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高校生の夏休み短期留学|初めてでも安心!費用・国選び・準備まで完全ガイド

更新日:
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「英語が得意じゃなくても留学できるの?」「1人で行って大丈夫?」「費用はどれくらい?」

夏の短期留学に興味はあるけれど不安も多い高校生とその保護者へ――。この記事では、初めての留学でも安心できるように、メリットや費用、国別の違い、体験談、奨学金情報、準備の流れまでを、わかりやすく網羅的に解説します。

今しかできない「本物の経験」、この夏から始めてみませんか?

塾選ジャーナル編集部

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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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目次

高校生が夏休みに短期留学する理由とメリット

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まずは夏休みの短期留学が高校生におすすめの理由や、メリットについて紹介します。

高校生の夏休み短期留学とは?期間・対象・プログラムの種類

高校生の夏休み短期留学とは、夏期休暇中に実施される1~4週間の海外滞在プログラムのことです。長期留学とは異なり高校を休学する必要がなく、手軽に挑戦できることから、近年の利用者数は増加傾向にあります。

留学対象には高校生のほか、中学生や小学校高学年が含まれ、世界中の同年代と交流が持てるのも、魅力の一つです。

留学プログラムには、語学研修や現地の高校・大学を利用したサマースクールのほか、ボランティア活動、各種アクティビティ、市内観光などが含まれる場合が多く、さまざまな体験から異文化を学べます。

英語が苦手な子が変わる、留学で期待される成長ポイントとは

短期留学で期待できる成長のポイントは、主に次の3点です。

  • 語学力向上が期待できる
  • 積極性や問題解決能力が身につく
  • 異文化理解が深まる

語学力の向上が期待できる点は、短期留学の大きな魅力です。

短期プログラムということもあり、ネイティブレベルに達するのは難しいですが、英語に触れる機会が格段に増える分だけ英語力の向上が期待できます。

積極性や問題解決能力が養えるのも留学の魅力の一つです。留学中に何か困ったことが起きれば、自分で考えて動かなければいけません。もちろん失敗もあるかもしれませんが、小さなチャレンジの積み重ねが自信となり、人間的な成長が実感できるのも留学のメリットといえます。

また留学先の文化を学んだり、世界各地から集まった留学生と交流したりすることで、異文化への理解が深まります。日本とは異なる価値観や考え方に触れることで、視野が広がりグローバル社会への関心もより高まるでしょう。

後悔しないために|向いている人・向いていない人の傾向

短期留学に向いている人、向いていない人の傾向をまとめました。

向いている人 向いていない人
・新しいことに挑戦するのが好きな人
・好奇心旺盛な人
・自分から行動できる人
・完璧を求めすぎない人
・語学学習以外の目的がある人
・失敗や間違いが極度に苦手な人
・環境の変化が苦手な人
・常に受け身の人

短期留学に向いている人は、新しいことに挑戦するのが好きな人物事に対して積極的な人です。自分とは異なる価値観を持つ人や、予想外の出来事に対して興味を持って人と関わろうとする姿勢のある人は向いています。

留学先で語学以外にやってみたいことや行ってみたい場所がある人も、モチベーションを保ちやすいでしょう。

一方、失敗や間違いを恐れて一歩踏み出すのが苦手な人や自分の価値観固執してしまう人は、ストレスを感じる場面が多いかもしれません。また常に受け身の人も、思ったほどの成長ができないおそれがあります。

ただし「今は内向的だが積極性を身につけたい」「留学先で視野を広げたい」などの目標がある場合は、短期留学が成長のチャンスです。自分の弱点を把握したうえで、参加を検討してみてください。

留学先の選び方と人気国の特徴【費用・治安・目的別】

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一口に留学といっても、地域によって特徴はさまざまです。

ここでは留学先として特に人気のある以下の3つのエリアについて、費用の目安や治安、人気プログラムの特徴を解説します。

  • アメリカ・カナダ
  • オーストラリア・ニュージーランド
  • フィリピン・マレーシア

自分に合った留学先を選ぶためにも、まずは各地域の特徴を把握しましょう。

なお紹介している費用目安とは、プログラム費と滞在費(ランチ代などの生活費は除く)、航空券代の合計です。

アメリカ・カナダ|定番。大学見学やカルチャー重視派に人気

国名 費用目安 言語 治安 プログラムの特徴
アメリカ 200,000~600,000円 アメリカ英語 地域により異なる ・キャンパスツアーが豊富
・エンタメ、ITなど多彩なコース
カナダ 150,000~500,000円 アメリカ英語とイギリス英語の中間 比較的良い ・自然を満喫できるアクティビティが充実
・ボランティアや環境学習も盛ん

留学先の定番であるアメリカとカナダは、プログラムの種類が豊富であることが特徴です。

両国とも物価が高く費用は高額になりがちですが、最先端の文化や環境問題などにも取り組めるのが魅力といえるでしょう。

アメリカに留学では、ニューヨークやロサンゼルス、ハワイなどが挙げられます。使用言語はアメリカ英語で、日本の学校で学習する英語の基礎にもなっています。

アメリカでは、実際の大学キャンパスでの授業体験や施設見学が組み込まれた短期プログラムもあるため、将来アメリカの大学進学を考えている高校生にとっては、進路選択の参考として人気があります。

