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勉強と部活の両立に悩む保護者は58%!“リアルな声”から浮かび上がった対処法とは

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塾選ジャーナル編集部

編集部

塾選ジャーナル編集部

「部活も勉強もどちらも頑張りたいけど時間が足りない」そんな悩みを抱えていませんか?

この記事では、勉強と部活を見事に両立させるためのリアルな工夫や、家庭でのサポート方法を中高生の子どもをもつ保護者へ徹底調査!

時間の有効活用術から、親子のコミュニケーション法の秘訣まで、今日から実践できるヒントが満載です。

目次

半数以上の保護者が経験済み!勉強と部活の両立への悩み

部活に一生懸命取り組む姿は、親として誇らしいものである一方、同時に「勉強との両立は本当にできるのだろうか…」という悩みはつきものです。

今回の調査では、まさに「勉強と部活の両立」の悩みが多くのご家庭で共通していることが明らかになりました。

「これまでに子どもの勉強と部活の両立について、親として何か悩んだことはありますか?」という質問に対し、中学生の保護者の52%、そして高校生の保護者に至っては64%もの方が「はい」と回答しました。
(中高生全体では58%が「はい」と回答)

勉強と部活の両立で悩んだことがあるかのアンケート結果

勉強と部活の両立できない理由は?保護者が抱える具体的な悩み

半数以上の保護者が子どもの勉強と部活の両立に悩んだ経験があることをご紹介しました。では、具体的にどのようなことに悩んでいるのでしょうか?自由回答で寄せられたコメントからは、中学生の保護者も高校生の保護者も、その悩みの根幹は大きく変わらないことが見えてきました。

ここでは、特に多く寄せられた悩みの声をいくつかピックアップし、勉強と部活の両立ができない理由の背景にある共通の課題を探ります。

悩み① 部活による勉強時間不足

寄せられたコメントで最も多かったのが、部活動によって勉強時間が十分に確保できないことへの不安の声でした。

「どちらも大事かと思うのですが、どうしても部活で勉強時間が短くなることです。」

「部活で帰宅が遅く、勉強の時間が確保できず成績が下がらないか心配になりました。」

「夏場になると部活の終わる時間が遅くなり塾の開始時間に間に合わない」

これらのコメントからは、部活動が活発であるほど、子どもたちの自由な時間、特に勉強に充てる時間が限られてしまう現状が読み取れます。部活動と勉強の両立を考える上で、時間管理の難しさは避けて通れない課題と言えるでしょう。

悩み② 部活疲れによる学習意欲の低下

部活動による肉体的な疲労も、帰宅後の学習意欲や集中力を低下させる要因となっているようです。

「帰宅後にすぐ寝てしまうことが多く、勉強時間が確保できずに、学力の維持ができるか心配でした。」

「部活で身体を動かして疲れるので、家に帰って受験に向けた勉強を今からできるのかという心配があります。」

「部活で疲れて帰ってくるのはわかるのだが、勉強せずに寝てしまうことが多いので成績に影響しないか心配です。」

これらのコメントからは、練習による肉体的な疲労が、帰宅後の学習意欲や集中力を低下させるだけでなく、睡眠時間の確保にも影響を与えている様子が伝わってきます。疲労への対策も、部活動と勉強の両立を考える上で重要なポイントのひとつです。

悩み③ 成績の低下と焦り

次に目立ったのは、部活動に時間を費やすことで、子どもの学力低下を心配する声です。

「部活ばかりに集中してしまい勉強がおろそかになってしまわないか心配でした」

「そろそろ受験の準備のために勉強をして欲しいのですが、勉強そっちのけでクラブ(柔道部)の事ばかりしているので心配しております。」

「テストの点数がびっくりするぐらい悪くて、また部活に夢中になりすぎてまったく勉強しないから。」

これらのコメントからは、部活動への集中が、どうしても勉強時間の減少や学習内容の定着不足につながってしまうのではないかという保護者の焦りが感じられます。特に、定期テストの点数低下は、保護者にとって具体的な不安材料となっているようです。部活動を頑張る子どもを応援したい気持ちと、学力低下への懸念との間で葛藤する様子が伝わってきます。

