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【2025年最新版】東京の中学受験はこう変わった!志望校・傾向・準備の“今”を徹底解説

東京の中学受験は、今どうなっているのか?東京の中学受験は、この数年で大きく様変わりしています。かつてのような"集団型の詰め込み受験"から、子どもの個性や家庭の生活環境に合わせた「多様化・個別最適化」へと大きくシフトしているのが特徴です。

本記事では、東京都の中学受験について、最新の動きや近年のトレンドを、中学受験に詳しい西村先生に徹底的に解説してもらいました。

変化① "難関校一強"から"多様な志望校選び"へ

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偏差値データ:首都圏模試センター

かつては「御三家」など、少しでも偏差値の高い学校へ進学したいという考えが主流とされてきましたが、近年の東京の中学受験では「特色ある教育」や「学びやすい環境」「将来の進路の柔軟さ」などを重視した多様な志望校選びが広がっています。

ここでは、人気の理由ごとに学校の傾向を紹介します。

安定の難関校、そして拡大する“中堅校人気”

2025年の東京における中学受験では、いわゆる「御三家」などの伝統的な難関校の人気はやや落ち着きを見せる一方で、中堅校や新興校の人気が著しく上昇しています。

特に偏差値約45〜55の中堅校とされる学校では、受験者数が軒並み増加しており、東京都による私立高校の無償化政策を受けて、新たな層が中学受験に参入していることが挙げられます。

国際教育・探究学習・サイエンス教育に強い学校が人気

近年注目を集めているのが、国際教育や探究学習、サイエンス教育に強い学校です。

広尾学園中学校・高等学校

広尾学園は国際教育に力を入れている人気校で、校内にはアクアリウムを備えたサイエンスラボや、開放感のあるカフェレストランなどの先進的な施設がそろっています。

山脇学園中学校・高等学校

山脇学園は、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の認定を受けており、近年偏差値を伸ばしている学校です。深いレベルの探究学習、面倒見の良さ、アクセスの良さも人気の理由です。

三田国際科学学園中学校・高等学校

広尾学園を人気校へ導いた学園長が手がける三田国際科学学園は、国際教育だけでなく、サイエンス教育にも力を入れ、注目を集めています。大学レベルのサイエンス施設を備えており「新サイエンスラボ棟」と呼ばれるサイエンス研究室だけを集めた建物が2025年に新たに完成する予定です。今後、さらに人気が出ると予想されます。

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受験を見据えた「大学受験サポート」も支持

志望する中学校を決める際には、大学進学に向けて、日々の学習管理や個別指導などの「大学受験サポート」を重視する家庭も増えています

本郷中学校・高等学校

進学校として名高い本郷中学校は、文武両道を実現しており、特に大学受験の現役合格率の高さが特徴です。高校2年で受験範囲を終え、高校3年生では大学の入試問題の演習に集中するカリキュラムを導入。小論文や面接指導も含めたきめ細やかな指導体制により、難関大学への現役合格率を高めています。

「好き・得意」を生かす学校も登場

新興校の中には、従来の「偏差値主義」とは異なる軸で選ばれる学校も出てきました。

日本工業大学駒場中学校

日本工業大学駒場中学校は、かつて工業科の学校だった名残から、ほかの学校とは一線を画すほどの本格的なものづくり設備が整っています。たとえば、車の組み立てや蒸気機関車(SL)の模型製作など、実践的な学びができるためものづくりが好きな子どもからの人気が急上昇しています。

サレジアン国際学園世田谷中学高等学校

サレジアン国際学園世田谷中学高等学校は、国際教育に特化した新しい共学校として注目されている学校です。すでに人気を博している広尾学園と三田国際科学学園と同じ学園長が運営しており、これから人気校として上がってくることが予想されます。