カナダの場合、主にトロントやバンクーバーなどに滞在します。使われているのはアメリカ英語とイギリス英語の両方の特徴をもつ英語、クリアで聞き取りやすいのが特徴です。比較的治安が良いので、初めての留学先としてもおすすめです。

また雄大な自然を生かしたアクティビティや環境学習なども盛んに実施されているため、自然の中でのびのびと学びたい人には理想的なの留学先といえるでしょう。

オーストラリア・ニュージーランド|治安と気候のバランスが魅力

国名 費用目安 言語 治安 プログラムの特徴
オーストラリア 150,000~550,000円 イギリス英語ベース 良い ・多様な自然と触れ合うアクティビティ
・都市部ではキャンパスツアーも盛ん
ニュージーランド 140,000~500,000円 イギリス英語ベース 世界トップレベルの良さ ・自然を満喫できるアクティビティが充実
・ボランティアや環境学習も盛ん

オーストラリアとニュージーランドは、治安の良さに定評がある国です。日本との時差がほとんどないため、時差ぼけによる体調不良の心配が少なく、日中に連絡を取りやすい点は保護者にとっても安心材料といえるでしょう。

ただし夏休み留学の場合、留学先の季節は冬である点には注意が必要です。滞在先の都市は比較的温暖な地域が多いものの、朝晩の冷え込みも考慮し万全の準備をして臨みましょう。

オーストラリアでは、シドニーやブリスベンなどの都市圏が主な留学先として挙げられます。教育の質が世界的にも高水準といわれており、都市部ではキャンパスツアーが盛んに実施されています。またオーストラリア特有の自然に触れるアクティビティも充実しているため、都市も自然も両方楽しみたい人にはぴったりです。

ニュージーランドの滞在先としては、オークランド、クライストチャーチなどが有名です。

「世界の箱庭」と呼ばれるほど自然豊かな国で、アクティビティや環境学習のプログラムなども数多く設けられています。

オーストラリアやニュージーランドでは、イギリス英語に近い発音や独特のアクセントが特徴的です。そのため、アメリカ英語に慣れている日本人にとっては、聞き取りにくく感じる場面があるかもしれません。

フィリピン・マレーシア|英語集中&コスパ重視派におすすめ

国名 費用目安 言語 治安 プログラムの特徴
フィリピン 100,000~300,000円 アメリカ英語に近い エリアによっては注意が必要 ・マンツーマンがメインの語学レッスン
・休みの日はリゾートアクティビティなども
マレーシア 100,000~300,000円 イギリス英語に近い 東南アジアの中では比較的良い ・高水準の学習環境
・アジアやアフリカからの留学生との交流もできる

フィリピンやマレーシアは、欧米に比べて物価が安いこともあり、手ごろな費用で留学できるのが魅力です。

フィリピンの滞在先として多いのは、セブ島やマニラ、バギオです。

中でもセブ島では、マンツーマンがメインの語学スクールが多く開校されています。自分のレベルに応じたレッスンが受けられるため、効率よく語学力が身につくでしょう。一方、首都マニラやバギオではハイレベルな英語教育を受けられるのが特徴です。

ただしフィリピンには治安が悪いエリアもあるため、外出の際には行先について添乗員や現地スタッフなどに事前に相談するようにしましょう。

マレーシアの主な滞在先としては、クアラルンプールやペナン、ジョホールバルなどが挙げられます。マレーシアにはアメリカやイギリスの名門校の分校が多く設立されており、費用を抑えながら高水準の学習環境で学べるのがメリットといえるでしょう。

また東南アジアやアフリカからの留学生も多く、多彩な文化に触れる機会が多いのもマレーシア留学の特徴です。

【比較表あり】目的・英語力・予算で選ぶ留学先一覧

ここまでの内容を踏まえ、紹介した6か国の特徴を比較表にまとめました。

国名 目的 英語力 予算
アメリカ ・最先端の学問や文化体験
・将来的な進学や長期留学のお試し利用
英検®3級~ 200,000~600,000円
カナダ ・安全な環境での海外体験
・自然を満喫するアクティビティ
英検®3級~ 150,000~500,000円
オーストラリア ・独特の自然に触れられるアクティビティ
・高水準の教育と自然体験の両立
英検®3級~ 150,000~550,000円
ニュージーランド ・安全な環境での海外体験
・自然を満喫するアクティビティ
英検®3級~ 140,000~500,000円
フィリピン ・集中的な英語学習
・費用を抑えた短期留学
初心者~ 100,000~300,000円
マレーシア ・多様な留学生との交流
・費用を抑えながら高水準の教育を受ける
英検®3級~ 100,000~300,000円

夏休み短期留学の費用や目的は、留学先によって異なります。留学先を決める際には、各国の特徴を比較し、自分の予算や目的に合った国を選ぶことが大切です。

なお、「英語力」の項目に記載した英検®級やレベルとは一般的なプログラムを利用する際の目安です。いずれの国でも、初学者向けから専門用語を必要とする中・上級者向けのプログラムまで用意されているので、気になる国がある場合はエージェントなどに相談してみましょう。

