英検®二次試験対策|面接では何を聞かれる?落ちる原因・合格のコツまで徹底解説

「英検®の面接って何を聞かれるの?」「緊張してうまく話せなかったらどうしよう……」と不安を感じている人は少なくないでしょう。
英検®の二次試験(面接)は、一次試験(筆記・リスニング)を突破したあとに待ち受ける最後の関門。英語のスピーキング力だけでなく、受け答えの姿勢やコミュニケーション力も評価の対象となります。
- 面接で使えるフレーズを覚えておく
- 目を見て堂々と話すことを心掛ける
- 学校の先生など必ず第三者に模擬面接をしてもらう
- 級ごとによく出る話題を対策しておく
- 英検®公式サイトの練習問題・バーチャルテストを活用する
この記事では、英検®二次試験の流れ・面接でよくある質問・落ちる原因・合格のコツまで、初めてでも安心できるように丁寧に解説します。

編集部
塾選ジャーナル編集部
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英検®二次試験対策の第一歩|面接の流れを理解しよう
英検®の二次試験対策を始める前に、試験当日の流れをしっかり理解しておくことが非常に重要です。全体の流れを知っておくことで、本番での緊張や戸惑いを減らし、自信を持って面接に臨むことができます。
ここでは、英検®の二次試験がどのように進行するのか、ステップごとに解説します。
入室して氏名や級の確認、あいさつをする
試験当日は、まず受付を済ませて控え室で待機します。自分の名前が呼ばれたら、面接室に入室します。
入室時には、ドアを3回ノックしてから「May I come in?(失礼します)」と英語で声をかけて入るのが基本的なマナーです。丁寧な所作で入室し、自然な笑顔で面接官と目を合わせることが大切です。
入室後の流れは以下の通りです。
- 面接官とのあいさつ
- 「面接カード」を手渡す
- 自分の氏名と受験する級の確認
- 受験票や身分証などの確認
この最初のやりとりでは、英語でのあいさつや自己紹介をスムーズに言えるかどうかが、第一印象に大きく関わります。丁寧で明るい対応を心掛けましょう。
「問題カード」を受け取る
面接官が "Let’s start the test." などのフレーズを言ったら、あいさつや簡単なやり取りの時間は終了し、試験が本格的にスタートします。
ここで、パッセージ(文章)とイラストが印刷された「問題カード」を面接官から手渡されます。面接官が “This is your card.” と言ったら、"Thank you." と自然に返答しながら受け取りましょう。
この場面でも、英語での基本的な受け答えがスムーズにできているかどうかが評価されるため、丁寧な応対を心掛けることが大切です。
カードには、音読用の短い文章(パッセージ)と、それに関連したイラストが描かれています。このあとすぐに音読に入る流れになるため、緊張せずにカードをしっかり持っておきましょう。
問題カードに関する質問に答える
問題カードを受け取ったあとは、カードに印刷された内容に関する質問に答えるパートへと進みます。質問内容や形式は受験級によって異なり、例えば以下のような出題があります。
- 音読した英文に関する内容理解の質問
- イラストの状況説明
- 自分の意見や理由を述べるスピーチ形式の質問
カードを見ながら答えても問題ありませんが、終始カードに目線が向いたままだと、面接官とのコミュニケーションが取れていないと判断されてしまう可能性があります。適度に視線を上げて、アイコンタクトを意識しましょう。
また、英検®面接では、明確な制限時間はありませんが、あまりに長く沈黙してしまうと「答える意思がない」と判断され、自動的に次の問題に進んでしまうこともあるため要注意です。
緊張する場面ではありますが、「会話をしている」という気持ちで、落ち着いて自分の言葉で答えることを心掛けましょう。
受験者自身の意見を問う質問に答える
問題カードに書かれている内容についての質問が終わると、面接官から「Please turn your card over.」といった指示があり、カードを裏返します。その後は、問題カードのトピックと関連のあるテーマについて、受験者自身の意見を問う質問がされます。
このような質問に対しては、「Yes / No」だけで終わらせず、理由を添えて自分の考えを伝えることがポイントです。「結論+理由」の形を意識すると、説得力のある回答になります。
また、語彙が難しいものでなくてもかまいません。自分の言葉で伝えることが最も大切です。面接官は、英語力と同時に、伝えようとする意欲や表現力も評価しています。