いずれも、子どもの「好き」や「得意」を伸ばす学校として関心が高まっています

変化② 試験傾向は「知識型」から「思考力・表現型」へ

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中学入試はかつての「知識重視」から、「思考力・判断力・表現力」を重視する試験へと大きく変化しています。この変化は、中学入試の問題が大学入学共通テストの傾向に寄せて作られているためです。

ここからは、具体的な試験内容の変化を紹介します。

共通テストのような「情報処理・読解型」問題が増加

近年の中学入試では、大学入学共通テストに近い形式として、文章や図表・グラフから情報読み取り、整理して答える「情報処理・読解型」の問題が増えています。

こうした問題は「思考力」「判断力」「表現力」といった複合的な力が求められます。特に大学進学実績を重視する中高一貫校ではこうした力を持つ生徒を早期に発掘する狙いがあると考えられます。

文章量の増加と限られた試験時間のバランスが課題

知識よりも思考力を問う問題が主流になるなかで、もう一つの大きな変化が「試験問題の長文化」です。国語はもちろん、算数でも、用紙2枚半に及ぶ長文問題が出題されるなど、文章量の多い設問が増えています。理科・社会でも、グラフや図表から読み取る問題が出題される傾向があり、すべての教科で読解力や理解力が必要になっています。

情報量が多く、考えるべき要素も増えているため、短時間での読解力や速読力、処理スピードが求められます。知識を詰め込むだけでなく、日常的に素早く情報を整理・判断する練習が欠かせません。

変化③ 併願戦略の「分散」と「複線化」

近年の中学受験では、入試日程の組み方や志望校選定の考え方にも変化が見られます。特に注目すべきは、併願スケジュールの分散化と、一志望校だけに依存しない複線的な戦略です。

「2月1日集中型」から「分散型・戦略型」へ

かつて中学受験は、東京・神奈川の入試解禁日である「2月1日」に人気校の試験が集中する「一点突破型」が主流でした。しかし近年では午後入試が普及や日程の分散化により、受験生が利用できる受験機会は大幅に増えました

さらに、近年の東京の受験生は、1月10日から始まる埼玉や1月20日から始まる千葉の中学校入試を受けてから、受験慣れした状態で東京の入試本番を迎えるのが一般的です。複数回の実戦で本番の雰囲気に慣れることで、メンタルを安定させて本番に臨めるのが大きなメリットです。

「第一志望」だけに依存しない柔軟な計画

近年では「合格できる可能性」「進学後の相性」「家庭の価値観」などを総合的に判断し、第一志望にこだわりすぎず、複数校の合格を得たうえで最終的に進学先を選ぶ戦略が主流になっています。

中学受験では、昔から「753(しちごさん)」という言葉があり「7校出願・5校受験・3校合格」が主流です。近年では、受験校を6校に増やす家庭も少なくありません。5~6校受験するうちの1~2校は、1月に入試が解禁される埼玉や千葉の中学校をお試し受験をするのが一般的です。

変化④ 塾・教材・学習環境も多様化

近年の東京の中学受験では、学習環境が大きく変化しています。従来は大手塾に通うことが主流でしたが、現在ではオンライン教材や個別指導などの選択肢が広がり、子どもに合った学び方を選ぶ家庭が増えています。

ここでは、最近の塾選びのポイントとオンライン学習の広がりについて詳しく見ていきましょう。

塾選びは"ブランド"から"子どもとの相性"重視に

東京の中学受験では、大手進学塾への通塾が必須とされていました。しかし近年は難関校一強ではなくなった影響もあり、個々のニーズに応じて個別指導塾や地域密着型塾を選ぶ家庭も増加しています。

また、子どもとの相性や講師との信頼関係を重視する傾向が強まり「成績が伸びるか」以上に「安心して学べる環境か」が重視されるようになっているのが特徴です。

共働き家庭や遠方在住向けに「オンライン学習」拡大

共働き家庭の増加や首都圏郊外からの通塾困難などを背景に、オンライン学習のニーズが急拡大しています。

早稲田アカデミーや四谷大塚といった大手塾も、オンラインコースを導入しており、自宅にいながらハイレベルな授業を受けられるようになっています。

オンライン学習は通塾時間を省けるため、家庭との時間のバランスが取りやすいのがメリットです。地方在住でも、オンライン学習をうまく活用すれば、東京の中学受験にチャレンジできる環境を整えられるでしょう。

