千葉県にある高校受験の塾を探す
千葉県の高校受験の制度は特徴的であり、志望校選びや受験対策に悩む受験生や保護者も多いでしょう。
千葉県の公立高校入試では2021年度以降、後期試験が廃止され、受験機会が1回のみになりました。また、特に難関校では学科試験の結果を重視する傾向が強まり、合否の予測が立てにくくなっています。
合格校なしという事態を防ぐためにも、千葉県の高校受験の制度を把握し、私立高校で滑り止めを確保するなど綿密な対策を立てることが必須です。
本記事では、千葉県の高校受験に関する基本情報や入試制度、志望校を選ぶうえでの対策などを詳しく解説します。塾や模試の活用法などについても触れているので、千葉県の高校受験で必要な情報を網羅的に把握できます。
千葉県の高校受験の基本情報
まずは千葉県の高校受験の基本情報を確認していきましょう。
高校受験の流れ
ここでは千葉県の高校受験の流れを確認しましょう。なお公立高校は2026年度実施予定のスケジュール、私立高校は2025年度入試のスケジュールを参考にしています。
・公立高校の場合
千葉県の公立高校受験の流れは以下のような形です。
公立高校の一般入学者選抜の出願時期は2月上旬になるため、受験校の決定は12月頃までに行われます。出願後も2月中旬まで志望または希望の変更が可能です。
・私立高校の場合
12月中旬〜:前期試験の志望校出願
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1月中旬:前期試験の学力検査
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1月中旬:前期試験の合格者発表(入試から3〜7日で発表する高校が多い)
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1月中旬:後期試験の志望校出願※1
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2月中旬:後期試験の学力検査
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2月中旬:後期試験の合格者発表(入試から3〜7日で発表する高校が多い)
※1 2025年度後期試験を実施したのは、全日制の私立高校53校のうち、13校
(※1 参照:令和7年度千葉県私立小・中・中等教育・高等学校生徒募集要項について)
私立高校は12月中旬には志望校出願が必要なため、12月初旬頃に志望校を確定します。私立高校を推薦で受験する場合、基準となる内申点は中学3年生のものを使用します。
千葉県 公立・私立高校の受験制度の違い
ここからは千葉県の公立高校と私立高校の受験制度について紹介します。
公立高校の受験制度
千葉県の公立高校受験では、一般入学者選抜が1回行われます。2020年度までは前期・後期と2回入試機会がありましたが、2021年度から入試は1回のみになりました。また面接や内申のみで合否が決まる推薦入試はなく、全員が学力検査と学校設定検査を受ける必要があります。
項目 | 内容 | |
---|---|---|
選考方法 | 学力検査+内申点+学校設定検査 (面接、作文、思考力を問う問題、自己表現から各高校が1つまたは2つ選択) |
|
倍率 | 2025年度の全体倍率は1.14倍 東葛飾(普通)2.05倍、県立船橋(普通)1.83倍など、上位校は高倍率 |
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学費 | 全日制課程の授業料は年額118,800円(※1)だが、実質無償。 そのほかの費用は学校ごとに異なる |
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その他 | 調査書の上限点数が各学校によって異なる 難関校ほど調査書の点数ではなく、学力検査を重視する傾向がある |
千葉県公立高校の通学区域について
千葉県県立高校の全日制普通科は通学地域を9つに分けており、居住する学区と隣接する学区にある高校に志願可能です。
ただし以下の高校のみ学区制限がなく、全学区から志願できます。