費用の目安と「安く行く方法」|期間別シミュレーション付き

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夏休み短期留学の費用相場は、2週間で約150,000~350,000円、4週間では300,000~600,000円と、留学先によってかなり差があります。

ここでは前項で紹介した6か国について、滞在期間別費用の目安の詳細や、利用可能な奨学金などを紹介します。

1〜4週間の費用相場はいくら?国別の参考価格一覧(表あり)

以下の表は、各国の留学費用を期間別にまとめたものです。

国名 1週間 2週間 3週間 4週間
アメリカ 200,000~
300,000円
250,000~
350,000円
350,000~
420,000円
450,000~
600,000円
カナダ 150,000~
200,000円
200,000~
350,000円
300,000~
400,000円
300,000~
500,000円
オーストラリア 150,000~
250,000円
200,000~
350,000円
300,000~
450,000円
400,000~
550,000円
ニュージーランド 140,000~
200,000円
200,000~
350,000円
250,000~
400,000円
350,000~
500,000円
フィリピン 100,000~
150,000円
150,000~
200,000円
200,000~
250,000円
250,000~
300,000円
マレーシア 100,000~
170,000円
150,000~
200,000円
200,000~
250,000円
200,000~
300,000円

出発時期や選ぶプログラム、航空会社などによっては、目安以上に高額になる可能性もあるので注意しましょう。

内訳は?授業料・滞在費・航空券・保険・おこづかい

短期留学には「トータルでどのくらいかかるか」が気になる方が多いですが、費用は授業料・滞在費・航空券などを中心に構成されます。加えて、申請費やおこづかいも必要になる点に注意しましょう。

以下の表で費用の詳細を確認しましょう。

項目 備考
プログラム費 プログラムや期間により異なる
滞在費 主に学生寮の利用やホームステイに必要な費用。
航空券代 留学先によって費用は大きく異なる
※お盆前後のピーク時は高騰する恐れあり
パスポート申請料 18歳未満は5年間有効旅券(11,000円)
※取得済みの場合は必要なし
電子渡航認証申請料・ビザ費用 留学先や留学期間によって必要な申請や費用は異なる
海外旅行保険料 現地でのけがや病気を想定し、加入しておくべき
※補償内容まで確認する
おこづかい お土産代、ランチ代、個人的な観光代、雑費など
※留学先の物価に注意する

参加するプログラムによっては、プログラム費の中に一部滞在費や保険料などがセットになっている場合もあります。

一方、ほとんどの項目を自分で手配しないといけない場合もあるため、見積もりを取るときには内訳の詳細も確認するよう心がけましょう。

奨学金・助成制度の活用法(トビタテ・地方自治体など)

国や自治体、企業が実施している奨学金や助成制度の中には、以下に挙げる例のように短期留学でも利用できるものがあります。

トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム

「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム」は文部科学省が官民協働で推進する返済不要の奨学金制度です。意欲ある若者の海外留学挑戦を支援することを目的としており、学業や語学力の要件はありません(応募要件は決められている)。補助金額は留学先や期間によって異なります。

募集は前年の秋〜冬ごろに開始され、年明けには締め切られるケースもあるのため、注意が必要です。詳細は文部科学省「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム」公式ホームページをチェックしてみましょう。

地方自治体や公益法人の奨学金・助成制度

居住地域によっては自治体の奨学金制度や助成制度が利用可能です。

例えば兵庫県や横浜市、京都市では短期留学にかかる一部費用の助成を行っています。

ただし多くの実施団体では応募要件が定められていたり、面接の受験や高校からの推薦状などが必要な場合もあります。自分が制度を利用できるかどうかについても、併せて確認しておきましょう。

「費用を抑えたい人」におすすめの国・時期・方法は?

「費用を抑えたい人」は、以下のポイントに注意して留学の計画を立てましょう。

  • 物価の安い国を留学先として選ぶ
  • 早割り・キャンペーンを利用する
  • 航空券は早めに手配する
  • 出入国はピーク時期を避ける
  • 現地で滞在費を節約する

費用を抑えて短期留学に挑戦したいときは、フィリピンやマレーシアなど比較的物価の低い国を選ぶのがおすすめです。エージェントや旅行会社によっては早割りや各種キャンペーンを実施している場合もあるため、併せて確認するとよいでしょう。

留学が決まったら、できるだけ早めに航空券の手配を進めましょう。夏休み直前に手配しようとすると「料金の高い便しか残っていなかった」という事態になりかねないので注意が必要です。

出入国の時期は、航空券代が高騰するお盆を避けましょう。夏休み開始直後の7月上旬か終わりごろの8月下旬であれば、比較的安く航空券を手配できます。可能であれば、格安航空会社や乗り継ぎ便の利用を検討するのも一手です。

また現地での滞在費を節約するのも、費用を抑える方法の一つです。「食事つきの滞在先を選択する」「できるだけ自炊する」など工夫して過ごしましょう。

ただし、あまりに費用だけにとらわれ過ぎるのはおすすめできません。複数のエージェントから見積もりを取りながら、自分の留学の目的と予算に合ったプランを探すことが大切です。

