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「熊本県の高校受験、何から始めればいいの?」「公立と私立で入試はどう違うの?」「内申点はいつからどう評価されるの?」高校受験を控えた中学生や保護者は、このような疑問や不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。

熊本県の高校入試は、公立高校の前期(特色)選抜・後期(一般)選抜や私立高校の入試、普通科の学区制、内申点の計算方法など把握しておくべき情報が多く、複雑に感じるかもしれません。特に2027年からは公立高校の入試制度が大きく変わる予定もあり、最新情報の把握はこれまで以上に重要です。

この記事では、熊本県の高校受験について、公立・私立それぞれの入試制度の違い、選抜方法、受験科目と配点、内申点の仕組み、最新の入試スケジュール、そして志望校選びのポイントまで、わかりやすく解説します。この記事を読むことで、熊本県の高校受験に関する不安や疑問が解消され、自信を持って受験準備を進められるようになるはずです。ぜひ最後までご覧ください。

熊本県の高校受験の基本情報

まずは熊本県の高校受験の基本情報を確認しましょう。

2027年から公立高校の入試制度が変わる

熊本県の公立高校は、2027年から前期(特色)選抜と後期(一般)選抜を一つにまとめて「A日程」として実施します。A日程では、すべての高校で「特色選抜」と「一般選抜」を行います。同じ日に検査が行われるため、特色選抜と一般選抜で異なる高校に出願することはできませんが、同一校内であれば両方に出願できます。

募集定員は、特色選抜で全定員の10~50%、一般選抜で全定員の50~90%と定められています。すべての受験生を対象に5教科(国語・数学・英語・理科・社会)の学力検査を実施。高校によっては、独自検査として面接・小論文・実技検査・実験・自己表現・総合的な学習の時間の成果発表などが課せられる場合があります。

出典:「熊本県立高等学校入学者選抜新制度チラシ」(熊本県教育委員会)

熊本県の公立高校の普通科では学区制を導入

熊本県の公立高校の普通科(コースは除く)は、県央・県北・県南の3つの通学区域に分けられています。原則、学区内の高校にのみ出願可能です。大津高校理数科と上天草高校普通科グローカル文理コースにも、学区制が導入されています。

ただしコースを除く普通科と大津高校理数科、上天草高校普通科グローカル文理コースでは、学区外の出願者の入学許可枠を募集定員の13%以内で設けています。

普通科以外の普通科コースや専門学科、総合学科などがある高校では、学区制を導入していないため、熊本県内に住んでいる受験生であれば誰でも出願が可能です。

高校受験の流れ

・公立高校の前期(特色)選抜を受験する場合

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熊本県の公立高校の前期(特色)選抜を受験する場合、12月中に内申点が確定し、三者面談で志望校を決定します。1月下旬に出願し、2月上旬に検査。検査後1週間以内に内定通知が出されます。

・公立高校の後期(一般)選抜を受験する場合

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公立高校の後期(一般)選抜を受験する場合、前期選抜と同様に12月中に志望校を決定します。2月中旬に出願して、3月上旬に検査を受けます。合格発表は3月中旬に行われます。

また後期選抜の合格者が募集定員に満たなかった高校では、二次募集を行う場合があります。後期選抜の合格発表の翌日から出願が開始され、3月中旬に検査。3月下旬に合格者が発表されます。

・私立高校の場合

11月~12月 三者面談で志望校を決定する
1月上旬~中旬 推薦入試を受験する高校に出願する
1月中旬 推薦入試の検査
1月下旬 推薦入試の合格発表
1月下旬~2月上旬 一般入試の出願・検査日
2月上旬 一般入試の合格発表

熊本県の私立高校を受験する場合は、推薦入試と一般入試でスケジュールが異なります。

推薦入試は、1月上旬から中旬に出願し、1月中旬に検査が行われ、1月下旬に合格発表が行われるのが一般的です。一般入試は、1月下旬から2月上旬に出願と検査を行っている高校が多く、2月上旬に合格者が発表されます。

