早稲田アカデミーに小4の4月頃から通塾し香蘭女学校中等科に合格した方への合格者インタビュー(49)
生徒プロフィール
- 通った塾
- 早稲田アカデミー
- 住まい
- 東京都渋谷区
- 性格
- おっとりしているが、社交的なのですぐに友人ができるタイプ
- 偏差値推移
- 小4:偏差値45
小5:偏差値50
小6:偏差値55
私の受験ポイント
集団塾に通うことで学習習慣が身に着き、切磋琢磨できる仲間にも出会えた
苦手科目は単元ごとに「分からないこと」自体を把握。少しずつ理解できるようになった
基礎固めは1冊の教材を完璧に!『母特製オリジナル問題集』も活用し繰り返し解き続けた
受験情報
- 受験年度
- 2021年
- 受験校数
- 3校
合否
志望順 | 学校名 | 合格判定 | 受験結果 |
---|---|---|---|
1 | 香蘭女学校中等科 | A判定 | 合格 |
2 | 東京農業大学第一高等学校中等部 | B判定 | 不合格 |
3 | 佐久長聖中学校 | A判定 | 合格 |
入試スケジュール
- 1月11日
- :佐久長聖中学校
- 2月1日
- :香蘭女学校中等科
- 2月1日
- :東京農業大学第一高等学校中等部
学校選び
おっとりした性格にも合うような雰囲気を求め、
大学付属色の強い女子校を第一志望に
志望校はどのようにして決めましたか?
当初、娘も我々親も、どうしてもこの学校に!という特定の学校に対する強い思いはありませんでした。ただ、親としてはまず大学受験で娘に大変な思いをさせたくないということと、私自身が大学付属校出身で付属の良さも分かっていたので、できれば付属が良いということは感じていましたね。6年生になって最初の塾との面談で、そうした希望をお伝えしました。そこで、本人の当時の学力とおっとりした性格も考慮いただき、先生からご提案いただいたのが「香蘭女学校」だったんです。
正直なところ、それまで名前すら知らなかった学校だったのですが、大学付属校ではないものの、約6割の生徒が立教大学への推薦で進学できる人気校であるというお話を伺って興味を持ちました。その後、説明会や見学会行ってみたところ校舎の雰囲気が良く、見かけた生徒たちもとても感じの良い子たちばかりで。親子そろって、かなり気に入りましたので、第一志望はその段階から最後まで「香蘭女学校」一択でした。
第一志望以外の志望校はどのようにして決めましたか?
まずは、娘の学力から大まかに選び大学の進学率をチェックしました。そのうえで、説明会や学校見学会への参加を通して感じ取った学校の雰囲気や生徒の印象、インターネットの口コミも検討材料にして。最終段階では過去問との相性も含めて、塾の先生にも相談しながら決めました。
塾について
受験対策全般は集団塾で。苦手科目のみ個別指導で丁寧にフォロー
- メインで通っていた塾
- 早稲田アカデミー
- 指導方法
- 集団授業
- 頻度
- 週3回
- 科目
- 算数、国語、理科、社会
- 通塾時期
- 小4の4月頃~受験終了時
- 授業時間と費用
-
小4:週2(1回150分)、月3万円くらい
小5:週3(1回200分)、月4万~5万円
小6:週3(1回200分)、月4万~5万円
- 併塾していた塾
- 個別教室のトライ
- 指導方法
- 個別指導
- 頻度
- 週1回
- 科目
- 算数、理科
- 通塾時期
- 小6の5月~受験終了時
『早稲田アカデミーEXIV新宿校』を選んだ理由について教えてください。
受験に対する情報やフォローは大手集団塾に任せた方が安心かなと思っていたので、集団塾で探しました。体験授業は、早稲田アカデミー、SAPIX、日能研の3校に参加しました。本人が一番合うと感じたのが、早稲田アカデミーで、親から見ても、先生と生徒のコミュニケーションがよくとれていて、一方通行じゃない印象を抱いたので、こちらでお世話になることにしたんです。
『早稲田アカデミーEXIV新宿校』に通って良かった点は?
