プロ家庭教師の名門会に小学5年から通塾し東京大学に合格した方への合格者インタビュー(477)
生徒プロフィール
- 通った塾
- プロ家庭教師の名門会
- 住まい
- 鹿児島県鹿児島市
- 性格
- 真面目にコツコツ、集中できる時間が長い、数学・理科のほうが得意
- 偏差値推移
高1:偏差値65〜70(全国模試)
高2:偏差値65〜70(全国模試)
高3:偏差値65〜70(全国模試)
私の受験ポイント
目指すなら一番上へ。中学1年から6年間、ぶれずに東大進学への目標を貫いた
帰省のたびに個別指導塾で集中補習。日々の独学も積み重ね、効率よく弱点を克服した
「つまずき」はチャンス!? 試行錯誤で理解を深めるきっかけになった
受験情報
- 受験年度
- 2025年
- 受験校数
- 2校
合否
志望順 | 学校名 | 合格判定 | 受験結果 |
---|---|---|---|
1 | 東京大学 (理科一類) | A判定 | 合格 |
2 | 慶應義塾大学 (医学部) | 不合格 | |
3 | 防衛医科大学校 (医学科) | 未受験 |
入試スケジュール
- 10月19日(一次試験)
- :防衛医科大学校
- 2月9日
- :慶應義塾大学
- 2月26〜27日
- :東京大学
学校選び
目指すなら一番上へ。中学1年から6年間、ぶれずに東大進学への目標を貫いた
志望校はどのように決めていきましたか?
大学を意識し始めたのは、中学受験が終わった中学1年の頃です。小学生の頃は、とにかくラ・サール中学校に合格することだけが目標でした。でもラ・サールに入ってみると、自然とその先を見据えるようになりました。ラ・サールでは、東大を目指すのが成績上位層のスタンダードです。周囲には医学部志望の生徒も多く、自分もその空気に刺激を受けながら、「どうせ目指すなら一番上へ」と、まずは東大の理科三類を志望していました。
ただ、医師になりたいという強い動機があったわけではありません。勉強を進めるうちに理工系分野への関心が高まり、最終的には東大の理科一類を第一志望に決めました。志望の変化も、自分の中でじっくり考えた末の自然な選択だったと思います。
その他の志望校に関しては?
併願したのは、防衛医科大学校と慶應義塾大学の医学部です。ただ、どちらも本気で進学を考えていたわけではなく、「腕試し」としての受験でした。東大入試前の「前哨戦」という位置づけで考えていたので、合格しても進学するつもりはなかったです。本命は、最初から最後まで東大理科一類のみ。そこにしか行くつもりはなく、たとえ不合格でも、もう一度浪人して挑戦する覚悟は持っていました。それくらい、「東大一本」に懸ける気持ちは強かったです。
塾について
休暇中に個別指導塾で集中補習。担当講師の的確なサポートで、弱点を効率よく克服
- メインで通っていた塾
- プロ家庭教師の名門会
- 指導方法
- 個別指導
- 頻度
- 月2〜7回(主に長期休暇中に利用)
- 科目
- 英語、数学、物理、化学
- 通塾時期
- 小学5年〜
- 授業時間と費用
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高1:月5〜6(1回90分~120分)、1回1.5~2万円
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高2:月5〜6回(1回90分~120分)、1回1.5~2万円
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高3:月7(1回90分~120分)、1回1.5~2万円
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『名門会』に通い始めたのはいつからですか? 選んだ理由も教えてください。
『名門会』に通い始めたのは、小学5年生の頃です。中学受験前は集団塾と併用して通っていました。個別指導塾と組み合わせて対策するのが良いのでは、と親が勧めてくれたのがきっかけです。集団塾では演習量をしっかりこなし、『名門会』では理解の曖昧なところを丁寧にフォローしてもらう。役割を明確に分けたことで、効率的に学力を伸ばせたと感じています。
中学進学後も、『名門会』は指導スタイルが自分に合っていたので、継続して通塾しました。ラ・サールでの寮生活が始まってからは、長期休暇で実家に戻るタイミングに合わせて、集中授業を受けるスタイルに切り替えています。大学入試までの6年間、『名門会』は必要なときに確かな力をくれる存在でした。東大を目指すうえで、自分にとっての学習の伴走者だったと思います。
『名門会』ではどのような指導を受けましたか?
