SAPIX小学部に小3の2月から通塾しに合格した方への合格者インタビュー(1)
生徒プロフィール
- 通った塾
- SAPIX小学部
- 住まい
- 東京都中野区
- 性格
- 内向的で、人見知り。コツコツ努力できるタイプ
- 偏差値推移
- 小4:偏差値55
小5:偏差値60
小6:偏差値65
私の受験ポイント
苦手だった国語は個別指導で早めに対策。苦手から得意科目に変わった!
学校説明会・イベントに参加。偏差値ではなく、“行きたい学校”からアプローチ!
家庭でも志望校の話をして「入学後」をイメージ。辛いときでもやる気をキープ!
受験情報
- 受験年度
- 2020年
- 受験校数
- 5校
学校選び
学校説明会に積極的に参加。“挑戦してみよう”の気持ちが醸成された
志望校はどのように決めていきましたか?
第一志望にした「女子学院」は、母親の母校であったことと、3つ年上の姉が現在通っている学校だったことが大きいです。普段の会話から、「女子学院」に関する話も多く出てきますので、その中で、自然と志望校として意識するようになったようです。
その他の志望校に関しては?
学校説明会に参加して決めていきました。説明会に参加した数は、だいたい4~5校です。足を運んでみて、校舎や生徒の様子を見ながら“自分に合う”学校を決めた流れですね。入学後の自分がイメージできたようで、今は偏差値が届いていなくても、挑戦してみよう!という気持ちが持てた点は大きな収穫だったと思います。逆に、校門の前から校舎を見ただけで「ここは嫌だ」と言った学校もあったので、HPや学校情報誌では得られない感覚的なものはあると思いました。
塾について
偏差値10アップ!想像以上に、生徒に寄り添った対応をしてくれた
- メインで通っていた塾
- SAPIX小学部
- 指導方法
- 集団授業
- 頻度
- 週3回
- 科目
- 国語、算数、理科、社会
- 通塾時期
- 小3の2月(新小4のタイミング)~受験
- 授業時間と費用
-
小4:週2(1回60分~90分)、月2~3万円
小5:週2(1回90分~120分)、月4~5万円
小6:週3(1回120分~150分)、月5~10万円
- 併塾していた塾
- 受験Dr.(受験ドクター)
- 指導方法
- 個別指導
- 頻度
- 週1回
- 科目
- 国語
- 通塾時期
- 小5はじめ~受験
『SAPIX』を選んだ理由について教えてください。
小4から通い始めたので、帰宅時のことを考えると自宅から近い塾が良いと思っていました。候補にしていた『SAPIX』は、電車での通塾になるけれど、1駅だけ。ドアツードアで20分ほどで通えるので許容範囲かなと思っています。最大の決め手は、進学実績です。合格実績の高さは、塾を選ぶ上での安心材料になりました。実際の学校名と人数に関しては、嘘が付けない部分だと思いますから。
『SAPIX』に通って良かった点は?
偏差値でみると「+10」ほど伸びたので、全体として満足度が高いですね。具体的な学習でいうと、自分で学習する習慣が付いたと思います。『SAPIX』は年間での学習スケジュールがあって、今月はこのテーマ、今週はこの単元…といったレベルで細かく決められています。具体的に何をすればいいのかが明確になっていて、コツコツ勉強を進めていくのが得意な娘には合っていたように思います。
志望校合格のための勉強については?
志望校別の特別授業が用意されていて、そこでは志望校の問題の出し方、過去の傾向に合わせたトレーニングができました。試験のポイントが掴めるようになっていて、とても助かりました。志望校ごとの受験対策は、親では難しい部分です。受験のプロである塾にお願いできた点は価値があったと思います。
他にも良かった点があれば教えてください。
意外だったのは思った以上に生徒一人一人のフォローをしてくださる点です。たとえば志望校についても、学校の雰囲気や生徒の様子なども把握されていて、娘の性格・タイプを見ながらアドバイスをしてくださいました。有名で大きな塾なので、ここまで丁寧に見てくれると思っていなかったですね。
改善してほしいと思う点は?
学習環境については、やや不満が残りました。というのも、古い雑居ビルのような場所にあって、教室の机も隣と密接している印象で…。窮屈に思えましたし、あまりよい学習環境ではないと感じました。他には、クラスによって講師のレベルが違うのかなと感じたことがありました。子どもからの話なので一概には言えないですが、クラスが下がったときの授業に関して、満足度が低いといった話をしていたことがありました。
受験勉強について
苦手な国語が得意科目に!個別指導をプラスして克服
- 勉強時間
-
小4 塾:週2(1回60分~90分)、自宅:1日30分~60分
小5 塾:週2(1回90分~120分)、自宅:1日60分~90分
小6 塾:週3(1回120分~150分)、自宅:1日120分~150分
受験勉強を振り返って「やってよかった勉強法」について教えてください。
ずっと苦手だった国語を個別指導で対策したしたことです。国語への苦手意識がなくならず伸び悩んでいたこともあり、『SAPIX』とは別に個別指導の『受験ドクター』に週1で通うことにしました。国語に関しては親がフォローするのも難しく、本人から「国語が苦手だからできるようになりたい」という話があり、併塾することに決めたんです。
結果はどうでしたか?
