秋田県の高校受験ガイド|制度・スケジュール・対策を徹底解説
秋田県の中学生や保護者の中には「高校受験を意識し始めたものの、受験制度やスケジュールなどを把握できていない」「公立高校を志望しているが、私立高校は受験したほうがいいのだろうか?」といった不安や疑問を持つ人もいるのではないでしょうか?
秋田県の公立高校受験では選抜方法に関わらず、生徒全員が学力検査を受験しなければなりません。
2025年度公立高校入試では約85%(※1)の中学3年生が公立高校を志望するほど、秋田県では公立高校志望が強い傾向があります。とはいえ子どもの目標に合った進路選択をするためには、公立高校と私立高校の受験制度の仕組みやスケジュールを理解したうえで早めに対策を始める必要があるでしょう。
本記事では、秋田県の高校受験に関する基本情報やスケジュール、志望校選びのポイントなどを詳しく解説します。また受験勉強を効率的に進めるための勉強法や塾の活用法についても紹介するので、これから受験を迎える中学生や保護者はぜひ参考にしてください。
(※1)参照:令和6年度学校統計一覧(秋田県教育委員会)
令和7年度 秋田県公立高等学校入学者選抜1次募集 志願状況(最終志願)(秋田県教育庁高校教育課)より算出
2026年度入試からWeb出願を導入
秋田県の公立高校受験では、2026年3月に実施される入試からWeb出願制度が導入される予定です。
Web出願ではシステムで必要事項を入力した後に中学校が承認し、高校側へデータが送信される仕組みを想定しています。Web出願の導入によって、入学検定料の納付方法としてクレジットカード決済やペイジー決済、コンビニ決済が利用できたり、合否結果や得点開示をシステム上で確認できたりと、受験生や学校側の負担の軽減が見込まれています。
秋田県の高校受験の基本情報
まずは秋田県の高校受験の基本情報をチェックしましょう。
高校受験の流れ
・公立高校の場合
秋田県の公立高校を受験できるのは、原則1次募集の1回のみです。3月上旬に学力検査と面接試験が実施されます。公立高校受験の流れは、次のとおりです。
募集定員に満たなかった高校は、3月中旬から下旬に2次募集を行います。万が一、1次募集で公立高校に合格できなかった場合には、2次募集の試験を受験できます。
・私立高校の場合
秋田県の私立高校受験には、前期入試と一般入試があります。またすべての私立高校で、公立高校の合格発表後に受験できる入試日程を設けています。主に後期入試として実施されますが、入試の名称は各校で異なるため募集要項を確認してください。
秋田県の私立高校受験の流れを前期入試・一般入試・後期入試に分けて解説します。
【前期入試】
12月上旬ごろ~:志望校に出願
▼
1月初旬:検査実施日
▼
1月初旬~中旬:合格発表
【一般入試】
1月中旬~下旬:志望校に出願
▼
2月初旬:検査実施日
▼
2月初旬:合格発表
【後期入試】
3月上旬~中旬:志望校に出願
▼
3月中旬:検査実施日
▼
3月中旬:合格発表
秋田県の私立高校では、ほぼすべての高校が同じ日に選抜検査を実施します。出願期間は各高校によって異なるため、募集要項をチェックしましょう。
公立高校受験時の注意点
秋田県の公立高校受験には特色選抜と一般選抜がありますが、試験が実施されるのは同日です。特色選抜に出願する場合は、同じ高校に限り一般選抜を併願することができます。学力検査の受験機会は原則的に1回のみのため、注意しましょう。
公立高校と 私立高校の受験制度の違い
ここからは秋田県の公立高校と私立高校の受験制度について解説します。公立高校と私立高校では、受験制度が異なります。受験戦略を考えるためにも、受験制度をしっかりと理解しましょう。
公立高校の受験制度
秋田県の公立高校受験は、特色選抜と一般選抜の2通りの選抜方式で合否判定をそれぞれ行います。学力検査はどちらの選抜方式でも受験する必要があるため、公立高校志望者は学力検査の受験が必須です。
下表では、秋田県の公立高校の受験制度を特色選抜と一般選抜に分けて解説します。
【秋田県の公立高校の受験制度】
項目 | 特色選抜 | 一般選抜 |
---|---|---|
選考方法 | 学力検査+ 内申点 +志望理由書+面接 | 学力検査+ 内申点 +面接 |
募集人員 | 募集定員の10~50%以内 | 募集定員から特色選抜の募集人員を引いた人数 |
倍率 | 2025年度入試の最終倍率は0.60倍 | 2025年度入試の最終倍率は0.95倍 |
学費 | 全日制課程の授業料は年額118,800円(※2)だが、実質無償。そのほかの費用は学校ごとに異なる | |