問題カードを返却して退出
すべての質問が終了すると、面接官から「Please return the card.(カードを返してください)」などと促されます。この指示に従い、丁寧に「Here you are.(どうぞ)」と言って問題カードを返却しましょう。
その後、「That’s all. You may go now.(以上です。退出して構いません)」といった案内がありますので、「Thank you.」とお礼を述べてから退出します。
退出時は、椅子を静かに戻し、ドアの前で軽く一礼してから部屋を出ましょう。
なお、退出までの所作も面接官は見ている場合があるため、最後まで落ち着いて礼儀正しく行動することが大切です。
英検®二次試験の面接では何を聞かれる?出題傾向と質問への答え方
英検®の二次試験(面接)は、級ごとに出題形式や質問内容に特徴があります。ここでは、出題傾向ごとにどのような質問がされるか、そのポイントと答え方のコツを紹介します。
音読と、その文章についての質問:2級~3級
英検®の2級〜3級の二次試験では、まず30語~60語程度の英文パッセージを音読する課題が出されます。その後、音読した文章の内容に関する質問に英語で答える形式が一般的です。
答え方のポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 音読は意味を意識しながら、ゆっくり・はっきりと読む
- 質問に対しては、パッセージの内容を根拠にして答える
- わからない場合でも、知っている単語や表現を使って自分なりに伝える努力を見せることが重要
英検®の面接では、無言で黙り込むのはNGです。シンプルな英語でもよいので、積極的に答えましょう。
イラストについての質問:2級~3級
英検®二次試験(2級~3級)では、イラストを見ながら、その内容を説明するタスクが出題されます。絵の中の状況や人物の行動を英語で説明するようにしましょう。
答え方のポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 描写は「主語+動詞」のシンプルな文構造を心掛ける。現在進行形を使うと自然
- 説明する順番に迷ったら、左から右へ、上から下へなど視線の流れに従って話す
イラストを通じて英語で状況を描写する練習を重ねることで、自然な表現力と語彙力が身につきます。自宅で練習するときは、英検®公式サイトのサンプル問題を利用すると効果的です。
受験者自身の意見を問う質問:準1級~3級
英検®の二次試験では、イラストや文章に関連した質問に続き、受験者自身の意見や考えを問われるセクションがあります。これは準1級〜3級で共通して出題される形式で、受験者の思考力・表現力・英語でのコミュニケーション能力を評価するための重要なパートです。
答え方のポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 自分の意見をはっきり述べることが重要。Yes / No ではなく、理由を添えて答える
- 難しい文法や語彙を使う必要はなく、簡潔でわかりやすい英語を使う
このように、「理由+自分の経験や考え」を組み合わせて話すことで、自然な意見表現ができます。英検®では積極的に伝えようとする姿勢が評価されるため、沈黙せずに何かしら話すことを意識しましょう。
ナレーション:準1級
英検®準1級の二次試験では、4コマのイラストを見ながら、その展開をナレーション形式で2分間説明する問題が出題されます。
途中で止められる場合もありますが、自然なテンポで話し切ることが理想的です。
答え方のポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
- すべての描写を現在形で話す
- 登場人物が何をしているのか、誰が・何を・どうしているのかをはっきりと説明する
- 単なる描写にとどまらず、「その行動の結果どうなったか」まで伝える
- 話の流れが不自然にならないよう、接続語を適度に使う
事前に過去問で練習し、自分の言葉で展開できるよう繰り返しトレーニングしておきましょう。
スピーチとQ&A:1級
英検®1級の二次試験では、「与えられたトピックに基づく2分間のスピーチ」と、それに続く質疑応答(Q&A)が課されます。
スピーチは以下のような三部構成で組み立てると、論理性が高まり高評価を得やすくなります。
- 導入:トピックに対する自分の立場を明確にする。
- 本文:理由を2〜3点に絞って、具体例を交えつつ説明する。
- 結論:再度立場を明確にして締める。
