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医学部受験は“情報の差”が命運を分ける!保護者が知っておきたい5つのポイント

更新日:
大学受験
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医学部受験に挑むにあたり、どんな情報をどこからいつまでに集めておくべきか──こうした疑問を抱える保護者の方は少なくありません。私立医学部をはじめ、各大学の入試制度や出題傾向は毎年変化しており、情報の差が命取りにつながることも。本記事では、国立・私立医学部の受験情報を軸に、保護者が今すぐ始められるサポートの具体策を5つの視点から整理し、わかりやすくご紹介します。

塾選ジャーナル編集部

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塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

株式会社名門会

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目次

医学部受験は“親の情報サポート”がカギ

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受験や入試制度、そして教育にまつわるニュースが、連日メディアで取り上げられています。多くの情報がさまざまな媒体から継続的に発信されており、それだけ興味関心をお持ちの方が多いことのあらわれかと思います。

そして、そこには

「必要な受験情報の整理ができている受験生は、どのくらいいるのでしょうか?」

という問いが、同時に存在しています。

塾や予備校で働く私たちからすると、情報整理が十分にできていない受験生が多いと感じます。特に現役受験生、医学部受験生も例外ではありません。

そこで、まずは保護者の方が最新情報を取捨選択・整理できるよう、受験生本人は受験勉強に専念できるよう、アンテナを張っていただきたいと思います。

たとえば、医学部受験情報は文部科学省・大学・予備校・大手教育情報サイトから毎年同じ時期に最新情報が発表(更新)されます。なかでも受験倍率に大きな影響を与える「学費改定」「新たな入試制度」「入試制度の変更点」などは、不定期で発表されることもあるので、定期的かつこまめに各大学の公式ページを確認してください。

“ 受験生本人は受験勉強に専念 ”できるよう、保護者の方が情報収集の役割を担いつつ、

「いつ?  どんな情報が?  どこで発表されるか?」

そして

「いつまでに?  何を? (情報取得後)どう動く・何をすべき?」

という心づもりを、あらかじめしておいていただきたいと思います。

理想的な保護者の方の動き(流れ)としては以下の4つです。

  1. [保護者] 最新情報を収集して、
  2. [保護者] 情報の取捨選択をして、
  3. [保護者] 受験生に共有して、
  4. [生徒+保護者] 受験戦略の決定や見直しを協議する

こうした理想的な動きを実現するためには、まず保護者の方自身が「医学部受験の基本情報」を正しく理解しておくことが大切です。

ここからは、医学部受験に挑む家庭が知っておきたい5つの基本を順番に解説します。

①医学部受験の制度と傾向を知る

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まずは医学部受験の制度と傾向の全体像を、大きな枠組みから捉えてみましょう。

国公立大学医学部と私立大学医学部で共通の傾向

国公立大学医学部と私立大学医学部で共通している傾向は、次の3つです。

① 一般入試枠の募集定員が減少している
 国公立大学医学部のみ、後期入試の廃止・推薦入試枠・地域枠などの募集定員が増えている。

② 面接や小論文などの筆記試験以外の重要度が増している
筆記試験の点数が合格点に達していても、面接試験の内容で不合格になる事例が見られる。筆記以外の試験も合否判定に大きな影響を与える。

③ 地方の国公立および私立を中心に入試科目や配点が変更されることがある
入試科目や配点の変更により、大幅な受験者数の増減が起きる可能性がある。新たに導入された共通テスト「情報Ⅰ」の配点や取り扱い、数学B「統計的な推測」の出題、「外部検定利用」の配点や取り扱いを注視する必要がある。

私立大学医学部で見られる傾向

そして、私立大学医学部に限定した傾向は次の2つです。

① 学費改定(学費の値下げ)
学費が下がった私立大学医学部は受験者数が増加する。私立大学医学部の場合は、学費の引下幅が大きいほど影響が大きい。そして、受験者数の減少は起きない 。反対に国公立大学医学部の場合は標準金額があらかじめ設定されているため、影響は大きく出ない。

② 入試日程が変わる
入試日程が変わると他校との併願が可能、または不可能になるため、大幅な受験者数の増減が起こる。

医学部受験は全国区で合格を競う受験なので、併願受験をするのが一般的です。併願受験をする場合は、次のポイントも確認する必要があります。

複数の私立大学医学部を併願する場合の重要ポイント

複数の私立大学医学部を併願する際は、以下の5つのポイントを押さえてください。

  1. 何校受験するか?
  2. どこの医学部を受験するか?
  3. どの入試方式で受験するか?
  4. 合格可能性が一番高い医学部はどこか?
  5. それは一般入試?それとも推薦入試?