・女子校である千葉女子高校、木更津東高校
・定時制の課程、通信制の課程の県立高校
・普通科以外の県立高校
また第2、3、4、5学区に居住する人は、埼玉県・茨城県の一部県立高校も志願可能です。
市町村ごとの通学区域と隣接学区
学区 | 市町村名 | 受検できる隣接学区 |
---|---|---|
第1学区 | 千葉市 | 第2、4、6、7、9学区 |
第2学区 | 船橋市・習志野市・八千代市・市川市・松戸市・浦安市 | 第1、3、4学区 |
第3学区 | 野田市・柏市・流山市・我孫子市・鎌ヶ谷市 | 第2、4学区 |
第4学区 | 成田市・佐倉市・四街道市・八街市・印西市・白井市・富里市・印旛郡内全町 | 第1、2、3、5、6学区 |
第5学区 | 銚子市・旭市・匝瑳市・香取市・香取郡内全町 | 第4、6学区 |
第6学区 | 東金市・山武市・大網白里市・山武郡内全町 | 第1、4、5、7学区 |
第7学区 | 茂原市・勝浦市・いすみ市・長生郡内全町村・夷隅郡内全町 | 第1、6、8、9学区 |
第8学区 | 館山市・鴨川市・南房総市・安房郡内全町 | 第7、9学区 |
第9学区 | 木更津市・君津市・富津市・袖ケ浦市・市原市 | 第1、7、8学区 |
私立高校の受験制度
千葉県の私立高校は、推薦入試と一般入試で受験できます。推薦入試と一般入試のどちらにも、単願と併願の出願方式があるのが特徴です。
以下で千葉県の私立高校の受験制度の概要と、入試の内容について把握しましょう。
【千葉県の私立高校の受験制度】
【千葉県が実施する高校入試の種類と内容】
高校入試の種類 | 内容 |
---|---|
単願入試 | 合格したらその学校に入学することを約束して、受験をする。内申点基準や学力検査の合格基準の点数が低いなど、一般入試より優遇されることが多い。 |
併願入試 | 第一志望が不合格の場合に入学する、滑り止めとして志願する人の入試形態。第一志望が公立高校の生徒などが併願入試を活用する。 |
オープン入試 | 内申点などの基準が一切なく、当日の学力検査のみ。難関校を中心に実施されている。 |
千葉県の私立高校受験では難関校は推薦入試や単願入試を行わず、学力試験をメインに合否を決めます。対して中堅校は推薦入試をメインにした入試を行う高校が多いです。
例えば渋谷学園幕張、市川、昭和秀英のような難関校を志望する場合は、当日の学力検査で合否が決まります。内申や部活動・文化活動の実績での加点は、ほとんどありません。難関私立高校の試験問題に対応できる学力をつける対策が必要です。
対して中堅校は推薦・単願入試が中心になるので、内申点や部活動・生徒会活動などの実績、出席日数などが重視されます。私立高校の推薦は中学3年生時の内申点で決まるので、志望校の推薦基準をクリアできるよう、定期試験など日々の学校生活に気を配る必要があります。
志望高校によって対策すべき事項は大きく異なります。早めに志望校を決め、目標に沿った行動ができるとよいでしょう。
「私立高校の併願優遇制度」の活用法
千葉県の公立高校受験は1回のみで、上位校ほど内申点を重視せず、学力試験で合否が決まる傾向があります。学力的に余裕があっても試験本番に体調を崩すなどして、実力を発揮することが難しい事態も想定されます。そのため併願制度を活用し、滑り止めを確保しておくことをおすすめします。
千葉県の私立高校では、推薦入試と一般入試のどちらも併願での出願が可能です。どちらの入試方式でも基本的には学力検査を受ける必要がありますが、内申点や学校での実績を重視して合否を出す私立高校もあります。
また東京都の私立高校の併願優遇制度を利用する方法もあります。
併願優遇制度は、第一志望校に合格できなかった場合に受験する私立高校に入学することを条件に、一般入試で優遇を受けられる制度です。優遇制度とはいえ、各校が定める出願基準を満たしていれば合格となる場合がほとんどであるため、千葉県の私立高校受験よりも受験対策の負担を減らせるはずです。
東京都の併願優遇制度については、下記の記事で詳しく解説しています。東京都の私立高校受験を考えている人はぜひご覧ください。
受験科目と配点
千葉県の高校受験は、公立・私立問わず、難関校ほど学力検査の比重が大きいのが特徴です。本章では、公立高校と私立高校での受験教科の違いや配点について解説します。