回答のコツとしては、あまり難しい単語や文法にこだわらないことです。わかりやすい英語で論理的に話すことを心掛けましょう。
英検1級のスピーチは、ほかの級と比べても内容の抽象度が高く、受験者の表現力が大きく問われます。日頃から英字新聞やニュースに触れておき、社会問題に対して自分の意見を英語で話す練習をしておきましょう。
自由会話:1級・準1級
英検®の1級・準1級の二次試験では、面接委員との自由会話(フリートーク)が行われる点に留意しておきましょう。
対策のポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 日常的な自己紹介や趣味の話題に慣れておく
- 英語の語りかけに瞬時に返答できるように練習する
- 英語圏のフレーズを日頃から音読しておくと流暢さがアップ
自由会話は、事前に準備できる問題ではない分、普段からの英語コミュニケーション習慣が表れるパートでもあります。構えすぎず、面接委員との自然なやり取りを楽しむつもりで臨むとよいでしょう。
英検®二次試験で評価される3つのポイント
英検®の二次試験(面接)では、「どれだけ自然に英語でコミュニケーションが取れるか」が大きな評価ポイントとなります。ここでは、具体的にどんな観点で採点されるのかをわかりやすく解説します。
発音やアクセントが正しいか
英検®の面接では、正しい発音と自然なアクセントが重要な評価基準の一つです。特に試験の冒頭にある音読の課題では、緊張しがちな場面ですが、はっきりと、ゆっくり丁寧に読むことを意識しましょう。
ポイントは以下の通りです。
- 発音があいまいにならないように気をつける
- 語尾までしっかり発音する
- 英語らしいイントネーション(抑揚)を意識する
- 単語ごとのアクセントを正しく置く
特別にネイティブのような発音を求められているわけではありませんが、聞き取りやすく、相手に伝わる発音であることが評価につながります。
質問への回答が的を射ているか
英検®の二次試験では、質問に対して適切に答えられているかが大きな評価基準となります。面接官からの問いかけに対し、的外れな回答や話のすり替えをしてしまうと減点対象となる可能性があります。
例えば、以下のようなポイントを意識しましょう。
- Yes / No だけで終わらせず、理由や具体例を付け加える
- 聞かれた内容と無関係な話題に脱線しない
- 文法が多少間違っていても、意味が正確に伝わる表現を心掛ける
特に3級以上では、自分の意見や理由を問われる設問があるため、練習の段階で「質問の意図を読み取る力」をつけることが大切です。
また、答えに困ったときに無言で黙り込まないようにすることも重要です。わからないときは "I'm not sure, but I think..." といったクッションフレーズを使い、自分なりの答えを出そうとする姿勢を見せましょう。
アティチュード(態度)はどうか
英検®二次試験で高評価を得るために欠かせないのが「アティチュード(態度)」です。アティチュードとは、単に礼儀正しいというだけではなく、以下のような面接中の姿勢や態度全般を含む評価項目です。
- 英語を話そうとする積極性
- 面接官へのアイコンタクト
- 質問に対する自然な反応
- 発話時の声の明瞭さや自信の有無
- 態度や表情の前向きさ
英語の正確さだけではなく、「伝えたい」という意思や一生懸命さが評価されるのが英検®二次試験の特徴です。特に3級や準2級では、アティチュードの配点が結果を左右することもあります。
最も避けるべきなのは、沈黙してしまうことです。たとえ語彙や文法に不安があっても、知っている範囲の英語を使って自分の考えを伝えようとする姿勢が、アティチュードの加点につながります。
英検®二次試験で落ちる原因とは?対策法も徹底解説
英検®の二次試験は、英語による面接形式で行われる試験であり、一次試験とは異なる対策が必要です。ここでは、英検®二次試験で不合格になる主な原因と、それに対する有効な対策方法について詳しく解説します。
面接の練習不足は最大の落とし穴
英検®二次試験で最も多い不合格の原因は、面接練習の不足です。一次試験は筆記試験やリスニングが中心ですが、二次試験ではリアルタイムの英語での受け答えが求められます。そのため、知識があっても、実際に声に出して練習していなければ本番でうまく話せないケースが多く見られます。
「緊張して話せなかった」「質問の意図がわからなかった」という受験者の声も多く、実践形式の模擬面接を繰り返すことが合格への近道です。
質問に答えられず沈黙してしまう