出された宿題をやることで、毎日机に向かうという学習習慣を自然に身に着けられたことが良かったと思います。とにかく宿題が多くて、家ではその宿題をこなすだけで精一杯だったのですが、それでも、塾を辞めたいと言ったことは通い始めた小学4年からの3年間で1度もありませんでした。和気あいあいとした授業が気に入っていたようで、成績を向上させながら、最後まで楽しんで通えたことが何よりです。
また私が塾への送り迎えをしていたのですが、友達との会話から、互いに競い合ったり、成績の伸長を気にしながら刺激をもらったりしている様子を垣間見ることが度々あり、ライバルや仲間がそばにいることの大切さも実感しました。
改善してほしいと思う点は?
仕方ないことだとは思いますが、先生によって分かりやすい/分かりにくいがはっきりしていました。他科目の成績が徐々に向上していく中、どうしても偏差値が50以下だったのが、苦手科目の理科です。分からなくて、先生に質問をしにいこうにも、何を質問したら良いか分からない状態で。別料金で受けられる『早稲田アカデミーEXIV新宿校』内の個別指導に通ったこともあったのですが、集団授業同様、娘には分かりづらかったようで、1ヶ月で辞めました。
『個別教室のトライ』に併塾されたのは、その苦手科目克服のためですか?
まさにそうです。苦手科目の理科については『早稲田アカデミーEXIV新宿校』だけでは厳しいと判断しました。6年生の春に、入塾キャンペーンをやっていた『個別教室のトライ』の体験授業を受けに行き、これまでの経緯を説明。娘が女性の先生を希望していたので、理系の学部に通う女子大生の先生をご紹介いただきました。
『個別教室のトライ』に通って良かった点は?
ひとえに、理科への強い苦手意識を克服できたことです。これは、ご担当いただいた先生のお力によるものだと感謝しております。娘の場合、とにかく理科が苦手で、授業を受けてもよく分からない。自分が理解できていないポイントも分かっていないので、質問もしようがない。「分からない」が積み重なっていくので、苦手意識は強まり、苦手だから勉強しなくなる、という悪循環にありました。
そこで、先生はまず、『早稲田アカデミー』で使用している教材を元に、単元ごとに理解できていないポイントを把握することから始めてくださったんです。「この部分が分かってないんじゃない?」「ここでつまずいてるんじゃない?」という先生の推測はほぼ的中。何が分かっていないのかを言語化できていなかった娘にとって、「分からないポイント」を特定できたことは、とても大きいことだったようで、次第に分からないことを自分から質問できるようになり、理解して問題も解けるようになり、模試でも少しずつ結果に表れるようになり、それが自信となって、自分から理科を勉強するようになるという好循環が生まれました。苦手意識は自ずと消えていきましたね。
受験勉強について
家庭での勉強時間は、苦手科目を中心に。飽きてきたタイミングで得意科目で気分転換
- 勉強時間
-
小4 塾:週2(1回150分)、自宅:1日60分~90分
小5 塾:週3(1回200分)、自宅:1日90分~120分
小6 塾:週3(1回200分)、自宅:1日120分~150分
受験勉強を振り返って「やってよかった勉強法」について教えてください。
家庭での勉強時間は苦手科目である、理科と算数を中心に、妻が組み立てていました。娘が途中で嫌になってきてしまったり、飽きてきたタイミングで、得意科目に切り替えて気分転換する。そうでもしないと、苦手が故に勉強したがらず、後回しになると思ったからです。
基本的には、塾から大量に宿題が出ていたので、それをこなすので精一杯ではあったのですが、6年生以降は宿題とは別に、苦手科目の基礎を徹底させる時間を設けました。『早稲田アカデミー』のメイン教材1冊を完璧に理解するというものです。
新しい教材には手を出さずに、この1冊に集中。過去に解けなかったものや苦手な単元にチェックをつけ、チェックをつけたものを繰り返し演習、100点が取れるようになるまでやり続けた結果、何とか基礎固めすることができました。
志望校合格のためにやったこと
6年生の夏くらいから、塾から志望校の過去問は3年分はやるようにという指導がありましたので、志望校の過去問は何度も繰り返しやっていました。特に第一志望の『香蘭女学校』の過去問については、3年前以前のものも塾で入手し、2~3周は取り組んでいたようです。
受験勉強での反省点はありますか?