高校ごとに受験スケジュールは異なるため、事前に志望校の出願日や検査日などを確認しておきましょう。

熊本県 公立・私立高校の受験制度の違い

次に熊本県の公立高校と私立高校の受験制度の違いについて解説します。

公立高校の受験制度

  • 入試の種類:前期(特色)選抜と後期(一般)選抜の2種類
  • 選考方法(前期選抜):内申点+(高校によって)面接・小論文・実技検査・実験・自己表現・小中学校における総合的な学習の成果発表など
  • 選考方法(後期選抜):学力検査+内申点+(高校によって)実技検査・面接
  • 倍率:2025年の平均倍率は0.92倍。人気校の倍率は2倍以上。前期選抜の倍率は1.63倍で、後期選抜よりも倍率が高い傾向がある
  • 学費:原則授業料の納付が必要だが、保護者の所得状況によっては高等学校等就学支援金制度などが適用され、学費の負担が軽減される
  • 特色:内申点と学力検査の点数をもとに順位をつけ、募集定員内にいる生徒から合格が決定する

熊本県の公立高校では、前期(特色)選抜と後期(一般)選抜という2つの選考方法を採用しています。

前期(特色)選抜では、学力検査を実施していません。学校独自調査として、面接・小論文・実技検査・実験・自己表現・小中学校における総合的な学習の成果発表の中から、各高校・学科で選択して実施されています。調査書の内容と学校独自検査の結果を踏まえて合格者を決定します。

後期(一般)選抜は、5教科(国語・数学・英語・理科・社会)の学力検査を実施。高校や学科によっては、面接や実技検査が課せられる場合があります。学力検査の結果と内申点から合否を判定します。

私立高校の受験制度

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  • 選考方法:学校ごとに異なり、推薦入試・一般入試がある
  • 学費:公立よりも高額だが、奨学金や補助制度が利用できる
  • 特色:学校ごとに特色あるカリキュラムや付属大学への進学ルートがある

熊本県の私立高校では、推薦入試と一般入試(専願・併願)を実施しています。

推薦入試では、多くの高校で3教科(国語・数学・英語)の学力検査と面接を実施。中には5教科(国語・数学・英語・理科・社会)の学力検査や集団面接、作文検査などを課す高校もあります。

一般入試は、5教科(国語・数学・英語・理科・社会)の学力検査と面接を行っている高校が多いのが特徴です。

公立高校の前期(特色)選抜とは?

熊本県の公立高校で実施している前期(特色)選抜は、各高校が定める「重視する観点」を理解した人であれば、中学校長の推薦不要で出願できる選抜方法です。

普通科のコースと専門学科、総合学科、スーパーグローカルハイスクール指定校の中で、高校が希望する学科・コースで実施。募集定員は、熊本市内の高校は全定員の50%以内、熊本市外の高校は全定員の70%以内と定められています。

検査では、学力検査を実施せずに学校独自検査を行うのが特徴。学校独自検査は、面接・小論文・実技検査・実験・自己表現・小中学校における総合的な学習の成果発表の中から、各高校・学科で選択して実施しています。前期選抜の募集定員が全定員の50%を超える高校は、A群(面接・実技検査など)とB群(小論文・実験・自己表現・自己表現・小中学校における総合的な学習の成果発表)から、それぞれ1つ以上の検査を課す必要があります。

前期(特色)選抜は、募集定員が限られており、後期選抜よりも倍率が高い傾向です。そのため受験しても必ずよい結果になるとは限りません。絶対に公立高校に行きたいと考えている人は、前期選抜で不合格になることも想定して、後期選抜の学力検査に向けた対策を進めておく必要があります。

受験科目と配点

熊本県では、選抜方法によって受験科目や配点が異なります。

ここからは、選抜方法別に募集定員や受験科目、配点について解説します。

公立高校の受験科目・配点(前期選抜)

募集定員
  • 熊本市内の高校は全定員の50%以内
  • 熊本市外の高校は全定員の70%以内
そのほかの検査
  • 学校独自検査として、面接・小論文・実技検査・実験・自己表現・小中学校における総合的な学習の成果発表の中から選択して実施
選抜方法
  • それぞれの検査結果・調査書をもとに合否を判定

公立高校の前期(特色)選抜では、学力検査を実施していません。受験生全員に学校独自検査を実施。学校独自検査は、面接・小論文・実技検査・実験・自己表現・小中学校における総合的な学習の成果発表の中から、各高校・学科で選択して実施します。

学校独自検査の結果と調査書をもとに、各高校が重視する観点に沿って合格者を決定します。

公立高校の受験科目・配点(後期選抜)