英検®二次試験で不合格となる原因の一つに、「質問に対して沈黙してしまう」というケースがあります。質問の意味がわからなかったり、英語で何と答えればよいかわからないからといって無言になることは、面接官に非常に悪い印象を与える原因になります。
英検®の面接では、「コミュニケーションを取ろうとする姿勢」が重視されます。たとえ正確な文法でなくても、自分の知っている単語や表現を使って何かしら伝えようとする姿勢が評価されるのです。
- わからない質問があった場合でも、"I'm sorry, but I don't understand the question." など、何らかの英語で反応を示す
- 「言葉が出てこないときに使えるフレーズ」を事前に準備しておく
- よくある質問とその受け答えを複数パターンで練習しておく
以上の対策法で、沈黙を避ける工夫を考えておきましょう。
アティチュード(態度)に問題がある
英検®の二次試験では、「アティチュード(態度)」と呼ばれる受験者の姿勢や表情、積極性も評価項目の一つです。受験者が英語を使って積極的にコミュニケーションを取ろうとしているかどうかを判断する大切な基準となっています。
アティチュードの対策法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 声ははっきりと大きめに、ゆっくり話すことを意識する
- 面接官の目を見て受け答えをする
- 面接練習では、自分の表情や声のトーンもチェックしてもらう
アティチュードはすぐに改善できるものではありませんが、日常の練習や模擬面接を通じて自然なコミュニケーションの姿勢を身につけておくことで、得点を大きく底上げできる要素です。
英検®二次試験対策|合格のコツを押さえて面接に備えよう
英検®の二次試験は、筆記とは異なる「面接形式」で行われるため、対策のポイントも異なります。ここでは、実際の試験で効果的なスコアアップにつながるコツを紹介します。
面接で使えるフレーズを覚えておく
英検®の二次試験対策において、面接で使える英語フレーズを事前に準備しておくことは非常に有効です。とっさに言葉が出てこない状況でも、あらかじめ定型表現を覚えておけば、自信を持って受け答えができるようになります。
以下に、シチュエーション別のおすすめフレーズを表にまとめました。日々の練習に取り入れて、英検®対策に役立ててください。
状況 | 使えるフレーズ |
---|---|
あいさつをするとき | Hello, my name is ○○. Nice to meet you. |
質問が聞き取れなかったとき | I beg your pardon? Could you say that again? |
質問の内容がわからないとき | I am sorry, but could you repeat the question again? |
答えに迷ったとき | Let me think for a moment. Well, I’m not sure, but… |
自分の意見を述べる時 | I agree, I disagree(賛成・反対) These days, Today(最近では~) As a result (結果として) For example(例えば) |
こうした表現を自分の口でスムーズに言えるようにしておくことが合格への近道です。できれば、実際に声に出して練習し、自然に使えるようにしておきましょう。
目を見て堂々と話すことを心掛ける
英検®の二次試験では、英語力だけでなく、コミュニケーションの姿勢も評価の対象になります。面接委員ときちんと目を合わせ、自信を持って堂々と話すことが大切です。
英語に自信がない場合でも、目をそらしたり声が小さくなったりすると、印象が弱くなってしまいます。たとえ内容が完璧でなくても、「伝えようとする意志」がはっきりと伝わることで、アティチュード(態度)評価が上がる可能性があるのです。
例えば、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 面接委員の目を見て話す
- はきはきとした声で話す
- 笑顔やうなずきなどのリアクションを意識する
このような伝える姿勢が、英検®の二次試験では高評価につながります。多少言葉が詰まっても構いません。自信を持って、相手と会話しているつもりで臨みましょう。
学校の先生など必ず第三者に見てもらう
英検®の二次試験対策では、学校の先生や塾の講師など、必ず第三者に面接練習を見てもらうことが効果的です。
