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中学生の親の悩みランキング2025 反抗期より深刻?!スマホ依存や成績低下の現実

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中学生になると、小学生のころとは違った新たな悩みに直面する親は少なくありません。子どもの成長は喜ばしい一方で、「スマホとの付き合い方はどうすればいい?」「反抗期でどう接したらいいか分からない」といった、戸惑いや不安を感じる瞬間も増えるでしょう。

そこで塾選ジャーナルでは、中学生の子どもを持つ親100名を対象に、どのような悩みを抱えているのかをアンケート調査を実施。中学生の親が直面しているリアルな悩みをランキング形式で具体的な対処法と併せて紹介します。

塾選ジャーナル編集部

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目次

中学生の親の2大悩みは「スマホとの付き合い方」「勉強・成績」

中学生の親が抱える悩みとして、最も多かったのは「スマホとの付き合い方」で全体の62%が回答していました。

また、1位とほぼ割合が変わらなかったのが「勉強・成績」で全体の61%が回答。半数以上の親が子どものスマホ利用と勉強・成績について何らかの課題を感じていることがわかります。

次いで「進路」が34%、反抗期(22%)、思春期の子どもへの接し方(21%)といった中学生のならではのお悩みが続きました。

2025年最新調査_中学生の親の悩みランキング

※本アンケートは複数回答形式のため、合計が100%を超える場合があります。(n=100)

中学生の親の悩み1位「スマホとの付き合い方」。その悩みの要因と対処法は?

中学生の親が抱える悩みの中で最も多かった「スマホとの付き合い方」について、より詳しく見ていきましょう。具体的にどのような点に困っているのか、またそれに対してどのような対策を取っているのかを、アンケートに寄せられた声と共に紹介します。

要因①「スマホ依存」からの生活の乱れや成績への影響

スマホに関する悩みの要因として、特に目立ったのが「スマホ依存」です。多くの親が、子どもが暇さえあればスマホを触っている状況に頭を悩ませています。

夜遅くまでスマホを使うことで生活リズムが乱れたり、勉強がおろそかになったりといった、具体的な影響を心配する声が寄せられました。

「スマホを手放さず、夜遅くまで使ってしまうことが多く、生活リズムの乱れや学習への影響が心配です。使用時間を注意しても反発されることがあり、保護者としてどう関わるべきか悩んでいます。」(中2 男子 保護者)
「夜遅くまで自室でスマホを触っており、明らかに睡眠時間が足りていません。注意しても聞かず、そのせいで学校の成績も下がってきているのが心配です。」(中2 男子 保護者)
「スマホに依存している傾向があり、学校から帰宅後先に宿題や勉強をするように促しても、スマホをいじり出すとなかなかやめられない。」(中2 女子 保護者)
「暇さえあればスマホを触っており、何度注意しても治らない。視力の低下や想像力の低下などがすごく不安です。」(中1 女子 保護者)

要因② スマホの適切なルール設定と親子関係の悪化

スマホの使用についてルールを設けても守られなかったり、注意すると反発されたりする状況から、どう接すれば良いか分からず困惑している様子が伺えます。親子関係が悪化するのを恐れて、強く注意できないという声も見られました。

「スマホの使用時間を制限すると反発されて、親子関係がギクシャクするため、どう向き合えばよいか迷っています。」(中2 男子 保護者)
「注意してもスマホをずっと使っていて、私を無視するのが悩みです。」(中3 男子 保護者)
「スマホに夢中になる時間がどんどん増えてきて、親としてどうやって付き合い方をコントロールすればいいか悩んでます。」(中2 女子 保護者)

要因③「ネットリテラシー」教育の難しさ

中学生になってスマホ利用が増えるにつれて、SNSやオンラインでの人間関係に関する悩みも出てきています。親としては、子どもがトラブルに巻き込まれないか、不適切な情報に触れてしまわないかといった不安が絶えません。