1~3について、医学部受験では各大学の各医学部ごとに特徴的な入試問題が作られます。つまり、受験する医学部の数だけ対策が必要になるのです。

そこを踏まえて、「4. 合格可能性が一番高い医学部はどこか?」「5. それは一般入試?それとも推薦入試?」までをあらかじめ意識しておく必要があるのです。

そして、そのためにも次の項目を確認して、受験生と共有しましょう。

  • 入試科目
  • 入試配点(科目ごとの得点と二次試験比率など)
  • 受験倍率(募集人数) 
  • 共通テスト利用入試の仕組み
  • 入試問題(過去問)との相性

なお、私立大学医学部受験では一般入試で「不合格」、共通テスト利用方式の一般入試で「合格」といった事例もあります。

「共通テスト利用入試の仕組み」「入試問題(過去問)との相性」も、合格へ向けた戦略を決めるうえで確認しておくといいでしょう。

選抜方式の変更や配点の変更、学費の引き下げなどは、受験(併願受験)戦略に直結する最最重要ポイントです。

早めの情報収集が合否を左右するので、情報はこまめに確認するようにしましょう。

最後に、国公立大学医学部も含めた併願パターンも確認しておいてください。

  • 国公立と私立の併願
  • 複数の私立を併願
  • 国公立の前期と後期の併願

②合格から逆算してやるべきことを見える化する

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受験勉強の最終仕上げは過去問、つまり受験勉強における最良教材の演習です。そして合否を決めるのは、

「どれくらいの過去問を、どのレベルまで演習したか?」

で決まるといっても過言ではありません。

だからこそ、過去問演習の期間をできる限り長く、できるだけ多く身体で覚えるまで行うことが必要です。

そこから逆算すると「単元別学習の早期終了」と「苦手弱点科目(単元)の克服」が合格のセオリーになります。

具体的にどういうことかというと、

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という対立構造が医学部受験に限らずあると思いますが、医学部に合格したいなら前者になろうということです。

「単元別学習」や「苦手弱点の克服」をいつまでに終わらせるべきか?という問いについては、「科目ごとにばらつきがあってもいいので、得意科目やできる科目から過去問演習を早期に開始する」と心得ておきましょう。

「ほかの受験生よりも、少しでも早く」

がポイントです。以上のことについては、多くの保護者の方にご理解いただけると思います。そして、受験生たちも「それは、十分わかっているのですが…」といいつつ、思うように進まないのが受験勉強です。

こんなとき、保護者の方にできることは何でしょうか。

保護者だからこそできる、冷静かつ客観的なアドバイス

医学部の受験勉強が思ったように進まないときは、一度立ち止まって俯瞰し、

  • 勉強計画を見直す
  • 取捨選択する
  • 塾・予備校・家庭教師の力を借りる

など、冷静かつ的確に本質を捉えることができる「保護者だからこそ」のアドバイスや声がけを行ってあげてください。

具体的には、下記を参考にしていただくといいと思います。

参考 1

目的 勉強計画を見直す
タイミング 成績が思うように伸びない「焦り」や「不安」から、ただやみくもに勉強していると感じたとき
アドバイス
の内容
今優先すべき勉強は何か?それは自分の力だけでできるのか?場合によってはプロのアドバイスを受けることで打開できる可能性があるのでは?