悩み④ 子どもの自主性の低さ

部活動と勉強の両立において、子どもの自主的な学習姿勢が見られないことに悩む声も多く寄せられました。

「返ってくる時間が遅くなるのと、疲れているので勉強時間を確保するのが難しいのに子ども自身が勉強量をもう少し増やさないといけないことに気付いてなさそうなところ。」

「部活で帰宅が遅くなって疲れている中、学校の宿題も少ないので、やる気も焦りもなく家で勉強に取り掛かるまでに時間がかかること。」

「スマホやタブレットを見てばかりで自宅学習の習慣がない。」

これらのコメントからは、子ども自身の学習への意識の低さに戸惑う保護者の姿が浮かび上がります。子どもの自主性を育みながら、どのように学習をサポートしていくかは、多くの保護者にとって頭を悩ませる問題となっているようです。

悩み⑤ 親子のコミュニケーションがうまくいかない

保護者の心配が子どもに伝わらず、親子のコミュニケーションがうまくいかないことに悩む声も寄せられました。

「テスト前なのに机に向かう時間が極端に少なくなったことです。「ちゃんとやってる」と本人は言うものの、成績は右肩下がり。つい口うるさく言ってしまい、親子関係がぎくしゃくすることもしばしばありました。」

「本人が呑気にしているので、親と子どもの気持ちの温度差があり、勉強にも本腰を入れられているのか本人任せにしている部分もあり、明確に見えず心配です。」

「本人が部活に全力を注ぎすぎて成績が落ちてしまい本人も私たち親もストレスを感じていました。」

これらのコメントから親子の間で温度差が生じたり、関係が悪化したりするケースもあるようです。どのように子どもの気持ちに寄り添いながら、学習の重要性を伝えていくかは、親にとって難しい課題と言えます。

勉強と部活、どちらが大切?保護者のホンネと優先順位

子どもの勉強と部活の両立に悩んでいる保護者たちは勉強と部活のどちらに重きを置いているのでしょうか?寄せられたコメントからは、中学生の保護者の多くが学業優先と考える一方、高校生の保護者になるにつれて、子どもの自主性を尊重し、本人の考えに任せる傾向が強まることが見えてきました。

中学生の保護者:将来を見据え、学業を優先

中学生の保護者からは、将来の進路を見据え、学業を優先するという意見が多く見られました。

「あくまで勉強の方が上という考え方です。中学受験では第一志望ではなかったので、高校受験は中学受験のときに第一志望だった学校の高校に入れるように努力している。」

「将来のことを考えれば勉強の方が優先されると思うし、子供本人も部活に特別な情熱を傾けているというわけではなさそうなので、秤にかければ勉強を選ぶと思うが、現状、成績が落ちているわけではないので、これまで通り、両立してやっていけばいいと思っています。」

「勉強は将来につながる基礎と考えており、部活も大切ですが、テスト前などは勉強を優先しています。」

これらのコメントからは、中学時代の学習が将来の選択肢を広げる上で重要であると考える親心が見て取れます。部活動も大切だと認識しつつも、高校受験やその先の進路を見据え、基礎学力の定着を重視する考えが根底にあるようです。テスト前など、状況に応じて勉強を優先させるという意見も多く、メリハリをつけた両立を期待する姿勢が伝わってきます。

高校生の保護者:本人の意思を尊重し、見守る姿勢

一方、高校生の保護者からは、子どもの自主性を尊重し、本人の判断に任せるという意見も目立ちました。

「学生なので一応は学業が優先されて欲しいなと思いますが、特に勉強しなさいよ!等は言いません。本人が1番わかると思うし、高校生くらいだと親や先生に言われれば言われるほど、わかってるよ!うるさいな!!と反発するのがわかるので、本人の危機管理能力を信用して言葉には出さないでいます。」