そのほか | 一部の高校では複数の学科の定員をまとめて募集するくくり募集を実施 |
(※2)出典:県立高等学校授業料・高等学校等就学支援金について(秋田県教育庁高校教育課)
特色選抜は各高校が示す「求める生徒像」と「出願条件」を満たしている人が出願できます。出願時には、入学願書のほかに志望理由書や活動報告書(※高校が求める場合のみ)を提出しなければなりません。また特色選抜の出願者は、同一高校の一般選抜を第二志望として受験できます。
一般選抜は学力検査点と内申点、面接の評価が合否判定の資料で、各高校の校長が総合的に判断して合格者を選抜します。
私立高校の受験制度
秋田県の私立高校は前期入試と一般入試、後期入試で受験できます。下表は秋田県の私立高校の受験制度の概要です。
受験科目と配点
本章では、秋田県の公立高校と私立高校の受験教科の違いや配点について解説します。
・公立高校の受験科目・配点
秋田県の公立高校の受験教科と配点は、下記のとおりです。
学力検査 | ・5教科(国語・数学・英語・理科・社会)の学力検査 ・各教科50分 ・各教科100点満点 |
---|---|
そのほかの検査 | 面接 |
選抜方法 | 特色選抜:学力検査と内申点、志願理由書、面接などを総合して選考 |
一般選抜:学力検査と内申点、面接の結果を総合して選考 |
秋田県の公立高校では、学力検査のほかに全員が面接試験を受験します。
・私立高校の受験科目・配点
秋田県の私立高校の受験教科と配点は、下記のとおりです。
学力検査 | ・3教科(国語・数学・英語)の学力検査を受験 ※一部高校では理科・社会を含む5教科受験 ・配点・試験時間は高校によって異なる |
---|---|
そのほかの検査 | 面接・作文など |
選抜方法 | 内申点や当日の学力検査、面接などの総合得点で選考 |
秋田県の私立高校受験では学校や試験の種類によって検査内容や選考方法が異なるため、募集要項やオープンキャンパスなどで詳しくチェックしましょう。
受験スケジュール(2025年版)
本章では、秋田県の高校入試の受験スケジュールを紹介します。
秋田県公立高校受験日程(2025年)
2025年度の秋田県公立高校入試の日程は、下記のとおりです。
出願期間 | 2025年2月3日~6日 |
---|---|
志願変更 | 2025年2月10日~13日 |
学力検査等実施日 | 2025年3月5日 ※一部高校では3月6日に面接試験を実施 |
追試験 ※やむを得ない事情で学力検査を受験できなかった人が対象 |
2025年3月10日 |
合格発表 | 2025年3月13日 |
(参照)令 和 7 年 度秋田県公立高等学校入学者選抜実施要項 (秋田県教育委員会)
2025年の受験スケジュール
秋田県の公立高校と私立高校の受験スケジュールを比較し、紹介します。公立高校と私立高校では受験スケジュールが違うため、しっかりと受験に臨めるようにチェックしましょう。
日程 | 秋田県の公立高校 | 秋田県の私立高校 |
---|---|---|
2024年12月2日ごろ~16日ごろ | 前期入試 願書受付 | |
2025年1月7日 | 前期入試 試験日 | |
2025年1月8日~10日 | 前期入試 合格発表 | |
2025年1月10日ごろ~28日ごろ | 一般入試 願書受付 | |
2025年2月1日 | 一般入試 試験日 | |
2025年2月3日~6日 | 1次募集 願書受付 | |
2025年2月5日~6日 | 一般入試 合格発表 | |
2025年2月10日~13日 | 1次募集 志願変更 | |
2025年3月5日~6日 | 学力検査日・面接 | |
2025年3月5日ごろ~14日ごろ | 後期入試 願書受付 | |
2025年3月10日 | 追検査 | |
2025年3月13日 | 合格発表 | |
2025年3月15日 | 後期入試 試験日 | |
2025年3月16日ごろ~17日ごろ | 後期入試 合格発表 |
(参照)令 和 7 年 度秋田県公立高等学校入学者選抜実施要項 (秋田県教育委員会)
(参照)学校法人和洋学園秋田令和高等学校 令和7年度募集要項
(参照)学校法人敬愛学園国学館高等学校 2025年度生徒募集要項
(参照)入学試験要項(改訂版)2025(令和7)年度 聖霊学園高等学校
(参照)WEB出願・入試要項・出願書類 (ノースアジア大学 明桜高校)
私立高校は学校ごとに出願期間が異なるため、各学校の募集要項を確認しましょう。
