KEC近畿予備校に中2の秋から通塾し京都大学に合格した方への合格者インタビュー(56)
生徒プロフィール
- 通った塾
- KEC近畿予備校
- 住まい
- 大阪府枚方市
- 性格
- 細かいことは気にならないマイペースなタイプ
- 偏差値推移
- 高1:偏差値不明
高2:偏差値不明
高3:偏差値60~70
私の受験ポイント
分からない問題の答えだけを教わらないように徹底。塾の先生からはヒントだけをもらって自力で解法プロセスを考えた
現代文の得点を伸ばすために「質問に対する答え方」を意識。心情や考えを自分なりに推察するのではなく、問題文から忠実に抜き出す解答方法で正答率アップ
インプットした知識は、口に出してプレゼンしながらチェック。暗記科目で覚えた重要語句が思い出しやすくなった
受験情報
- 受験年度
- 2019年
- 受験校数
- 3校
合否
志望順 | 学校名 | 合格判定 | 受験結果 |
---|---|---|---|
1 | 京都大学 (薬学部) | E判定 | 合格 |
2 | 名古屋市立大学 (薬学部 生命薬科学科) | 非公開 | 未受験 |
3 | 立命館大学 (薬学部 創薬科学科) | A判定 | 合格 |
入試スケジュール
- 2月3日
- :立命館大学
- 2月25日、26日
- :京都大学
- 3月7日
- :名古屋市立大学
学校選び
「国公立大の薬学部」を基準に選択し、京都大学を第一志望校に
志望校はどのように決めていきましたか?
中学生の頃から「自分はどちらかと言えば理系かな」と感じていました。この先の進路に理系学部を選ぶとしたら、理系科目の成績が重要になってきます。理系科目の中で好きだったのは「生物」でした。そこから大学の学部なども調べていくうちに、生物や化学の知識が必要とされる薬学部があっているかもしれないと思うようになりました。
国公立大で薬学部に進学しようとすると、私の住んでいる関西では京都大学か大阪大学になります。通いやすさを考慮するのはもちろん、国内で有数の最先端研究が行えるとしたらやはり「京都大学」が一番です。薬剤師になるために入学する6年制薬学部ではなく、4年生薬学部で研究職になる夢を目指し、第一志望校に決めました。
その他の志望校に関しては?
名古屋市立大学はいろいろと受験内容を調べて、得意科目だった英語、数学、理科で挑めそうだと思い、第二志望に選びました。それと浪人は絶対にしたくなかったので、私立の立命館大学もおさえておこうと思って、受験しました。
学校説明会などには行きましたか?
高校1年の時に、夏休みの宿題で大阪大学を見学しましたが、他は特に行っていません。その時に初めて、大学の研究室で実験設備を見て「すごいなあ。意外ときれいだな」と感じたことを覚えています。
塾について
「京都大学?!合格まで一緒に頑張ろう」と励ましてくれた塾の先生
- メインで通っていた塾
- KEC近畿予備校
- 指導方法
- 集団授業
- 頻度
- 週2〜3回
- 科目
- 英語、数学、古典(高1、高2 は英語のみ)
- 通塾時期
- 中2の秋〜高3
- 授業時間と費用
-
高1:週1(1回90分)、月1~2万円
高2:週1(1回90分)、月1~2万円
高3:週2〜3(1回90分)、月2~3万円
- 転塾する前に通っていた塾
- 成基学園
- 指導方法
- 集団授業
- 頻度
- 週1回
- 科目
- 国語 数学、英語(中1は国語のみ)
- 通塾時期
- 中1〜中2
- 授業時間と費用
-
中1:週3(1回60分~120分)、月1~2万円
中2:週3(1回30分~120分)、月1~2万円
『KEC近畿予備校』を選んだ理由について教えてください。
以前に通っていた塾ではなく、自宅周辺の塾を探したいと考えていました。試しに『KEC近畿予備校』の体験授業を受けてみたところ、「学んだことは授業で身につけよう」という考え方で指導していて、宿題を強制的に取り組ませる雰囲気もなかったところが気に入りました。さらに遅くても午後9時半までには授業が終わるところも、入塾の決め手となりましたね。というのも、私、たくさん眠らないと体調が悪くなってしまうロングスリーパーなんです。受験期であっても9時間半睡眠を確保したかったので、終了時刻はとても重要でした。他の塾だと授業が午後10時まであったりしたので、「やっぱりKEC近畿予備校にする!」と強く思いました。
『KEC近畿予備校』に通って良かった点は?