「それを決めるのは本人なので、親が悩んだことはない。」

「子供が好きなように、伸び伸びとやってほしいと思っています。押し付けると嫌がり、伸びない性格だと思うからです。」

高校生になると、進路に対する意識も高まり、保護者の意見よりも自分の考えを大切にするようになる時期です。保護者の多くにそうした子どもの成長を理解し、過度な干渉を避け、本人の自主的な選択を尊重する傾向が出てくるようです。

「本人が一番わかっている」「本人の好きなようにさせている」といった言葉からは、子どもへの信頼と、見守る姿勢が強く感じられます。ただし、「学生である以上、部活のせいで勉強が疎かになってしまうのは良くない」といった意見もあり、学業への最低限の意識は求めていることが伺えます。

中高生共通:どちらも大切。両立への期待

学年に関わらず、「どちらも大切」と考え、両立を応援する声も多く聞かれました。

「どちらも両立できるよう、自分で考えることで、時間の使い方などが上手くなるのではと思ったので。」

「息子には、今は中学で勉強も部活も基礎を作る大事な時期だから、どちらか一方を絶対的に優先するのではなく、どちらもおろそかにせず両方頑張ってほしいと考えています。テスト前は勉強に集中するなど、状況に応じて自分でうまくメリハリをつけることが大切だと伝えています。」

「どちらも優先して欲しいです。勉強は将来のため、そして部活は思い出作りのためどちらも大事なことですから優先順位はつけずにどちらにも全力投球で打ち込んでもらいたいです。」

これらのコメントからは、勉強だけでなく、部活動を通して得られる経験や学びも重要視する保護者の思いが伝わってきます。時間管理能力や自主性を育むという視点から、子ども自身がバランスを取りながら両立していくことを期待する姿勢がうかがえます。

「文武両道」という言葉にも象徴されるように、勉強と部活の両方に全力で取り組むことで、子どもの成長を後押ししたいという願いが込められていると言えるでしょう。

約6割の保護者が経験あり!勉強と部活の両立に向けた親子の話し合い

前の章では、中高生の保護者が勉強と部活の優先順位についてどのように考えているかをご紹介しました。それでは、実際に両立に向けて子どもと話し合いの機会を持っているのでしょうか?

今回の調査では「子どもと勉強と部活の両立について話し合ったことはありますか?」という質問に対し、中学生の保護者の60%、高校生の保護者でも56%が「はい」と回答しました。

この結果から、多くの中高生の保護者が、子どもの勉強と部活動の両立という課題に対して、一方的に指示するのではなく、対話を通じて解決の糸口を探ろうと努めていることがわかります。

勉強と部活の両立で話し合ったことがあるかのアンケート結果

親子で語り合う!勉強と部活の両立に向けた話し合いの中身

具体的にどのような話し合いが行われているのかを聞いてみると、寄せられたコメントからは、中学生の保護者は部活動の選択や勉強への取り組み方など、比較的具体的な内容について話し合うことが多いのに対し、高校生の保護者は時間管理や学習方法など、より自律性を促すようなアドバイスに重点を置いている傾向です。

中学生の保護者:部活選択から学習習慣まで具体的にアドバイス

中学生の保護者からは、部活動への取り組み方や、勉強との両立に必要な心構えなど、具体的なアドバイスやルールについて話し合ったというコメントが多く寄せられました。

「平日に部活後にも勉強を頑張れるのであれば、忙しい部活への入部も可能であるが、その場合は本人に負担が行くことを話し合って理解してもらった。」

「高校受験があるので部活にだけ一生懸命になるのではなく、今から勉強も頑張っていかないといけないという話をしました。」

「部活との両立がきちんとできるのか、どんな進路を目指しているのかを意思確認し、学年のテストで何番以内に入っている必要があるかや塾での勉強の取り組み方について話し合いました。」

これらのコメントには、部活動を始めるにあたって、両立の難しさや将来の進路を見据えた学習の必要性を丁寧に説明する保護者の姿が映し出されています。また、部活動と勉強の両立を前提としたルール作りや、目標設定について話し合うことで、子どもの意識を高めようとする働きかけも見受けられました。

