プロ家庭教師の名門会に高校3年6月から通塾し京都大学に合格した方への合格者インタビュー(576)
生徒プロフィール
- 通った塾
- プロ家庭教師の名門会
- 住まい
- 京都府京都市
- 性格
- チャレンジ精神旺盛、社交的、真面目にコツコツ、文系の暗記問題が得意
- 偏差値推移
高1:偏差値73(第1回 高1駿台全国模試)
高2:偏差値76.2(第1回 高2駿台全国模試)
高3:偏差値63.4(第1回 京大入試実戦模試)
私の受験ポイント
両親の影響で医学の道へ。国際的な視野を重視し、京都大学と慶應義塾大学を志望校に選択
学校中心の学習スタイルを貫き、個別指導塾では講師と最適なカリキュラムを構築
計画をしっかりこなして勉強のリズムを整え、自分のペースを崩さず着実に学びを重ねた
受験情報
- 受験年度
- 2025年
- 受験校数
- 2校
合否
志望順 | 学校名 | 合格判定 | 受験結果 |
---|---|---|---|
1 | 京都大学 (医学部医学科) | C判定 | 合格 |
2 | 慶應義塾大学 (医学部医学科) | B判定 | 合格 |
入試スケジュール
- 2月9日(一次)
- :慶應義塾大学
- 2月25日〜27日
- :京都大学
- 3月1日・5日(二次)
- :慶應義塾大学
学校選び
両親の影響から自然と医学の道へ。国際的な校風を重視して志望校を選択した
志望校はどのように決めていきましたか?
高校時代から漠然と京大(京都大学)に行けたらいいなと思っていました。兄が京大の農学部を卒業していて、「京大は自由で本当にいい大学だよ」と勧めてくれたことも、大きな後押しになったと思います。
本格的に京大を目指し始めたのは、高校3年生の6月頃です。学部については、両親が医師ということもあり、自然と医学に関心を持つようになりました。僕は4人兄弟の末っ子なのですが、上の3人は誰も医療の道には進んでいません。「僕だけでも医師になってほしいのかな…」という雰囲気を、なんとなく感じていました(笑)。強く勧められたわけではありませんが、そうした空気感もあって、自然と医学部を志望するようになりました。
その他の志望校はどのような基準で選びましたか?
第一志望は京大でしたが、慶應(慶應義塾大学)の医学部も併願しました。兄が現在海外で働いていることもあり、僕自身も将来は留学や国際的な経験を積みたいという思いが強くあります。そうした背景から、留学制度や国際交流の環境が整っている大学を中心に情報を集めていきました。そのなかでも慶應は、国際色が豊かで、多様な価値観を持つ学生と交流できる点に魅力を感じたんですよね。「私立を受けるならここだな」と思いました。
実際には受験しませんでしたが、後期試験の候補として東京医科歯科大学や横浜市立大学も一時期は検討していました。特定のエリアや大学名にこだわるよりも、「国際的な経験ができるかどうか」「留学制度が整っているか」といった視点を重視して、志望校を選んでいきました。
オープンキャンパスには参加しましたか?
はい、京大医学部のオープンキャンパスに参加しました。現役の医学生の方々から、大学生活や授業内容、部活動のことまで直接話を聞けたことが、志望をより強くする大きなきっかけになりました。
特に印象に残っているのは、脳腫瘍の手術に関する講義です。腫瘍に鼻からアプローチするという術式を知って、とても驚きました。神経を傷つけるリスクを避けるために、鼻の穴から内視鏡などの道具を入れて、腫瘍を処置するそうなんです。それまでは、脳の手術といえば頭を開いて行うものだと思っていたので、その発想はなかった!と感動しました。医療の奥深さに改めて惹かれましたね。
一方で、「授業は全部が面白いわけじゃないよ」といった現実的な話も、先輩たちから聞くことができました。知的好奇心を満たしてくれる授業もあれば、そうでないものもあると聞いて、良い意味でリアルな大学生活をイメージできたのも印象的でした。
塾について
個別指導塾で講師と共に最適なカリキュラムを構築。自分のペースを崩さず、着実に学びを深めた
- メインで通っていた塾
- プロ家庭教師の名門会
- 指導方法
- 個別指導
- 頻度
- 週2回
- 科目
- 数学、化学、国語、世界史
- 通塾時期
- 高校3年6月〜
- 授業時間と費用
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高3:週2(1回90分~120分)、月15万円~20万円
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『名門会』を選んだ理由について教えてください。
数学に苦手意識があり、焦っていた様子を見かねた両親が『名門会』を提案してくれたのがきっかけでした。それまで学校中心の学習スタイルで進めていたので、集団塾だと高校3年生から授業のカリキュラムに追いつくのは難しいかなと感じていて…。個別指導なら、自分の理解度やスケジュールに合わせて柔軟に進められるのではと思ったんです。
実際に体験授業を受けてみると、施設はきれいで落ち着いた雰囲気があり、集中して学べる環境が整っていました。体験した数学の授業では、自分では思いつかないような切り口から解法を導いてくれて、「こんな考え方もあるんだ!」と新鮮に感じたのを覚えています。講師との相性も良く「ここならやっていけそうだ」と思えたことが、最終的な決め手になりました。
『名門会』に通って良かった点は?
