プロ家庭教師の名門会に高校2年9月から通塾し九州大学に合格した方への合格者インタビュー(543)
生徒プロフィール
- 通った塾
- プロ家庭教師の名門会
- 住まい
- 福岡県福岡市
- 性格
- チャレンジ精神旺盛、集中できる時間が短い、数学・理科のほうが得意
- 偏差値推移
高1:偏差値64(進研模試)
高2:偏差値65(進研模試)
高3:偏差値65(全国統一高校生テスト)
私の受験ポイント
建築も音楽も、どちらも本気で学びたい。両立できる九州大学芸術工学部を第一志望に選択
集団よりもマンツーマン。個別塾で受験の「勘どころ」をつかみ、苦手を克服
質の高い問題集を徹底的に繰り返す。反復学習×音読で、得意科目を確かな武器に変えた
受験情報
- 受験年度
- 2025年
- 受験校数
- 3校
合否
志望順 | 学校名 | 合格判定 | 受験結果 |
---|---|---|---|
1 | 九州大学 (芸術工学部 環境設計コース) | A判定 | 合格 |
2 | 明治大学 (理工学部 建築学科) | E判定 | 合格 |
3 | 立命館大学 (理工学部 建築都市デザイン学科) | C判定 | 合格 |
入試スケジュール
- 1月18・19日(共通テスト利用)
- :立命館大学
- 2月5日
- :明治大学
- 2月25日
- :九州大学
学校選び
建築士の夢も、音楽の情熱も諦めない。両立できる九大芸術工学部を第一志望に選んだ
志望校はどのように決めていきましたか?
高校2年の夏休みに、九大(九州大学)のオープンキャンパスに参加したことがきっかけです。芸術工学部の環境設計コースに興味を持ち、第一志望に決めました。高校では吹奏楽部に所属していて、コンクールで訪れた島根県の芸術文化センターの建物に強く惹かれたことが、建築士を目指すきっかけになりました。でも、音楽もちゃんと続けたいという気持ちもあったんです。九大には本格的なジャズサークルがあると知り、ここなら建築士の夢を追いながら、音楽も諦めずに続けられると思いました。
オープンキャンパスに行こうと思ったきっかけは?
高校の担任の先生に、「オープンキャンパスに行ってみたら?」と勧められたのがきっかけです。「じゃあ、どこか見に行こうかな」と探しているときに、九大を見つけました。建築も音楽も本格的に学べる環境が整っていて、「ここは僕にぴったりだ」と感じました。実際にオープンキャンパスに行ってみると、生徒たちは独立心が強く、伸び伸びと自由に学んでいる雰囲気でした。校風にも強く惹かれて、その頃からもう九大一択という気持ちになってしまったので、他の大学のオープンキャンパスには参加していません。
その他の志望校に関しては?
建築を学ぼうと決めてからは、明治大学や立命館大学を候補に考えていました。国立では千葉大(千葉大学)のデザインコースとも迷いましたが、「どうせなら旧帝大以上を目指したい」と思い、千葉大ではなく九大を選びました。実際には、明治大学と立命館大学も受験しましたが、気持ちは最初から九大一筋でした。もし現役でうまくいかなかったとしても、浪人してもう一度九大に挑戦していたと思います。
塾について
選りすぐりの問題集を徹底反復。個別指導でテクニックと解法力を磨き、苦手を克服
- メインで通っていた塾
- プロ家庭教師の名門会
- 指導方法
- 個別指導
- 頻度
- 週1回
- 科目
- 数学
- 通塾時期
- 高校2年9月〜
- 授業時間と費用
-
-
高2:週1(1回90分~120分)、月6~7万円
-
高3:週1(1回90分~120分)、月6~7万円
-
『名門会』を選んだ理由について教えてください。
兄が浪人していたときに『名門会』に通っていたんです。塾を探し始めたとき、「行くなら『名門会』かな」と自然に思いました。兄とは受験についてよく話していたんですが、『名門会』に入ってからの成績の伸びが本当にすごくて。しかも、『名門会』は生徒の進学実績もとても豪華で、それも安心材料になりました。
また、高校が進学校だったこともあり、学校の授業をきちんと受けていれば集団塾に行く必要はないだろうと感じていました。個別でピンポイントに教えてもらえるマンツーマン指導のほうが、自分には合っていると思ったんです。
『名門会』に通って良かった点は?
