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2021/03/04
公開

中高一貫校って、どんな学校?私立と公立の違いは?

小学校卒業後、住んでいる地域ごとに決められた学区にある公立中学校に進学するだけでなく、中学受験をして、私立もしくは公立の中学を目指すケースも少なくありません。そこで今回は、「中高一貫校」について詳しく解説!私立・公立の違い、注目を集めている「公立中高一貫校」のメリット・デメリットも紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

中高一貫教育とは?

中高一貫校とは、中学と高校の間、一つの学校に通うこと指します。まずは、「中高一貫教育」について理解を深めましょう。

「中高一貫教育制度」の概要

公立に通う子供たちが選択肢を広げられるようにと、1999(平成11)年に導入された中高一貫教育制度。文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/)には、中高一貫教育の概要が記載してあります。導入の趣旨は、以下のとおりです。

「従来の中学校・高等学校の制度に加えて、生徒や保護者が6年間の一貫した教育課程や学習環境のもとで学ぶ機会をも選択できるようにする。それにより、中等教育のさらなる多様化を推進し、生徒一人ひとりの個性をより重視した教育の実現を目指す」

中高一貫校は、3つの形態で分類

公立の中高一貫校では、さまざまなニーズに応えられるよう、次の3つの形態で分類されています。

中等教育学校

中高一貫校の代表的なスタイルです。中高6年間を見据えた一貫した教育課程や学習環境のもとで学ぶことができます。近年、注目を集めており、入試の難易度も上がっています。

併設型の中学校・高等学校

県や市など、設置者が同じ中学校と高校を接続した形態。同じ敷地内に中学校と高校が併設されていることが多いです。高等学校入学選抜は実施されません。試験なしで、高校へ進学できます。

連携型の中学校・高等学校

県や市など、設置者が異なる形で中学校と高校が連携している形態です。たとえば、市町村立中学校と都道府県立高等学校が連携しているようなケースがあります。教育編成をはじめ、先生・生徒間交流などの形で連携を深められます。学校によっては、試験なしで高校へ進学できます。

なお、全国の中高一貫校の設置数は年々増加。2014年に450校だったのが、2017年には595校にまで増えています(文部科学省「高等学校教育の改革に関する推進状況について」2017年公表より)。

中高一貫校の種類(国立・私立・公立)

中学受験を検討しているのであれば、公立中高一貫校・私立中学・国立中学の3つのタイプについて理解を深めておくことをおすすめします。それぞれ特徴は異なります。お子さんの希望する進路に関わりますから、ここで理解を深めておきましょう。

国立中学

私立中学と同じように中高一貫校と思われがちですが、全国的に見ると小学校・中学校9年間の小中一貫となっている学校が多いです。国立の高校が限られた都道府県にしか設置されていないという理由が挙げられます。小中一貫校の場合、高校受験が必要となります。なお、東京都は例外です。すべての学校に、高校があります。ただし、同じ敷地内に高校が設置されていない学校もあるため、広い意味での中高一貫校とも言えます。

国立中学は、国立大学に付属した中学校です。私立中学に比べて学費が安いため、根強い人気があります。大学の実験校として設立した経緯などもあり、学習指導内容はユニークです。学習指導要綱改訂を踏まえた新しい取り組みを実施するなど、最新の教育を受けることができます。学校の役割としては、次の3つがあります。

  • 大学の新しい教育方法を実現する場、地域のモデル的な学校となること
  • 教育実習生の受け入れ先
  • いじめ、不登校など現代の教育課題解決の研究に協力すること

地域のモデル的な学校の役割を果たすため、教師が各校を定期的に異動します。また、最新の教育実施を重視していることから、高校や大学受験への対策やフォローは家庭で行なう必要があります。通塾の必要性も出てくるでしょう。入試形式については、筆記試験、運動能力試験、面接、小学校からの報告書などがありますが、学校により異なります。

私立中学

学校独自の教育方針が特徴の私立中高一貫校。時代やニーズに合わせて、学習カリキュラムや指導方法をリニューアルする学校も多いです。最近では、グローバル化、ICTなどがキーワードとしてよく聞かれます。独自の取り組みが魅力の私立中高一貫校ですが、大きく分けると次の2つのスタイルがあります。

大学付属校

付属大学に進学することを前提とした中高一貫校です。ただ、内部進学率は学校によって異なります。ほとんどの生徒がエスカレーター式に系列大学に進学する学校もあれば、半数ほどの生徒は外部大学へ進学する半付属のような学校、系列大学への進学者がほとんどいないけれど大学が付属している学校などがあります。このところは大学入試改革の不透明さから、大学付属校への人気が高まっています。

進学校

付属大学を持たないため、大学進学希望者は必然的に大学受験をします。大学進学への意識が高く、早い段階から受験に対応できるような教育制度を構築しています。国立をはじめ、難関大学への合格を目標とする進学校は、勉強熱心な生徒が多いです。

入試形式ですが、多くの学校で4科目(国語・算数・理科・社会)の筆記試験を行なっています。学校によっては、国語・算数2科目受験、個人面接などを実施しているところも。近年では、算数1教科入試など新しい形式を導入する学校もあります。筆記試験の内容は、小学校の勉強のみでは対応しかねるケースが多く、別途対策が必要です。

公立中高一貫校

公立中高一貫校は、私立に比べて費用を抑えて6年間の学びを得られることから人気が高まっています。入試の難易度が高いことでも有名です。特徴については、下記で詳細に説明していきますので、ここでは、その入試について触れておきます。

公立中高一貫校の入試では、適性検査、作文、面接(グループディスカッションも含む)、小学校からの報告書などの組み合わせから、総合的に能力を判断されます。適性検査の出題範囲は、小学校で学んだことに限定されていますが、思考力を問われる形式です。出題内容を見て、いかにその場で考えられるか。また、自分の意見や提案をいかに伝えられるかがポイントとなっています。個人で対策を練るのは、難しいかもしれません。志望者が増えていることから、公立中高一貫コースなどを開講している学習塾も。また、過去に出題された適性検査の問題集などもあります。うまく活用して、お子さんをフォローできるとよいですね。

公立の中学一貫校って?詳しく解説!