いちばん良かったのは、自分の状況やペースに合わせて、柔軟に対応してくれたところです。たとえば学校の体育祭の準備で忙しく、勉強時間が思うように取れなかった時も、講師がそれを理解したうえでスケジュールを調整してくれました。
また、京大の出題傾向に特化した実践的なアプローチも非常に役立ちました。「この問題は、まずこう考えてみるといいよ」といったヒントや、出題のクセへの対応法など、学校ではなかなか得られない「受験数学の考え方」を学べたのは大きな収穫です。『名門会』は、そうした学びを深められる場として、自分にとって価値のある存在だったと感じています。
志望校合格のための勉強については?
塾では、主に京大の過去問演習を中心に取り組みました。僕自身は学校の課題や市販の問題集を計画的に進めていたので、塾はその成果を試す演習の場として活用していました。この進め方は、講師と相談しながら、自分にとって最も効果的な形を模索して決めたものです。
毎週、京大の過去問を1年分ずつ解いて持参し、講師にじっくり解説してもらう。そんなサイクルを繰り返す中で、ただ解くだけでなく、「どこまで書けば部分点がもらえるのか」といった採点の視点まで教えていただけました。結果的に、試験本番での得点力がしっかり伸びたと実感しています。
改善してほしいと思う点はありましたか?
個別指導というスタイルだからこそ、講師との相性がとても大切だと感じました。基本的には満足していましたが、時には少し合わないと感じる講師の方もいて、「相性の当たり外れもあるのかな」と思う場面があったのは正直なところです。また、自習室は全体的に静かな環境が整っていたのですが、僕自身が少しの物音でも気になるタイプで…。近くの授業の声がわずかに聞こえることもあったので、もう少し音への配慮があると、より集中しやすかったかなと思います。
受験勉強について
計画をしっかりこなして勉強のリズムを整え、過去問演習の継続で弱点と出題傾向を見極めた
- 勉強時間
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高1 塾:なし、自宅:1日120分~150分
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高2 塾:なし、自宅:1日150分~180分
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高3 塾:週2(1回90分~120分)、自宅:1日180分以上
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受験勉強を振り返って「やってよかった勉強法」について教えてください。
自分で勉強計画を立てて、「この問題集は◯月までに◯周やる」と目標を決めて取り組んだのが、結果的に一番効果的だったと感じています。たとえば数学では、『スタンダード(数研出版)』と『オリジナルスタンダード(数研出版)』という問題集を1日1題ずつ解いて1周、化学では『化学の新演習(三省堂)』を夏までに1周終える計画で進めました。こうして毎日の勉強に目標とリズムが生まれ、自然と習慣として定着していくのを実感できました。
先ほどもお伝えしたとおり、塾では「京大の過去問を毎週1年分ずつ解いて講師に解説してもらう」という実践的な演習を継続していました。こうした取り組みは、自分の弱点や試験の出題傾向を把握するのに非常に役立ったと感じています。
また、英作文の対策としては、小さい頃から通っていた英会話教室の講師に添削をお願いしていました。8歳の頃から教わっていたので、受験期の忙しい日々の中でも、リラックスして継続することができました。英語力をキープできただけでなく、精神的な支えにもなっていたと思います。
スランプはありましたか?
はい、高校3年生の夏頃にスランプを感じました。模試の成績が思うように伸びず、自分の実力不足を痛感して、かなり焦ったのを覚えています。特に化学は、周囲の受験生と比べて進度が遅く、夏の段階でも習いきれていない範囲が多かったため、自信を失いかけました。そんなとき、塾の講師から「絶対に伸びるから大丈夫」と力強く声をかけてもらったことで、少しずつ気持ちを立て直すことができました。家族も常にそばで支えてくれていたので、「今は焦らず、計画通りにやっていこう」と気持ちを切り替えて、前向きに勉強を続けることができました。
受験勉強での反省点はありますか?
