【教育情報】4月8日に行われた文部科学省大臣の記者会見|学校施設のバリアフリー化の課題などについて言及


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塾選ジャーナル編集部
2025年4月8日(火)に文部科学省から「あべ俊子文部科学大臣記者会見録(令和7年4月8日)」が公表されました。
4月8日に行われた記者会見の映像が公開されています。
今回の記者会見では、「学校施設のバリアフリー化の課題」「学校における防犯カメラの設置」などについて述べられました。
学校施設のバリアフリー化の進捗について
公立小中学校におけるバリアフリートイレの設置率は、令和5年(2023年)の調査時点で74.3%にとどまりました。これは前回調査から約4%の増加にすぎず、令和7年度末までに94%を目指す整備目標の達成が厳しい状況です。
文部科学省によりますと、学校設置者からは「統廃合の方針が決まらず計画が立てられない」「大規模改修とあわせて整備するため、早期の実施が困難」といった声が寄せられているとのことです。
現在、省内には有識者による検討部会を設置しており、整備目標の見直しを含めた議論が進められています。また、令和7年度には関連予算として691億円を確保し、補助単価の10%引き上げも行っています。引き続き、各自治体が計画的に整備を進められるよう支援していくとしています。
熊本市における学校内カメラ設置案について
熊本市教育委員会が、学校内に監視カメラを設置する案を検討していることについて、文部科学省は「報道を通じて承知している」とコメントしました。この提案は、生徒の安心・安全の確保を目的としており、まずはモデル校での先行実施が予定されているとのことです。
文科省としては、これまで不審者の侵入対策として防犯カメラの設置を示してきましたが、教室内などに設置する場合には「児童生徒のプライバシーへの配慮が重要である」との考えを示しました。今後は熊本市の教育委員会における検討の行方を見守るとしています。
詳しくは文部科学省の公式サイトをご覧ください。
参考文献:「あべ俊子文部科学大臣記者会見録(令和7年4月8日)」|文部科学省(2025年4月9日閲覧)
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