大阪府の高校受験ガイド|制度・スケジュール・対策を徹底解説

大阪府の高校受験は、公立・私立ともに独自の制度があり、志望校選びや受験対策に悩む受験生や保護者も多いでしょう。「うちの子に合う学校はどこだろう」「この勉強方法で間に合うのか」——そんな不安や迷いを感じている人も少なくないはずです。

本記事では、大阪府の高校受験の仕組みや日程、志望校選びのポイントを詳しく解説します。受験勉強を効率的に進めるための勉強法や塾の活用法についても紹介しているので、これから受験を迎える中学生や保護者の皆さんは、ぜひ参考にしてください。

大阪府の高校受験の基本情報

まずは大阪府の高校受験の基本情報を見ていきましょう。

高校受験の流れ

・公立高校の場合

【特別入学者選抜 】

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【一般入学者選抜 】

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公立高校入試では、特別入学者選抜が実施された後、一般選抜が実施されます。募集定員に満たない高校のみ二次選抜が実施されます。

・私立高校の場合

大阪府の私立高校には、併願専願の2種類の入試選抜方法があります。併願と専願の入試時期は、ほぼ同時期です。そのため大阪府の私立高校の受験の流れは以下のとおりです。

1月初旬〜1月中旬:志望校の確定
 ▼
1月下旬〜2月上旬:志望校に出願
 ▼
2月10日〜13日:学力検査
 ▼
2月14日〜16日:合格者発表
※入試から1〜3日で発表する高校が多い

私立高校受験のスケジュールは、学校・学科によっては上記の表と異なる場合があります。受験日程や実施される選抜方法の詳細については、各高校のホームページで確認しておきましょう。

大阪府の高校受験の仕組み

ここでは大阪府の高校受験の仕組みについて、公立と私立に分けて解説します。

公立高校受験の仕組み

公立高校受験の各選抜方法には、以下のような特徴があります。

選抜方法 出願 選考方法
特別入学者選抜 第1志望に出願可
※設置学科が複数ある高校については、第2志望まで出願可
学力検査(国語・社会・数学・理科・英語)、実技検査または集団面接
一般選抜 第1志望に出願可
※設置学科が複数ある高校については、第2志望まで出願可
学力検査(国語・社会・数学・理科・英語)

・特別入学者選抜の特徴

特別入学者選抜とは、特定の学科で行われる実技や面接を伴う試験です。体育科、美術科、音楽科、演劇科などがある高校で実施されます。

・一般選抜の特徴

一般選抜は、特別選抜を行う学科を除くすべての学科で行われる試験です。5教科の学力試験と調査表の評定で選抜します。

・学力検査の難易度分けについて

大阪府の公立高校の学力検査では国語・数学・英語が、「A問題(基礎的)」「B問題(標準的)」「C問題(発展的)」と3つの難易度に分けられています。

どの難易度の問題を出題するかは、各高校・各学科が選択。偏差値が高い高校ほどレベルの高い問題を選択する傾向があります。

2025年度入試では、各公立高校がどの問題を選択したのか、7月に大阪府教育委員会が発表しました。

問題ごとで試験時間も異なります。志望校がどのレベルの問題を出題するのか、確認は必須です。

・外部機関の英語検定の活用

大阪府の公立高校の英語の学力検査では、外部機関が認定した英語力判定テストのスコアを活用できます。

対象となる英語力判定テストは以下です。

・TOEFL
・iBT
・IELTS
・実用英語技能検定(英検)

また上記の英語力判定テストのスコアは、基礎的問題・標準的問題・発展的問題のすべてで活用できます。

私立高校の受験制度

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大阪府における私立高校受験の仕組みは以下の表のとおりです。

選抜方法 出願 選考方法
専願 第1志望に出願可
※合格したら必ず入学しなければいけない
学力試験(教科数は高校による)、高校によっては面接や作文、実技検査を実施
※選考時に優遇される高校もある
併願 公立高校との併願可 学力試験(教科数は高校による)、高校によっては面接や作文、実技検査を実施

大阪府私立高校の1次入試日は各校共通の日程となります。そのため私立高校同士の併願はできません。

もし1次入試で不合格だった場合、1.5次入試や2次入試、または公立高校を受験することになります。日程は、私立高校の1次入試、私立高校の1.5次入試、公立高校入試、私立高校の2次入試の順番です。