受験勉強のプロによる手ほどきが、スムーズな課題解決につながるケースは多々あります。

参考 2

目的 勉強内容を他者の判断に任せず、受験生本人が取捨選択する
タイミング 季節講習会の案内を見て、その流れで新たな講座に挑むよりも、模擬試験などで明らかになった苦手・弱点の対策を効果的に進めたいとき
アドバイス
の内容
集団形式の予備校や進学塾だと、受験生個々の課題に対して適切な復習課題や復習方法、復習結果の確認がなされる訳じゃないから、個別塾で苦手・弱点のアウトプット練習するほうがずっと早いのでは?新しいインプットも個別対応のほうが早いかもよ?

予備校や大手進学塾の1コマの授業内容を、名門会では「30分足らずで終了」することもあります。プロ講師の完全1対1指導で、生徒一人ひとりに合わせた最も効率的で早い指導が可能だからです。

参考 3

目的 塾・予備校・家庭教師の力を借りる
タイミング 記述解答の部分で、自分では満点だと認識しているが、実際には思うように点数が取れていない
アドバイス
の内容
記述解答は早期から、答案採点者と同じ目線を持つベテラン指導者(医学部受験生の指導経験や、合格実績が豊富な学校・予備校・塾・家庭教師)の厳しい目線で採点してもらうと、減点されない答案作成力が身につくよ。

例年、受験後の点数開示で、自己採点と実際の得点との差が大きく、思うように点数が取れていなかったことに愕然とする受験生がたくさんいます。一般的に、受験生が思うよりも記述答案は厳しく採点されます。

③医学部受験に強い学習環境や指導者選びについて理解しておく

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模擬試験の結果は「合否判定」や「学力の現在地(偏差値)」を知る大切な指標であることに間違いはありません。ただし、模擬試験の問題は一般的な問題ですが、特に私立医学部では大学ごとに出題方式や傾向に大きな特徴があり、模擬試験の問題とは対照的であるといえます。

上記を理解しているベテラン指導者は、模擬試験の偏差値だけでなく、数字で表すことができない受験生のポテンシャルを見ています。

たとえば、

  • 基礎学力の充実度(読解力・計算力など)
  • 解答スピード
  • 難問対応力 

などです。

また、ベテラン指導者ほど受験生に対する発問「なぜ?どうして?」を重視します。

ベテラン指導者はプロセスの論理性と根拠を大切にする

医学部受験のベテラン指導者は、答案の結果は不正解であっても、そこに至るプロセスにおいて論理的か? 根拠をもとに解答しているか? を重視しています。

さらに、ベテラン指導者ほど添削指導を重視します。

正解が一つとは限らない英作文や論述問題、より多くの解法と別解もあり得る数学の問題などは、きめ細かい指導が解答精度の向上につながります。

こうした指導者がいる塾や学校では、各大学の医学部ごとに異なる入試問題の傾向を正確に把握し、出題者の意図や狙いまで理解した「合格答案」を用意しています。

こうした環境下で、できるだけ多く、そしてより長く添削指導を行うカリキュラムで指導を行っているのです。

「添削指導を行ってくれるベテラン指導者が、いつも受験生のそばにいる」

保護者の方には、そんな学習環境作りに協力していただきたいと思います。

④ 模試や説明会の情報を合格戦略の材料として活かす

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模擬試験の結果は「合否判定」や「学力の現在地(偏差値)」を知る重要な指標であるのと同時に、現時点での苦手弱点単元を知る絶好の材料です。合否判定や偏差値のみにとらわれず、苦手と弱点の克服のための判断材料にしてください。

また、オープンキャンパスや学校説明会は、入学後の自分像をイメージしたり、理想的な先輩を見つけたりする絶好のチャンスです。受験勉強のモチベーションアップの機会にもなりますので、ぜひ積極的に参加してください。

さらに、医学部ごとに実施されている個別説明会に参加したいが「何を担当の方に質問していいのかわからない…」と参加前に相談に来られることがあります。

大学の担当者に質問すべき内容は、以下のような内容ではないでしょうか。

オープンキャンパスや学校説明会での質問例

試験対策にもなるので、オープンキャンパスや学校説明会に行かれるときは、以下のような質問をしてみてください。

質問の例と狙い

質問例 質問のメリット
どんな受験生に入学してほしいと思っているか? 面接試験での質問内容などを想定できる
どんな学生が成功しているか? 医学部入学後を見据え「今からこんな準備をしている」と面接試験でアピールすることができる
ほかの学校と比較して、【入試問題】【学習カリキュラム】【学生の様子】など、特徴は何か? 受験勉強の方針を見直したり、面接での志望理由の一つになる材料が見つかる