・公立高校の受験科目・配点
千葉県の公立高校の学力検査は2日に分けて行われ、すべての高校で同じ問題が出題されます。受験教科と配点は下記のとおりです。
学力検査 | 1日目 | ・国語・数学・英語の学力検査 ・国語・数学:50分、英語:60分 ・各教科100点満点 ※英語はリスニングテストあり ※2025年まで国語の聞き取り問題があったが、2026年以降は廃止※1 |
---|---|---|
2日目 | ・理科・社会の学力検査 ・各教科50分 ・各教科100点満点 |
|
そのほかの検査 | 1日目、もしくは2日目の試験終了後に学校設定検査(面接、思考力を問う問題、作文、自己表現)を実施する高校もある | |
選抜方法 | 学力検査、調査書の内容、学校設定検査の結果などの選抜資料を原則、得点(数値)化。その総合点をもとに合否を決める。 ※得点化は各高校が基準の範囲内で自由に設定。 そのため高校によって調査書の比率、学校設定検査の配点などが異なる。 |
※1 学力検査「国語」における「放送による聞き取り検査」の見直し(令和9年度入学者選抜から)
・千葉県公立高校の学校設定検査について
学校設定検査とは、それぞれの高校が独自に行う検査で、学力試験の1日目もしくは2日目の最後に実施されます。どのような検査が行われるのか、以下で実施される高校の例と併せて確認していきましょう。
学校設定検査の種類 | 学校設定検査の内容 | 実施する高校の例 |
---|---|---|
面接 | 個人、もしくは集団で実施 | 千葉西高等学校、船橋東高等学校など |
適性検査 | スピーチや実技(運動、美術など)、文章による検査 | 千葉女子高等学校(家政科)、八千代高等学校(体育科)など |
自己表現 | スピーチ、作文、部活動などの実技で自分をアピールする | 幕張総合高等学校、成田国際高等学校など |
思考力を問う問題 | 英数国の筆記試験。私立難関校の問題並に難易度が高い応用問題。千葉県公立高校で、常に偏差値上位の難関校で実施される。 | 千葉高等学校、東葛飾高等学校、千葉東高等学校 |
(参照:令和7年度千葉県公立高等学校入学者選抜「一般入学者選抜」等における検査の内容等について)
学校設定検査の配点は10〜100点の間で、設定は各高校に任されています。また「面接+自己表現」など2つの学校設定検査を行う高校もあり、その場合の上限点数は200点です。
千葉県の公立高校入試は学力検査、内申、調査書の記載事項、学校設定検査の4つの項目で選抜が行われます。各項目の配点方法は高校に任されており、学校設定検査の配点が大きい高校も少なくありません。学校設定検査の配点比率が少ない高校では総合点の1%、多い高校で15〜20%が学校設定検査の配点になります。
特に難関校で実施される思考力を問う問題は、配点比率が大きく難易度の高い問題なので、しっかりとした対策が必要です。思考力を問う問題の対策に熟知した学習塾もあるので、活用するのも一つの手段でしょう。
・私立高校の受験科目・配点
千葉県の私立高校の受験教科と配点は、下記のとおりです。
学力検査 | ・3教科(国・数・英)が一般的。難関校は5教科(国・数・英・理・社)の傾向がある ・配点・試験時間は高校によって異なる |
---|---|
そのほかの検査 | 面接・作文など |
選抜方法 | ・選抜方法の種類:推薦入試(単願、併願)、一般入試(併願、単願)、オープン入試 ・選抜基準:当日の学力検査、面接、作文、調査書の内容など |
私立高校受験では学校や試験の種類によって検査内容や選考方法が異なるため、募集要項やオープンキャンパスなどで詳しくチェックしましょう。
受験スケジュール(公立2026年・私立2025年)
ここでは千葉県の高校受験の具体的なスケジュールを紹介します。
千葉県公立高校入試日程(2026年)
2026年度の千葉県公立高校入試の日程は下記のとおりです。
志願者情報の登録及び入学検査料の納付 ※インターネットで必要な事項を入力して申し込む |
2026年1月13日~2月2日 |
---|---|
出願書類等の提出 | 2026年2月3日・4日・5日 |