最初は知り合いも全くいなくてなじめるか不安でした。同じ中学の友だちは誰も通っていなかったし、“仲良しグループ”みたいなものができていたらどうしようと思っていたのですが、まったく心配なかったですね。みんなとてもフレンドリーですぐに仲良くなれましたし、先生ともフランクに話せたので安心しました。人間関係が良いので質問もしやすかったです。
分からない問題があればヒントだけを聞きに行って、自力で問題を解いてみることを繰り返していました。解答はあえてすぐに見ず、時間がかかってもやり抜こうとしていましたね。そのやり取りを通じて、自分で考えてから答えを出すという受験テクニックが身に付きましたし、時間配分への意識も高められたと思います。特に数学はマンツーマン授業、英語は2〜3名の少人数クラスに分かれていて、自分のレベル・目標とする大学に合わせた演習問題を提示してくれました。
志望校合格に向けた塾の先生とのやり取りで、印象に残っていることはありますか?
「第一志望を京都大学にします」と言った時、合格にはほど遠かったにもかかわらず、「一緒に頑張ろう!」と答えてくれたことです。「絶対に受験勉強をやり遂げて合格しよう」と勇気づけられました。高3の11月に「京大模試」「阪大模試」を受けたところ、京大模試の結果がちょっとだけ良かったんです。ずっとE判定が続いていたのですが、もしかしたら京都大の方が受かりやすいかもしれないと思って、塾の先生に相談しました。
塾の方針として「志望校は生徒が決める」というものがありました。私自身の気持ちを尊重してくれた点は、『KEC近畿予備校』の良いところだと思います。
受験勉強について
国語は正答できない理由を分析し改善。暗記科目は口に出して覚える
- 勉強時間
-
高1 塾:週1(1回90分)、自宅:1日30分以下
高2 塾:週1(1回90分)、自宅:1日30分以下
高3 塾:週2〜3(1回90分)、自宅:1日30分~60分
受験勉強を振り返って「やってよかった勉強法」について教えてください。
苦手科目だった国語は、理系的な解き方を極める勉強を意識しました。「理系的な解き方」とは、「自分なりの解釈を答案に入れず、問題文の中からそのまま抜き出してくる」という意味です。特に小説文ができなくて、「この時の登場人物の心情は?」と聞かれると正答率が下がり気味でした。読書量も多いわけではなかったので、文章になじみもなかったんですよね。
そこで、問題文で何が問われているのかを意識し、解答に必要な「条件」を確認。自分の心情を解答するのではなく、問題文の中から盛り込む必要がありそうなキーワードをピックアップし、外さないようにしようと考えました。そうするとだんだんと正答率があがり、国語全体の点数も伸びましたね。
他の科目はいかがでしたか?
なるべく口に出して、しゃべりながら記憶に定着させる勉強法もよくやっていました。社会は「日本史」を選択したのですが、覚えるべき知識量も多かったのでいろいろと工夫をしました。インプットした知識をプレゼンすると、「こうやってしゃべっていたな」と記憶として残りやすいんです。そうするとテストの際にも思い出しやすくなるんですよ。
英語も同じように、友だちとしゃべったりして日常生活の中でなるべく覚えるようにしていました。ディズニープリンセスの曲が好きだったので、歌詞を見て英単語を覚えたり。机に向かわなくても、自然と学べる環境に身を置くようにしていました。
受験勉強での反省点はありますか?
