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中学受験|夫が受験に無関心でもう限界…ワンオペから抜け出す「巻き込み方」とは

更新日:
中学受験
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中学受験のサポートをワンオペで頑張りすぎて疲れてしまう保護者は非常に多いです。「塾の送り迎えから、勉強の計画や進捗確認まで全部一人で対応するのは大変すぎる」「夫が無関心で孤独を感じる」…そんなお悩みを持つ保護者に向けて、プロ家庭教師として、また中学受験に関するメンター役として多くのご家庭に寄り添ってきた安浪京子先生から、家族で受験に挑む環境づくりのアドバイスをいただきました。

塾選ジャーナル編集部

編集部

塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

安浪京子先生

監修者

安浪京子先生

神戸大学発達科学部にて教育について学ぶ。関西、関東の大手進学塾で中学受験生に算数を指導、プロ家庭教師としては25年以上。中学受験に関する講演、セミナーなど多数。中学受験の悩みを解消するコミュニティーサイト「中学受験カフェ」を運営。「きょうこ先生」として朝日小学生新聞、AERA with Kidsなどでさまざまな悩みに答えている。 受験算数動画の再生回数は400万回以上、音声配信サービスVoicy「きょうこ先生の『教育何でも相談室』」は教育カテゴリで常時上位ランクイン。著書に『中学受験最短合格ノート』(朝日新聞出版)、『中学受験大逆転の志望校選びと』過去問対策 令和最新版』(ダイヤモンド社)など多数。

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目次

夫が無関心で全部私…中学受験ワンオペから抜け出すには?

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【CASE 029】小学5年生・女子
性格:
明るくて友達が多いが、負けず嫌いで、自分の理想とのギャップに落ち込みやすい一面も。

【今回のお悩み】
ペンネーム:あんころもちさん(小学5年生 保護者)
夫は基本的に「中学受験のことは任せる」というスタンスで、受験のスケジュールも面談もすべて私任せです。責められることはないけれど、「私ばっかり頑張っている」という気持ちになり孤独を感じることがあります。

受験サポートに夫を自然に巻き込む!3つのステップ

まずは小さな「お願い」から。関わりのハードルを下げる

中学受験を巡って「全部一人で背負っていてしんどい」という声は、実際によく耳にします。今回のご相談の場合、夫が言う「任せる」という言葉からは、「反対はしないけれど、自分は関わりたくない」という姿勢に見えることもあります。
しかし、中学受験は家族で応援してあげてほしいですね。

子どもだって、ママだけに応援されるよりも、ママとパパから応援されたほうがうれしいはず。まずは、塾のある日にいつもより多く家事を手伝ってもらう、模試の日に娘さんが喜ぶようなスイーツを買ってきてもらうなど、ハードルの低い関わりから始めるのがポイントです。いきなり大切な部分に中途半端に関わられると、かえって混乱することもあります。まずは「少し手を貸す」くらいから始めてもらうのが安心です。

あるご家庭では、「夫はお笑い担当です」と決めて、ピリピリした雰囲気になったときに全然違う話をして場を和ませる役割をパパが担っていました。そういう関わり方も、アリだと思いますよ。

自分に余裕がない状態が続くと、ちょっとしたことでも家の空気が張り詰めてしまいます。今まで何も言わなかったパパが、ふと「そこまでして受験って必要なの?」と言いだすこともあります。そうなる前に、少しずつでもパパを巻き込んでいけるといいですね。

タスクを見える化して、「選んでもらう」

これまで何もしていなかった人に「これから受験のサポートに関わって」と言うと、多くの人が「勉強を見なきゃいけないのかな?」「塾の説明会に行かないといけないのかな?」など、責任のある負担を想像してしまいます。そうなると、「関わるのが怖い」「任せたままのほうがラク」と思ってしまうことも。

