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生徒
同志社大学 合格
中島 美優さん(仮名)
個別指導では基礎学力UP。集団塾では仲間と切磋琢磨。着実に学力を伸ばし、数学は30点から70点に!
インタビューに回答してくれた人:本人

生徒プロフィール

住まい
京都府
性格
目標に向かって努力することを惜しまない情熱的なタイプ

私の受験ポイント

文系から養護教諭になる進路を模索。受験倍率8倍の岡山大を目指し、苦手な英語・数学のセンター対策からスタート

現役時代は個別指導で基礎学力を強化。浪人中は集団塾に移ってさらに学力を積み重ね、模試の点数が30点→70点に大幅アップ!

浪人時は併願校対策も工夫。第一志望の勉強に集中できるよう、併願校はセンター試験出願を利用した

受験情報

受験年度
2020年
受験校数
3校

合否

志望順 学校名 合格判定 受験結果
1 岡山大学 (教育学部 養護教諭課程) B判定 不合格
2 北九州市立大学 (文学部) A判定 合格
3 同志社大学 (社会学部 社会福祉学科) A判定 合格
4 安田女子大学 判定なし※センター出願 合格

入試スケジュール

2月22日
:北九州市立大学
2月24日
:同志社大学

偏差値推移

高1:偏差値50(国語だけ81)
高2:偏差値65(国語だけ79)
高3:偏差値65(国語だけ81)

学校選び

「文系の国公立大で養護教諭を目指したい」…夢を叶える挑戦の始まり

志望校はどのように決めていきましたか?

私の通っていた高校は進学校で、ほとんどの生徒が国公立大学を目指していました。なので私も自然に「国公立大学を第一志望にしよう」と考えるようになって、「文系だけど心理学について学びたい。将来、仕事に繋げられるような学部ってどこだろう?」という軸で探し始めました。いろいろと考えていくうちに、「保健室の先生…養護教諭になってみようかな」と思うようになりました。

養護教諭になるには看護学部へ進む方法が一般的ですが、高2の時点で文系選択をしていたためそのルートは正直厳しい…。しかし調べていくうちに、他の方法として教育学部から目指す方法があると知りました。国立大学だと岡山大、熊本大の2校が該当したので、地元の山口県からもほど近い「岡山大」を第一志望に決めた流れです。

他の志望校はどのように選んだのですか?

第一志望の「岡山大」を目指したのですが残念ながら不合格となり、浪人をすることにしました。浪人しても「絶対、岡山大に行く!」という気持ちは、変わりませんでしたね。

岡山大の出願倍率はとても高くて、定員10名のところに80名の出願があったりするんです。現役時代はその倍率を知って「ちょっとムリそう」と感じ、養護教諭課程から特別支援教育コースへと変更して出願してしまいました。その後悔も残っていたので、どうしても挑戦したい気持ちもありました。

とはいえ、浪人していることもあり、2回目のチャレンジは併願校の選び方も工夫したいと思いました。具体的には、センター利用で出願できる大学の中から、志望校を選んでみることにしたんです。理由としては、「併願校対策が負担にならないよう、第一志望の受験を優先したい」との気持ちが大きかったから。同志社大ならばセンター出願ができ、岡山大の二次試験と共通の受験対策が可能です。養護教諭の夢からは離れることになりますが、希望していた「心理学を学ぶ」という点は叶うため、出願しました。

塾について

個別指導でマイペースに学んだ現役時代。浪人時代はライバルと切磋琢磨できる集団塾で学んだ

メインで通っていた塾
北九州予備校
指導方法
集団授業
頻度
週5〜7回
科目
数学、国語、英語、理科基礎(生物化学)、現代社会、地理、小論文
通塾時期
浪人時
授業時間と費用
浪人:週5〜7(1回75〜90分)、入学金25万円
転塾:
転塾する前に通っていた塾
個別教室のトライ
指導方法
個別指導
頻度
週2回
科目
英語、数学
通塾時期
高2の4月〜高3
授業時間と費用
高2:週2(1回60分)、月3万〜4万円
高3:週2(1回60分)、月3万〜4万円
併塾:

現役時代は『個別教室のトライ』に通っていたのですね?

そうです。高1の時は特に塾にも通わず、「高校の勉強だけで何とかなるだろう」と思っていたのですが、少しずつ成績が下がってきてしまって。模試の結果もどんどん悪くなり、集中して学習できていないと感じ、「塾に行ってちゃんと勉強しよう」と思いました。

『個別教室のトライ』を選んだ理由は、個別指導だった点です。自分にあった授業スピードやカリキュラムを対面で教えてもらいたかったし、自習の時間もしっかり確保できる点に惹かれました。教えてくれる先生も大学生が多く、自分と年齢が近いので親しみが持てたのも良かったです。また高校からも通いやすい場所にあった点も助かりました。

印象に残っている授業などはありますか?