とても満足しています。塾では、解き方のクセやミスをするプロセスを勘案した指導方法を行なってくれました。結果、国語が得意科目に変わるほど成績が伸びて。「苦手意識」があるとどうしても後回しにしてしまいがち。得意科目との差がつく一方なんですよね。ですから、苦手科目に関しては早めの対策がおすすめだと学びました。受験勉強での反省点はありますか?
親も子も、塾のクラスがさがったからといって一喜一憂してしまったことでしょうか。クラスが下がると置いていかれるような気持ちになり、焦ってしまうんです。下がった理由を見つけてその対策をしなければ…と思い込んでしまうというか。ですが、クラスを上げることや維持することに目的を置くのではなく、そのテストの目的を把握した上で、対策していかないとズレた取り組みをしてしまうと感じました。家庭のサポートについて
志望校に合格した姿をイメージできる会話を増やした
受験を振り返って「やってよかった家庭での取り組み」はありますか?
普段の生活の中でも、「志望校に合格したことを想定した会話」をたくさんしました。姉が第一志望に通っていたこともあり、体育祭や演奏会などの学校行事について話をしてもらいましたね。実際に演奏会を見に行って、姉がチェロを弾いている姿をみて、自分もあのステージでピアノを弾いてみたいと思ったみたいです。
「反省点」はありますか?
第一志望の話をしすぎてしまったかな…という反省点はあります。受験当日では、ガチガチに緊張してしまったようで。「国語の問題を読んでいても頭にはいってこなかった…」と言っていたので、逆に「第一志望」というプレッシャーを与えすぎてしまったかもしれないなと思いました。
学校生活について
子どもを温かく見守っていく雰囲気で、娘に合っている校風
- 学校名
- 慶應義塾中等部
- 部活
- 女子ソフトボール部
「慶応義塾中等部」はどのような雰囲気だと感じていますか?
親も先生も含めて、「温かく子どもたちを見守っていこう」という雰囲気を感じますね。先日も娘が新型コロナウイルスのワクチンを打ったところ、その日の夕方に担任の先生から「副反応はどうですか?」と連絡があったほどです。過保護すぎると感じる方もいるかもしれませんが、細かなところまで気にかけていただけるとありがたく感じました。
どのような生徒が多いですか?
素直で天真爛漫な生徒が多いと感じています。内気なところがある娘には合っている学校だと思います。部活もとても楽しそうですね。
また、学校では有識者を招いての講演会が頻繁に行なわれているようで、社会に対してどう貢献するのか?について考える機会が多くあります。自身の将来について考えるきっかけにもなっているのかなと感じることがあります。
思っていたことと違った点は?
親の学校への関与度も高く、学校や部活など保護者会も多いですね。姉が女子学院ですが、比較すると保護者会の回数に大きな差があります。
目指している未来があれば教えてください。
医者をしている母親や学校の講演会の影響も受けてなのか、本人から「医者を目指したい」という話がでてきました。慶応の医学部を目指す選択もありますが、かなり難易度が高いので慶応に限らず、他大学の医学部進学も視野にいれていこうと思っているみたいです。今から準備をしておきたいととても意欲的で、中3の夏から夏期講習に通う予定です。
取材して
今回取材をさせていただいたのは、慶応義塾に通う娘さんを持つお父さん。「第一志望には残念ながら不合格だったけれど、慶応義塾の“生徒を温かく見守る”校風が少し内向的な娘に合っていると思う」「普段から将来について考えるような講演会が多くあり、自分の夢が見つかったみたいです」とお話をしてくれました。
志望校選びの際には、自宅からの距離、学力なども重要な要素ではあるけれど、「子どもの性格・タイプと校風」の観点から考えてみるのもポイントになりそうです。
※上記は、2022年6月時点での取材をもとに作成しています。
この記事はインタビューを基に執筆されました。
文:有藤千夏/編集:塾選(ジュクセン)編集部
通った塾について
偏差値10アップ!想像以上に、生徒に寄り添った対応をしてくれた
ココがポイント
- 開成・麻布・武蔵など難関中学への圧倒的合格率!
- 「復習中心の学習法」で本質的な理解を深める
- 少人数制の学力別クラス編成で指導