併願と専願について

大阪府の私立高校では併願と専願の2つから受験方法を選べます。2つの違いは以下です。

専願 併願
・合格したら必ずその高校に進学しないといけない
・選考時に合格ラインを低くするなど、優遇措置がとられることが多い
・合格後に公立高校など別の高校の受験が可能
・選考次の優遇措置はない

私立高校の受験校は、中学3年の11月頃に実力テストや内申点を参考に決定します。その時期までには、併願・専願どちらで受験するのか意思を固めておくとよいでしょう。

・回し合格制度とは

回し合格制度とは、学科やコースが複数ある私立高校で第一志望の学科・コースに不合格だった場合でも、同じ高校の第二志望の学科・コースで合格基準をクリアしていれば、合格になる制度です。

志望校に入学できるチャンスが増えますので、志望校が回し合格制度を実施しているのか調べておくのをおすすめします。

・1.5次入試とは

1.5次入試とは、私立高校入試の合格発表の直後に実施される追加入試です。

1次入試が不合格でも、公立高校入試の前に私立高校を受験するチャンスがあります。ただし1.5次入試はすべての私立高校が行うわけではないので、志望校が1.5次入試を実施するか事前に確認しておくとよいでしょう。

受験科目と配点

次に大阪府の高校受験の受験科目と配点について確認していきましょう。

公立高校の受験科目・配点

大阪府の公立高校の受験科目・配点は以下のとおりです。

選抜方法 実施教科 配点
特別入学者選抜 英語、国語、数学、理科、社会
※英語はリスニングあり
各教科45点満点
一般選抜 英語、国語、数学、理科、社会
※英語はリスニングあり
各教科90点満点

(参照:令和7年度 大阪府公立高等学校入学者選抜 配点等

まず学力検査と調査表の評定の総合点を出す際の算出方法です。調査書の評定の合計と学力検査の成績の合計に、各高校が選択した倍率をそれぞれ掛けて総合点を算出します。

倍率の設定は以下のような形です。

タイプ 学力検査の成績にかける倍率(点数) 調査書の評定にかける倍率(点数) 総合点 学力検査の成績:調査書の評定
1.4倍(630点) 0.6倍(270点) 900点 7:3
1.2倍(540点) 0.8倍(360点)   6:4
1.0倍(450点) 1.0倍(450点)   5:5
0.8倍(360点) 1.2倍(540点)   4:6
0.6倍(270点) 1.4倍(630点)   3:7

(参照:大阪府公立高等学校入学者選抜の方法

学力検査と調査書の評定の比率は各高校が選べるので、学力検査重視か、調査書の評定重視か、半々で選抜するのかが高校ごとに異なります。

選抜の流れは以下のとおりです。

①調査書の評定の合計と学力検査の成績の総合点を算出します。 ②I群とII群に受験者を分けます。 ・I群とは・・・総合点の高い者順で、募集人員の110 %に相当する人 ・II群とは・・・I群の中で合格が決まっていない(ボーダーゾーン)の人 ③I群で総合点の高い者順に、募集人員の90%に相当する人を合格とします。 ④①で合格にならなかったI群受験者とII群受験者の中で、自己申告書、調査書の「活動/行動の記録」の記載内容が、その高校のアドミッションポリシーに極めて合致する人が合格となります。

④までで募集人員に達しない場合は、残りの受験者の中から総合点が高い順に合格者を決定します。

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・自己申告書について

自己申告書とは、II群(ボーダーゾーン)内に入ったときの選抜に使われる資料です。

II群(ボーダーゾーン)にいる人の選抜は、内申書の「活動/行動の記録」の記載内容と自己申告書の内容が、その高校のアドミッションポリシーに極めて合致する人が優先的に合格という形で行われます。

I群で合格するのが理想ですが、II群に入ってしまったときのために、自己申告書はきちんと書きましょう。

自己申告書はA4判1枚の両面に記入欄があり、あらかじめ印刷されたテーマに沿って1300字程度を記述する形式です。テーマはあらかじめ印刷されており、そのテーマについて受験生本人が直筆で記入します。

立高校の受験科目・配点

出願について 日程が重ならない限り、複数の高校に出願可能
学力検査 3教科(国語、数学、英語)または5教科(国語、数学、英語、理科、社会)の学力検査

各教科50分、各教科100点満点が一般的
※各高校で異なるので、募集要項を要確認
そのほかの検査 学校によっては面接や実技が行われる場合もある
選抜方法 学校によって異なる