数学ですね。山口大の医学部に通っていた先生が教えてくれていました。とにかく数学が苦手で、何から手をつけて良いのか途方に暮れる状況でしたが、「基本に立ち返ってやってみよう」と励ましてくれました。数学I・Aの教科書の1ページ目から解き直し、全然できない私に最後まで付き合ってくれました。現役時代の受験前には、「試験で役立つ公式をまとめたよ」と手書きのプリントをくれたんです。ここまで手厚くサポートしてくれるとは思っていなかったので、とても印象に残りました。集団塾では普通そこまで丁寧に見守ってくれないと思いますから。

浪人生になってからは、『北九州予備校』に転塾されていますね?

そうですね。私の高校では、現役合格できなかった生徒は、ほぼ『北九州予備校』へ入ります。そこで浪人生活を送るのが自然の流れでした。山口県の田舎にある高校なので、他に大きな予備校がないんです。浪人生が100人いたとしたら80人が入塾するぐらい。そのくらい、地元では有名な予備校です。

予備校といっても、高校時代の延長で通っているような感覚でした。午前中は決まった授業を受けて学び、午後は自分の受験する科目に合わせて授業に出席するか、自習をして過ごすか。そんな毎日を繰り返し、勉強だけに集中する1年間を過ごしました。今となっては、勉強しかできない時間の中にいることができた、貴重な経験だったと思います。現役時代の頃から少しずつ成績は上がっていましたが、浪人生になってからさらに、苦手科目の点数を伸ばすことができました。

それぞれの塾で、改善してほしいと思う点は?

『トライ』での教え方は自分にあっていましたが、受験対策となるとカバーしきれなかった部分もあったと思います。

『北九州予備校』は生徒数が多く、ちょっと先生に質問したいだけでも行列に並んで、順番を待たなければならなかった点が、不満でした。仕方ないことですが、順番待ちの時間が長すぎるとちょっと…いやですよね。

受験勉強について

100%理解するまでしつこく復習。数学・英語の模試30〜40点→60〜70点に!

勉強時間
高1 塾:週2(1回60分)、自宅:1日90分〜120分
高2 塾:週2(1回60分)、自宅:1日90分〜120分
高3 塾:週2(1回60分)、自宅:1日150分〜180分

受験勉強を振り返って「やってよかった勉強法」について教えてください。

基本問題から忠実に取り組んだ「数学」と「英語」の勉強法が、とても良かったと思っています。

「数学」はまず、基本の公式をしっかり覚えます。それから基本問題を繰り返し解いて、確実にできるようになるまで練習。苦手科目だと最初はなかなかできなくて、遠回りしているような気持ちになるかもしれません。それでも簡単なレベルの問題を100%理解し、少しずつステップアップしてちゃんとできるようになりました。現役時代はずっと30点以下だった模試の数学が、入試直前期には70点にまでアップしたんですよ!

「英語」は長文を読む練習をたくさん積んで、得点を伸ばしていきました。「速単(速読英単語シリーズ)」という英単語集を使って、ひたすら単語を読んで覚えることを徹底。そうしていくうちに、長文に組み込まれた単語の意味や、英文法の理解が進むようになって、成績も上がりました。偏差値30・200点満点中40点レベルだった英語でしたが、本番の試験では得点率6割にまで達したのでホッとしましたね。センター試験も二次試験も、長文読解は配点が高く、重要な単元だったので集中して取り組んでいました。

他にもやってみて成績アップにつながった勉強法はありましたか?

暗記科目の「地理」でやってみた勉強法でしょうか。現役時代に高校で使っていた地図帳に、学んで得た知識をどんどん書き込んで、「オリジナル地図参考書」を作りました。文房具店に売っている「透明ふせん」を使うのがポイントです。透けている紙でできたふせんの上に、地形の特徴や農業・工業の特徴、気候の違いなどを細かく書き込み、地図に貼っていきます。ふせんを貼っても、下に描いてある地図が透けて見えるので、情報がすべて一覧で把握できるんです。記憶にも残りやすく、どの模試でも8割以上の得点をキープする好成績でした。

「理科基礎」も同様に、自分なりに学んで得た知識をまとめたノートを作成。模試で間違えた問題は特に入念に調べて解き直し、こちらも常に8割以上の得点を維持していました。

勉強を続けていて、スランプなどはありましたか?