志願もしくは希望の変更 | 2026年2月10日・12日 |
学力検査日 | 2026年2月17日・18日 ※千葉県の学力検査は2日分けて実施 ※海外帰国生、外国人、中国等帰国生、成人、通信制の課程、学力検査を3教科で実施する一部の高等学校などの検査は、令和8年2月17日のみ実施 |
追検査受付期間 | 2026年2月20日・24日 |
追検査 ※やむを得ない事情で学力検査を受験できなかった人が対象 |
2026年2月26日 |
入学許可候補者発表 | 2026年3月3日 |
(参照)1 一般入学者選抜、特別入学者選抜、地域連携アクティブスクールの入学者選抜及び通信制の課程の入学者選抜の一期入学者選抜の日程 (千葉県教育庁教育振興部学習指導課)
千葉県私立高校入試と公立高校の日程比較(2025年)
本章では、千葉県の公立高校と私立高校の受験スケジュールを比較しながら紹介します。公立高校と私立高校では受験スケジュールがまったく異なるため、しっかりとしたチェックが必要です。
日程 | 千葉県の公立高校 | 千葉県の私立高校 |
---|---|---|
2024年12月17日~ | 推薦入試・一般入試願書受付開始 | |
2025年1月10日〜 | 志願者情報の登録および入学検査料の納付 | 一般入試・後期試験願書受付開始 |
2025年1月17日~20日ごろ | 推薦入試・一般入試試験日 | |
2025年1月18日~24日ごろ | 推薦入試・一般入試合格発表 | |
2025年2月4日~2月6日 | 入学願書提出期間 | |
2025年2月12日・13日 | 志願または希望の変更受付期間 | 一般入試試験日 一般入試合格発表 ※一般入試を複数回行う高校のみ |
2025年2月18日・19日 | 学力検査等の期日 | 一般入試・後期試験 合格発表 |
2025年2月21日・25日 | 追検査受付期間 | |
2025年2月27日 | 追検査の期日 | |
2025年3月4日 | 入学許可候補者発表の期日 |
(参照)令和7年度千葉県私立小・中・中等教育・高等学校生徒募集要項について
(参照)令和7年度千葉県県立高等学校入学者選抜の日程について
千葉県の高校受験における内申点の基本
千葉県の高校受験では、入試における内申点の重要度が各高校で異なります。そのため千葉県公立高校の内申点ルールや、各高校の内申点の扱い方をきちんと把握することが大切です。
本章では、千葉県の高校受験において押さえておくべき内申点の基本情報を解説します。
内申点の対象期間
千葉県の高校受験における内申点の対象期間は、中学1年生から中学3年生です。
中学1年生から中学3年生までの内申点は、各学年の9教科の5段階評価の合計が45点満点です。各学年で同じ配点比率で内申点が評価されるため、入学と同時に内申点を意識した行動を始めることが重要です。
内申点の計算方法
中学1年生 | 中学2年生 | 中学3年生 | |
---|---|---|---|
評価項目 | 9教科の5段階評価 | 9教科の5段階評価 | 9教科の5段階評価 |
満点(135点満点) | 45点満点 | 45点満点 | 45点満点 |
中学1〜3年生までの9教科の学年評定が上記のように算出されます。
各学年の評定の合計にそれぞれのK値を掛けて算出されたものを合計します。多くの高校ではK値は3年間共通ですが、一部異なる場合もあります。
例えば3年間の内申点の合計が120点で、志望校のK値が1の場合、選抜に用いられる内申点の数値は120点になります。志望校のK値が0.5であれば60点という形です。
難関校はK値を最も低い0.5に設定する傾向があります。なぜなら当日の学力検査や学校設定検査の点数を重視するためです。
このK値を掛けて算出された内申点と合わせて、調査書の特記事項が50点を上限として加算されます。
【調査書の特記事項の解説と2026年度入試からの変更点】
部活動の実績・特別活動・各種検定等、特記事項の内容に対し、各高校で0〜50点の範囲で得点化し、加算されます。難関校では上限が低く、中堅校では上限が高く定められるなど、各高校の特色に応じて加点されます。
なお調査書の特記事項について、2026年度から以下4項目が削除されると変更が発表されています。