しかし、SNSの仕組みや危険性をどのように伝えれば良いのか、正解が分からず悩んでいる親も多いようです。

「今はSNSをやらせていないが子どもは高校生になったらやってみたいと言っています。できれば、成人まではSNSと距離を取ってほしいと思っていますが、交友関係にも影響するため、SNSとの向き合い方を教えないといけないと思っています。でも大人でさえ失敗することが多いため、正解がわからない。」(中3 女子 保護者)
「スマホを使用するようになり、オンライン上で知人ができたりと把握できないことが増えてきており、自分の身は自分で守るネットリテラシーを心掛けられているのか心配があり、スマホやSNSなどとの向き合わせ方に悩みがあります。」(中1 女子 保護者)
「閲覧できる動画に制限はかけているが、実際どのような動画を鑑賞しているのかなどまではなかなか踏み込めていない。」(中2 女子 保護者)

「スマホとの付き合い方」への対処法:親が実践するアプローチ

「スマホへの付き合い方」について親はどのような対処をしているのか聞いてみました。アンケート結果から、主な対処法を紹介します。

対処法① 親子でルールを話し合う

多くの親がスマホに関する悩みを抱える一方で、それぞれが様々な方法で対処を試みていることがわかりました。最も多く見られたのが、親子で話し合い、ルールを設けるという方法です。

「使用時間のルールを家族で話し合い、夜は決まった時間にスマホをリビングに置くようにしています。本人の意見も聞きながら納得できる形に調整し、強制にならないよう意識しています。」(中2 男子 保護者)
「スマホを使う時間帯を家族でルール化し、夜9時以降はリビングで保管するように決め、親も同じルールを守っています。」(中2 男子 保護者)
「本人と話し合って、寝室へのスマホ持ち込みを禁止したり、夜は特定の時間になったら充電器をリビングに置かせたりしています。」(中2 男子 保護者)
「スマホを使う時間帯や使っていいアプリのルールを親子で話し合って決めるようにしました。」(中2 女子 保護者)

対処法② 物理的にスマホから遠ざける

スマホ依存への対処法として、物理的にスマホから離れる時間をつくる工夫もされていました。休日に一緒に外出する、スマホの使用が制限される塾に通わせたりすることも、意識をスマホ以外に向けることに有効な手になっているようです。

「休日は一緒に外出して、スマホから意識をそらすような活動を増やしたりもしています。」(中2 男子 保護者)
「塾ではスマホを触ることが禁止されているので、なるべく塾へ連れていきスマホを強制的に触れないような環境にしている。」(中3 男子 保護者)
「なるだけ、スマホ以外に意識がいくように促したり、でかけに誘ったりして、なるべく離れるようにしている。」(中3 男子 保護者)

家庭でのスマホのルールづくりについては以下の記事で詳しく紹介しています。

高校受験|“勉強しないならスマホ没収!”と言って後悔。親子バトルから抜け出すには?高校受験|“勉強しないならスマホ没収!”と言って後悔。親子バトルから抜け出すには?中学生のスマホルール、みんなはどうしてる?決め方や注意点中学生のスマホルール、みんなはどうしてる?決め方や注意点

中学生の親の悩み2位「勉強・成績」。その悩みの要因と対処法は?

スマホとの付き合い方の次に親を悩ませているのが、子どもの「勉強・成績」に関することでした。61%の親が「悩みがある」と回答しており、子どもの勉強と成績から進路や将来を案じる気持ちが強く表れています。

この悩みを深掘りしていくと、「やる気がない」「成績があがらない」「勉強以外とのバランス」という3つの要因が見えてきました。

要因① やる気が出ず、勉強に身が入らない

「勉強しなさい」と声をかけても反応が薄く、家ではスマホやゲームに流れてしまい、集中力も続かない…そんな悩みが多く聞かれました。受験を控えているのに本人に焦りが見られず、親だけが不安を感じているというケースも。意欲の引き出し方が見えず、どこまで親が関わるべきか悩む声が目立ちます。