現役時代は塾に通ってはいたものの、高3の夏までは勉強に集中できていなかったんです。ムダにプライドも高かったので「大学なんて行きたくない。どうしてこんなに、勉強しないといけないんだろう」と思い悩んでしまって。何も手につかない精神状態でした。それでも学校の先生や親は「やればできるんだから」と声をかけてくれる。そう言われれば言われるほど、とても大きなプレッシャーを感じてしまいますよね。でも、高校の先生が「大学に行く意味があるかどうかは、入学してから考えてみたら?」と言ってくれて、ちょっとスッキリしました。成績も全然上がらないスランプの時期だったのかもしれませんが、私にとっては自分自身を振り返る、大切な時間でした。

もし1つ、受験生にアドバイスをするならば「授業を集中して聞いてみて!」と言いたいです。学校の先生も、塾の先生も、これまでに何人もの受験生を見届けてきたプロ。その知見に基づいてアドバイスをしてくれているのですが、私はついついそれを忘れてしまっていたと思います。毎日の積み重ねでコツコツと知識を身につけ、素直に意見を聴くべきだったと反省しています。

家庭のサポートについて

自分が目指したい進路をいつも応援し、サポートしてくれた家族

受験を振り返って、印象に残っている家族とのやり取りはありますか?

志望校について、家族で積極的に会話していましたね。自分の希望する進路を応援してくれる、自由な家庭でした。私の実家は歯科医院ですが、「後を継いでほしい」と一度も言われたことがありません。私を信じて見守ってくれて、本当に感謝しています。塾の送迎やお弁当づくりを通じて私の健康面もサポートしてくれていたので、ありがたいと思っていました。

素敵なご家族ですね。

そうなんです。父は志望校選びも手伝ってくれて、いろいろな大学の情報を調べながら相談に乗ってもらいました。母は「センター試験の合間に、お腹が空いちゃうかもしれないから」と軽くつまめる小さなおにぎりを持たせてくれて、嬉しかったですね。良い思い出になっています。

学校生活について

第三志望の同志社大に入学。心理学を勉強するも、再受験にチャレンジ

学校名
同志社大学
部活
なし

「同志社大学」はどのような雰囲気だと感じていますか?

本当にいろいろなタイプの学生が集まっていて、とても活気があります。内部進学で小学校から上がってきている人も入れば、京都大に落ちて同志社大に入ったというハイレベルな学力を持っている人もいます。私立大学なので、全体的には華やかな印象です。

あとは面倒見が良いかもしれません。学生生活を送る上で何か問題があれば、すぐに事務室から確認の電話連絡が入ります。国立大学に通っている友人は「そんな連絡なんて、全然ないよ」と話していたので、珍しいみたいです。

目指している未来があれば教えてください。

今の学部では、ずっとなりたかった養護教諭にはなれないんです。第二志望の同志社大で心理学を学びながら、別の道を歩もうかとも思ったのですが…大学3年になっても「やっぱり養護教諭になりたいなあ」との気持ちが残ってしまっていて。なので、もう1回受験にチャレンジしようと思っています。また受験勉強をやり直すのは、正直大変です。それでも自分が納得するまで、挑戦してみようと思っています。

取材して

「どうしても養護教諭になりたい」という中島さんの話を聞き、保健室でお世話になった経験があるのかと思いました。しかし、全く違う理由から養護教諭を目指していたのだそうです。「小中高とずっと学校が大好きでした。より良い学校づくりに深く関わり、1人でも『学校が楽しい。学校が好き』と感じてくれる生徒を増やしたい。困っている生徒を応援したい気持ちが、大きくなったんです」と目を輝かせながら教えてくれました。3度目のチャレンジとして再び養護教諭を目指すために、今年に入って受験勉強を再開しています。どうしても叶えたい夢のためならば、何度でも挑もうとする中島さん。その強い気持ちを、心から応援したいと思いました。

※上記は、2022年11月時点での取材をもとに作成しています。

この記事はインタビューを基に執筆されました。

文:林美夢/編集:塾選(ジュクセン)編集部

通った塾について

個別指導でマイペースに学んだ現役時代。浪人時代はライバルと切磋琢磨できる集団塾で学んだ

北九州予備校

  • 大学生
  • 集団指導
  • 集団指導(少人数)
  • 通信教育

ココがポイント

  • 生徒数は九州エリアでNo.1!高校既卒生向けの大学受験予備校
  • 授業出席率は97%以上!徹底された学習環境で志望校合格を勝ち取る
  • 他の学習塾にはない厳しい寮生活で、高い学力養成を約束