秋田県の高校受験における内申点の基本
秋田県の公立高校受験では、学力検査点と内申点を総合的に判断して合格者を決定します。一般選抜では学力検査点と内申点の相関表を使って合否判定をするため、内申点が少しでも高ければ合格に近づくといえます。
とはいえ「内申点はどうやって計算するの?」「何年生の評価が内申点に反映されるの?」など、内申点について詳しく知らない人もいるでしょう。
本章では、秋田県の高校受験において押さえておくべき内申点の基本情報を解説します。
内申点の対象期間
秋田県の公立高校受験では、中学1年生~3年生の成績が内申点の対象です。ただし中学3年生の内申点は中学3年生の12月時点での評定が記載されます。
内申点の計算方法
秋田県の公立高校の一般選抜では、各学年の5教科の成績×5段階評価と実技4教科の成績×5段階評価を2倍した数値をそれぞれ足して算出します。つまり各学年65点満点となり、中学3年間の内申点は195点満点です。
特色選抜では原則的に一般選抜と同じ195点満点としていますが、学科の特性を考慮して配点を変える高校もあります。
内申点を上げる方法
内申点を上げるためには、次の3つのポイントを意識して日々の学習に取り組みましょう。
内申点の評定期テストの得点だけでなく、日頃の学習態度も大きく影響します。
定期テストでは、テスト範囲をしっかりと把握し、学習計画を立てて日々の勉強に取り組む必要があります。定期テストが内申点に及ぼす影響は学校によって異なるものの、定期テストの結果を重視している学校では60点以上だと評定3、80点以上だと評定4を取れる可能性が高くなるでしょう。
課題や提出物は、期日を守ってすべてやりきってから提出することが大切です。期日を過ぎてからの提出や、すべて解き終わっていない状態での提出は、内申点を下げるおそれがあるため注意しましょう。
授業では生徒の積極性が評価される傾向があります。授業中に積極的に発言したり、教師に指名されたときに正しい解答ができたりすると、内申点アップも期待できるでしょう。
志望校の選び方
高校受験では志望校を早めに決めておくことが、受験を成功させるコツの一つです。目標が明確になるとやるべきことがはっきりするため、学習意欲の向上にもつながります。
本章では志望校を選ぶときに重要なポイントを5つ紹介します。
偏差値だけで決めない!適切な学校選び
志望校は偏差値だけでなく、校風やカリキュラムも踏まえて選ぶことが重要です。
偏差値が同じぐらいの高校でも、文武両道を目指す高校と勉強に重きを置く高校では校風がまったく異なります。校風は先輩に聞いたり、オープンキャンパスに参加したりして雰囲気をつかむとよいでしょう。
志望校選びでは、カリキュラムもチェックすべきポイントです。特に私立高校では、学校独自のプログラムや授業が実施される場合も多くあります。「興味を持って学習に取り組めそうか?」「自分の将来の夢や目標に役立ちそうか?」という視点を持って、志望校を選ぶことが大切です。
また2学期制と3学期制では1年間で行われる定期テストの回数も違うため、志望校選びの段階で確認しましょう。
公立高校 vs 私立高校のメリット・デメリット
志望校選びでは、公立高校と私立高校のどちらにするか迷っている人もいるでしょう。公立高校・私立高校は、どちらにも下記のようなメリット・デメリットがあります。
公立高校 | 私立高校 | |
---|---|---|
メリット | ・費用が安い ・比較的自由度が高い |
・施設・設備が整っている ・大学受験に対して手厚いサポートが受けられる高校もある |
デメリット | ・私立高校よりも一人ひとりのサポートは手厚くない ・数年ごとに教師が変わる可能性がある |
・費用が高い ・校風が合わない場合がある |
公立高校の学費は実質無償となっているため、費用を抑えて高校に通えるでしょう。
私立高校においては、国の就学支援金によって授業料の支援が受けられます。ただし所得制限があるため、授業料の一部を負担しなければいけない家庭もあるでしょう。またそのほかの費用も公立高校より高い傾向があります。
制服だけでなく、靴下や通学鞄などの小物も学校指定品を購入する必要があったり、修学旅行先が海外であるために月々の積立金額が高かったりと、授業料以外にもさまざまな費用がかかる可能性は事前に把握しておきましょう。
公立高校の校則は私立高校ほど厳しくない場合が多く、制服やスマートフォンの使用などのルールに自由度を持たせている高校が多い傾向があります。一方で教師の異動が数年ごとにあるため、3年間のうちに教師が変わる場合もあるでしょう。