募集定員
  • 前期(特色)選抜の合格者を除いた人数
出願
  • 原則、第一希望のみで出願
  • 志願変更は1回のみ可能
学力検査
  • 出題教科は国語・数学・英語・理科・社会
  • 全教科50分
  • 各教科50点満点、合計250点満点
そのほかの検査
  • 高校によって面接または実技検査を実施
選抜方法
  • 学力検査250点満点と内申点180点満点、実施した場合は面接・実技検査の結果をもとに合否を判定

公立高校の後期(一般)選抜では、国語・数学・英語・理科・社会の5教科の学力検査を実施。各教科50点満点で合計250点満点で評価します。数学と英語は、標準的な問題の「問題A」と発展的な問題の「問題B」があり、各高校が選択して出題。高校によっては、学力検査に加えて、面接や実技検査が課せられる場合もあります。

学力検査と内申点、実施した場合は面接・実技検査の結果をもとに合否を判定します。学力検査の点数と内申点の点数がそれぞれ高い人から順位をつけて選抜。どちらの順位も募集定員内に入っている人が、第1選考の対象として合格となります。

第1選考の合格者が募集定員に満たない場合は、各高校が定めた選考基準に沿って、残りの合格者が決定します。

私立高校の受験科目・配点

出願
  • 併願の場合、日程が重ならない限り複数の高校に出願可能
学力検査
  • 推薦入試は国語・数学・英語の3教科を実施する高校が多い
  • 一般入試は多くの高校で国語・数学・英語・理科・社会の5教科を実施
  • 時間配分や配点は各高校で異なる
そのほかの検査
  • 多くの高校で面接を実施
  • 作文や実技検査を課す場合もある
選抜方法
  • 学校・学科によって異なる

熊本県の私立高校の推薦入試では、国語・数学・英語の3教科の学力検査と面接を課す高校が多く見られます。中には国語・数学・英語・理科・社会の5教科の学力検査を実施する高校もあります。

一方で一般入試では、多くの高校で国語・数学・英語・理科・社会の5教科の学力検査を実施。学力検査に加えて、作文や集団面接を行う高校もあります。

受験スケジュール(2025年版)

ここからは熊本県の高校受験のスケジュールを見ていきます。まずは公立高校の受験スケジュールを確認しましょう。

熊本県公立高校入試日程(2025年)

・前期(特色)選抜の場合

出願受付日 2025年1月21日(火)~1月24日(金)
検査日 2025年2月3日(月)
合格者内定通知日 2025年2月10日(月)
合格発表日 2025年3月12日(水)

・後期(一般)選抜の場合

出願受付日 2025年2月12日(水)~2月17日(月)
志願変更日 2025年2月18日(火)〜2月20日(木)
検査日 2025年3月4日(火)・3月5日(水)
追検査日 2025年3月13日(木)
合格発表日 2025年3月12日(水)
追検査合格発表日 2025年3月17日(月)

出典:「令和7年度(2025年度)熊本県立高等学校入学者選抜要項」(熊本県教育委員会)

2025年の公立と私立の高校受験スケジュール比較表

以下の表では、2025年における公立高校と私立高校の受験スケジュールを比較できます。

日程 熊本県の公立高校 熊本県の私立高校
1月8日~16日   推薦入試の出願期間
1月15日~22日   推薦入試の検査日
1月20日~29日   推薦入試の合格発表
1月21日~24日 前期(特色)選抜の出願受付  
1月22日~2月10日   一般入試の出願期間
2月3日 前期(特色)選抜の検査日  
2月10日 前期(特色)選抜の内定通知日  
1月29日~2月14日   一般入試の検査日
1月31日~2月17日   一般入試の合格発表
2月12日~17日 後期(一般)選抜の出願受付  
2月18日~20日 後期(一般)選抜の出願変更日  
3月4日・5日 後期(一般)選抜の検査日  
3月12日 前期(特色)・後期(一般)選抜の合格発表  
3月13日 後期(一般)選抜の追検査日  
3月17日 後期(一般)選抜追検査の合格発表  
3月13日~18日 二次募集の出願受付  
3月19日 二次募集の検査日  
3月24日 二次募集の合格発表  