高校生の保護者:時間管理や学習方法のアドバイス、本人の意思尊重も

一方、高校生の保護者からは、具体的なルールだけでなく、より効率的な時間の使い方や学習方法についてアドバイスしたり、本人の意思を尊重する姿勢を大切にしているようです。

「『帰宅後30分は必ず休憩する』『夕飯前の30分で宿題を済ませる』などのルールを作りました。また、テスト前の部活休みの申請時期や、どうしても疲れている日の勉強の進め方についても相談しました。『無理して夜遅くまでやるより、朝30分早く起きて勉強した方が頭がスッキリするよ』とアドバイスしたこともあります。」

「効率的な時間の使い方ができなければ、勉強と部活のどちらかを諦めなければ希望大学への進学は難しいのではないかということ」

「本人が国立の大学を目指すためには部活をこのまま続けていいのだろうかと聞いてきたのですが、自分が続けたいのなら、続ける。辞めたいのなら、辞める。勉強できない現状を部活を言い訳にするのはよくないよと言ったことはあります。」

高校生になると、時間管理や学習方法において自主性が求められるようになります。保護者は、具体的な時間配分の提案や、効率的な学習方法のアドバイスを通して、子どもの自律的な両立をサポートしようとしています。また、進路選択に関わるような重要な決断については、最終的には本人の意思を尊重する姿勢を取っている家庭が多く見受けられます。

中高生共通:状況に応じた柔軟な話し合い

学年に関わらず、子どもの状況や悩みに寄り添い、柔軟に話し合いを進めている様子も伺えました。

「娘からテストの成績が落ちてきたことについて相談を受けたことがきっかけで話し合いました。私も結果が落ちたな…とは思っていましたが、部活を楽しく続けている姿を見ていたので、本人はどうやっていきたいと考えているのか聞いてみました。」

「子供は、勉強と部活を両立する中で『どっちも頑張りたいけど、体力的にきつい』とよく話していました。特に平日は、帰宅が遅くなるうえに疲れもたまっていて、『頭ではやらなきゃと思ってるのに、集中できない』と言います。また、『部活も中途半端にしたくないし、勉強もちゃんとやらないといけないと思ってる』と、責任感とプレッシャーの間で葛藤している様子も見られました。」

「部活が大変に感じたら、きちんと伝えてほしいという話をしました。」

これらのコメントからは、子どもの成績の変化や精神的な負担に気を配り、困っていることがあればいつでも相談できるような関係性を築こうとしている保護者の温かい気持ちが伝わってきます。一方的な指示やアドバイスではなく、子どもの気持ちに寄り添いながら、一緒に解決策を探っていく姿勢が、両立への大切な一歩となるのでしょう。

今すぐ使える!中高生が実践する勉強と部活の工夫

勉強と部活に励む中高生たちは、どのような工夫をしているのでしょうか?寄せられたコメントからは、中学生はスキマ時間の活用や、帰宅後の短時間学習など、日々の習慣に工夫を取り入れているのに対し、高校生はさらに早朝学習や週末の集中学習、学習環境の工夫など、より戦略的な取り組みを実践していることが分かります。

中学生:スキマ時間を有効活用!毎日の積み重ねを大切に

中学生からは、通学時間やお風呂の時間など、ちょっとした時間を活用して勉強する工夫が多く寄せられました。また、帰宅後の疲れた時間でも、短時間でも必ず机に向かう習慣をつけることを意識しているようです。

「勉強と部活を両立するために『スキマ時間を活用すること』を意識して実践しています。たとえば、通学中の電車の中で暗記カードを見たり、部活が終わって帰宅後すぐにダラダラせず、夕飯までの短い時間を使って学校の課題を片づけたりしています。」

「部活が終わって帰宅後は疲れているため、朝少し早く起きて学校の課題や復習に取り組むようにしています。」

「部活から帰った後は疲れていても30分だけ机に向かうようにし、毎日の勉強リズムを崩さないように工夫しています。」

これらのコメントからは、時間を「見える化」し、無駄をなくそうとする意識が感じられます。通学中や休憩時間などの細切れ時間を有効活用したり、疲れていても短時間集中することで、学習時間を確保しようと努力している様子がわかります。毎日の小さな積み重ねが、両立への鍵となっていると言えるでしょう。