滞在スタイルはどう選ぶ?ホームステイと学生寮の違い

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夏休み短期留学の主な滞在スタイルには、ホームステイと学生寮の2つがあります。

滞在先選びは、留学生活の満足度を左右する重要なポイントです。ホームステイも学生寮も「寝るだけ」ではなく、日々の生活の中心となる場所だからこそ、自分に合った選択が大切になります。留学中の生活をより充実させるためにも、両者の違いを把握して、自分に合った滞在スタイルを見極めましょう。

ホームステイ|家族との交流が深くなるリアルな生活体験

ホームステイとは、現地の一般家庭で家族の一員として過ごす滞在方法です。学校で学ぶプログラムを利用する場合は、ホームステイ先から通学します。

ホームステイの魅力は、現地のリアルな生活を体験できることです。家族と食卓を囲んで食事をとるほか、休日にはみんなでBBQを楽しんだり、スーパーに買い物に行ったりすることもあります。

また日常生活のサポートをしてもらえることが多いのも魅力の一つです。平日の昼以外は食事を用意してもらえるほか、シーツや枕カバーなどの交換・洗濯や掃除をお願いできる場合もあります。急な病気やトラブルの際にも、すぐ近くに頼れる大人がいることは心強いでしょう。

ただし留学生の受け入れスタイルは家庭によってさまざまです。本当の家族のように扱ってくれる家庭もあれば、あくまでビジネスとして部屋を貸しているというスタンスの家庭もあります。

お手伝い当番が決まっていたりシャワー時間やインターネット利用が制限されたりと、家庭ごとの「ハウスルール」がある場合もありますが、「そういうもの」と割り切ってホームステイ先の家族と仲良くやっていくことが大切です。

学生寮|自由度と同世代との交流が魅力。どんな人に向く?

学生寮は、学校内にある寮の空き部屋や留学生専用の部屋に滞在するスタイルです。個室もありますが相部屋が一般的で、シャワーやキッチンなどは共用の場合がほとんどです。

学生寮では、世界各国から来た留学生と交流できます。消灯時間など一定のルールはありますが、時間の自由度が比較的高いのも学生寮ならではの魅力といえるでしょう。

しかしルームメイトと性格や生活リズムが合わないと、ストレスを感じる場面も多いでしょう。また日本人ばかりで固まりすぎると、留学する意味が薄れてしまいます。

寮によっては食事を自分で手配しなければならない場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

初めてでも安心できる滞在先の選び方ガイド

初めての留学で滞在先選びに迷ったときは、以下のポイントに注目して比較してみましょう。

ポイント ホームステイ 学生寮
食事 家庭料理がメイン カフェテリア利用か自炊が多い
その他の家事 洗濯や掃除をしてもらえることも 基本的には全て自分で行う
(洗濯は有料の場合もある)
通学時間 ホームステイ先による ほとんどかからない
プライバシー 基本的には1人1室 2~8人程度の相部屋がメイン
居住ルール 各家庭のハウスルールに従う
(帰宅時間やシャワー時間などに制限があることも)
門限や消灯時間が決められている場合が多い
休日での過ごし方 ホームステイ先の家族とレジャーや買い物に行くことも 自分の好きなように過ごす

現地の生活や文化を深く理解したいと考えている人には、ホームステイがおすすめです。各家庭のハウスルールに柔軟に対応できれば、充実した留学生活が送れるでしょう。

なおホームステイ先が学校から離れていると、通学時間が長くなったり交通費が高額になったりするケースもあるため、事前に確認しておくことも重要です。

学生寮は、世界中からやってくる留学仲間と交流したい人におすすめです。

身の回りの家事や休日の計画は基本的に自分で行います。そのため、満足のいく留学生活を送るためにはある程度の自己管理能力が必要です。

1人参加は珍しくない?参加形式とサポート体制の実情

夏休みの短期留学では、高校生の1人参加は珍しいことではありません。また、信頼できるエージェントや旅行会社を選べば、空港送迎や緊急対応などのサポートが整っており、1人での渡航でも安心です。

短期留学の参加形式は、大きく「グループツアー」と「個人参加」に分けられます。

「グループツアー」は、エージェントや旅行会社が主催するツアーに参加し、団体で留学する形式です。一方「個人参加」は、留学の手配のみをエージェントに依頼し、留学期間・行き先・滞在方法などを自分で決めて参加するスタイルです。

1人参加が不安な場合は、グループツアーの利用をおすすめします。グループツアーでは同じような目的を持った日本人の高校生が常に団体で行動するため、留学先で友達ができやすく孤独を感じにくいでしょう。

 プログラム選び|語学・大学体験・ボランティア型など

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夏休み短期留学では、語学研修や大学体験、ボランティア活動などさまざまなプログラムが用意されています。

それぞれの特徴を知り、自分の目的に合ったプログラムを選びましょう。

語学研修型|英語を話すことに自信をつけたい人へ

「英語を話すことに挑戦したい」「自信を持って話せるようになりたい」という人には、語学研修型のプログラムがおすすめです。多くのプログラムでは「プレイスメントテスト(クラス分けテスト)」を実施するため、自分の実力に合ったクラスで無理なく学習をスタートできます。