大阪府の私立高校の学力検査は国・英・数の3教科、もしくは国・英・数・理・社の5教科で実施する高校が多いです。

ただし高校や学科によって受験科目数や配点・加点方法はさまざまです。例えば高校によっては面接が実施されたり、公立高校入試のように英語資格の所有で加点されたりと、さまざまな選考方法がとられています。

そのため自身が志望する学校の募集要項は早めに、しっかりと確認しておきましょう。

大阪府の高校受験における内申点の基本

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大阪府の公立高校入試では、内申書の評定も選考の合格判定の対象になります。

対して大阪府の私立中学では、内申点は参考程度で、学力試験の結果が重視される学校が多いです。

ここでは大阪府の公立高校の内申点の計算方法を確認しましょう。

内申点の対象期間

大阪府の内申点の対象期間は、中学1年生から3年生の全学年です。

中1から中3の9教科(国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、英語)の成績を5段階評価で、内申書に記載します。主要5教科とそのほかの4教科で配点比率は変わりません。

ただし内申点に換算する際には中1、中2と中3の比率が異なり、中3の成績を重視します。

内申点の計算方法

大阪府の「換算内申」の仕組み

大阪府の内申点の計算は「一般入学者選抜」と「特別入学者選抜」で異なります。

「特別入学者選抜」では、中1・中2の9教科の合計を1倍、中3の9教科の合計を3倍として計算します。満点点数は 225点です。

【大阪府 「特別入学者選抜」の内申点の換算方法】

学年 評価項目 計算方法 満点(225点)
中1・中2 9教科の5段階評価 5段階評価の数値×9×1 90点満点
中3 9教科の5段階評価 5段階評価の数値×9×3 135点満点

「一般入学者選抜」では、中1・中2の9教科の合計を2倍、中3の9教科の合計を6倍として計算します。満点点数は450点です。

【大阪府 「一般入学者選抜」の内申点の換算方法】

学年 評価項目 計算方法 満点(450点)
中1・中2 9教科の5段階評価 5段階評価の数値×9×2 180点満点
中3 9教科の5段階評価 5段階評価の数値×9×6 270点満点

内申点を上げる方法

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内申点を上げるためには、定期テストで高得点をとることはもちろん、日頃の学習態度にも気をつける必要があります

定期テストではテスト範囲をしっかりと把握し、日々の学習計画を立てて勉強に取り組むことが求められます。定期テストが内申点に及ぼす影響は学校によって異なります。しかし定期テストの結果を重視している学校では、60点以上とれると評定3、80点以上だと評定4をとれる可能性が高くなるでしょう。

提出物と授業態度も内申点に大きな影響を与えます。提出物は期日を守ってすべて完成させて提出することが大切です。期日を過ぎてからの提出やすべて解ききっていない状態での提出は、内申点を下げる可能性があるため注意しましょう。

授業態度では、生徒の積極性を重視する学校が多いとされています。授業中に積極的に発言したり、講師に当てられたときに正しい解答ができたりすると、内申点アップを期待できるでしょう。

受験スケジュール(2025年版)

ここでは大阪府の高校受験のスケジュール2025年度版を紹介します。

まずは公立高校の入試日程から確認しましょう。

大阪府公立高校入試 一般入学者選抜 日程(2025年版)

  一般 入 学 者 選 抜 特 別 入 学 者 選 抜 2次募集
出願受付日 2025年3月5日(水)〜3月7日(金) 2025年2月14日(金)〜2月17日(月)
※音楽科のみ2月4日(火)〜2月5日(水)

2025年3月25日(火)
※オンライン出願の登録は2025年3月21日(金)まで
学力検査等
2025年3月12日(水)
2025年2月20日(木)、2月21日(金)
※音楽科のみ2月15日(土)〜2月20日(木)
学力検査はなし。調査書と面接の評価。
面接は志望校での個人面接。
合格発表日 2025年3月21日(金) 2025年3月3日(月) 2025年3月27日(木)

※参照「令和7年度大阪府公立高等学校入学者選抜 日程表」、「令和7年度大阪府公立高等学校二次入学者選抜について

大阪府私立高校入試日程(2025年版)

  併願 専願 1.5次入試
出願受付日 2025年1月20日(月)〜2月3日(月)頃まで   2025年2月13日(木)〜2月18日(火)頃まで
試験日
2025年2月10日(月)〜2月13日(木)
  2025年2月15日(土)〜2月17日(月)頃まで
合格発表日 2025年2月11日(火)〜2月13日(木)   2025年2月15日(土)〜2月17日(月)頃まで