高校生:戦略的な時間配分と学習環境の工夫

高校生になると、より長期的な視点に立ち、戦略的に学習時間を確保したり、集中できる環境を作る工夫をしているという意見がありました。

「うちの子は、学校の休み時間や移動時間を徹底的に活用しています。例えば、授業の合間の10分休憩で数学の問題を1問解くとか、部活の着替え時間に英単語アプリを開くなど、細切れ時間を有効活用するようになりました。」

「テスト前の部活停止期間は早起きをして勉強しています。普段は寝る前には必ず英語の教科書を1ページでも読むようにしているようです。」

「土日に集中して1日に4時間勉強したりしています。それでなんとかうまくいってる感じです」

「勉強する環境を切り替えるために、塾の自習室や図書館にこもったりしている。学校の友達から離れる状況を意識的に作ることで、自分自身を律しているのだと思います。」

高校生は、限られた時間を最大限に活用するため、より計画的に学習時間を確保しようとしています。早朝学習や週末の集中学習を取り入れたり、通学時間を有効活用するなど、自分に合った学習スタイルを確立しようと模索しているようです。また、集中できる学習環境を意識的に作ることで、効率的な学習を目指している点も特徴的です。

中高生共通:授業を大切にする姿勢と自己管理

中学生と高校生に共通して見られた工夫としては、授業を真剣に受けることや、自分で時間や目標を管理する意識が高いことが挙げられます。

「部活に参加できなくなるのが嫌なので、授業でわからない部分は先生に直接聞いているそう。」(中学生)

「今はとにかく学校の授業の勉強に集中する。そこでしっかり勉強して、夕方は部活をする。と切り替えをしっかりするように意識しています。」(中学生)

「授業に集中する。家庭での勉強は平日最低1時間やっている。」(高校生)

「時間をしっかり分けており、スケジュールを1週間ずつ組んでいる」(高校生)

日々の授業を大切にし、その場で理解を深めることは、効率的な学習の基本と言えるでしょう。また、自分でスケジュールを立てたり、目標を設定したりすることで、主体的に学習に取り組む姿勢が、勉強と部活の両立を成功させるための重要な要素となっているようです。

親としてできること!勉強と部活の両立を支えるサポート

前章では、中高生自身が勉強と部活を両立するために行っている工夫をご紹介しました。では、そんな頑張る子どもたちを、親としてどのようにサポートしていけば良いのでしょうか?

寄せられたコメントからは、中学生の保護者は、学習習慣の土台作りや声かけ、生活面のサポートなど、多岐にわたるサポートを意識している一方、高校生の保護者は、過度な干渉を避け、精神的なサポートや学習環境の整備に重点を置いている傾向がありました。

中学生の保護者:学習習慣の土台作りと生活面のサポート

中学生の保護者からは、子どもが自発的に学習に取り組めるような声かけや、規則正しい生活を送れるようサポートするコメントが多く寄せられました。

「あくまで自然に勉強に向かわせる事が第一で、細かなルールはつくらない。門限やゲームの時間などは決めず、自発を促す形で、語りかけるように話すぐらいです。」

「勉強と部活を両立させるのは非常に大変です。特に疲れがたまっている時には無理に勉強をさせようとせず、息子の体調や気持ちを優先するようにしています。休息の重要性を理解し、過度に負担をかけないよう心掛けています。」

「朝練が始まってからは夜は早く寝かせるように夕飯の時間とかを調整しています。栄養のある食事作りを心がけているし、体調を崩さないように健康管理をしている」

「塾へ行け、部活をやりすぎるななど、理不尽に怒らないことを心がけています。また、できるだけ子供の気持ちを優先し、押しつけがましくしないことを大切にしています。」

これらのコメントからは、子どもが勉強に対して前向きな気持ちを持てるよう、声かけを工夫したり、安心できる家庭環境を整えることの重要性が見て取れます。また、成長期である中学生の健康管理に配慮し、規則正しい生活を送れるようサポートすることも、両立には不可欠と言えるでしょう。

