保護者が知っておきたい受験・進路情報まるわかり!

お気に入り
メニュー
  1. 塾選(ジュクセン)
  2. 進学
  3. 塾選ジャーナル
  4. 中学受験|作文が苦手。苦手科目に向き合えない子どもに勉強させるには?

中学受験|作文が苦手。苦手科目に向き合えない子どもに勉強させるには?

更新日:
中学受験
アイキャッチ画像

「作文やってって言ったのに、1行も書かない」
そんなわが子の姿に、ついイライラした経験はありませんか?

中学受験を控え、苦手な教科に取り組ませたいのに、
気づけば好きな分野ばかり…。声をかければ反発され、親だけが疲れてしまう——
そんな“あるある”に悩む保護者も多いはずです。

今回は「作文が書けない」「苦手科目に取り組まない」子に悩む保護者の声をもとに、受験指導のプロ・西村創先生が、やる気を引き出す声かけ具体的な勉強ステップをアドバイス。
親子で前向きに乗り越えるヒントをお届けします。

塾選ジャーナル編集部

編集部

塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

西村 創先生

監修者

西村 創先生

早稲田アカデミー、駿台、河合塾Wingsなどで指導歴25年以上。新卒入社の早稲田アカデミーでは、入社初年度に生徒授業満足度全講師中1位に輝く。駿台ではシンガポール校講師を経て、当時初の20代校長として香港校校長を務め、過去最高の合格実績を出す。河合塾Wingsでは講師、教室長、エリアマネージャーを務める。現在は、セミナー講演や書籍執筆、「にしむら先生 受験指導専門家」としてYouTube配信(チャンネル登録12万人超)などを中心に活動。著書は『中学受験のはじめ方』(KADOKAWA)など多数。 http://www.youtube.com/@nishimurasensei

目的や性格について回答するだけ!簡単10秒!ぴったりの塾を診断

目次

作文が書けない・苦手科目に向き合えない子どもに、親はどう対応すべき?

14552 1

【CASE 006】小学6年生・男子
性格:
・マイペースで、競争心がない

【今回のお悩み】
ペンネーム:はなさん(小学6年生 保護者)

好きな分野ばかり勉強して、苦手な分野の勉強をしたがらないのが悩みです。
嫌いな作文をやるように促すと、原稿用紙を前にした途端、鉛筆さえ持ちません。結局、1行も書かないまま、1時間経過、2時間経過……。その都度、早く書くように注意しています。
かなりの時間を費やしても、書き終わった作文を見直していないので、誤字脱字あり。それでいて、まとまりのない文章。私が頭をフル回転させて読み解いて、ようやく「言いたいことはわかるけど~」レベルの仕上がり具合です。注意されるのを嫌がり、アドバイスを素直に聞いてくれないので、まったく成長しません。

得意分野から始めて徐々に苦手分野へ!より具体的な指示を心がけて!

まずは「やりやすいこと」から始めて、少しずつ苦手へ近づける

マイペースで競争心があまりないタイプの子どもは、集中しにくかったり、勉強の取りかかりに時間がかかってしまったりすることがあります。そのため、最初から苦手な勉強に取り組むのではなく、スムーズに始められる内容から入ることが大切です。

そのため、好きな分野から勉強を始めるのはいい方法です。まずは得意科目の好きな分野から取り組み、次に得意科目の中でも少し苦手な分野、さらに苦手科目の中で得意な分野、最後に苦手科目の苦手な分野へと、少しずつステップアップしていくといいでしょう。

最初から「作文やって!」と求めるのではなく、“始めやすさ”を意識した順番設計が効果的です。

例えば、算数なら文章問題は苦手でも図形は得意、国語なら説明文の読解は嫌いでも、漢字の練習はまだやる気になれる、ということもあるでしょう。好きな分野でペースをつかんで、嫌いな勉強へつなげていくといいと思います。

📌 おすすめの学習ステップ例

  1. 得意教科の得意分野(例:図形、漢字など)
  2. 得意教科の中でやや苦手な分野
  3. 苦手教科の中でも比較的やれる分野
  4. 苦手教科の中でも苦手な分野(例:作文、記述など)

「書きたくない」の本音は「どう書いていいかわからない」

作文が苦手な子どもの場合、「書きたがらない」というよりは、「書けない」可能性が高いと考えられます。何を書いたらいいのかわからないから書けないのです。作文には型があります。


📌 作文の基本型(4ステップ)

✅最初に自分の意見を述べる
✅その理由を説明する
✅具体例を挙げ、そこから導き出される主張を展開
✅まとめ

こういった基本形を知らないのに、まっさらな状態で作文を書きなさい、だと何を書いていいかわからないのも当然でしょう。まずは模範解答となっているような作文のサンプルを、マーカーで意見、具体例、結論と型に分解して色分けをさせます。そして、こういうふうに書けばいいよね、と具体的な書き方を教えてあげると、スムーズに書き始められると思います。

「注意」より「納得」できる声かけを

また誤字脱字が多い子どもは、本人が誤字脱字を直したいと思っているかどうかが肝心。頭ごなしに注意をすると嫌がるので、「作文の内容はすごくいいのに、誤字脱字があると減点されちゃうよ」「ちゃんとわかって書いているのに、全然わかっていない子と同じ点数にされたらもったいないよね」などと納得させるような声かけをするといいですね。

中には、自分の書いた字がダメだと思っていないお子さんもいるでしょう。本人は正しく書いているつもりなのに、クセがあって間違っているように見えてしまう、急いで書くと棒が1本抜けてしまう、というケースは多々あります。テスト中に急いで書くと雑になってしまう場合は、まずはゆっくり書いてみて、じゃあ倍速で書いてみて、3倍速でも書けるかな、とゲーム感覚で速く書くトレーニングをさせると、おもしろがって練習すると思いますよ。

成功へ導く賢者からの金言!

14552 2

得意を入口に、苦手を克服。型を知れば、学びはスムーズに進む!

※塾選調べ:
対象:中学受験をする予定の子どもを持つ保護者50名にアンケートを実施
期間:2025年1月2日~8日実施

Bnr1

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部
編集部
塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

監修者プロフィール

西村 創先生
受験指導専門家
西村 創先生

早稲田アカデミー、駿台、河合塾Wingsなどで指導歴25年以上。新卒入社の早稲田アカデミーでは、入社初年度に生徒授業満足度全講師中1位に輝く。駿台ではシンガポール校講師を経て、当時初の20代校長として香港校校長を務め、過去最高の合格実績を出す。河合塾Wingsでは講師、教室長、エリアマネージャーを務める。現在は、セミナー講演や書籍執筆、「にしむら先生 受験指導専門家」としてYouTube配信(チャンネル登録12万人超)などを中心に活動。著書は『中学受験のはじめ方』(KADOKAWA)など多数。 http://www.youtube.com/@nishimurasensei

関連記事

が選ばれる 3

掲載をお考えの学習塾様へ

初期費用無料で掲載可能 
お気軽にお問い合わせください

塾選で塾を探す