人には得意・不得意があるので、これと決め過ぎずに相談して役割を分担するとよいですね

いきなり「私はこれをやるから、あなたはこれをやって」と言うのではなく、必要なタスクを全部見せたうえで選んでもらうのもおすすめです。「これだけやるべきことがあるけれど、私だけだと大変すぎるから、あなたができそうなことをやってくれる?」というように、相手に得意なことを選んでもらうと、心理的なハードルも下がるでしょう。

情報共有を習慣にして「仲間」にする

夫婦間で考え方に相違があったり、受験に関する情報量に差があったりすると、ワンオペ以上に負担が大きくなるケースも少なくありません

最近よく聞くのが、子どもが勉強している隣でパパがずっとスマホゲームをやっているというお悩み。「受験勉強の一番の敵はスマホ」といっても過言ではないくらい、保護者にとっては神経を使うところだと思います。子どもには「スマホを見ないで勉強する」と言い聞かせているのに、同じ部屋で親がゲームをしていたら、子どもも納得がしづらいですよね。

もし、パートナーが受験や子どもの勉強に関心が薄いのであれば、例えば学校説明会に一緒に行くなど、少しずつ情報格差を埋めながら巻き込んでいきましょう

年頃の娘さんの場合は「パパ、うるさい」なんて言われて、しょんぼりしてしまうケースもありますが(笑)、最終的に理科や社会の知識問題をお子さんと一緒に取り組んでくれるようになったら素敵ですよね。

これまで何も関わっていなかった人が、いきなり志望校に関する的確な意見を言うのは難しいもの。だからこそ、日常的な情報共有を習慣にすることが大切です。早いうちから情報を共有し、すり合わせていくことで、ズレやトラブルを防げます。

中学受験はチーム戦。夫婦で協力し合うためにできること

情報共有・役割分担・共通認識の育て方

家庭教師として保護者の方とやり取りをする中で、夫婦で連携が取れているご家庭では、家庭教師とのメールのCCにパートナーのアドレスが入っていることがよくあります。みんなで受験に向き合っているご家庭の場合、勉強のスケジュールや面談に夫婦で同席されることも。これは、かなり理想的なケースです。

受験に何も関わりを持たないまま、例えば入試の1日目の午前と午後で「午前は私が連れて行くけど、午後は仕事があるからお願いね」と送迎を頼んだ際に、「午前の手応えどうだった? 受かりそう?」などと、子どもを不安にさせることを言ってしまう可能性だってゼロではありません。大事な場面で、家族間で温度差を生まないためにも、やはり早いうちから子どもの受験に関わってもらうことが大切です。

ワンオペを避けるのは自分のためだけでなく、お子さんのためにもなります。中学受験という大きな挑戦を家族みんなで応援してあげましょう。

成功へ導く賢者からの金言!

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脱・ワンオペ!
「関わり方のハードル」を下げると、巻き込みやすくなる!

※塾選調べ:
対象:中学受験をする予定の子どもをもつ保護者50名にアンケートを実施
期間:2025年5月21日~26日実施

Onayami Bnr

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部
編集部
塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

監修者プロフィール

安浪京子先生
株式会社アートオブエデュケーション代表取締役、中学受験カウンセラー、算数教育家。
安浪京子先生

神戸大学発達科学部にて教育について学ぶ。関西、関東の大手進学塾で中学受験生に算数を指導、プロ家庭教師としては25年以上。中学受験に関する講演、セミナーなど多数。中学受験の悩みを解消するコミュニティーサイト「中学受験カフェ」を運営。「きょうこ先生」として朝日小学生新聞、AERA with Kidsなどでさまざまな悩みに答えている。 受験算数動画の再生回数は400万回以上、音声配信サービスVoicy「きょうこ先生の『教育何でも相談室』」は教育カテゴリで常時上位ランクイン。著書に『中学受験最短合格ノート』(朝日新聞出版)、『中学受験大逆転の志望校選びと』過去問対策 令和最新版』(ダイヤモンド社)など多数。

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