※私立高校については出願締切日・試験日などが高校によって異なります。志望する私立高校の募集要項や「大阪私立中学校高等学校連合会」のホームページなどを確認するようにしましょう。
※参照「令和7年度 大阪私立高等学校生徒募集状況一覧」、「令和7年度 大阪私立高等学校生徒募集状況一覧」、「令和7年度 大阪私立高等学校生徒募集(1.5次)実施校

志望校の選び方

悔いのない高校受験をするためには、志望校選びが最も重要です。

熱望する志望校が見つかれば、明確な目標意識を持って高校受験に望めます。

ここからは高校受験の志望校選びをするうえで重要なポイントを確認していきましょう。

偏差値だけで決めない!適切な学校選び

志望校選びでは偏差値だけに偏らず、校風やカリキュラムなどさまざまな物差しで選ぶことが大切です。

同じ偏差値でも男子校や女子校、共学では雰囲気も随分違うでしょう。

文武両道を目指す、勉強に重きを置く、校則が厳しい、私服登校が可能など学校にも個性があります。

校風は実際に通う先輩に聞いたり、オープンキャンパスに参加したりしてつかみましょう。百聞は一見に如かずなので、ネットの情報で判断するのではなく実際に足を運ぶことが大切です。

またカリキュラも注意してチェックしましょう。特に私立高校では、公立では考えられない独特のプログラムを実施する場合があります。カリキュラムが自分の興味や将来の目標とマッチすればいいですが、合わない場合はつらい高校生活になるかもしれません。自分の目指す大学など、高校の先の進路を視野に入れてカリキュラムをチェックすると、進学後のミスマッチを防げる可能性が高まります。

「有名校だから」「偏差値が高いから」という物差しではなく、自分の目標や性格と合う高校を選べると高校生活が豊かになるでしょう。

公立高校 vs 私立高校のメリット・デメリット

2024年度より大阪府では授業料の完全無償化が始まりました。2025年の入試では、大阪の公立高校2番手である寝屋川高校が定員割れをしたことがニュースになっています。これは授業料が無償であれば、私立高校を選択したいという家庭が多くあることを象徴した出来事となりました。

大阪府の私立高校の授業料が無償となった今、公立高校と私立高校の何を比較して志望校を選べばいいのでしょうか。

大阪府の授業料無償化の注意点を確認したうえで、公立と私立のメリット、デメリットを比較しましょう。

大阪府の私立高校授業料支援制度の注意点

大阪府の私立高校授業料支援制度について注意すべき点を3点にまとめました。

1.授業料以外は無償ではない

入学金、制服代、修学旅行積立金など、授業料以外の名目の費用については家庭負担です。

2.授業料が63万円を超える場合、世帯年収800万円以上の家庭は差額を負担する

世帯年収が800万円未満の家庭は、授業料が63万円を超えた分も負担してもらえます。

3.高校によってはいったん、家庭で授業料を負担する必要がある

授業料の納付期限が支給前に発生する場合、いったん家庭で授業料を納付し、大阪府からの返金を待つ形になります。

公立高校と私立高校のメリット・デメリット

  公立高校 私立高校
メリット ・授業料以外に必要となる費用が少ない
・入学金、修学旅行費などの諸費用が安く、家計の負担が少ない
・自由度が高い学校が多い
・施設・設備が充実している
・学校ごとに個性のあるカリキュラムを実施
・大学受験対策に手厚いなど、面倒見が良い
デメリット ・教師の学校異動がある
・カリキュラムが全国一律
・施設・設備が私立に劣る場合が多い
・授業料以外に必要な費用が多い
・入学金や制服代、課外活動費などが公立より高額

授業料無償化制度が始まりましたが、私立高校は授業料以外でも公立高校より費用がかかる場合が多いです。そのため私立か公立か選択する場合、各高校の特色だけでなく費用面も引き続き考慮したほうがよいでしょう。

私立高校の「専願」制度の活用

私立高校が第一志望の場合には専願を選択するとよいでしょう。なぜなら多くの私立高校で、併願よりも合格ラインを低くするなどの優遇措置がとられており、合格しやすいからです。

