次の集団塾では、灘中を目指す子が集まるクラスで切磋琢磨できたのが良かったです。特に日曜日の志望校別特訓は、毎回が真剣勝負のような空気で。クラスの仲間もレベルが高くて、「負けたくない!」という気持ちが自然と湧いてきました。授業内容も実戦的で、第一志望に向けた対策をしっかりと積めたと思います。
『名門会』では、プロ講師が1対1で指導してくれるので、苦手な単元に集中的に取り組めた点が良かったです。わからない部分もピンポイントで教えてもらえたのが助かりました。特に算数でつまずいたとき、苦手な単元を丁寧にかみくだいて説明してくれて。「あ、そういうことだったんだ...」と腑に落ちた瞬間は、今でも覚えています。講師が優しくて面白くて、「この講師と一緒なら頑張れる!」と思えたことも、安心して通えた理由の一つです。スタッフの方も親身に接してくれて、全体としてあたたかい雰囲気の塾でした。
志望校合格のための勉強はどうでしたか?
集団塾での授業と、『名門会』での個別指導。この2つの併用が、勉強の大きな柱になっていたと思います。平日は集団塾で通常授業を受け、日曜日には灘中志望者が集まる志望校別特訓に参加しました。扱う問題のレベルが高く、演習量も多かったので、自然と応用力やスピードも鍛えられていきました。ただ、集団授業のなかでは質問しづらいこともあり、「このままでいいのかな...」と不安になる場面もあって。そんなときに支えになったのが、『名門会』での個別指導でした。
『名門会』には集団塾のテキストを持ち込んで、「どこがわからなかったのか」を講師と一緒に整理することも多かったです。自分の解法についても、「それで合ってるよ」と肯定しながら教えてもらえたことが安心感にもつながりました。授業の中で出てきた疑問も、すぐにその場で解決できて、次に活かせる感覚が持てたのが良かったです。集団塾で「鍛えた量」と、『名門会』で「深めた質」。この組み合わせが合格につながったと思います。
成績が伸びたと感じたのはいつ頃ですか?
一番「伸びてきたかも」と感じたのは、6年生の秋頃だったと思います。それまでは、成績が上がったり下がったりで、なかなか安定しなかったんですけど、過去問を解き始めたあたりから、少しずつ手ごたえが出てきました。特に『名門会』で、わからなかった問題を丁寧に分析してもらえたのが大きかったです。「ここができればもっと伸びるよ」とか、具体的な改善点を教えてもらえるので、やるべきことがハッキリしていきました。復習の質も上がって、「できるかも」という感覚が少しずつ積み重なっていったように思います。
実は『名門会』に入る頃、ちょうどスランプに陥っていたんですよ。集団塾のスピードについていけない部分が出てきて、成績も伸び悩み、自信も失っていました。でも、『名門会』の講師が苦手な単元にじっくり取り組んでくれて。そのおかげで理解の質が深まり、少しずつ成績も安定してきました。自信も自然と戻ってきて、「もう一度頑張ろう」と思えるようになったんです。
受験勉強について
「わからない」を残さない。地道な復習の積み重ねが、合格への土台をつくった
- 勉強時間
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小4 塾:週4(1回90分)、自宅:1日30分~60分
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小5 塾:週6(1回110分~300分)、自宅:1日60分~90分
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小6 塾:週7(1回110分~300分)、自宅:1日90分~120分
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受験勉強を振り返って「やってよかった勉強法」について教えてください。
「やってよかった」と思うのは、授業ごとの復習をしっかりやり続けたことです。集団塾では毎回復習テストがあったので、「ちゃんと理解しておかないと」と自然と気が引き締まりました。ただやり直すのではなく、どの問題を解き直すかを選んでいました。「この問題はもう一度やろう」とか、「ここはまだ理解が甘いな」とか、自分なりに判断しながら進めるようにしていました。わからないままにしないで、理解が固まるまで何度も繰り返す。それを続けたことが、苦手の克服につながったと思います。
それから、『名門会』では間違えた問題を講師に必ず相談しました。「どこでつまずいたのか」「なぜ間違えたのか」を一緒に整理すると、自分でも見えていなかった弱点に気づけることが多かったです。ただたくさん解くだけでなく、間違いからきちんと学ぶこと。「わからない」をそのままにしないことを、特に大事にしていました。
受験勉強での反省点はありますか?
一番の反省は、基礎を固めるのがちょっと遅かったかなという点です。6年生になると、苦手を克服する時間って、ほんとに少ないんですよね。特に図形のような、積み重ねが大事な単元は、もっと早くからしっかりやっておけばよかったと思っています。応用問題に取り組んでいるときに、「あれ、そもそもの考え方があやふやかも...」と気づくことがあって。そうなると、追いつくのにすごく時間がかかってしまうんです。気持ちにも余裕がなくなってきて、焦りが出てしまいました。4年生・5年生のうちに、図形や計算などの基礎をもっと丁寧にやっておけば、6年生での学習にもゆとりが持てたんじゃないかなと思います。
家庭のサポートについて
「勉強は見守るもの」。裏方に徹し、そっと寄り添うサポートで受験期を乗り越えた
(同席していた)お母様にお聞きします。受験を振り返って「やってよかった家庭での取り組み」はありますか?