サポート体制がとても良かったです。相談やカリキュラムを組んでくれる担任がいて、科目ごとに講師も別にいて。全体的に、きめ細かなサポートがしっかりしていると感じました。講師の教え方も丁寧でわかりやすく、特に数学では大きな助けになりました。もともと成績に波があったのですが、基礎を固める問題集を何周もやるよう指導を受けてから、少しずつ安定してきたんです。
また、受験の実践的なテクニックも身につきました。たとえば、「この積分の形が出たら、まずこれを疑う」など、具体的な解法のポイントやコツを教えてもらえたのが大きかったです。授業を重ねるうちに、難しい問題にも対応できるようになり、「あ、解法がちゃんと身についてきたな」と自分でも実感できるようになりました。
志望校合格のためのアドバイスは?
「いろいろな問題集に手を出すよりも、一冊を何周もやり込むこと」とアドバイスを受けました。それが基礎力につながり、実際に繰り返し学習するうちに学力も安定してきました。使う問題集についても、具体的にアドバイスをもらいましたよ。数学では『理系数学の良問プラチカ(河合出版)』、理科では『リードα(数研出版)』や『良問の風(河合出版)』。共通テスト対策では青パック(駿台文庫刊『共通テスト実戦パッケージ問題』)など、数ある問題集の中から特におすすめのものを教えてもらえたので、問題集選びに迷うことはありませんでした。
授業はどのように受けていましたか?
自宅の近くに塾がなかったため、『名門会』の広島駅前校のオンライン授業を受けていました。対面に比べると、オンラインならではのやりづらさは多少ありましたが、講師がカメラの角度を工夫してくれるので、授業がわかりにくいと感じることはありませんでした。
改善してほしいと思う点は?
広島の校舎には何度か自習に行ったのですが、そのときに「机がちょっと狭いかも…」と感じたくらいですね。とはいえ、講師のサポートや教え方は本当に丁寧でしたし、受験も無事にうまくいったので、特に大きな不満はありませんでした。
受験勉強について
「音読」「過去問10年分」、反復学習が得意科目を確かな武器に変えた
- 勉強時間
-
-
高1 塾:なし、自宅:1日30分~60分
-
高2 塾:週1(1回90分~120分)、自宅:1日180分以上
-
高3 塾:週1(1回90分~120分)、自宅:1日180分以上
-
受験勉強を振り返って「やってよかった勉強法」について教えてください。
音読は、本当にやってよかった勉強法だと思います。特に英語の長文は、声に出して読むことで記憶に残りやすくなりました。もともと英語は得意科目でしたが、続けているうちにさらにスラスラ読めるようになり、理解力も上がったと感じます。国語の漢文にも音読を取り入れていました。
あとはやっぱり、「一冊の問題集を何周もやる」という反復学習ですね。「共通テスト前までに過去問を10年分やること!」と講師にアドバイスされ、実際にやりきりました。あれこれ浮気せずに、決めたものを徹底的にやる。それを信じて繰り返したことで、苦手科目は克服でき、得意科目はさらに大きな武器になったと感じています。
受験勉強での反省点はありますか?
国語は、もっと早めに対策しておくべきだったなと反省しています。普段のテストでは、なんとなくの感覚で解いていたので、点数にムラがあったんです。たまたま受験本番ではうまくいきましたが、正直、運に頼っている感じがして不安でした。つい得意科目ばかりに時間をかけがちで、苦手科目を後回しにしてしまっていて…。バランスよく取り組むことの大切さを感じました。
スランプはありましたか?
勉強が手につかないようなスランプはなかったのですが、メンタル的にしんどくなることはありました。逆にテンションが上がりすぎて、「勉強しすぎるのが気持ちいい」という状態になってしまうこともあって…。体調が悪いときでも無理して勉強を続けてしまったこともありました。今振り返ると、もう少し自分をセーブすることも大事だったなと思います。
家庭のサポートについて
送迎、お小遣い、兄からのLINE。生活面も精神面も、家族が常に支えてくれた
受験を振り返って「やってよかった家庭での取り組み」はありますか?