またプログラムの構成は、午前中に語学レッスンをした後、午後は観光やスポーツなどのアクティビティに挑戦するパターンが一般的です。同じプログラムを利用している世界中の留学仲間と交流する機会が多いのも、魅力の一つといえるでしょう。

進学体験・大学見学型|将来のイメージを具体化したい人へ

「海外の大学への進学を考えている」「自分の興味がある分野で専門的な学習がしたい」など、将来のイメージを具体化したい人には、進学体験・大学見学型のプログラムが向いています。

進学体験・大学見学型のプログラムは、現地の有名大学(もしくは有名私立高校)で実施されます。授業では語学だけにとどまらず、STEM(科学・技術・工学・数学)やビジネス、アートなどのより専門的な分野の学習ができるのが特徴です。

実際に進学した後の雰囲気を体感できるだけでなく、世界各国から集まる優秀な学生と肩を並べて学ぶため、非常に大きな刺激を受けられるでしょう。

国際交流・ボランティア型|多様性や社会貢献を学びたい人へ

「国際社会の多様性を学びたい」「地域社会に貢献できる活動に参加したい」という人におすすめなのが、国際交流・ボランティア型のプログラムです。

活動内容の一例としては、環境保護(植林、ビーチクリーン)や子どもへの教育支援(孤児院での活動、日本語教室のアシスタント)、動物愛護などが挙げられます。

観光旅行では見ることができない、現地のリアルな文化や社会問題などに触れられるのは、国際交流・ボランティア型プログラムならではの魅力です。また語学力に加え、主体性やコミュニケーション能力、問題解決能力などが身につくのも参加のメリットといえるでしょう。

【初心者OK】英語力不問のプランって本当に大丈夫?

短期留学のプランの中には、以下のような事前の英語力が問われないプログラムもあります。

  • 引率者付きのグループツアー
  • 初心者向けの語学研修プログラム
  • スポーツ、アートなどの文化体験プログラム

特に引率者付きのグループツアーでは、常に通訳可能なスタッフが付き添っているため「初めての留学で英語に不安がある」という人でも安心です。

初心者向けの語学研修プログラムに参加すれば、周りの生徒も初心者ばかりなので「完璧な英語を使わなければ」というプレッシャーを感じる必要がありません。

またスポーツ、アートなど、語学以外の文化体験ができるプログラムでは、同じ分野に興味がある生徒同士が参加するため、簡単なジェスチャーや単語でもコミュニケーションをとりやすいのが魅力です。

プログラム選びで迷った場合は、エージェントや旅行会社に相談し、子どものレベルに合ったプランを提案してもらうのがおすすめです。

留学前にやるべき準備とスケジュール

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夏休みの短期留学に参加するには、さまざまな準備や手続きが必要です。ここでは留学前に済ませておくべきことや、出発までのスケジュールについて紹介します。

申し込みはいつから?出発までのスケジュール目安

夏休み短期留学に向けたスケジュール目安は、以下の表の通りです。

1年~6ヵ月前
(前年夏~2月ごろ)
情報収集、留学先の決定
・資料請求
・セミナーや留学フェアへの参加
・エージェントへの相談 など
5~1ヵ月前
(3月~6月ごろ)
申し込み、各種手続き
・必要書類の準備
・航空券の確保
・パスポートの手配 など
1ヵ月~1週間前
(7月ごろ)
持ち物の準備、オリエンテーション参加
・持ち込み禁止品の確認
・オリエンテーション、交流会への参加 など
1週間前~
出発前日
最終確認
・時間、フライトルート など

出発の半年前には、留学先や日程の計画を立て始めるのが理想です。夏休み留学は準備期間が意外と長いため、余裕をもったスケジュール管理が必要です。親子で話し合い、目的や希望、不安ごとなどを明確にした上で留学計画を立てることが大切です。

「初めての留学で何から考えればいいかわからない」という人は、エージェントや旅行会社が主催するセミナーや無料カウンセリングなどを利用するのもおすすめです。

出発前には「出発前オリエンテーション」や「事前交流会」などが開かれる場合もあるので、ぜひ積極的に参加してみましょう。

必要な書類と手続き(パスポート・保護者同意書など)

夏休みの短期留学に必要な書類と手続きとしては、以下のようなものが挙げられます。

項目 手続きのタイミング 備考
パスポート 持っていない場合はすぐ
※期限は要確認
・プログラムの申し込み、航空券の手配など様々な場面で必要
・申請から取得までは1~2週間
航空券 6ヵ月前~ ・できるだけ早めの手配がおすすめ
・発券は1ヵ月前ごろ~
ビザ 4ヵ月前~
※航空券の手配が終わったら
・必要な場合のみ
・発行まで1ヵ月程度かかる場合もあるため注意
電子渡航認証 4ヵ月前~
※航空券の手配が終わったら
・必要な場合のみ
・システムエラー等のトラブルが起きる場合もあるため早めの手続きがおすすめ
海外保険契約書 2・3ヵ月前~
※日程、プログラムが確定したら
・エージェントや旅行会社経由で申し込むことが多い
入学許可証 1・2ヵ月前~
※学費支払い後
・学校やエージェントから送られてくる
・手元に届いたら内容に間違いがないか要確認
未成年渡航同意書 1・2ヵ月前~ ・保護者の署名が必要
・書式はエージェント等に相談するとよい
・手続きに時間がかかる場合もあるため注意

必要書類の手配にはそれぞれタイミングがありますが、トラブルを避けるためにもなるべく早めの動き出しが肝心です。

なお、必要な書類の種類は留学先の国やプログラムによって異なる場合があります。詳細については、エージェントや旅行会社に確認すると安心でしょう。

英語力が不安な人のための“出発前の準備”とは?