「家庭学習の習慣がなかなか身につかず、テスト前でも集中力が続かないことが多いため、成績に影響が出ないか心配しています。」(中2 男子 保護者)
「受験生だと言うのに全く自覚がなく勉強をしようという気がありません。成績もどんどん下がってきているのに全く焦る気もなく、親が焦ってしまいます。親が口うるさく勉強しなさいと言っても、やっているフリだけで全く勉強しないので本当に困っています。」(中3 男子 保護者)
「勉強する時間があっても集中力が続かず、すぐにスマホや他のことに気が向いてしまい、宿題や試験勉強に身が入らない様子が続いています。成績も徐々に下がってきており、将来の進路に影響しないかとても心配しています。」(中2 女子 保護者)
高校受験編|勉強を始めると頭が痛くなってしまう娘。受験の現実を見て勉強してもらうには?高校受験編|勉強を始めると頭が痛くなってしまう娘。受験の現実を見て勉強してもらうには?

要因② 頑張っているのに成績が伸びない

塾に通わせたり、本人も机に向かっているのに、成績が思うように上がらないことへの焦りも多く見られました。

努力している様子は伝わるものの結果が出ないと、自信を失ってしまう子どももいます。勉強法が合っていないのか、どう改善すればよいのか分からず、親子ともに戸惑っているようです。

「頑張って勉強していて、本人なりに工夫して努力しているのに成績が上がらないこと。」(中3 男子 保護者)
「勉強はしているようですが、なかなか良い成績は取れず、どのように学習していったら良いかと思うことです。」(中3 女子 保護者)
「勉強を自分なりに真面目に頑張っているが、成績があまり上がらない。」(中2 男子 保護者)
勉強しても成績が上がらない理由は?学年別に効果的な勉強方法も紹介!勉強しても成績が上がらない理由は?学年別に効果的な勉強方法も紹介!

要因③ 部活や友人関係とのバランスが取れない

部活や友達との付き合いに夢中になり、勉強がおろそかになっているという悩みも多く寄せられました。生活リズムや優先順位の見直しが難しく、成績との両立に苦慮している様子がうかがえます。

「息子はサッカー部に所属しているのですが、部活に夢中になって勉強が疎かになっていて成績がかなり悪くなっていて困っています。」(中1 男子 保護者)
「最近は部活動や友達との遊びに時間を使うことが増え、勉強に対する意欲が以前よりも下がってきていると感じています。家での学習時間も短く、成績が少しずつ下がってきているので、今後が心配です。」(中2 男子 保護者)
「学校と塾で、学習のレベルが全然違うので、学校の友達に生活リズムを合わせてしまうと、全然勉強しなくなってしまう。受験を考えると、そろそろまずいなと思ってしまいます。」(中2 男子 保護者)

部活と生活リズムのお悩みについては、精神科医のゆうきゆう先生による解説記事も参考になります。

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「勉強・成績」に関する対処法:親が実践する3つのアプローチ

勉強に関する悩みを解決するために、親は様々な方法を試しています。アンケート結果から、主な対処法として3つのアプローチが見えてきました。

対処法① 外部の力を借りて学習環境を整える

自力での解決が難しいと感じた場合、塾や家庭教師といった専門家の力を借りて、学習習慣ややる気の向上を目指す方法です。子どもに合った学習環境をつくることで、勉強への意識を高める狙いがあります。

「息子の学力を鍛えるために、学校が休みの日に学習塾へ通わせています。」(中1 男子 保護者)
「塾に通わせて、苦手な教科への対応や、教材などを購入し、しっかりピンポイントで教えてもらえるよう、頼んでいる。」(中3 男子 保護者)
「塾の先生に相談して、塾のない日も朝から塾へ連れていき、先生の監視下で勉強するようにしている。」(中3 男子 保護者)

対処法② 親子で向き合い、家庭でのサポート体制を築く

頭ごなしに勉強を強制するのではなく、子どもと話し合いながら、家庭でのルールやサポート体制をとる親も多く見られました。子どもの意見を尊重しつつ、伴走する姿勢が大切です。