今となっては、睡眠時間の確保にこだわりすぎていたかもしれないなと思います。9時間半は寝ないとと思っていたので、授業が午後9時に終わるとすぐに帰宅して、夕ごはんを食べ、慌ただしく寝る支度をする。そんな毎日を繰り返していたのですが、自習室を使ってもう少し勉強時間を確保すればもっと頑張れたのかもしれないと感じました。
ただ、たくさん寝ていたおかげなのか「受験はしんどい」と思ったことは全然ありませんでした。あっという間に1年がすぎた感覚で、自分のペースを守りながら最大限に、効率よく時間を使えました。
家庭のサポートについて
自分の決断を信じて、最後まで温かく見守ってくれた
受験を振り返って「やってよかった家庭での取り組み」はありますか?
両親には「進路について自分で決めたいから、口を出さないでほしい」と伝えて、すべて自分で選択しました。本当は「京都大学なんて大丈夫?」と言いたかったと思います。高校の先生からは「大阪大学の推薦入試の話が来ているけど、どうする?」と言われたのですが、それも自分から断ってしまったんです。後からそのやり取りについて母に伝えたところ、とてもビックリされました。「もし聞いていたら、絶対、大阪大学に行ってと言ってた」って。
多分、周りのほとんどの人が「いやぁ無理だろう」と思っていたんでしょうけど、本当に好き勝手にやらせてもらえて感謝しています。
自宅ではどのように過ごしていたのですか?
家では机に向かって勉強することはほとんどありませんでした。学校や塾の宿題を少しやるぐらいでしたね。塾の授業はマンツーマンが多く、90分の授業時間の中の半分は、自分で考えて演習問題を解いていました。なので授業時間内で集中して勉強し、家に帰って寝るような生活だったんです。自分から積極的に勉強時間を確保しなくても、自然に学べる環境に身を置けたことが合格への近道だったのかもしれません。
学校生活について
次元の違う賢いオーラを放つ学生が多数。それでもすぐに仲良くなれた
- 学校名
- 京都大学
- 部活
- テニス部(薬学部生のみが参加できる部活)

「京都大学」はどのような学生が多いですか?
私は高校までずっと公立校に通っていて、いろんな人が混じり合っている環境で過ごしてきました。そこでは出会わなかったような、次元の違う凄さを持っている人が多いと感じています。最初は「こんなに賢すぎる人たちと、友だちになれるのか」と思いましたけど、しゃべっているうちに仲良くなれたので大丈夫でした。
薬学部の学生は真面目。意外と地味な感じです。髪の毛を派手に染めている人なんて、見たことないです。
目指している未来があれば教えてください。
卒業後は京都大学大学院 薬学研究科に進学します。そこから先は、製薬会社の研究職に就けたら最高です。これからも頑張って、研究を続けていきます!
取材して
毎日9時間睡眠を死守していた秋野さん。「一体いつ勉強していたのだろう」と不思議に思いましたが、塾の授業時間内を上手に活用して自習時間を確保していたと分かりました。これも塾の先生と話し合い、自身のパフォーマンスがもっとも発揮できるやり方にたどり着いたからできたことです。特に苦手だった国語は、「どこで点数を落としてしまうのか」という傾向を自分で把握し、きちんと対策を取って対応。その結果、成績アップを実現しています。どうすれば合格に近づけるのかを冷静に分析し、最後までブレずに続けた精神力の強さを感じた取材でした。
※上記は、2022年11月時点での取材をもとに作成しています。
この記事はインタビューを基に執筆されました。
文:林美夢/編集:塾選(ジュクセン)編集部
通った塾について
「京都大学?!合格まで一緒に頑張ろう」と励ましてくれた塾の先生

ココがポイント
- 科目×能力×志望校別クラスで、一人ひとりの習熟度に合わせて志望校が目指せる
- 受験指導経験が豊富な実力派講師陣から進路指導が受けられる
- 自習室はいつでも利用可能。講師が常駐していて気軽に質問できる!