高校生の保護者:精神的なサポートと環境整備

高校生の保護者になると、過度な指示や干渉は避けつつ、精神的な安定をサポートしたり、学習に集中できる環境を整えることに重点を置くコメントが多く見られました。

「〜しなさい。」など、強制するようなことは言わないように気をつけています。『勉強しなさい』と口うるさく言うと反抗心から勉強しなくなりそうなので、テスト結果などが悪くても怒ったりしないようにしています。」

「できるだけ、精神的面で負担を少なくしてあげたいから色々とサポートする。できるだけ勉強に長い時間集中できるよう、家事の手伝いなどを少なくしている」

「安心して勉強する環境を提供することです。栄養のある食事をさせる、相談されたときには子供の意見に耳を傾ける。などです。」

「疲れている時は無理に勉強を強いず、まずはしっかり休ませて気持ちを切り替えられるようサポートしています。子どもの体調管理を第一に考えたサポートを心がけています。疲れている日は早めに寝かせるようにしています。」

高校生は、進路選択など将来のことを考え始める時期であり、精神的な負担も大きくなりがちです。高校生の保護者は、過度なプレッシャーを与えず、話を聞いて安心させたり、リラックスできる時間を作ってあげるなど、精神的なサポートを大切にしているようです。また、学習に集中できる静かな環境を整えたり、家事を分担するなど、具体的なサポートも両立を支える上で重要と言えるでしょう。

中高生共通:コミュニケーションと送迎

中学生、高校生の保護者ともに、子どもとのコミュニケーションを大切にすることや、送迎などによって時間的な負担を減らすことを心がけている様子が伺えました。

「なるべく子供との会話を大切にし、学校での出来事を多く聞くようにしている。子どもが部活の人間関係や成績など悩むことがある時は相談しやすいように、普段から会話を多くするようにしている。」(中学生 保護者)

「車で送り迎えなど時間短縮ができるところはやります。塾へは送迎をした。集中できる場所を確保した。家事は親がして、時間を確保させた。」(高校生 保護者)

日頃から積極的にコミュニケーションを取り、子どもの状況を把握し、悩みに寄り添う姿勢は、信頼関係を築き、スムーズなサポートにつながります。また、送迎など、保護者が時間的な負担を軽減することで、子どもはより勉強や部活に集中できる時間を確保できるでしょう。

まとめ:勉強と部活の両立は工夫次第!親子の協力で乗り越えよう

本記事では、勉強と部活の両立に悩む中高生の保護者のリアルな声と、そのための工夫や保護者のサポートについて掘り下げてきました。調査から、半数以上の保護者が両立に悩んだ経験を持ち、時間不足や疲労、成績への影響などに不安を感じていることがわかりました。

しかし、両立を実現している中高生は、スキマ時間の活用や朝学習、週末の集中学習など、様々な工夫を凝らしていました。保護者たちは、子どもの自主性を尊重しつつ、学習環境の整備や精神的なサポートで両立を支えています。

中学生の保護者は学習習慣の確立や生活面のサポートに、高校生の保護者は自律性の尊重と環境整備に重点を置く傾向が見られました。学年を問わず、親子の対話と協力が、両立を成功させるための重要な鍵となるでしょう。

今まさに「両立は難しい」と感じている方は、この記事で紹介した工夫やサポートを参考に、子どもと一緒に試行錯誤してみてはいかがでしょうか。

アンケート調査概要
調査対象:中高生の子どもを持つ保護者(有効回答数100名)
調査時期:2025年5月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「勉強と部活の両立」についての調査

※掲載しているグラフや内容を引用する場合は「塾選調べ:「勉強と部活の両立」についての調査」と明記し、『塾選』(https://bestjuku.com/)へのリンク設置をお願いします。

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部
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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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