変化⑤ 家庭の関わり方も"情報収集型"から"伴走型"へ

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かつては、保護者が一方的に受験情報を集め、子どもに指示を与えるスタイルが一般的でした。しかし今では、家庭が「受験パートナー」として、子どもと一緒に目標やスケジュールを立てながら伴走するサポートに変化しつつあります

ここからは、家庭内での役割の見直しと、情報過多時代に注意すべきポイントを紹介します。

「ママだけが抱え込む」時代は終わりつつある

かつての中学受験は塾の送り迎えや進捗管理、情報収集、志望校選びまで、母親が一手に担うケースが主流でした。しかし近年では、共働き家庭の増加により「家族全体でチームを組んで子どもを支える」スタイルが一般的になってきています。

両親や兄弟姉妹も一緒にリビングで勉強したり、志望校説明会に夫婦で参加したりといった家庭も珍しくありません。祖父母が夕食や送り迎えをサポートする「三世代体制」も登場しています。

母親だけが責任を抱え込まず、家庭全体で中学受験に取り組む姿勢は、子どもの安心感にもつながります。受験期のストレスを家族でシェアし合うことで、結果的に良い受験環境をつくることになるでしょう。

SNSやYouTubeでの"情報疲れ"に注意

近年、中学受験に関する情報はSNSやYouTubeなどから簡単に手に入るようになりました。実際に合格体験談や塾選びのリアルな口コミ、勉強法を発信する保護者や塾講師のアカウントも増え、検索すればするほど参考情報が見つかります。

しかし、あまりに情報が多すぎて「我が家はこのままで良いのか?」と不安になり、情報疲れに陥る家庭も少なくありません。成功例ばかりを見て、自分たちのペースに自信が持てなくなるケースもあるでしょう。

大切なのは、他人の情報をうのみにせず「自分の子どもに合っているか」を軸に考えることです。SNSや動画はあくまで参考程度にし、心が不安定になるなら距離を置く勇気も必要です。

東京の中学受験、これからどうなる?

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今後の中学受験において、安全圏とされていた中学の倍率が上昇傾向にあるのが一つのポイントです。

従来であれば「確実に合格できる」とされていた学校が受験者の増加によって競争が激しくなり、受験生が志望校のランクを一段下げる動きも見られるようになってきました。これは、偏差値の変化を意味するだけでなく、各校の難易度が相対的に上がってきている状況を反映していると考えられます。

また、少子化が進む中でも、東京などの都市部では子どもの数はあまり減っていないどころか、一定の増加傾向が見られます。その背景の一つは、中国人富裕層による教育移住です。

中国の厳しい競争社会を避け、日本での教育・進学を求めて来日する家庭が増加傾向にあり、有名中学受験塾でも、地域によっては中国籍の生徒が増えつつあるといわれています。

こうした流れにより、東京の中学受験者数は今後もしばらく縮小しないと考えられます。むしろ受験者層の多様化と競争激化が進み「中学受験の安全圏」の倍率が今後さらに上昇していく可能性が高いといえるでしょう。

変わる中学受験、変わらない大切なこと

東京の中学受験は、ここ数年で大きく様変わりしました。志望校の選び方や試験形式、家庭の関わり方などのすべてが「一強」や「一択」ではなくなり、子どもの個性や環境に合わせた柔軟な選択が求められる時代になっています

しかし、どんなにトレンドが変化しても、受験の本質は「子どもが自分らしく学び、成長できる場所を見つけること」にあります。

情報に振り回されすぎず、自分たちの価値観で「その子にとって本当に合う進路」を見極めていく姿勢が、中学受験で最も大切なことといえるでしょう。

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