⑤アドバイスは“伝え方”が大事。受験生の心に寄り添う声かけを

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保護者の方の中には、我が子の合格のため「志望校に合格した先輩受験生の真似をすること・させること」を受験生に強要したり、何度も伝えてしまい、受験生本人と衝突してしまうことが少なくありません。

たとえば、「あの子は受験勉強を毎日10時間していた」「〇〇さんは◎◎問題集を使っていた」というような内容です。

気持ちはわかりますが、受験生一人ひとりの状況が異なるため「とにかく真似をさせる」は、あまり得策とはいえません。情報提供で支援するなら、

「できるだけ似た環境にいた合格者の共通点」

を伝えるようにしましょう。たとえば、

  • 復習の方法や回数
  • 添削指導の受け方や内容
  • 過去問演習の分量

など、結果につながる具体的な勉強方法を伝えるようにしてあげてください。

そのなかで、我が子にあった添削指導のスタイルや復習方法を取り入れることが、合格可能性を上げる効率のいい勉強方法になると思います。

E判定が続いても、厳しい現実に挑む受験生を温かく応援する

また、医学部受験は最難関の受験である以上、模擬試験で「A判定」が連続したまま受験当日を迎えることは、まれです。

例年5月~11月まで複数回の模擬試験が実施されますが、最初から最後まで「D判定」または「E判定」が連続することも決して珍しくありません。

1度や2度でなく、模擬試験を受験する度に突きつけられる「D判定」や「E判定」を受験生たちはどのように受けとめているのでしょうか。

“今回こそ! あんなに準備と対策をして、自信をもって受験したのに…。”

“科目ごとに目標点を決めて取り組んだが、目標点には全く届かなかった…。”

“医学部受験は、自分には到底無理なのかも知れない…。”

模擬試験とはいえ、本試験の前哨戦。真剣に取り組んだ受験生ほど、大きな反動を受け「もう、勉強が手に付かなくなりました…」と涙ながらに語る受験生もいます。

保護者の方には、受験生は常に厳しい現実と対峙していることを知っておいていただきたいと思います。

医学部受験では“情報の差”を“行動の差”につなげられるかが重要

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今は医学部受験熱の向上もあり、必要な受験情報にすぐにアクセスできる環境が整っています。

ただし、正しく情報の取捨選択をして行動しないと、保護者だけでなく、受験生本人も情報に振り回される結果になりかねません。

最新の受験情報に基づいて、

  • 我が子が最も有利に受験できる医学部を選ぶ
  • 受験勉強の直接支援になる合格者に共通する情報を提供する
  • 信頼できるベテラン指導者選びやメンタルサポートを助ける

など、受験勉強に専念したい受験生の負担になることは、すべて保護者の方が支援してあげたいところです。

医学部受験生を支える“心のサポーター”として、保護者にできること

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厳しい挑戦と向き合う医学部受験生は 、

“毎日の受験勉強に、行き詰まりを感じる…。この先が見通せない…。”

“課題や問題点を明確にして受験勉強をしているが、思うように成績が伸びない…。”

“模擬試験で思うような結果が出ず、メンタルとモチベーションを保てない…。”

というような不安やストレスと常に戦っています。

最初から最後まで、順風満帆に受験勉強ができる受験生は非常にまれなのです。

いつも近くにいて、受験生のいちばんの理解者であり、そして最高のサポーターでもある保護者にできること。

それは我が子が合格するために必要な情報を提供することです。

適切なタイミングと方法で伝え、一緒に受験勉強を最後まで乗り切る。保護者の皆さんは、そんな存在でありたいと願われているのではないでしょうか。

「保護者が一番の理解者であり、最高のサポーターでもあり続けるために」

今回の記事がこの願いを再確認するという点で、受験生や保護者の皆様のお役に立てたら幸いです。

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vol.1 医学部受験ってどんな世界?まずは知っておきたいお金・準備・親の関わり方

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部
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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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