受験勉強を振り返って「やってよかった勉強法」について教えてください。

数学が苦手だったのですが、塾で配布されたワークをまずひととおり解き、間違えた問題を繰り返しやってみる方法にチャレンジしてみました。少し時間を置いてから、もう一度解き直しをして、解法をきちんと理解しているかチェックします。そうしているうちに、だんだんと分からない問題が減っていきました。

中3の6月の模試では偏差値48。偏差値50は取りたかったので、けっこう焦りましたね。そこで改めて模試を見直すと、最後の応用問題に時間がかかっていると分かりました。さらに計算問題のケアレスミスから失点していると気づいたんです。細かいところまで丁寧に計算し、正答率の高い問題は必ず正解できるように何度も練習。県立高校の過去問も積極的に解いてみて、夏休みを含めた3ヶ月間、集中して取り組みました。

すると9月の模試では偏差値55に！過去問の正答率も上がり、常に平均点を上回るようになりました。

他に印象的だった取り組みはありますか？

社会や理科などの暗記科目は、塾の夏期講習でやっていた「一問一答テスト」が役立ちました。出題された20問すべてが満点になるまで、何度もやり直しをするんです。その日に学習した内容が出題されるのですが、満点がなかなか取れなくて苦労しました。その代わりに、記憶としてしっかり定着したと思います。

国語は得意科目で、模試の偏差値が69だった時期もありました。ところが9月の模試に作文が出た時に、一気に成績が下がってしまったんです。作文対策はそれまでほとんどやっていませんでした。学校の先生からは「自分で書いた文章は、もう一度丁寧に読み直すこと」とアドバイスをもらいました。今までは、あまり見直しをしていなかったんですが、落ち着いて読んでみると「日本語の表現として変かも」と気づけるようになって。同時に記述問題の正答率も上がり、長文を書くことが苦ではなくなりました。

受験勉強での反省点はありますか？

社会や理科については、もう少し理解を深めて勉強したかったです。とにかく知識を詰め込んで覚えていくスタイルが中心だったので、忘れていくスピードも早いような気がしていました。

例えば地理で、「ある地域の雨温図を見ながら気候の特徴を答えていく」という内容の問題が出たことがあったんです。その時も「雨温図と気候の特徴」を結び付けられずに困ってしまいました。雨温図の特徴、気候の特徴はそれぞれ覚えたはずなのに、応用できないことがあって悔しかったですね。

受験を振り返って「やってよかった家庭での取り組み」はありますか？

22時まで塾で自習をして、それから帰宅する毎日でした。帰宅したらすぐに夕ごはんを食べて、お風呂に入って寝るという生活リズムを整えてくれていて、ありがたかったです。本番当日はお弁当にメッセージが添えられていて「頑張れ」って書いてあって、嬉しかった思い出があります。

第一志望校の入試本番は、いかがでしたか？

けっこう緊張していました。焦っていたかもしれません。ちょっと気分を落ち着けようと思って、一緒の高校を受ける友だちと「頑張ろうね！」と励まし合ってリラックスしようと心がけました。友だちの存在は、いつも心の支えでした。