英語力に不安がある人は、出発当日までに少しでも英語の勉強をしておきましょう。中学校で学ぶようなフレーズでも、現地でのコミュニケーションでは役立ちます。

エージェントによっては事前の無料英会話レッスンなどを実施していることがあるので、積極的に参加するのもおすすめです。

持ち物リストと事前に調べておきたいこと

短期留学の持ち物リストと事前に調べておきたいことをまとめました。ぜひ事前準備の参考にしてください。

手持ちバックに入れて持っていくもの(貴重品など)

項目 備考
パスポート 出入国の際、すぐに取り出せるようにしておく
ビザ/電子渡航認証 入国審査で使用する
※国によっては不要な場合もある
航空券 eチケットの場合でも念のためプリントアウトしておくと安心
海外旅行保険の証書 原本は持参。コピーを保護者に預けておくとよい
入学許可証 入国審査で提示を求められることがある
未成年渡航同意書 入国審査で提示を求められることがある
スマートフォン 現地でも利用できるようSIMロックを解除しておくとよい
※SIMロック解除の詳細は、各キャリアへ問い合わせ
クレジットカード/デビットカード/プリペイドカードなど クレジットカードは家族カードであれば未成年の留学でも利用可
※申し込み条件はカード会社による
少額の現金 10,000~30,000円程度
※盗難に注意して、あまりに高額の現金は持ち歩かない
筆記用具 入国審査カードの記入時などに使用
現地での緊急連絡先、滞在先情報 入国審査で質問されることがある
PC/タブレット 必要な場合は持参。スーツケースに入れないように注意
常備薬 頭痛薬、風邪薬、絆創膏、消毒液など
※常備薬がある場合は英文の処方箋を用意しておくと安心

特に貴重品はスーツケースに入れず、手持ちのバックに入れて必ず機内に持ち込むようにしましょう。また入国審査で使用する書類は、まとめてすぐ取り出せるようにしておくと安心です。

スーツケースに入れて持っていくもの(日用品、その他)

項目 備考
衣類 1週間分程度の洋服やインナー類
※現地の気候によっては羽織ものなども用意する
コンセント変換プラグ 必要な場合のみ
※コンセントの形状は国によって異なる場合もあるので注意
衛生用品 歯ブラシ、ポケットティッシュ、綿棒、爪切り、生理用品など
スキンケア用品/化粧品 留学先の季節が夏の場合は、日焼け止めを忘れないように
タオル/ はんかち ホームステイの場合はタオルが借りられることもある
メガネ/コンタクトレンズ 日数分。英語の処方箋があれば現地調達も可能
各種書類のコピー パスポート、ビザ、電子渡航認証、海外旅行保険の証書、入学許可証、未成年渡航同意書
証明写真 5~6枚程度
※学生証作成時やパスポート紛失時などに必要な場合もある
ホームステイ先へのお土産 ホームステイを選択している場合は、持参すると喜ばれることが多い
※宗教上食べられないものなどには注意

留学中の滞在先では、毎日洗濯ができるわけではありません。数日分の衣類を持参し、一度にまとめて洗濯するようにしましょう。

衛生用品やスキンケア用品は、人によっては現地の製品が合わないこともあります。不安な場合は普段から使い慣れたものを用意しておくのがおすすめです。

あると便利なもの

項目 備考
洗濯ばさみ、洗濯ひも 部屋に洗濯物を干すのに便利
洗濯ネット 現地の洗濯機は水流が強すぎることもある
スリッパ 機内や部屋などリラックスしたとき用
ビーチサンダル ちょっとした街歩きやマリンアクティビティ時に便利
サングラス 日差しの強い国では必須
ジッパー付きのビニール袋 荷物の小分けや食料品の保管などさまざまな場面で活躍
小さめのサブバッグ、エコバック 身軽に出歩きたいとき、お土産の持ち帰りなどに便利
晴雨兼用の折り畳み傘 日差しが強いときや急なスコール時などに活躍
日本食 インスタント食品や缶詰、お菓子など
※現地調達は割高になることも多い