・総合的な学習の時間の記録
・出欠の記録
・行動の記録(第3学年)
・総合所見
詳細は以下リンクから確認できます。
「令和8年度(令和7年度実施)以降の千葉県公立高等学校入学者選抜の改善点について」
内申点を上げる方法
内申点を上げるためには、次の3つのポイントを意識して日々の学習に取り組みましょう。
内申点の評価には定期テストの得点だけでなく、日頃の学習態度も大きく影響します。
定期テストでは、テスト範囲をしっかりと把握し、学習計画を立てて日々の勉強に取り組む必要があります。定期テストが内申点に及ぼす影響は学校によって異なるものの、定期テストの結果を重視している学校では60点以上だと評定3、80点以上だと評定4を取れる可能性が高くなるでしょう。
課題や提出物は、期日を守ってすべてやりきってから提出することが大切です。期日を過ぎてからの提出や、すべて解き終わっていない状態での提出は、内申点を下げるおそれがあるため注意しましょう。
授業では、生徒の積極性を重視する学校が多いとされています。授業中に積極的に発言したり、教師に指名されたときに正しい解答ができたりすると、内申点アップも期待できるでしょう。
千葉県の高校入試では、学校の成績だけでなく生徒会活動や部活動などの実績も評価対象です。生徒会活動で委員長として活動したり、部活動で県大会や関東大会に出場したりすることが加点項目となるため、特別活動にも積極的に取り組みましょう。
志望校の選び方
高校受験では志望校を早めに決めておくことが、受験を成功させるコツの一つです。目標が明確になるとやるべきことがはっきりするため、学習意欲の向上にもつながります。
本章では志望校を選ぶときに重要なポイントを5つ紹介します。
偏差値だけで決めない!適切な学校選び
志望校は偏差値だけでなく、校風やカリキュラムも踏まえて選ぶことが重要です。
偏差値が同じぐらいの高校でも、文武両道を目指す高校と勉強に重きを置く高校では校風がまったく異なります。校風は先輩に聞いたり、オープンキャンパスに参加したりして雰囲気をつかむとよいでしょう。
志望校選びでは、カリキュラムもチェックすべきポイントです。特に私立高校では、学校独自のプログラムや授業が実施される場合も多くあります。「興味を持って学習に取り組めそうか?」「自分の将来の夢や目標に役立ちそうか?」という視点を持って、志望校を選ぶことが大切です。
また2学期制と3学期制では1年間で行われる定期テストの回数も違うため、志望校選びの段階で確認しましょう。
公立高校 vs 私立高校のメリット・デメリット
志望校選びでは、公立高校と私立高校のどちらにするか迷っている人もいるでしょう。公立高校・私立高校は、どちらにも下記のようなメリット・デメリットがあります。
公立高校 | 私立高校 | |
---|---|---|
メリット | ・費用が安い ・比較的自由度が高い |
・施設・設備が整っている ・大学受験に対して手厚いサポートが受けられる高校もある |
デメリット | ・私立高校よりも一人ひとりのサポートは手厚くない ・数年ごとに教師が変わる可能性がある |
・費用が高い ・校風が合わない場合がある |
公立高校の学費は実質無償となっているため、費用を抑えて高校に通えるでしょう。
私立高校は所得制限はあるものの、国の就学支援金と千葉県内私立高校等の授業料減免制度によって実質無償で通学できる場合もあります。しかしそのほかの費用が公立高校より高い傾向があるので、注意が必要です。制服だけでなく、靴下や通学鞄などの小物も学校指定品を購入する必要があったり、修学旅行先が海外であるために月々の積立金額が高かったりと、授業料以外にもさまざまな費用がかかる可能性は事前に把握しておきましょう。
公立高校の校則は私立高校ほど厳しくない場合が多く、制服やスマートフォンの使用などのルールに自由度を持たせている高校が多い傾向があります。一方で教師の異動が数年ごとにあるため、3年間のうちに教師が変わる場合もあるでしょう。
私立高校では大学進学率を重視して、学内塾や進路指導などの受験サポートを充実させている学校も多くあります。私立高校は校風や雰囲気の違いが各校の大きな特徴ですが、入学後に「合わない」と感じる可能性もゼロではありません。私立高校の志望校選びでは、検討段階から校風や雰囲気をしっかりとチェックする必要があるでしょう。