一人で練習していると、自分では気づけない話し方のクセや、発音・イントネーションの間違い、反応の仕方などをそのままにしてしまいがちです。第三者に見てもらうことで、客観的なアドバイスがもらえ、改善すべきポイントが明確になります。
特に面接で緊張しやすい人は、模擬面接を何度か体験しておくことで、本番のプレッシャーに強くなる効果も期待できます。
家族や友人でもよいですが、できれば英語教育に携わる人にチェックしてもらうことで、より効果的なフィードバックが得られます。英検®の面接は会話である以上、実際に人と練習することが何よりの対策です。
級ごとによく出る話題を対策しておく
英検®の二次試験では、受験する級ごとに頻出する話題の傾向が異なるため、それぞれに合ったテーマでの対策が欠かせません。特にスピーチや質問応答のパートでは、事前によく出るトピックに慣れておくことで、スムーズな応答が可能になります。
受検級 | 話題の種類 |
---|---|
1級 | 科学の発展は常に有益かといった社会性の高い幅広い分野の話題 |
準1級 | 在宅勤務、レストランでの喫煙など社会性の高い話題 |
2級 | 環境にやさしい素材やオンライン会議など社会性の高い話題 |
準2級 | ホームシアター、ボランティアガイドなど日常生活の話題 |
3級 | 読書週間、冬のスポーツなど身近な話題 |
英検®の二次試験は、自分の意見を英語でしっかり伝える力が問われます。自分なりの考えを明確にし、それを英語でどう表現するかを練習しておくことが合格への近道です。
英検®公式サイトの練習問題・バーチャルテストを活用する
英検®の二次試験対策として、公式サイトが提供する練習問題やバーチャル二次試験(模擬面接)を活用することは非常に有効です。特に、初めて英検®の面接に挑戦する人にとっては、試験の流れや出題形式を事前に体験できる点が大きなメリットです。
自宅で何度も練習でき、時間配分の感覚をつかめるので、回答時間が長すぎたり短すぎたりする心配を防ぐことも可能です。
公式サイトのコンテンツは無料で利用可能なものが多く、信頼性の高い教材として安心して活用できます。本番さながらの環境で繰り返し練習することで、自然と自信が身につきます。
英検®の二次対策でよくある質問(FAQ)
ここでは、英検®の二次対策でよくある質問について解説します。
英検®の二次対策はいつから始めればよいですか?
英検®の二次試験対策は、できるだけ早く始めることが合格への近道です。特に、一次試験を受けた直後から対策をスタートさせるのが理想的です。
合否の発表を待ってから対策を始めると、実質の準備期間が短くなってしまい、十分な練習ができない可能性があります。一次試験の自己採点である程度合格が見込める場合は、合格発表を待たずに準備を開始するのがおすすめです。
英検®の二次試験で落ちる確率はどれくらいですか?
英検®の二次試験の合格率は一般的に80%前後といわれています。ただし、これはあくまで目安であり、公式には詳細な数値は公表されていません。
二次試験は、一次試験に合格した人だけが受験できるため、受験者の英語力は一定以上とみなされています。そのため、一次試験と比べて合格率はやや高めです。
とはいえ、油断は禁物です。英語を「読む・書く」力に比べて、「話す・伝える」力は練習不足になりやすく、スピーキングに苦手意識があると落ちてしまう可能性も十分にあります。
落ちないための対策ポイント
- 回答の内容が的を射ているか
- 面接官とのコミュニケーションがとれているか
- 発音・抑揚・アイコンタクトなどの基本動作
- アティチュード(態度)が前向きか
「合格率が高いから安心」と思わず、しっかりと準備して試験に臨むことが大切です。
英検®の二次試験では、2回聞き返すと減点になりますか?
英検®二次試験の面接において、質問を聞き取れずに聞き返すことが1〜2回あったとしても、減点の対象にはなりにくいとされています。実際、自然な流れの中での「Pardon?」「Could you say that again, please?」といった聞き返しは、英語でのコミュニケーションにおいて一般的な行動です。
ただし、注意すべき点もあります。以下のような聞き返しをしてしまうと、減点につながるケースがありますので押さえておきましょう。
- 毎回のように聞き返してしまう(理解力の低さと判断される)
- 聞き返しの表現が適切でない、または沈黙が長く続く
- 面接官の指示を聞いていないように見える
落ち着いて対応すれば、1~2回の聞き返しは問題ありません。それよりも、相手の話に誠実に耳を傾け、自分の意思を伝えようとするアティチュードが大切です。
英検®の二次試験対策はアプリでもできますか?