学校の進度に応じて、必要な単元を補強したり、少し先の内容を先取りしたりと、その時々の状況に合わせて柔軟に対応していただきました。主に英語を中心に、苦手意識のある分野を重点的にサポートしてもらいました。“今の自分に必要なこと”を見極めながら進められたことで、効率よく学びを深めることができたと思います。
『名門会』に通って良かった点は?
自分のペースや理解度に合わせて、柔軟にカリキュラムを組んでもらえるところが、『名門会』の大きな魅力でした。学年が上がるにつれて内容が難しくなっていっても、その都度、必要なタイミングで的確なサポートを受けられたのは心強かったです。
特に印象に残っているのは、小学生の頃からずっと担当してくださった講師の存在です。教科ごとの講師は変わるのですが、担当の講師がずっと全体の方針を見てくれ、僕の課題や学習ペースを俯瞰して把握してくれていました。「いま、自分が取り組むべきこと」がいつも明確で、迷いなく学習に集中できる環境を作ってくれた。その存在があったからこそ、東大合格まで二人三脚で走り抜けることができたと思っています。
受験勉強について
独学、逆算、自己分析。「つまずき」から試行錯誤で理解を深め、計画的に学習を積み重ねた
- 勉強時間
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高1 塾:月5〜6(1回90分~120分)、自宅:1日150分~180分
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高2 塾:月5〜6(1回90分~120分)、自宅:1日180分以上
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高3 塾:月7(1回90分~120分)、自宅:1日180分以上
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受験勉強を振り返って「やってよかった勉強法」について教えてください。
僕の受験勉強の基本は、独学です。その中でも特に効果を感じたのは、長期的なスケジュールを逆算して立てる勉強法でした。たとえば「この問題集を90日で終える」と決めたら、1日あたり1〜2ページずつなど、進めるペースを割り出す。そうやって日々の勉強量を見える化しておくことで、計画的に進めやすくなり、モチベーションも保ちやすくなりました。
実際の学習内容も、自分のペースでかなり早めに進めていました。中学の頃には、学校の進度より半年先行する形で数学の『青チャート(数研出版刊『チャート式 基礎からの数学』シリーズ)』に取り組み、学校の授業が復習になるようなスタイルでした。東大の過去問にもかなり力を入れていて、40年分を3周ほど解き、過去問が足りなくなるほどやり込みました。
わからない問題に出会ったときも、すぐに誰かに聞くのではなく、まずは自分で調べて考えるようにしていました。それでもどうしても解決できないときだけ、講師や友人に相談する。自分で試行錯誤したあとに質問するほうが、理解が深まる感覚がありました。
ラ・サール高校の受験サポートはどんなものでしたか?
ラ・サールには寮があるぶん、生活面でのサポートが手厚く、勉強に集中しやすい環境が整っていました。進路指導に関しても、東大志望の生徒が多く、特別なガイダンスがなくても、情報が自然と集まってくる空気感がありました。何より印象的だったのは、「みんなが当たり前に東大を目指している」という雰囲気。それが自分にとって、静かなプレッシャーであり、刺激でもあったと思います。
また、ラ・サールでは「週テスト」と呼ばれる定期テストが毎週のように実施されています。特に夏休み以降は、5教科のすべてをカバーするような内容が出されます。テストで70%以上得点を取れれば、東大レベルに到達する、という目安まで提示されていました。授業・課題・週テストまで含めて、学校のカリキュラムに沿って真面目に取り組めば、自然と実力がつくように設計されていたと思います。
さらに、寮では毎晩決まった時間に自習室で勉強する習慣があります。基本は3時間、高校1・2年生では4時間近くやっていたと思います。この環境のおかげで、自習の習慣は自然と身につきました。3年生になると、平日だけでなく、土日は10時間以上勉強することもありました。周囲には14時間近く取り組む生徒もいて、そうした仲間の存在が大きな刺激になっていたと感じます。
スランプはありましたか?
「やる気が出ない」「受験が嫌になった」など、精神的な意味でのスランプはほとんどありませんでした。もともと、自分のペースでコツコツと積み上げていくのが得意だったので、気持ちが折れることはなかったと思います。
ただ、今振り返ると「スランプっぽい」時期はありました。特に受験期の夏頃、計算ミスが急に増えてしまったんです。そんなときは、とにかく自分のミスをひとつずつ丁寧に分析しました。どこで間違えていたのか、なぜそうなったのか。あえて苦手な問題を繰り返し解き直し、ミスの傾向をノートにまとめて可視化していきました。「次は絶対に同じミスをしない」。そう決めて取り組むことで、少しずつ落ち着いて問題を解けるようになっていったと思います。
受験勉強での反省点はありますか?