父が平日の夜、僕が自習で利用していた図書館まで、ほぼ毎日迎えに来てくれていました。父の職場が近くだったこともあるのですが、夜10時まで仕事をしたあと、そのまま迎えに来てくれていて。それを当たり前のように続けてくれて、本当にありがたかったです。夜食用にお小遣いをくれたこともありました。共通テスト前の追い込み時期や、勉強が長引いた日には特に助かりましたね。
また、兄からのアドバイスも心強かったです。兄は浪人を経験していたので、そのときの大変さをリアルに教えてくれました。「自分は現役で決めたい!」という気持ちが強くなり、勉強にもより熱が入りました。LINEで相談に乗ってくれたり、お正月に帰省したときにも話を聞かせてくれたりして、精神的にずっと支えになっていました。
家庭で反省点はありますか?
家族に対して不満はまったくありません。ただ、自分自身のこととして、「どこでも集中できる習慣」をもっと早く身につけておけばよかったなと思っています。自習室が使えない日でも、家でしっかり取り組めるような環境づくりをしておくべきでした。家に帰るとどうしてもリラックスモードになってしまい、やる気を保つのが難しかったんです。図書館を利用することが多かったのですが、休館日もあって毎日使えるわけではありません。どこでも集中できるように、部屋の環境や気持ちを整えておくべきだったなと感じています。
学校生活について
入学前のイメージとのギャップが新鮮で楽しい。将来はコンサートホールの設計に携わりたい
- 学校名
- 九州大学
- 部活
- ジャズ研究会

「九州大学」はどのような雰囲気だと感じていますか?
入学前は「みんな頭がいいから、静かで堅い雰囲気なのかな?」と思っていました。でも実際は、すごく明るくて、優しくて、話しやすい人ばかりでした。キャンパス全体が楽しい雰囲気に包まれていて、すぐに馴染むことができました。同じ高校から進学した友人もいたので心強かったですし、学部の友達とは建築の話で盛り上がることも多く、毎日がとても充実しています。大学生活はまだ始まったばかりですが、これからが本当に楽しみです!
思っていたことと違った点は?
キャンパスの雰囲気は、オープンキャンパスで感じた通りで、特にギャップはありませんでした。ただ、授業については少し驚きましたね。高校の授業に比べて、先生の説明がすごくわかりづらくて…。「あ、研究者ってこういう感じなんだな」と思いました(笑)。入学前に抱いていた大学の授業のイメージとのギャップが、逆に新鮮でした。
目指している未来があれば教えてください。
もともと建築士になりたいという夢があり、その思いは入学後も変わるどころか、むしろ強くなりました。僕が建築に惹かれた原点は、島根県にある芸術文化センターの建物です。その施設を設計した内藤廣さんに、ずっと憧れています。将来は、内藤さんのように、人の心に響くコンサートホールを設計できる建築士になりたいと思っています。
取材して
今回お話をうかがったのは、九州大学芸術工学部に進学した早瀬湊さんです。建築も音楽も、どちらかを諦めるのではなく、両方に本気で向き合える環境を探し、見事に第一志望合格を勝ち取りました。「あれもこれも」ではなく、自分に必要なものを見極め、一冊の問題集を何周も丁寧にやり込む。その地道な積み重ねと、「好き」を軸にした選択が、早瀬さんの強さだと感じました。建築士として、そして一人の表現者として、これからの早瀬さんの歩みがとても楽しみです。
この記事はインタビューを基に執筆されました。
文:谷口勇人/編集:塾選(ジュクセン)編集部
通った塾について
選りすぐりの問題集を徹底反復。個別指導でテクニックと解法力を磨き、苦手を克服

ココがポイント
- 全国の難関中学~旧帝大・医学部まで。志望校合格までの個人別カリキュラム
- 講師は社会人プロ講師のみ。第一志望校合格を見据えた最高品質の指導を提供
- 最難関校受験を知り尽くした「プロの教務担任」が合格を全面的にマネジメント