「勉強に対する意欲を高めるために、毎晩一緒に学習時間を設けるようにしています。また、わからないところは一緒に調べたり、時には学校の先生や塾の講師に相談してアドバイスをもらうようにしています。」(中2 男子 保護者)
「家庭学習の環境を整え、毎日の学習時間を一緒に見直しています。塾とも連携を取りながら、無理のない計画を立てるようにしています。」(中3 男子 保護者)
「本人の主体性を尊重しながらも、定期的に課題のワークやノートなどを確認させてもらっている。」(中2 女子 保護者)

対処法③ 精神面でのサポートでやる気を引き出す

成績が伸び悩んだり、プレッシャーを感じたりする子どもの気持ちに寄り添い、精神面からサポートしようと努める親の声もありました。勉強の結果だけでなく、取り組みの過程や努力を評価することで、子どもの自己肯定感を育むことを目指しています。

「子供の話を聞き、勉強のスケジュールなど共有してテスト結果をプラスに考えるようにしている。」(中1 女子 保護者)
「焦るようなことはさせず、じっくりまずどういう点が分からないのか、また苦手な項目やもっと理解したい点などをしっかりと話を聞いてなるべく平日1回だけ塾通いもさせて何とかマスターさせます。」(中2 女子 保護者)
「本人のペースに合わせて無理のない学習計画を一緒に立て、毎日少しずつ勉強する習慣がつくよう声かけを続けています。」(中2 男子 保護者)

中学生の親の悩み3位「進路」。その悩みの要因と対処法は?

中学生の親が抱える悩みランキングの3位は「進路」でした。34%の親が「悩みがある」と回答しており、高校受験に向けて具体的な行動が求められる時期に、悩みが生まれていることがわかります。

要因① 将来の目標が見えず、進路を決められない

多くの親が、子どもが将来の目標を漠然としか考えていないことに不安を感じています。「まだ早いのでは?」と感じつつも、周囲の状況を見て焦りを感じている親も少なくありません。

「自分の将来について明確な目標を持てず、どの高校に進学すべきか決めきれずにいるのが心配です。親としては子どもの気持ちを尊重したい反面、時間が限られているなかでどのように背中を押してあげればよいのか悩んでいます。」(中3 男子 保護者)
「高校受験を具体的に考えなければならないが、本人の希望がいまいちはっきりしない。勉強する習慣もあまりついていない。」(中3 男子 保護者)
「将来の目標や興味がまだはっきりしておらず、どの高校を目指せばよいのか本人も迷っているようです。周囲と比べて焦りがある様子も見られ、親としてどう導けばよいのか悩んでいます。」(中2 男子 保護者)

要因② 親の経験則でアドバイスができない

近年、高校の選択肢は多様化しています。しかし、その分「どの高校を選んだら良いのか」といった迷いの中で、親自身の経験が役に立たないと考えている親もいるようです。

「どこの高校を目指せばよいかなど全く考えていないようで、親も田舎出身でほとんど受験経験がないのでアドバイスするにも困っている。」(中1 女子 保護者)
「自分自身がやりたいことが見つからないままなんとなく大人になってしまったので、子どもの将来のロールモデルを示せていない。」(中3 女子 保護者)

「進路」に関する対処法:親が実践するアプローチ

子どもの将来に関わる進路については、親も様々な方法で子どもをサポートしようと努めているようです。特に目立ったのが「親子で情報収集と対話を重ねる」というアプローチです。

対処法① 情報収集をサポートする

「まずは情報から」と、高校見学やオープンスクールに足を運び、親子で情報を集める親が多く見られました。選択肢を広げ、子ども自身が進路に興味を持つきっかけ作りをサポートしていることがわかります。

「できるだけ色々な学校に体験入学を申し込んでみるなど、調べるだけではなく、実際に見に行くようにしていることです。」(中3 女子 保護者)
「学校の進路説明会やオープンスクールにできるだけ一緒に参加し、選択肢を広げるようにしています。」(中2 男子 保護者)
「先日、高校の合同説明会に連れて行きました。高校に興味を持ってもらうことを目的にしていましたが、制服のかっこよさや部活の充実など、学業以外の面ではありますが興味を示してくれたので、合同説明会への参加は成功だったと振り返ります。」(中2 男子 保護者)