私立高校では大学進学率を重視して、補習や進路指導などの受験サポートを充実させている学校も多くあります。私立高校は校風や雰囲気の違いが各学校の大きな特徴ですが、入学後に「合わない」と感じる可能性もゼロではありません。私立高校の志望校選びでは、検討段階から校風や雰囲気をしっかりとチェックする必要があるでしょう。
それぞれのメリットとデメリットを比較して、自分にぴったりな高校を選ぶことが大切です。
私立併願の活用法
公立高校を第一志望にする生徒は、私立高校の併願入試を活用するとよいでしょう。
秋田県では、公立高校の合格発表後に受けられる後期入試日程を設けている高校がほとんどです。しかし専願受験のみを募集する高校もあるため、公立高校受験の2次募集との併願ができない場合もあります。
万が一、第一志望の公立高校に不合格となった場合でも、進学できる高校が決まっていれば安心して受験勉強に励めるはずです。公立高校志望者は、受験前に押さえの進学先を確保するとよいでしょう。
志望校のオープンキャンパス活用法
気になる高校がいくつかある場合は、オープンキャンパスを活用しましょう。オープンキャンパスでは学校ごとにさまざまな催しを開催しており、実際に授業を体験したり先輩からの話を聞いたりできます。
オープンキャンパスでは以下の項目をチェックしておきましょう。
在校生の様子
在校生の様子を見れば、おおよその校風や雰囲気をつかめるでしょう。生徒の自主性を重んじる高校もあれば、伝統ある趣で落ち着いた雰囲気の高校もあります。
教師の雰囲気
高校によっては体験授業が受けられます。どのような雰囲気で授業が進むのかを確認しましょう。
施設の充実度
校舎、体育館、プール、グラウンドのほか、学食や購買の有無など、自分がこの高校でどのようなことをしたいかを想像しながら、必要な施設について考えましょう。またトイレや更衣室の清潔さもチェックしておきたいポイントです。
通学の利便性
通学にかかる時間や、電車の場合は利用経路などを調べておきましょう。自転車や徒歩の場合は、天候が悪い日でも通学しやすいかも考えてみましょう。
学習カリキュラム
文系・理系の決定時期、クラス分けが成績別かどうか、定期テストや大学進学に対するサポートなどは、自分の進路に関わるので重要です。
部活動の様子
部活動の加入率や入りたい部活動があるかなどを確認しておきましょう。
在校生や教師の雰囲気、通学の利便性については、実際に高校に行ってみないとわからないことがほとんどです。複数の高校のオープンキャンパスに参加することで、入学後の生活を想像しやすくなり、自分に合っている高校を見つけられるでしょう。
オープンキャンパスは、高校の雰囲気を実際に見られる貴重な機会です。少しでも気になる高校があればオープンキャンパスに参加してください。
進学実績・大学合格実績の確認
大学進学を検討している人は、志望校の進学実績の確認も必須です。特に国公立大や難関私大の受験を考えている人は、目標とする大学や同じくらいのレベルの大学への進学実績がどの程度か、高校のホームページやパンフレットで確認しておきましょう。
進学実績が豊富にある高校では、個別相談や進路セミナーなどの進路指導が充実していると考えられます。高校によっては指定校推薦枠を設けている可能性もあります。自分の希望する進路や将来の目標とマッチした高校かどうか見極めましょう。
塾・家庭教師・オンライン学習の選び方
高校受験を考えている人にとって、塾選びは合格への重要なステップの一つです。
高校受験対策の塾の種類を大きく分けると、「集団指導塾」「個別指導塾」「映像授業の塾」「オンライン塾」の4種類があります。
塾の種類 | 講師1人が指導する人数 | 授業料目安 | カリキュラム | 代表的な塾 |
---|---|---|---|---|
集団指導塾 | 少人数/6~10人 大人数/11人以上 |
約6,000~15,000円 ※中学3年生が 週1回通塾する 場合の月額相場 |
あり | ・東北大進学会 ・秋田英数学院 ・秋田進学塾 |
個別指導塾 | 1~3人 | 約6,000~36,000円 ※中学3年生が 週1回通塾する 場合の月額相場 |
オーダーメイド | ・個別教室のトライ ・スクールIE ・明光義塾 |
映像授業の塾 | ー | 3,278円 ※東進オンライン学校中等部 |
オーダーメイド (ない場合も) |
・東進オンライン学校中等部 |
オンライン塾 | 1人 (大人数の場合も) |
5,400円 ※そら塾 |