出典:「令和7年度(2025年度)熊本県立高等学校入学者選抜要項」(熊本県教育委員会)
出典:「令和7年度 私立中学高等学校生徒募集一覧」(熊本県私立中学高等学校協会)

熊本県の高校受験における内申点の基本

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内申点は、各教科の5段階評価から算出した数値で、公立高校の合否に大きく影響する要素の一つです。しかし内申点は地域によって、評価の対象となる成績の期間や計算方法が異なるため、「内申点についてよくわからない」という人もいるかもしれません。

ここからは熊本県の内申点の基本情報を解説します。

内申点の対象期間

熊本県の公立高校では、中学1年生から3年生までの成績が内申点に影響します。評価の対象は、主要5教科(国語・数学・英語・理科・社会)と実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の計9教科です。それぞれの教科の5段階評価の数値をもとに計算します。

内申点の計算方法

熊本県の公立高校の後期(一般)選抜を受験する場合、内申点は以下のように計算します。

学年 計算方法 合計
中学1年生 9教科の5段階評価 45点
中学2年生 9教科の5段階評価 45点
中学3年生 9教科の5段階評価×2 90点満点

このように熊本県の公立高校は、中学3年生の成績を重視しています。

例えば中学1年生から3年生までの9教科の評定がすべて「3」だった場合、中学1・2年生はそれぞれ3(評価)×9教科=27点、中学3年生は3×9×2=54点なので、内申点の合計は108点です。

また公立高校の前期(特色)選抜でも、内申点は合否に影響します。ただし内申点の評価方法は各高校・学科で異なります。

内申点を上げる方法

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熊本県の公立高校入試では、中学1年生から3年生までの評定が内申点に直結します。そのためできるだけ早い時期から、成績を意識した学習に取り組むことが重要です。

内申点を上げるためには、まず定期テストで安定して高得点を取ることが基本です。1点の差が評定に響くこともあるため、試験範囲が発表されたら具体的な学習計画を立て、テスト対策を進めましょう。

提出物も評価対象の一つです。締め切りを守るだけでなく、内容を丁寧に仕上げることが高評価につながります。

授業への取り組み姿勢も重要です。積極的な発言や質問など、前向きな態度は学習意欲として評価され、内申点によい影響を与えるでしょう。

志望校の選び方

高校受験を成功させるには、志望校を早い段階で決めておきましょう。志望校を決定すると、合格までに必要な勉強が明確になり、効率よく受験勉強ができます。また目標が定まるため、勉強へのモチベーションアップも期待できるでしょう。

ここからは志望校を選ぶ際のポイントを紹介します。

偏差値だけで決めない!適切な学校選び

志望校を選ぶ際には、偏差値だけでなく、学校の雰囲気やカリキュラムにも注目しましょう

高校によって校風は大きく異なり、行事を活発に行う学校もあれば、勉強と部活動の両立を重視する学校もあります。資料だけでは伝わりにくい情報も多いため、オープンキャンパスに参加して、自分の目で環境を確かめてみてください。

またカリキュラムも学校ごとに異なります。例えば英語に力を入れたコースを設けている学校や、理数系教育を充実させている学校もあります。大学進学を目指している場合は、志望大学の入試科目や対策に合った内容が学べるかどうか、事前に確認しておくとよいでしょう。

公立高校 vs 私立高校のメリット・デメリット

ここでは公立高校と私立高校のそれぞれのメリット・デメリットを解説します。

  公立高校 私立高校
メリット ・費用が安い
・校風や服装などの自由度が高い
・生徒一人ひとりへのサポートが手厚い
・施設や設備が充実している
デメリット ・私立高校より生徒一人ひとりのサポートが手厚くない
・数年ごとに教師が変わる可能性がある
・費用が高い
・独自の校風がある

公立高校は、授業料などの費用が比較的安価に抑えられる点が大きなメリットです。ただし私立高校に比べると学習面でのサポートがやや限定されており、授業は生徒の自主的な学習を前提に進められることが多くなります。そのため普段から予習・復習が重要です。

一方で私立高校は個別対応や進路指導が充実しており、大学受験対策にも積極的に取り組んでいます。ただし学校によって教育理念や校風に違いがあり、宗教教育を取り入れていたり、校則が厳しかったりする場合もあるため、入学前にしっかり確認しておきましょう。