英検®の二次試験対策はスマートフォンのアプリを使って行うことも十分可能です。最近では、スピーキング練習に特化したものや、過去問・模擬問題が収録されたアプリが数多く登場しています。
アプリを活用する最大のメリットは、通学時間や休み時間など、ちょっとしたスキマ時間を使って効率的に練習ができる点です。
また、音声付きで正しい発音やアクセントを確認できたり、自分の声を録音・再生することで、話し方や癖を客観的に見直すこともできます。
ただし、アプリによる学習はあくまで「ひとり練習」の延長なので、できれば学校の先生や英語の指導者と実際に模擬面接を行い、実戦感覚を身につけておくのが理想的です。
英検®の二次試験で落ちてしまう原因は何ですか?
英検®の二次試験で不合格になる原因には、いくつかの典型的なパターンがあります。
まず最も多いのが、面接の練習不足です。一次試験と異なり、二次試験ではその場での英語による応答力やコミュニケーション能力が求められます。模擬面接をあまり行っていなかったり、本番形式で練習していないと、緊張して実力が出し切れずに終わってしまうことがあります。
また、質問に答えられず沈黙してしまうことも大きなマイナス評価につながります。答えがわからなくても、何かしら自分の知っている表現を使って応えようとする姿勢が評価されるため、何も話さないよりは「伝えようとする努力」を見せることが大切です。
そのほかにも、「発音が不明瞭」「声が小さすぎて聞き取りづらい」「視線を合わせない」など、アティチュード(態度)に問題がある場合も評価が下がる原因になります。
落ちる原因の多くは、事前準備で改善可能なものです。十分な練習と、第三者からのフィードバックを受けることで、不安なポイントを確実に克服しておきましょう。
英検®S-CBTを受験する場合、二次試験対策はどうするべきですか?
英検®S-CBTを受験する場合、二次試験(スピーキング)は面接官との対話形式ではなく、ヘッドセットを使った録音方式(吹き込み式)で行われます。さらに、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能すべてを1日で受験する点にも注意が必要です。
そのため、通常の英検®(従来型)の二次試験とは異なり、「面接形式のやり取り」ではなく限られた時間内で自分の声だけで完結する表現力が求められます。誰かと会話するのではなく、一人で話す練習を重ねることが重要です。
また、試験当日は長時間にわたる試験となるため、集中力の維持や時間配分の意識も対策に含めましょう。英検®公式サイトが提供しているバーチャル模試や、S-CBT対応の練習アプリを活用し、本番を想定したシミュレーションを繰り返しておくと安心です。
S-CBT特有の形式にしっかり慣れておくことで、自信を持って本番に臨むことができます。
英検®二次試験対策は塾に通った方がよいですか?
英検®の二次試験対策において、塾を活用することは非常に有効な方法の一つです。特に、面接形式で行われるスピーキングテストでは、第三者からのフィードバックが欠かせません。
独学では気づきにくい話し方の癖や表現の弱点を、塾の講師が客観的に指摘してくれるため、より的確な修正が可能になります。また、塾では英検®に特化した模擬面接や過去問演習が行えることが多く、本番さながらの環境で練習できる点も大きなメリットです。
さらに、塾の講師と繰り返し練習することで自信や表現力がつきやすくなり、当日の緊張にも強くなるでしょう。もし独学に不安を感じる場合や短期間で効率よく仕上げたい場合は、塾の利用を前向きに検討してみることをおすすめします。
英検®対策ができる塾については、以下の記事をご覧ください。
まとめ 英検®二次試験対策は、落ちる原因や合格のコツを理解したうえで、「使えるフレーズ」を覚えよう!
英検®の二次試験は、単なる暗記では乗り越えられない実践的な英語力が問われます。面接では、発音やアクセント、回答の的確さだけでなく、態度や積極性といったコミュニケーション力も重視される点に注意が必要です。
そのため、まずは頻出の質問に対応できるフレーズを覚えることから始めましょう。加えて、目を見て話す・第三者に見てもらう・級別のよく出る話題を知るなど、具体的な対策を少しずつ積み上げていくことが大切です。
英検®公式サイトのバーチャル面接や練習問題も積極的に活用し、「本番のつもり」で練習する習慣を身につけておくと安心です。
合格への近道は、「自信を持って話す練習」を繰り返すこと。地道な準備を重ねて、英検®二次試験を突破しましょう。
執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。