オーダーメイド (ない場合も) |
・トライのオンライン 個別指導塾 ・そら塾 |
文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」によると、公立中学生が通信教育・家庭教師を利用しなかった割合は約72.7%、学習塾を利用しなかった割合は約34.1%とわかりました。この結果から、通信教育・家庭教師を利用した人は全体の約3割、学習塾を利用した人は約7割にのぼるといえます。
文部科学省が公表したデータは中学生全体の割合のため、中学3年生の受験生だけに絞ると、さらに多くの人が通信教育・家庭教師・塾などを利用したと考えられるでしょう。
ここからは秋田県の高校受験に適した塾を選ぶ方法を紹介します。
出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」
集団塾 vs 個別指導塾の違い
高校受験対策ができる塾には、集団塾と個別指導塾の2つのスタイルがあります。
集団塾の指導スタイルは、講師1人が生徒10名以上に対して指導を行います。学習カリキュラムはあらかじめ決まっており、学校の授業のように講師が一方通行で解説を行うのが特徴です。生徒の学力や目標に合わせてクラスが分かれている塾が多く、同じ目標を持った塾生と切磋琢磨しながら学習を進めることができます。
ライバルがいたほうが学習のモチベーションになる人や、学習習慣がある程度身についている人には、集団塾がおすすめです。
一方で個別指導塾は、講師1人が生徒1~3名に指導をするスタイルです。生徒の学力や目標に合わせてカリキュラムを設定するため、一人ひとりのニーズに合った授業を受けられます。講師が生徒の近くで指導を行っているため、解説中にわからないところがあればすぐに質問できる環境です。
苦手分野が多い人や自分のペースで学習を進めていきたい人は、個別指導塾が向いているでしょう。
オンライン学習の活用法
オンライン学習は、インターネットを活用して学習指導を行うスタイルです。インターネット環境さえあれば、場所を問わず授業を受けることができます。通塾する必要もなく、通塾にかかっていた時間を勉強に回せることはメリットといえます。
また場所にとらわれずに授業を受けられるオンライン学習では、自宅にいながら有名講師の授業を受けることが可能です。ただし高校受験は各地域の特色が出ます。地元にある学習塾のほうが受験に対するノウハウを持っていることが多いため、志望校への合格実績があるかどうかは事前にチェックしておきましょう。
模試の活用法
模試は自分の苦手分野や受験時点での学力を客観的に把握できるため、受験生にとって欠かせない存在です。しかしさまざまな種類の模試があり、どれを受験したらいいのかわからない人もいるでしょう。
本章では秋田県の主要な模試を紹介します。それぞれの模試のレベルや出題傾向も解説するため、模試選びの参考にしてください。
主要な模試の種類
秋田県で実施される主要な模試は次の3つです。
模試の判定結果の見方
模試の結果が返ってきたら一番気になるのは志望校の判定結果でしょう。志望校にA判定が出ていたら、今の自分の実力でも合格できると安心する生徒もいるかもしれません。しかしA判定が出たからといって、必ず合格するというわけではありません。
模試の合格判定は、過去に模試を受けた生徒の合格率で判断されています。例えば過去にその模試で偏差値60だった人たちの80%以上がその高校に合格していれば、偏差値60をとれるとA判定が出るという仕組みです。
そのため模試の判定結果を見る際には、偏差値と過去の生徒の合格率を結び付けて合格判定を出していることを認識しておきましょう。
模試を有効活用するには、自分が間違えた問題や足を引っ張っている教科を確認し、見直しをすることが大切です。
まとめ
秋田県の高校受験では、公立高校を目指す生徒全員が学力検査を受験する必要があります。調査書には中学1年生~3年生の成績が記載されるため、日々の学習にしっかり取り組むことが受験の合否を左右するポイントになるでしょう。
高校受験では公立高校と私立高校の受験制度の違いや受験スケジュール、内申点の扱いなどを理解して対策することが大切です。ただし志望校選びで悩んだり、受験勉強の途中で正しい学習方法で取り組めているか不安になったりする人もいるでしょう。
学習塾では、これまでの高校受験指導で培ったノウハウやデータによる、高校受験のサポートが受けられます。塾選では秋田県の高校受験対策にぴったりの塾を掲載しているので、ぜひ塾選びの参考にしてください。