対して公立高校入試の結果を待って私立高校への進学を決めたい生徒は、併願で受験することになります。

志望校のオープンキャンパス活用法

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オープンキャンパスでは部活動の見学やパフォーマンスの鑑賞、校内見学などが可能です。

特に学校説明会では生徒の様子がよく見えるのがメリットです。

オープンキャンパスでは以下の項目を中心にチェックしましょう。

在校生の様子

在校生の様子を見れば、どのような校風か、なんとなくつかめます。生徒の自主性を重んじる高校もあれば、伝統ある趣で落ち着いた雰囲気の高校もあります。

教師の雰囲気

高校によっては体験授業が受けられます。どのような雰囲気で授業が進むのかを確認しましょう。

施設の充実度

校舎、体育館、プール、グラウンドのほか、学食や購買の有無など、自分がこの高校でどんなことをしたいかを想像しながら、どのような施設が必要かを考えましょう。またトイレや更衣室の清潔さもチェックしておきたいポイントです。

通学の利便性

通学にかかる時間や、電車の場合は利用経路などを調べておきましょう。自転車や徒歩の場合は、天候が悪い日でも通学しやすいかも考えてみましょう。

学習カリキュラム

文系・理系の決定時期、クラス分けが成績別かどうか、定期テストや大学進学に対するサポートなどは、自分の進路に関わるので重要です。

部活動の様子

部活動の加入率や入りたい部活動があるかなどを確認しておきましょう。

在校生や教師の雰囲気、通学の利便性については、実際に高校に行ってみないとわからないことがほとんどです。複数の高校のオープンキャンパスに参加することで入学後の生活を想像しやすくなり、自分に合っている高校を見つけることができるでしょう。

オープンキャンパスは、高校の雰囲気を実際に見ることができる貴重な機会です。少しでも気になる高校があればオープンキャンパスに参加してみてください。

進学実績・大学合格実績の確認

大学受験を検討している人は、志望校の進学実績も併せて確認するようにしましょう。

国公立や難関私大など難関大学への進学を希望する場合、志望高校から同レベルの大学への進学実績があるかは重要です。

なぜなら難関大への進学率が高い高校では、難関大合格のためのカリキュラムが組まれるなど対策をされているケースが多いからです。

また高校によっては指定校推薦枠を設けており、大学受験を有利に進められる可能性もあります。

進学実績は高校のホームページやパンフレットで簡単に調べることができます。また学校説明会やオープンキャンパスで、大学受験のサポートどのようにしてもらえるのか、教師や在校生に確認するのもおすすめです。

高校受験の段階で、大学受験も視野に入れた選択ができると安心ですね。

塾・家庭教師・オンライン学習の選び方

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高校受験を考えている人にとって、塾選びは合格への重要なステップの一つです。

高校受験対策の塾の種類を大きく分けると、「集団指導塾」「個別指導塾」「映像授業の塾」「オンライン塾」の4種類があります。

塾の種類 講師1人が指導する人数 授業料目安 カリキュラム 代表的な塾
集団指導塾 少人数/6~10人
大人数/11人以上
約6,000円~約15,000円
※中学3年生が
週1回通塾する
場合の月額相場
あり ・馬渕教室
・駿台・浜学園
・鷗州塾
・臨海セミナー 小中学部
個別指導塾 1~3人 約6,000円~約36,000円
※中学3年生が
週1回通塾する
場合の月額相場
オーダーメイド ・個別指導学院フリーステップ
・関西個別指導学院
・個別指導塾トライプラス
映像授業の塾 3,278円
※東進オンライン
学校中等部
オーダーメイド
(ない場合も)
・東進オンライン学校
中等部
オンライン塾 1人
(大人数の場合も)
5,400円
※そら塾
オーダーメイド
(ない場合も)
・トライのオンライン
個別指導塾
・そら塾

文部科学省のデータによると、公立中学生が通信教育・家庭教師を利用しなかった割合は約72.7%、学習塾を利用しなかった割合は約34.1%とわかりました。この結果から、通信教育・家庭教師を利用した人は全体の約3割、学習塾を利用した人は約7割にのぼるといえます

文部科学省が公表したデータは中学生全体の割合なので、中学3年生の受験生だけに絞ると、さらに多くの人が通信教育・家庭教師・塾などを利用したと考えられるでしょう。

ここからは大阪府の高校受験に適した塾を選ぶ方法を紹介します。

(出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」)