自分の性格や学習スタイル、将来の目標に合わせて、慎重に学校選びを進めることが大切です。

志望校のオープンキャンパス活用法

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志望校を決める際には、複数の高校のオープンキャンパスに参加して、比較・検討しましょう。

オープンキャンパスでチェックしたいポイントは以下のとおりです。

教師の雰囲気

高校によっては体験授業が受けられます。どのような雰囲気で授業が進むのかを確認しましょう。

施設の充実度

校舎、体育館、プール、グラウンドのほか、学食や購買の有無など、自分がこの高校でどんなことをしたいかを想像しながら、どのような施設が必要かを考えましょう。またトイレや更衣室の清潔さもチェックしておきたいポイントです。

通学の利便性

通学にかかる時間や、電車の場合は利用経路などを調べておきましょう。自転車や徒歩の場合は、天候が悪い日でも通学しやすいかも考えてみましょう。

学習カリキュラム

文系・理系の決定時期、クラス分けが成績別かどうか、定期テストや大学進学に対するサポートなどは、自分の進路に関わるので重要です。

部活動の様子

部活動の加入率や入りたい部活動があるかなどを確認しておきましょう。

オープンキャンパスは、学校の資料ではわからない、リアルな高校の雰囲気を感じられる機会です。高校によっては、オープンキャンパスで模擬授業を実施したり、部活動体験に参加できたりと、さまざまな催しを行っています。在校生・教師の雰囲気や学校の設備、授業の様子などを確認できるため、入学後の学校生活をイメージしやすくなるでしょう。

少しでも気になる高校があれば、積極的にオープンキャンパスに参加してみてください。

進学実績・大学合格実績の確認

大学進学を視野に入れている場合は、高校選びの段階で各校の大学合格実績を確認することが不可欠です。合格者数が多い学校は、進路指導や受験対策が充実しており、生徒が学習に集中できる環境が整っている傾向があります。

特に進学支援に力を注ぐ高校では、進学説明会の開催や個別相談を通じて、生徒一人ひとりの進路に寄り添った指導が行われています。また指定校推薦の枠を有している学校では、一般選抜よりも有利に進学できるチャンスがあるでしょう。

進学実績に関する情報は学校の資料で確認できるほか、オープンキャンパスや説明会に参加して、進学サポートの実情を直接聞くのもおすすめです。

志望大学合格を目指すうえで、自分に合った支援体制が整った高校を見つけましょう。

塾・家庭教師・オンライン学習の選び方

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塾の種類 講師1人が指導する人数 授業料目安 カリキュラム 代表的な塾
集団指導塾 少人数/6~10人
大人数/11人以上
約6,000円~約15,000円
※中学3年生が
週1回通塾する
場合の月額相場
あり ・第一スクールベクトルワン
・昴
・熊本ゼミナール
個別指導塾 1~3人 約6,000円~約36,000円
※中学3年生が
週1回通塾する
場合の月額相場
オーダーメイド ・個別教室のトライ
・スクールIE
・明光義塾
映像授業の塾 3,278円
※東進オンライン
学校中等部
オーダーメイド
(ない場合も)
・東進オンライン学校
中等部
オンライン塾 1人
(大人数の場合も)
5,400円
※そら塾
オーダーメイド
(ない場合も)
・トライのオンライン
個別指導塾
・そら塾

受験対策のために塾を検討している受験生もいるでしょう。受験対策に対応した塾は、「集団指導塾」「個別指導塾」「映像授業の塾」「オンライン塾」と4種類に分けられます。

文部科学省が公表したデータ※によると、公立中学校に通う生徒の72.7%は通信教育や家庭教師を利用しておらず、34.1%は塾を利用していないことがわかります。

このことから、公立中学生の約3割は通信教育や家庭教師を利用していて、約7割は塾を利用しているといえるでしょう。文部科学省のデータは中学生全般の数値なので、受験が迫った中学3年生に絞ると、家庭教師や塾の利用者の割合はさらに増えると考えられます。

しかし塾は教室ごとにさまざまな特徴があり、どの塾にするか迷っている人もいるかもしれません。ここからは自分に合った塾を選ぶ方法を解説します。

※出典:「令和5年度子供の学習費調査」(文部科学省)