ここで紹介しているのは、持っていくとより留学生活を快適に過ごせるアイテムです。

ただし行先や期間によっては不要だったり、荷物が大きくなりすぎたりする恐れもあるので、必要なものを見極めるようにしましょう。

現地到着前に調べておきたいこと

項目 備考
治安情報 危険な地区やよくある犯罪の手口など
緊急連絡先 現地の緊急対応窓口、警察、救急、消防、大使館/総領事館 など
医療情報 病院のかかり方、海外旅行保険の「キャッシュレス診療」が可能な病院の有無 など
気候の特徴 平均気温、乾季/雨季、朝晩の寒暖差 など
出入国時のルール 荷物の重量制限、持ち込み・持ち出し禁止物※国によって異なる など
物価 ランチ1回分の目安 など
チップの有無 チップの要不要・マナーも国によって異なる
コンセントの形状 必要に応じてコンセント変換プラグを用意
通信手段 滞在先のWi-Fi環境、simカードの購入場所 など
タブーとされる行動 日本では日常的な行動がタブーとされている場合もあるので注意
食事のマナー ナイフとフォークの使い方、音を立てない など
バスや電車の乗り方 バス停や駅の場所、切符の買い方、乗車システム など
学校や滞在先の周辺情報 スーパー、コンビニエンスストア、図書館、公園 など

留学先の文化やルール、気候などは日本と異なる場合も多いため、何も知らずに行くと思わぬトラブルに巻き込まれる恐れもあります。

留学生活を充実させるためにも、上記で紹介した項目は事前に把握しておきましょう。

よくある不安と疑問に答えるQ&A

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最後に、高校生の夏休み留学についてよくある不安や疑問に答えます。

短期留学が向いているかどうか、確認できるチェック表も紹介しているので、参加を迷っている人はぜひ活用してみてください。

高校生が短期留学に行くのは何年生が多い?

夏休みの短期留学に参加する高校生は、高校1年生~2年生が中心です。特に高校2年生の夏は「進路を考え始める時期」と重なることもあり、将来の選択肢を広げるために参加するケースが多く見られます。

夏休みの短期留学に参加する高校生は、高校1年生〜2年生が中心です。
特に高校2年生の夏は「進路を考え始める時期」と重なるため、将来の選択肢を広げる目的で参加するケースが多く見られます。

高校1年生では、「中学の頃から英語や異文化に興味があった」などの理由から、早い段階で留学に挑戦する生徒も増えています

なお、短期留学は学年を問わず誰でも参加可能です。希望すれば高校3年生でも参加できますが、受験準備との兼ね合いから参加者は比較的少ない傾向にあります。ただし、AO入試や推薦入試を目指す生徒にとっては、自己PRや志望理由書の材料として有効活用できることもあります。

英語が苦手でも参加できる?授業や会話についていける?

選択するプログラムや滞在先によっては、英語が苦手な人でも参加可能です。

例えば初心者向けの語学研修プログラムに参加すると、自分のレベルに合った授業が受けられます。また周りは同じくらいのレベルの人ばかりなので「自分だけが英語を話せない」と劣等感を感じることもないでしょう。

また多くの場合、現地のスタッフやホームステイ先の家族は留学生がいきなり流ちょうな英語を話せるとは思っていません。そのため、完璧な英語を話すことよりも、ジェスチャーや簡単なフレーズを使って「伝えたい」という姿勢を見せることが大切です。

ただし、プログラムによっては高度な英語技能が求められるものもあります。自分が付いていける難易度かどうか不安な場合は、事前にエージェントなどに相談してみるとよいでしょう。

1人参加でも大丈夫?他の参加者や現地の人との交流はどうなる?

実は夏休み短期留学に挑戦する高校生の多くは、1人で参加し現地の人や他の参加者と交流しています。

1人での参加に不安がある場合は、グループツアーのプログラムを選んだり滞在先に学生寮を選ぶのがおすすめです。

グループツアーの活動は常に集団で行われるため、友達ができやすいのが特徴です。また学生寮では複数の留学生が1つの部屋を共用するケースが多いので、自然と会話の機会が増えるでしょう。

いずれにしても留学先で友達を作るには、誰かが話しかけてくれるの待つのではなく、自分から積極的に行動することが大切です。

安全性や治安、サポートは本当に安心?

留学先として選ばれるのは、その国の中でも比較的治安がよいとされる地域がほとんどです。

ただし国によっては「安全な大通りから1本中に入ると雰囲気ががらりと変わる」というケースもあります。滞在先が決まったら、事前に危険なエリアや夜間の行動ルール、滞在先の門限の有無などについて確認しておきましょう。

また空港への送迎や24時間の緊急電話対応など、現地サポートが手厚いエージェントや旅行会社を選ぶのもおすすめです。

現地でのトラブルや体調不良の対応は?

現地でのトラブルや体調不良が起きたときには、多くの場合は添乗員や現地スタッフが対応してくれますが、トラブルに備えて、留学前にしっかりと準備しておくことも重要です。

特に病気やケガで病院を受診する際、海外旅行保険に加入していないと高額な医療費を請求される恐れがあります。留学手続き時には、必ず海外旅行保険に加入しておきましょう。滞在先の近くにキャッシュレス診療に対応した病院を探しておくのもおすすめです。

また持病などで日常的に薬を服用している人は、主治医に頼んであらかじめ英語の処方箋を用意しておくと安心です。

留学中で一番つらい時期はいつ?乗り越えるコツは?