やってよかったなと思うのは、やっぱり「教える」ことより、「支える」ことを意識していた点ですね。勉強そのものにはあまり口を出さず、どちらかというと裏方にまわるようにしていました。たとえば、過去問を解いたあとは一緒に見直して、「ここがまだ不安そうかな」とか「この問題、先生に解説してもらおうか」と話し合ったりしていました。その内容は、授業の前日や当日にLINEで塾の講師に共有して。細かいことですが、そういうやり取りを積み重ねていました。
あとは、食事のサポートですね。お弁当を持たせたり、塾で注文できるお弁当を利用したりと、予定に合わせて調整しながら、なるべく体に優しいものを食べさせるようにしていました。夜10時半ごろに塾から帰ってくる日も多かったので、そんなときはちょっとした好物を用意しておくこともありました。「お味噌汁あるよ〜」って声をかけるだけでも、少しホッとできるかなと思って。本人のやる気を尊重しながら、でもちゃんとそばで見守っている。そんな「そっと伴走するようなスタンス」で過ごせたことが、今思うと一番良かったのかなと思っています。
「反省点」はありますか?
反省というほどではないのですが、「これは本当に大変だったな」と感じているのが体調管理です。6年生の冬はちょうどインフルエンザやコロナが流行していたので。実際に息子も年末にインフルエンザにかかってしまいました。そのときは親子でかなり焦りましたね。宿題や勉強のペースも大切ですが、やっぱり一番大事なのは健康です。マスクや手洗い、十分な睡眠など、もっと徹底しておけば良かったと感じています。
それからもうひとつ、反省というより気づきに近いのですが、6年生になると、ほとんどの時間を塾で過ごすようになるんですよね。家にいてもすぐ塾へ行き、帰宅は夜遅い日も多くて。気づけば家族で話す時間もぐっと減っていました。だからこそ、どんなに短くても家族で向き合う時間を、もっと意識的に取っておけば良かったなと感じています。勉強や塾も大切だけど、「自分は安心できる場所にいる」と感じられること、それが子どもにとって一番の心の支えになるんじゃないかと思います。
学校生活について
部活も勉強も全力で楽しみたい。目指すのは、命を救う医師の道
- 学校名
- 灘中学校

中学校生活に向けて、今どのような気持ちですか?
灘中では、新しい友達と出会えるのがすごく楽しみです。「どんな人がいるんだろう?」と、今からワクワクしています。部活もいろいろあるみたいで、選ぶのに迷いそうです。バイオリンを習っていたので、クラシック系のクラブも気になりますし、「テニス部が楽しいよ」と聞いたので、そこにも興味があります。理科の実験系クラブも面白そうで、見学が待ち遠しいです。もちろん、勉強も頑張るつもりです。せっかく憧れだった灘中に入れたからには、入学してからも努力を続けて、しっかりついていきたいと思っています。
目指している未来があれば教えてください。
将来は、医者になりたいと思っています。きっかけは、小さい頃に映画館で観た作品でした。その中に出てきたお医者さんの姿がとてもかっこよくて、「自分もこんなふうになれたらいいな」と思ったんです。救急医療のシーンは少し怖かったけれど、それでも、人の命を助けるってすごい仕事だなと思いました。あのときの憧れが、ずっと心に残っています。これから先、もっと勉強も大変になると思いますが、夢に向かって一歩ずつ前に進んでいきたいです。
取材して
今回取材をさせていただいたのは、灘中学校に合格した秋元豊さんです。印象に残ったのは、お母様が勉強に過度に介入せず、それでもしっかりと裏方で支えていたこと。「見守りつつ、必要なときには寄り添う」そんなスタンスが、ご本人ののびやかな挑戦をそっと後押ししていたように感じました。塾との連携や食事面での工夫など、ご家庭全体で一緒に走り抜けた受験期。その先に掴んだ合格は、大きな意味を持っているはずです。中学校での新たな生活に胸をふくらませ、勉強はもちろん、部活や夢に前向きに挑戦しようとする姿も印象的でした。これからのさらなる成長が楽しみです。
※上記は、2025年3月時点での取材をもとに作成しています。
この記事はインタビューを基に執筆されました。
文:谷口勇人/編集:塾選(ジュクセン)編集部
通った塾について
集団塾で量をこなし、個別指導塾で理解の質を深める。併塾の効果でスランプを乗り越え、自信をつけた

ココがポイント
- 全国の難関中学~旧帝大・医学部まで。志望校合格までの個人別カリキュラム
- 講師は社会人プロ講師のみ。第一志望校合格を見据えた最高品質の指導を提供
- 最難関校受験を知り尽くした「プロの教務担任」が合格を全面的にマネジメント