中高一貫校というと、中学受験を経て入学する私立中学をイメージする人もいらっしゃるかもしれません。ただ、ここ数年注目を集めているのが、公立中高一貫校です。

同じ公立でも、「公立中学校」とはどう違うのでしょうか?ここでは、公立中高一貫校のメリット・デメリットもチェックしていきます。

公立中学との違い

公立中学と公立中高一貫校の違いは、教育内容にあります。公立中学は3年間で、高校受験に向けたカリキュラムを編成しています。一方、公立中高一貫校は、比較的自由にカリキュラムやサポート体制を構築することが可能です。前述した中高一貫教育の概要にもあるように、「多様化を推進・個性を重視」しています。その実現のために、6年間かけて段階的かつ計画的に学習能力を引上げられるような環境があるのです。この教育の質の高さが、公立中学との大きな違いとなります。

公立中高一貫校のメリット

【学費が安い】

公立中高一貫校のメリットとして、学費の安さが挙げられます。学校にもよりますが、私立中高一貫校と比べると約半分以下の費用ですむことも。

【生徒の学力に大きな差が無い】

多くの学校は、中学入学に際して入学試験(適性検査)を実施しています。一定のボーダーラインを超えている生徒の集まりですから、ある程度の学力レベルが保たれています。そのため、指導する先生側は授業を進めやすいです。生徒側も、スムーズに授業を受けられます。

【授業の質、レベルが高い】

一定の学力レベルに達している生徒が集まっていることから、授業のスピードは速いでしょう。また、6年間かけて何をいかに学ぶかを考えたカリキュラムが提供されています。大学受験を視野に入れ、早い段階から本格的な受験準備を進められることも。本質的な授業を受けられるのは、大きなメリットです。
また、学校によっては授業内容の先取りをしているところも。とくに英語や数学は顕著です。中学が終わるころには、高校1年生の授業範囲を履修している場合もあります。

【部活動に打ち込むことができる】

多くの場合、中高一貫校では高校受験の準備をする必要がありません。そのため、勉強以外にも部活に打ち込んだり、趣味に専念したりする時間を取ることができます。学校側によっては、海外留学やボランティア活動への参加が可能なケースも。6年間かけられるという余裕があるのは、中高一貫校の良いところです。

【生徒同士のつながりが深い】

同じ受験を経験してきて集まったクラスメイトです。多くの場合、6年間一緒に切磋琢磨していく仲間となります。一生懸命勉強することに前向きなタイプが多いのもポイントです。同じ志を掲げて、充実した学校生活を送ることができます。

公立中高一貫校のデメリット

【中だるみ、学力差が生じる】

公立中学であれば中2、中3と学年が上がるにつれ、高校受験に向けて緊張感が高まり、学習にも力が入ります。しかし、中高一貫校は、基本的に高校受験がありません。そのため、緊張感が徐々に薄れ、勉強が疎かになってしまう生徒もいます。

また、難易度が高い、スピードが速いなどの理由から、授業についていけなくなることも。勉強熱心で優秀な子供が多いため、ついた差はあっという間に広がります。こういった状況を防ぐため、補習や学力別クラスなどの工夫をしている学校も多いです。

【人間関係や人脈が広がらない】

高校からの入学者を取らない学校では、6年間同じ仲間と過ごします。長い時間をかけて絆を深められますが、一方で人間関係が固定化しやすいとも言えるでしょう。課外活動で学年を超えた信頼関係を築く、文化祭や部活動から他校の生徒と交流するなど積極的な姿勢がないと、人脈が広がりにくい環境かもしれません。

【小学校時代の友達と距離ができる】

公立中学に進学した小学校時代の友達とは別の学校に通います。一緒に過ごす時間が減れば、距離ができてしまうものです。中学受験組が少ない場合、同窓会や成人式で疎外感を覚えることもあります。

【合格は、狭き門】

注目を集める公立中高一貫校は、入試の難易度が高いです。というのも、入試で実施されるのは適性検査や作文、面接などが多く、知識を詰め込めば対応できるものでもないからです。複数教科の知識を活用するような内容で、受験生の“考える力”、“表現する力”を確認されています。対策を練りにくいからこそ、合格できるのは、ひと握りという学校も少なくありません。

まとめ

中高一貫校と言っても、いくつかのタイプがあることをご理解いただけたかと思います。現在は、公立中学以外の進学先を選ぶことのできる時代です。本人の希望に沿って検討するのがベストですが、小学生の子供が最適な選択をするのは難しいですよね。お子さんのことを一番よく分かっている親御さんのフォローが欠かせません。学校のタイプ、入試スタイルなどによって、向き不向きがあります。我が子には、どんなタイプが向いているのか、将来の希望に向けて、どんな学校が適しているのか。さまざまな視点から、じっくり検討してみてくださいね。また、学校の雰囲気を知るには、実際に足を運んでみるのが一番です。見学の機会がありましたら、積極的に訪問してみると良いですよ。
 

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