多くの参加者が「留学して数日~1週間程度」のタイミングで、ホームシックや孤独感を感じやすいと言われています。生活リズムや言語環境の変化、家族や友達と離れた不安が一気に押し寄せてくることがあるからです。

そんなときは、完璧にやろうとせず、まずは「できることから少しずつ」を意識するのが大切です。誰かに悩みを話したり、毎日小さな「できた」を記録してみたり、自分なりのペースを持つことで心が安定していきます。

また、仲間と交流したり、アクティビティに参加して楽しい時間を過ごすことで、自然と不安が和らいでいくことも多いです。現地スタッフやホストファミリー、引率者にも気軽に相談してみましょう。

留学のリスクって?後悔しないための注意点は?

短期留学は貴重な経験ですが、リスクもゼロではありません。例えば、以下のような点に注意が必要です。

  • 思ったより英語が通じず、自信を失ってしまう
  • 生活環境や食事が合わず、ストレスがたまる
  • 気候や治安への事前リサーチが不足していた

こうした「こんなはずじゃなかった…」を防ぐためには、事前にしっかりと準備・情報収集を行い、自分に合ったプランを選ぶことが大切です。

また、短期とはいえ、異文化の中での生活には「柔軟な心構え」が必要です。小さなトラブルにも前向きに対応することで、より深い学びや成長につながります。

1年間の高校留学と夏休みの短期留学の違いは?

「1年間の高校留学」と「夏休みの短期留学」は、目的や得られる経験の深さに大きな違いがあります。

項目 短期留学 長期留学(1年間)
期間 約1〜4週間 約10〜12ヵ月
学校 語学学校やサマースクール 現地高校に正規編入
英語力 英語に慣れる/実践力をつける 英語で授業を受けるレベルが求められる
ハードル 比較的低く、初心者OKのプランも多い 入学基準、準備期間、手続きが複雑
費用 約10万〜60万円程度 150万円〜300万円以上かかることも
学校の扱い 高校を休学せずに参加できる 休学または単位認定の調整が必要

短期留学は「お試し」として気軽に参加できる点が魅力で、初めての海外経験として人気です。一方、長期留学は語学力・学力・適応力などが本格的に問われます。

まずは短期留学で自分に合っているかを体験してから、長期留学を検討するというステップもおすすめです。

【保護者向け】うちの子に短期留学は合っている?5つの確認ポイント

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短期留学が合っているか迷うときは、以下の5つの項目に当てはまるかどうかをチェックしましょう。

チェック項目 保護者向けの解説
短期留学の目的が明確 「友達が行っていたから」「親に進められたから」など漠然とした目的だけだと、困難に直面した時「やっぱり来なければよかった」と後悔しやすい
想定外の出来事を楽しめる 予定通りに物事が進まないことを「トラブル」と捉えてしまう人は、海外での生活で予想以上のストレスを感じる恐れがある
失敗を恐れず挑戦できる 「完璧な英語でないと話すのが恥ずかしい」と一歩踏み出せない人は、思ったほどの成長が望めないことも
困ったときに素直に「助けて」が言える 小さな問題を放置することで大きな問題に発展してしまうことも
1人の時間も楽しめる 留学中には必ずやってくる1人の時間を楽しめるか楽しめないかで満足度が大きく変わる

これらのポイントに当てはまる人は、短期留学で充実した経験を積みやすいといえます。

ただし当てはまらない項目があるからといって、短期留学に全く向かないというわけではありません。例えば想定外の出来事にストレスを感じる人が留学に挑戦することで、柔軟性を身につけられるケースもあります。

自分の弱点を知った上で、留学を通じて克服するために努力を重ねれば、語学面だけでなく人間性も大きく成長できるでしょう。

 まとめ|“今しかできない経験”を未来につなげるために

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今回の記事では、高校生の夏休み短期留学について紹介しました。

不安を超えて「行ってよかった」と思える夏にするには

特に初めての留学となると、語学力や治安など不安を感じることも多いでしょう。

不安のハードルを越え充実した留学生活を経験するためには、事前のリサーチと準備が不可欠です。夏休みが近づいてきてから慌てないよう、少なくとも半年前からじっくりと準備に取り掛かりましょう。

まずは無料の資料請求や説明会から動いてみよう

「短期留学に挑戦したいけれど、何から始めていいかわからない」という人は、まず無料の資料請求や説明会を利用してみましょう。

資料や説明会では、信頼性の高い情報や最新情報が手に入ります。自分の知らない選択肢に出会えたり、留学について経験者のリアルな体験談が聞けたりするのも、ホームページの閲覧にはないメリットです。

また複数社の資料を請求したり説明会に参加したりすることで、エージェントや旅行会社を比較できます。初めて留学に挑戦する人も、自分に合うのはどこか、判断しやすいでしょう。

最後に|高校生の夏休みは“未来の分かれ道”になるかもしれない

高校生の夏休みは、単なる長期休暇というわけではありません。その後の学習意欲や進路決定などに大きく影響する「未来の分かれ道」となる可能性のある期間です。

特に海外への短期留学は日本とは異なる環境で視野を広げ、語学力だけでなく「人間力」を養う絶好の機会といえます。自ら主体的に動くことで、将来への可能性を広げていきましょう。

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塾選ジャーナル編集部
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塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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