それぞれのメリットとデメリットを比較して、自分にぴったりな高校を選ぶことが大切です。
志望校のオープンキャンパス活用法
気になる高校がいくつかある場合は、オープンキャンパスを活用しましょう。オープンキャンパスでは、学校ごとにさまざまな催しを開催しており、実際に授業を体験や先輩の話を聞くことができます。
オープンキャンパスでは以下の項目をチェックしておきましょう。
在校生の様子
在校生の様子を見れば、おおよその校風や雰囲気をつかめるでしょう。生徒の自主性を重んじる高校もあれば、伝統ある趣で落ち着いた雰囲気の高校もあります。
教師の雰囲気
高校によっては体験授業が受けられます。どのような雰囲気で授業が進むのかを確認しましょう。
施設の充実度
校舎、体育館、プール、グラウンドのほか、学食や購買の有無など、自分が高校でどのように過ごしたいかを想像しながら必要な施設がある学校を選びましょう。またトイレや更衣室の清潔さもチェックしておきたいポイントです。
通学の利便性
通学にかかる時間や、電車の場合は利用経路などを調べておきましょう。自転車や徒歩の場合は、天候が悪い日でも通学しやすいかも考えてみましょう。
学習カリキュラム
文系・理系の決定時期、クラス分けが成績別かどうか、定期テストや大学進学に対するサポートなどは、自分の進路に関わるので重要です。
部活動の様子
部活動の加入率や入りたい部活動があるかなどを確認しておきましょう。
在校生や教師の雰囲気、通学の利便性については、実際に高校に行ってみないとわからないことがほとんどです。複数の高校のオープンキャンパスに参加することで、入学後の生活を想像しやすくなり、自分に合っている高校を見つけられるでしょう。
オープンキャンパスは、高校の雰囲気を実際に見られる貴重な機会です。少しでも気になる高校があれば、オープンキャンパスに参加してみてください。
進学実績・大学合格実績の確認
大学進学を検討している人は、志望校の進学実績の確認も必須です。特に国公立大や難関私大の受験を考えている人は、目標とする大学や同じぐらいのレベルの大学への進学実績がどの程度か、高校のHPやパンフレットで確認しておきましょう。
進学実績が豊富にある高校では、個別相談や進路セミナーなどの進路指導が充実していると考えられます。高校によっては、指定校推薦枠を設けている可能性もあります。自分の希望する進路や将来の目標とマッチした高校かどうか見極めましょう。
塾・家庭教師・オンライン学習の選び方
文部科学省のデータ(※2)によると、公立中学生が通信教育・家庭教師を利用しなかった割合は約72.7%、学習塾を利用しなかった割合は約34.1%とわかりました。この結果から、通信教育・家庭教師を利用した人は全体の約3割、学習塾を利用した人は約7割にのぼるといえます。
文部科学省が公表したデータは中学生全体の割合なので、中学3年生の受験生だけに絞ると、さらに多くの人が通信教育・家庭教師・塾などを利用したと考えられるでしょう。
ここからは、千葉県の高校受験に適した塾を選ぶ方法を紹介します。高校受験を考えている人にとって、塾選びは合格への重要なステップの一つです。
高校受験対策の塾の種類を大きく分けると、「集団指導塾」「個別指導塾」「映像授業の塾」「オンライン塾」の4種類があります。
塾の種類 | 講師1人が指導する人数 | 授業料目安 | カリキュラム | 代表的な塾 |
---|---|---|---|---|
集団指導塾 | 少人数/6~10人 大人数/11人以上 |
約6,000~15,000円 ※中学3年生が 週1回通塾する 場合の月額相場 |
あり | ・市進学院 ・早稲田アカデミー ・臨海セミナー |
個別指導塾 | 1~3人 | 約6,000~36,000円 ※中学3年生が 週1回通塾する 場合の月額相場 |
オーダーメイド | ・個別指導塾トライプラス ・スクールIE ・明光義塾 |
映像授業の塾 | ー | 3,278円 ※東進オンライン学校中等部 |
オーダーメイド (ない場合も) |
・東進オンライン学校中等部 |
オンライン塾 | 1人 (大人数の場合も) |
5,400円 ※そら塾 |