集団塾 vs 個別指導塾の違い

どちらが自分に合っているか?メリット・デメリットを比較

高校受験対策の塾には、集団塾と個別指導塾があります。

集団塾では10名以上の生徒に対して講師1人が授業を行います。

あらかじめ決まったカリキュラムのもとテキストに沿って授業をする学校と同じ指導スタイルです。

生徒の学力や志望校ごとにクラス編成される塾が多く、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨しながら授業を受けられます。レベルの高い授業やライバルの存在が刺激になる、競争心があおられるというメリットがあります。

デメリットは、個々の学力に応じた授業を受けられるわけではないので、授業についていけないという事態が起きやすいことです。

対して個別指導塾は生徒1〜3名に対し、講師1人が指導を行うスタイルです。生徒の学力、志望校に応じてオーダーメイドのカリキュラムを組む塾が多いです。メリットは一人ひとりの学力に合わせた指導を受けられることと、わからない箇所を講師にすぐに質問できる点です。

デメリットは個々に勉強をするので、ライバルなど周囲の刺激がないことです。集団塾のような周りと比較される環境がストレスになる生徒には向いてるでしょう。

オンライン学習の活用法

オンライン塾とは、インターネット上で受講ができる塾です。

録画した授業を受講するタイプの塾や、zoomのようなweb会議システムを活用し、オンライン上でリアルタイムの授業を受けられるスタイルがあります。

オンライン塾でも集団塾と個別指導塾があるので、自分の性格に合わせた授業を受けることが可能です。

オンライン塾のメリットは大きく2点あります。

まず自宅で受講できるので、通塾時間がかからないことです。部活動や習い事で忙しく、夜遅くの通塾が難しい人でも自宅で気楽に受講できます。通塾時間を勉強時間に回すこともできるでしょう。

また録画授業を配信するオンライン塾の場合、その塾のトップレベルの講師の授業を受けられます。例えば地方にいながら、東京の塾のカリスマ講師によるレベルの高い授業の受講が可能です。

デメリットとしては自宅で授業を受けるので、サボりやすいことです。特に録画授業配信型のオンライン塾だと、良くも悪くも自分の都合で授業を開始・停止できるので、モチベーションの維持が重要になります。

また地域の塾に通っていれば受験相談もしやすいですが、オンライン塾だとその地域に精通した講師への質問が難しくなる場合もあります。例えば週に1、2度の個別指導とオンライン塾を併用したりすると、そのようなデメリットをカバーできるでしょう。

模試の活用法

主要な模試の種類

大阪府の高校受験に特化した模試は以下です。

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模試の判定結果の見方

A判定でも安心できない?偏差値の信頼度

模試の結果で最も気になるのは、志望校判定結果ではないでしょうか。

志望校判定結果がAなら天国、Eなら地獄、というような気持ちになる人もいることでしょう。

ただし模試はあくまでも現在の自分の学力と、受験者全体の中での自分の立ち位置の確認、試験慣れのための手段です。

実際の入試と模試では問題や受験者層が異なります。大切なのは志望校の入試で合格点をとることです。

例えば五ツ木模試の合格可能性予測は、過去年度や進学先調査などの諸資料から基準を作成しています。過去や現在の膨大なデータをもとに判定するのでもちろん参考になりますが、それで合格が決まるわけではありません。

模試の志望校判定に一喜一憂するのではなく、模試の結果をしっかり分析し、弱点教科を伸ばすための手段として活用するのが大切です。

高校受験を成功に導くために大切なこと

大阪府の高校受験では、中学1年生から3年生までの内申点が合否に大きく影響します。特に公立高校入試では、学力検査と内申点の比率が高校ごとに異なり、出題問題の難易度も学校によって選択できるため、志望校の出題傾向や選抜方式を早めに確認しておくことが重要です。また私立高校受験では、専願で受験することで合格の可能性が高まるケースが多く、受験方法の選択も慎重に行う必要があります。

このように、大阪府の高校受験は公立・私立ともに制度が複雑であり、受験対策には早い段階から計画的な学習が求められます。不安を感じる場合は、学習塾を活用するのも一つの方法です。塾では、過去のデータや豊富な指導実績に基づく受験サポートを受けることができ、志望校合格に向けた最適な対策を立てられるでしょう。

塾選では、大阪府の高校受験に強い塾を多数紹介しています。志望校に合わせた最適な学習環境を整えるためにも、ぜひ塾選びの参考にしてみてください。

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