対処法② 対話を通して子どもの気持ちに寄り添う

頭ごなしに「〇〇高校にしなさい」と決めるのではなく、子どもの気持ちを尊重し、対話を重ねることも重要な対処法の一つです。親の考えを押し付けるのではなく、子どもの不安や希望を丁寧に聞き出す姿勢が大切です。

「進路に関する情報を一緒に調べたり、学校や塾の先生と面談を行ったりして、子どもが納得できる進路選択ができるようサポートしています。日頃から子どもと進路について話す機会をつくり、不安や迷いを少しでも軽くできるよう心がけています。」(中3 男子 保護者)
「本人とこまめに話すようにしています。できる範囲を聞き、足りないものを説明し、選択させることでやる気を引き出すよう心がけてます。」(中3 男子 保護者)
「私と主人、息子の三人で話し合いをしています。ただ怒るのではなく、まずは息子の話しを聞きます。そのあとに私の思い、主人の思いを息子に伝えます。」(中1 男子 保護者)

塾選ジャーナルでは高校受験を終えた保護者の体験談も紹介しています。後悔しないためのヒントが見つかるかもしれません。

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中学生の親の悩み4位「反抗期」5位「思春期の子どもへの接し方」。その悩みの要因と対処法は?

アンケート結果で4位と5位に挙がったのは、「反抗期」と「思春期の子どもへの接し方」でした。回答率がそれぞれ22%、21%と近いことから、多くの親がこの時期特有の課題に直面していることがわかります。この2つの悩みを深掘りすると、子どもの変化に戸惑い、どう接すればよいか迷う親の姿が見えてきました。

要因① 会話の減少と態度の変化への戸惑い

子どもの反抗的な態度や、そっけない返事に悩む声が多く寄せられました。以前は話してくれた学校での出来事を話さなくなったり、親のアドバイスを素直に聞き入れなかったりする変化に、戸惑いを感じている親が多いようです。

「親が良かれと思ってするアドバイスもうるさそうな顔をして聞き入れないこと。」(中3 女子 保護者)
「中学2年生になってから、急に話しかけても『うーん』とか『別に』みたいなそっけない返事ばかりで、どう接していいか分からず悩んでます。」(中2 女子 保護者)
「以前は学校であったことなどを話してくれましたが、今はほとんど会話がありません。注意やアドバイスをしようとすると、あからさまに嫌な顔をされたり、無視されたりすることが多く、コミュニケーションが取れずに孤立しているようで心配です。」(中2 男子 保護者)

要因② 激しい感情の起伏と、親子関係の亀裂

感情の起伏が激しくなり、親子関係が悪化することを恐れている親も少なくありません。ちょっとしたことで不機嫌になったりするため「どう接すればいいのか分からない」という声が寄せられました。

「口答えがひどくて困っている。気に入らないと黙り込んで部屋にこもる。」(中2 女子 保護者)
「イライラした様子で怒ることもあり、特に母親に対する態度が酷い。」(中2 男子 保護者)
「息子に対して、話しかけても会話が続かず、何を考えているのか分からず不安になることがあります。こちらから干渉しすぎると嫌がられると思うので、どういう距離感が適切か時々考えてしまいます。」(中2 男子 保護者)

「反抗期・思春期」への対処法:親が実践するアプローチ

この難しい時期に、親は様々な方法で子どもと向き合っています。アンケート結果から、主な対処法を3つのアプローチにまとめました。

対処法① 子どものペースを尊重し、適度な距離を保つ

子どもがイライラしている時や、話したがらない時は無理に干渉せず、そっとしておくという方法です。「反抗期は誰にでもあるもの」と受け止め、適度な距離を保つことで、子どもの気持ちが落ち着くのを待つ親が多く見られました。