毎日勉強することを前提にスケジュールを立てていたので、急な予定や体調不良など、イレギュラーなことがあるとすぐに計画が崩れてしまったのが反省点です。予備日を入れるなど、もう少し柔軟に対応できるスケジュールにしておけば良かったと思います。計画の見直しや塾への相談も、もっと早い段階でしておけば、夏の時期にもう少し余裕を持って応用問題に取り組めたかもしれません。
それと、オープンキャンパスにはもっと参加しておけば良かったなという思いもあります。本格的に受験を意識し始めたのが高校3年生になってからだったので、結局参加できたのは京大だけでした。1・2年生のうちから他の大学にも足を運んでおけば、もっと視野が広がっていたのではないかと感じます。第一志望が決まっていたとしても、いろいろな大学や学部を見ておくことは、決して無駄にはならないと思います。
受験期に大切にしていたことを教えてください。
受験期を通して一番大切にしていたのは、「自分のやり方を信じて、焦らずに進むこと」です。まわりには、早くから塾で演習を進めている人も多くて、特に理科や数学では差を感じる場面もありました。でも僕は、学校の授業や課題にしっかり向き合うことを優先して、「丁寧に積み重ねていけばきっと大丈夫」と、自分のペースを信じて崩さないようにしていました。
もうひとつ意識していたのが、睡眠時間を削らないことです。毎日6時間は必ず寝るようにしていて、どんなに忙しくても夜更かしはしませんでした。睡眠が足りないと、翌日は眠くて集中できず、結局は効率が下がってしまいます。しっかり休んで、次の日も安定して勉強に取り組める状態を整えることが大切だと考えていました。
家庭のサポートについて
塾の迎えにホテルの手配、生活リズムの管理まで、徹底サポートで支えてくれた
受験を振り返って「ありがたかった家庭での取り組み」はありますか?
家族のサポートには本当に感謝しています。特にありがたかったのは、勉強に集中できるように生活環境を整えてくれたことです。塾が終わると車で迎えに来てくれたり、試験のときにはホテルを手配してくれたりと、細かいところまで支えてくれました。体調面でも、食事や生活リズムに気を配ってくれていて、見えないところで常にサポートしてくれていたのはとても心強かったです。『名門会』に見学に行ってみたら?と提案してくれたのも両親でしたし、自分だけでは気づけなかった選択肢を後押ししてくれたことにも、感謝しています。
もう少しこうしてほしかったと思うことは?
基本的には満足しているのですが、強いて言えば…「受験期くらいは、家事の当番をちょっと免除してもらえたら嬉しかったな」と思います(笑)。犬の散歩や皿洗いなど、家事当番がしっかり決まっていたので、追い込みの時期くらいは少しだけ休ませてもらえたらありがたかったです。とはいえ、そうした日常のリズムがあったからこそ、受験中も自分らしさを保てていたのかもしれませんね。
学校生活について
自由な空気と多様な仲間に日々刺激を受けている。将来は臨床医、海外での活躍も視野に
- 学校名
- 京都大学

「京都大学」はどのような雰囲気だと感じていますか?
自由でのびのびとした雰囲気ですね。やりたいことにどんどん挑戦できる環境が整っていて、周りを見ても本当に多様です。同じ医学部の仲間でも、部活に打ち込む人がいれば、研究に集中する人、留学を目指す人もいます。中にはすでに起業している人もいて、驚きました。それぞれが自分の興味に向かって行動していて、とても刺激を受けています。本当にいい大学だなと、日々実感しています。
どのような生徒が多いですか?
一言でいえば、「個性的で、自分の軸を持っている人」が多い印象です。それぞれがやりたいことに真剣で、でもどこかおおらか。そんな人が多いなと感じます。医学部のバスケ部でも、勉強だけでなくスポーツや趣味にも全力で打ち込んでいる先輩がたくさんいます。「こういう生き方もあるんだ」と視野が広がりました。まわりに流されず、自分らしくいようと思える空気があって、僕自身も「せっかくだから、新しいことに挑戦してみたい!」と感じています。
目指している未来があれば教えてください。
将来は、臨床医として人と関わる現場で働きたいと考えています。家族の影響もあって、海外で働くことにも興味があり、海外の医師免許の取得も目標のひとつです。今は英語で行われる授業も履修していて、留学生との交流の機会にも恵まれています。そうした経験をひとつずつ大切にしながら、自分の進みたい道を少しずつ明確にしていけたらと思っています。
取材して
今回お話を伺ったのは、京都大学医学部に進学された高原裕也さんです。中高一貫校での学びを軸に、自分に合った学習方法で着実に力をつけ、見事合格を勝ち取りました。学校行事や部活動にも全力で取り組みながら、必要なときには個別指導の力を取り入れる。そんな柔軟な姿勢とバランス感覚は、今後の人生でも大きな強みになるはずです。将来のビジョンも明確で、英語での授業や留学生との交流にも積極的に取り組む姿勢からは、国際的な視野と行動力が伝わってきました。真摯なまなざしで学び続ける高原さんが、これから多くの人に寄り添う医師へと成長していく姿を楽しみにしています。
※上記は、2025年5月時点での取材をもとに作成しています。
この記事はインタビューを基に執筆されました。
文:谷口勇人/編集:塾選(ジュクセン)編集部
通った塾について
個別指導塾で講師と共に最適なカリキュラムを構築。自分のペースを崩さず、着実に学びを深めた

ココがポイント
- 全国の難関中学~旧帝大・医学部まで。志望校合格までの個人別カリキュラム
- 講師は社会人プロ講師のみ。第一志望校合格を見据えた最高品質の指導を提供
- 最難関校受験を知り尽くした「プロの教務担任」が合格を全面的にマネジメント