オーダーメイド (ない場合も) |
・トライのオンライン 個別指導塾 ・そら塾 |
(※2)出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」
集団塾 vs 個別指導塾の違い
どちらが自分に合っているか?メリット・デメリットを比較
高校受験対策ができる塾には、集団塾と個別指導塾があります。
集団塾は、講師1人が生徒10名以上に対して指導を行う指導スタイルです。学習カリキュラムはあらかじめ決まっており、学校の授業のように講師が一方通行で解説を行うのが特徴。生徒の学力や目標に合わせてクラスが分かれている塾が多く、同じ目標を持った同級生と切磋琢磨しながら学習を進めることができます。
ライバルがいたほうが学習のモチベーションになる人や、学習習慣がある程度身についている人には、集団塾がおすすめです。
一方で個別指導塾は、講師1人が生徒1~3名に指導をするスタイルです。生徒の学力や目標に合わせてカリキュラムを設定するため、一人ひとりのニーズに合った授業を受けられます。講師が生徒の近くで指導を行っているため、解説中にわからないところがあれば、すぐに質問できる環境です。
苦手分野が多い人や自分のペースで学習を進めていきたい人は、個別指導塾が向いているでしょう。
オンライン学習の活用法
オンライン学習は、インターネットを活用して学習指導を行うスタイルです。インターネット環境さえあれば、場所を問わず授業を受けることができます。通塾する必要もなく、通塾にかかっていた時間を勉強に回せることは、メリットといえます。
また場所にとらわれずに授業を受けられるオンライン学習では、自宅にいながら有名講師の授業を受けることが可能です。ただし高校受験は各地域の特色が出ます。地元にある学習塾のほうが受験に対するノウハウを持っていることが多いため、志望校への合格実績があるかどうかは事前にチェックしておきましょう。
模試の活用法
模試は自分の苦手分野や受験時点での学力を客観的に把握できるため、受験生にとって欠かせない存在です。しかしさまざまな種類の模試があり、どれを受験したらいいのかわからない人もいるでしょう。
本章では、千葉県の主要な模試を紹介します。それぞれの模試のレベルや出題傾向も解説するので、模試選びの参考にしてください。
主要な模試の種類(Vもぎ・Wもぎ・駿台模試など)
千葉県の高校を受験する中学生におすすめの模試は次の3つです。
模試の判定結果の見方
模試の結果が返ってきたら、一番気になるのは志望校の判定結果でしょう。志望校にA判定が出ていたら、今の自分の実力でも合格できると安心する生徒もいるかもしれません。しかしA判定が出たからといって、必ず合格するというわけではありません。
模試の合格判定は、過去に模試を受けた生徒の合格率で判断されています。例えば過去にその模試で偏差値60だった人たちの80%以上がその高校に合格していれば、偏差値60を取れるとA判定が出るという仕組みです。
そのため模試の判定結果を見る際には、偏差値と過去の生徒の合格率を結び付けて合格判定を出していることを認識しておきましょう。
模試を有効活用するには、自分が間違えた問題や足を引っ張っている教科を確認し、見直しをすることが大切です。
高校受験を成功に導くために大切なこと
千葉県の高校受験では中学1、2年生の内申も中学3年生と同様に高校受験に影響します。そのため中学1年生から内申点を意識した行動をとったほうがよいでしょう。
また公立・私立関わらず、難関校では学力検査の結果が重視されるので、学校別選択問題や過去問対策も重要です。特に公立上位校で出題される「思考力を問う問題」は難問のため、学習塾を活用するなどして対策をしたほうが安心でしょう。
千葉県の高校受験は一部私立を除き、受験機会が1度のみの高校がほとんどです。そのため志望校の募集要項や内申点の扱いなどを理解し、丁寧な対策が求められます。特に公立高校を第一志望とする方は、私立高校を併願するなどして、滑り止めの高校を確保しておくことも大切です。
学習塾ではこれまでの高校受験指導で培ったノウハウやデータによる、高校受験のサポートが受けられます。塾選では千葉県の高校受験対策にぴったりの塾を掲載しているため、ぜひ塾選びの参考にしてください。