基礎固めをもう少し早めに終えておけるとよかったなというのが、反省点です。1冊を完璧に理解するという学習法をもう少し早くから取り組んでおけると、応用に使う時間が多くとれただろうと思います。
家庭のサポートについて
できなかった問題を切り貼りしオリジナル問題集を作成!
『教える』よりも、応援しながら見守る姿勢に転換
受験を振り返ってご家庭ではどのように取り組まれていましたか?
うちの場合、勉強は子ども部屋ではなく、リビングで行っていたので、娘が勉強している間は、家族もテレビを消すなど、集中できる環境作りを心がけていましたね。
また、妻は娘の向かい側に座って、今日やることを設定し、ずっとその進捗を見守っていました。妻は勉強が終わった後も、夜中の3時過ぎまでかかって独自の教材を準備していたこともありましたね。娘ができていなかった問題を切り貼りして問題集にしたり、次の授業で質問することをまとめたりと、サポートする熱量が私よりかなり高かったと思います。
お父さまご自身はなにか積極的にサポートされていたことはありますか?
苦手科目の理科や算数について、5年生くらいまでは私が教えたりしていました。当初は一緒に問題を解くことで、娘がどこでつまづいているのか、分かっていないのかが理解できたのですが、6年生になる頃には問題も難しくなり、私自身が理解することに時間がかかるうえ、教えても娘が理解できなかったり、やる気がなかったりすると、ちょっとイライラしてしまって。「なんでわかんないんだ!」「これくらい分かるでしょー!」とか言いながらも「あー、これは言っちゃダメなのになー」と私自身自己嫌悪になることも。勉強を教えるのはやっぱりプロの先生に任せて、塾への送り迎えをしながら自分は見守るようにしました。
その他、やってよかった取り組みはありますか?
娘は幼い頃から習い事でピアノのレッスンに通っていたのですが、親子で話し合った結果、
受験勉強期間中も辞めずに続けることにしました。家で練習の時間はとれなくても、レッスンに行くことでいい気分転換になっていたようです。結局、お休みしたのは、入試直前から入試が終わるまでの数週間だけでした。
学校生活について
落ち着いた優しい雰囲気の学校で、安心して過ごせる6年間
- 学校名
- 香蘭女学校中等科
- 部活
- ソフトテニス部
「香蘭女子校」はどのような雰囲気だと感じていますか?
学校説明会の時、感じた通りですが、エントランスから校舎に向かうまでの沿道が広く、両サイドには草木が生い茂っていて、校舎は統一感のあるレンガ造りという素晴らしい環境の学校だと思います。学校に行った際、たまたま先生が生徒を叱っているところに遭遇したことがあったのですが、決して怒鳴ったり、怒ったりするのではなく、知性的で諭すようにお話しをされていて、生徒も先生の目をみて、きちんと話を聞いているのが分かり、任せて安心できるという印象を受けました。
どのような生徒が多いですか?
娘と同じように、落ち着いていて、おっとりしたタイプの子が集まってきているように感じています。コツコツと勉強する、頑張り屋さんタイプの子も多く、娘もいい刺激を受けているようです。悪い影響を与えるような生徒は見かけないので、親としては安心ですね。
思っていたことと違った点は?
去年は部活動がほとんどない状態で、コロナに対しては保守的すぎる傾向があるように見受けられます。
目指している未来があれば教えてください。
将来はまだ未定のようです。とりあえずは半付属である立教大学を目指しながらも、いざ他大学に行きたいとなった時に、戦えるだけの準備はしておいてほしいですね。
取材して
今回取材をさせていただいたのは、香蘭女学校中等部に通う娘さんを持つお父さま。自分の子に勉強を教えるのは、つい感情的になってしまったりして、本当に難しいとおっしゃるお父さまに強く共感した一方で、ご家族全員で力をあわせて受験を乗り切られたご様子には感銘を受けました。中学受験は親子で戦うと言われますが、親御さんが指導役ではなくサポート役に徹するというのが、ひとつ重要なポイントなのかもしれません。
※上記は、2022年11月時点での取材をもとに作成しています。
この記事はインタビューを基に執筆されました。
文:牛田雅子/編集:塾選(ジュクセン)編集部
通った塾について
受験対策全般は集団塾で。苦手科目のみ個別指導で丁寧にフォロー
ココがポイント
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