「ムカつくと言われても、真正面から受け答えすると、喧嘩になるだけなので、反抗期だろうと思って受け流すようにしています。」(中1 女子 保護者)
「イライラしてそうな時は距離を置いたり、こちらからは必要最低限のことしか話しかけないようにしています。」(中3 女子 保護者)
「誰にでも反抗期はあるので、無理矢理こちらから何かしようとは思わず、時が過ぎるのを待っています。親がなんとかしようとしたら、もっと関係が悪化しそうで怖いです。」(中2 女子 保護者)

対処法② 親子間のコミュニケーションを工夫する

直接の会話が難しい場合でも、工夫次第でコミュニケーションを保つことができます。LINEなどのメッセージツールを活用したり、機嫌が良い時を見計らって話しかけたりと、子どもの気持ちに合わせた接し方を試みている親もいました。

「しつこくならない程度にLINEでのやりとりをするようにしています。直接話を聞いても嫌がられて自室にこもってしまうことが多いので、LINEで聞いた方が子供も話しやすいらしく、ある程度のコミュニケーションは取れるようになりました。」(中2 女子 保護者)
「不機嫌な時はそっとしておき、本人の気持ちが落ち着いてから話しかけています。機嫌が良い時にそれとなく話題を振ることもあります。」(中1 女子 保護者)
「普段から妻に子供の様子を聞くようにしており、その話から相手の状況を考えて接するようにしてから、接しやすくなりました。」(中3 女子 保護者)

対処法③ 専門家や周りの意見を参考に客観的な視点を持つ

自分だけで悩みを抱え込まず、外部の力を借りることも重要な対処法です。学校の先生に相談したり、経験者の話を聞いたりすることで、客観的な視点を得て、冷静に対応しようと努めている親もいました。

「親や主人、ママ友などと話をしてどういうふうに対応したりしているかなど、経験者の方の意見を積極的に聞いてその通りに実行したりしています。」(中3 男子 保護者)
「学校の懇談で、先生からどんな学校生活を送っているのか教えてもらっている。子どもには聞かないようにしている。」(中3 男子 保護者)
「気になることがあれば担任の先生とも連携して相談しています。」(中2 女子 保護者)

塾選ジャーナルが2025年7月に実施した高校受験期における親のストレスについての調査では、親がストレスに感じることの1位が「子どもの成績」で51.9%、2位が「子どもの態度」、3位が「進路選択の迷い」という結果でした。

子どもとのすれ違いが起きやすい高校受験期の対応については、関連記事でさらに詳しく掘り下げています。

高校受験ストレスのピークは中3・2学期!親子での乗り越え方を徹底調査高校受験ストレスのピークは中3・2学期!親子での乗り越え方を徹底調査

まとめ:中学生の親子間の悩みは「適切な距離感」と「対話」で乗り越える

今回の記事では、中学生の子どもを持つ親100名を対象に行ったアンケート調査をもとに、親が直面しているリアルな悩みや、その対処法についてご紹介しました。

調査の結果、多くの家庭で「スマホとの付き合い方」「勉強・成績」「進路」といった課題が浮かび上がりました。一方で、多くの親が子どもとの対話や接し方を工夫しながら、こうした悩みに前向きに向き合おうとしている様子も見えてきました。

思春期や反抗期のような難しい時期には、距離感や言葉のかけ方ひとつで悩みが深くなることもあります。そんななかで、「適度な距離」と「一緒に考える対話」を意識することが、悩みを乗り越えるきっかけになるかもしれません。

悩みの形はご家庭ごとに異なりますが、この記事の内容が少しでもヒントとなれば幸いです。

アンケート調査概要
調査対象:中学生の子どもを持つ保護者(有効回答数100名)
調査時期:2025年7月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「中学生の親の悩み」についての調査
※掲載しているグラフや内容を引用する場合は「塾選ジャーナル調べ:「中学生の親の悩み」についての調査」と明記し、『塾選ジャーナル』の記事(https://bestjuku.com/shingaku/s-article/28768/)へのリンク設置をお願いします。

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部
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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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