反省点というより、不安だったのは「東大一本に絞っていたこと」です。浪人も覚悟してはいましたが、それでも直前期は、やはり不安がよぎりました。もし落ちてしまったら、大手予備校の寮に入って、環境をガラッと変えて勉強しようか…と真剣に考えたこともあります。
もうひとつ、振り返って思うのは、英語と国語への苦手意識を、もう少し早くから克服しておけば良かったということです。数学・物理・化学は得意だったので、そちらで点を稼いでバランスをとっていましたが、苦手科目に正面から向き合うタイミングはもっと早くても良かったなと思います。中学生の頃からしっかり対策して「得意」に変えておけていれば、受験期のメンタルにもっと余裕があったかもしれません。
家庭のサポートについて
「やりたいようにやりなさい」。干渉せず支えてくれるサポートが、勉強に集中できる土台になった
受験を振り返って「ありがたかった家庭での取り組み」はありますか?
両親から受験に関するアドバイスを受けた記憶はあまりありません。でも、『名門会』に通うことも含めて、「やりたいようにやりなさい」と、僕の判断を尊重して見守ってくれていたことはありがたかったです。生活面で困ることもなく、安心して勉強に専念できたのは、そうした家族のサポートがあったからこそだと思います。干渉しすぎず、でも必要なときにはきちんと支えてくれる距離感が、自分にはちょうど良かったです。
「こうしてほしかった」と思うことは?
特にありません。家族のサポートは過不足なく、心地よい緊張感を保てる距離感だったと思います。周りにあれこれ言われることなく、自分の意志で自由に勉強に集中できる環境を整えてくれたことには、本当に感謝しています。
学校生活について
入って終わりじゃない。さらに上を目指し、世界の宇宙産業で活躍できる人になりたい
- 学校名
- 東京大学

「東京大学」はどのような雰囲気だと感じていますか?
まだ入学して間もないですが、率直に言って「楽しい」です。入学前は「東大=すごい場所」というイメージが強かったのですが、実際に入ってみるとその通りで、本当にレベルの高い人たちばかりでした。毎日いい刺激をもらっています。ただ最近、「東大生であることに満足してはいけないな」とも感じています。入ったことで安心してしまうのではなく、ここからさらに上を目指していく努力を続けたい。そう思わせてくれる雰囲気が、東大には確かにあると感じています。
目指している未来があれば教えてください。
将来は、航空宇宙系の分野に進みたいと考えています。今は理科一類に在籍していますが、工学部の航空宇宙工学科に進み、宇宙産業に関わる仕事に就けたらと思っています。理系の中でも、もともと物理や数学が好きで、「なぜ飛ぶのか」「どう動くのか」といった仕組みを考えるのが楽しいんです。航空や宇宙の分野は、まさにそういった理屈や論理がすべてを支えている世界なので、自然と惹かれました。将来的には、世界を舞台に活躍できるような人になりたいという思いもあります。東大に入ることがゴールではなく、むしろここから。もっと学びを深めていきたいです。
取材して
今回取材をさせていただいたのは、東京大学理科一類に通う高野和義さんです。「東大に行く」という目標を、中学1年生の頃から一度もぶれることなく抱き続けてきました。特に印象的だったのは、困難に直面したときも、まず自分で調べて考え抜くという姿勢を一貫していたこと。さらに、必要なときには塾を補習的に活用しつつ、限られた時間の中で「何を、どれだけやるか」を逆算して取り組む計画性も際立っていました。高野さんはこれからも、自ら考え、道を切り拓く力で、さらに高みを目指していく。そう確信させてくれる取材でした。
この記事はインタビューを基に執筆されました。
文:谷口勇人/編集:塾選(ジュクセン)編集部
通った塾について
休暇中に個別指導塾で集中補習。担当講師の的確なサポートで、弱点を効率よく克服

ココがポイント
- 全国の難関中学~旧帝大・医学部まで。志望校合格までの個人別カリキュラム
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- 最難関校受験を知り尽くした「プロの教務担任」が合格を全面的にマネジメント