集団塾 vs 個別指導塾の違い

塾を選ぶ際、「集団指導」と「個別指導」のどちらが自分に合っているのか迷う人は多いでしょう。ここではそれぞれの特徴をわかりやすく紹介します。

集団塾の特徴

集団塾は、複数の生徒が同じ教室で一斉に授業を受けます。学校の授業に近いスタイルで、あらかじめ決められたカリキュラムに沿って学習が進行。多くの塾では学力や志望校に応じたクラス分けを行い、模試の成績を掲示して生徒の競争意識を高められる環境にしています。

一定のペースで勉強を進めたい人や、仲間と刺激し合いながら取り組みたい人には、集団塾が適しています

個別指導塾の特徴

個別指導塾は、講師が1〜3名の生徒に対して個別に指導を行うスタイルです。それぞれの理解度や目標に応じてカリキュラムを柔軟に調整できるため、苦手な分野に重点を置いた学習がしやすいのが特徴です。講師との距離も近く、疑問点をその場で質問しやすい環境も整っています。

自分のペースでじっくり取り組みたい人や、細やかなサポートを重視したい人には、個別指導塾が向いています

自分に合った指導スタイルを見極めて、効果的な高校受験対策に役立てましょう。

オンライン学習の活用法

高校受験対策を効率的に進める方法の一つに、オンライン学習の活用があります。

オンライン学習は、インターネット環境があれば自宅で授業を受けられるため、通塾にかかる移動時間を節約できます。部活動や習い事と両立しやすく、自分のペースに合わせて学習できる点も魅力です。

またオンラインでは有名講師によるハイレベルな授業を受講できる場合もあります。特に映像授業は、苦手な分野や理解が浅い単元を繰り返し視聴できるため、着実な苦手克服につながるでしょう。

ただし高校入試の出題傾向は地域ごとに異なるため、オンライン学習だけでは対策が不十分になる場合もあります。地域密着型の塾では、地元高校の傾向に合わせた指導が受けられることが多いため、塾を選ぶ際は指導方針や合格実績をよく比較して検討してください。

模試の活用法

効果的に受験勉強を行うには、模試の活用が不可欠です。模試を受験すると、自分の現在の立ち位置や苦手単元などが把握でき、効率よく勉強を進められます。また継続して模試を受験することで、勉強の成果を確認でき、勉強のモチベーション維持にもつながるでしょう。

ここでは模試の活用方法を紹介します。

主要な模試の種類(熊本県模試・熊本県進学模試)

熊本県の高校受験に対応した主な模試は以下の2つです。

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模試の判定結果の見方

模試を受けた後、多くの受験生は模試の合格判定を気にします。A判定やB判定が出ると安心してしまいがちですが、よい判定が出たからといって必ず合格するとは限りません。

模試の判定は、あくまで現時点での学力をもとにした参考値です。たとえD判定やE判定だったとしても、勉強方法を見直して地道に取り組めば、合格のチャンスは十分にあります。逆に高い判定に油断すると、本番で力を発揮できずに不合格となるケースも少なくありません。

模試を効果的に活用するには、点数だけでなく、どこで間違えたのかを分析することが重要です。苦手な分野を明確にし、重点的に対策すると着実に実力を伸ばすことができます。

高校受験を成功に導くために大切なこと

熊本県の高校受験は、公立高校と私立高校で選抜方法や評価基準が異なります。特に公立高校では、前期(特色)選抜と後期(一般)選抜という独自の制度があるため、それぞれの仕組みを正確に理解し対策を立てることが重要です。中学1年生の成績から評価の対象となり、中学3年生の成績が重視される内申点は、熊本県ならではの特徴といえます。

前期(特色)選抜では、面接や小論文、実技検査といった学力検査以外の対策が求められる一方、後期(一般)選抜では、5教科の学力検査と内申点の両方の対策が不可欠です。また2027年度からは入試制度の変更も予定されており、常に最新情報を把握しておきましょう。

志望校選びでは、偏差値だけでなく校風やカリキュラム、進学実績などを総合的に判断して、自分に合った学校を早期に見つけることも大切です。受験対策として塾や家庭教師、オンライン学習を活用する受験生も増えています。利用を検討する際は、体験授業などを通して、熊本県の入試傾向を踏まえた指導が受けられるかを確認してみてください。

本記事を参考に、熊本県の高校受験への理解を深め、志望校合格に向けた効果的な準備を進めていきましょう。

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