早慶上理とは?4校の偏差値・特徴・序列を徹底比較!合格者のリアルな声も紹介

「早慶上理ってよく聞くけど、いったい何?」そう感じている高校生や保護者の方も多いのではないでしょうか。
早慶上理とは、早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学の4つの難関私立大学の総称です。首都圏の私立大学の中でも、偏差値や人気の面で最難関とされ、国公立大学と並んで併願されるケースもみられます。
この記事では、私立大学群の一つである早慶上理について解説します。大学ごとに合格の目安となる偏差値や、特徴、合格した人のリアルな声についても紹介していますので、ぜひ志望校選びに役立ててください。

編集部
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早慶上理とは、早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大のこと
早慶上理(そうけいじょうり)とは、早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学の4つの私立難関大学の総称です。いずれも首都圏にキャンパスを構え、偏差値やブランド力が高く、毎年全国から多数の受験生が集まる人気校です。
これらの大学は、「国公立大学に準ずる実力校」として高く評価されており、MARCHや日東駒専といった他の私大群とは一線を画す存在となっています。
特に注目すべき点は、看板学部の競争倍率の高さです。以下は、各大学を代表する人気学部の一般選抜(共通テスト利用形式を除く)の倍率です。
早慶上理の看板学部の倍率(一般選抜・共通テスト利用形式を含まない)
受験者 | 合格者 | 倍率 | |
---|---|---|---|
早稲田大学政治経済学部 | 2613 | 654 | 約4倍 |
慶應義塾大学経済学部 | 5888 | 1408 | 約4.2倍 |
上智大学外国語学部 | 2,038 | 603 | 約3.8倍 |
東京理科大学理学部第一部(補欠者含む) | 5,371 | 1,746 | 約3.1倍 |
出典:2025年度一般選抜および大学入学共通テスト利用入学試験結果|早稲田大学、2025年度一般選抜統計統括|慶應義塾大学、2025年度入学試験データ|上智大学、B方式入学試験(本学独自の入学試験)|東京理科大学
※倍率は年度により若干異なる場合があります。また、東京理科大学は補欠合格者も含めた数値です。
このように、どの大学・学部も非常に人気があり、倍率も高めに推移しています。その分、受験生のレベルも非常に高く、早慶上理を目指すには十分な準備と戦略的な対策が必要です。
以下に、早慶上理それぞれの大学の特徴を簡潔に比較した表を掲載しています。大学ごとの特徴については、後ほど個別に詳しく解説しています。
早慶上理の比較
大学名 | 特徴・キーワード | 偏差値(目安) | 学費(4年間) | 看板学部 | 所在地(主なキャンパス) |
---|---|---|---|---|---|
早稲田大学 | 多様性・自由な校風・社会貢献 | 60.0~70.0 | 約500万円~700万円 | 政治経済学部 | 東京都新宿区 |
慶應義塾大学 | 実学重視・独立自尊・ブランド力 | 57.5~72.5 | 約500〜1,500万円 | 経済学部、法学部など | 東京都港区(三田)ほか |
上智大学 | 語学・国際性・キリスト教ヒューマニズム | 55.0~70.0 | 約500万円~800万円 | 外国語学部 | 東京都千代田区(四ツ谷) |
東京理科大学 | 理系特化・実力主義・堅実 | 42.5~62.5 | 約500万円~1,500万円 | 理学部第一部 | 東京都新宿区など |
早慶上理の大学受験の偏差値・序列は?
早慶上理の大学受験の偏差値
早慶上理の大学受験の偏差値は、どれくらいなのでしょうか。ここでは数値を見ていきましょう。
各大学の学部と偏差値は以下のとおりです。
早稲田大学の偏差値
学部 | 共通テスト得点率 | 偏差値 |
---|---|---|
政治経済学部 | 88%~92% | 67.5~70.0 |
法学部 | 91% | 67.5 |
商学部 | - | 65.0~67.5 |
文学部 | 96% | 67.5~70.0 |
文化構想学部 | 96% | 67.5~70.0 |
教育学部 | 78%~83% | 62.5~65.0 |
社会科学部 | 88%~89% | 70.0 |
人間科学部(所沢キャンパス) | 81%~88% | 60.0~67.5 |
スポーツ科学部(所沢キャンパス) | 78%~91% | - |
国際教養学部(SILS) | 87% | 70.0 |
基幹理工学部 | - | 65.0~67.5 |
創造理工学部 | - | 62.5~65.0 |
先進理工学部 | - | 65.0~67.5 |
引用:早稲田大学偏差値(ボーダーライン)|河合塾Kei-Net https://search.keinet.ne.jp/2293/general/border_rate(2025年8月5日閲覧)
慶應義塾大学の偏差値
学部 | 偏差値 |
---|---|
文学部 | 65.0 |
経済学部 | 67.5 |
法学部 | 65.0~67.5 |
商学部 | 65.0~67.5 |
医学部 | 72.5 |
理工学部 | 65.0 |
総合政策学部(SFC) | 70.0 |
環境情報学部(SFC) | 70.0 |
看護医療学部 | 57.5 |
薬学部 | 60.0~62.5 |
引用:慶應義塾大学偏差値(ボーダーライン)|河合塾Kei-Net https://search.keinet.ne.jp/2210/general/border_rate(2025年8月5日閲覧)
上智大学の偏差値
学部 | 共通テスト得点率 | 偏差値 |
---|---|---|
神学部 | 74%~83% | 55.0 |
文学部 | 81%~89% | 57.5~67.5 |
総合人間科学部 | 74%~88% | 52.5~67.5 |
法学部 | 83%~90% | 62.5~65.0 |
経済学部 | 86%~90% | 60.0~70.0 |
外国語学部 | 88%~89% | 57.5~67.5 |
総合グローバル学部 | 85%~89% | 65.0 |
理工学部 | 82%~90% | 57.5~62.5 |
引用:上智大学偏差値(ボーダーライン)|河合塾Kei-Net https://search.keinet.ne.jp/2221/general/border_rate(2025年8月5日閲覧)
東京理科大学の偏差値
学部 | 共通テスト得点率 | 偏差値 |
---|---|---|
理学部 | 82%~89% | 60.0~62.5 |
理学部第二部 | 60%~65% | 42.5~45.0 |
工学部 | 80%~90% | 57.5~62.5 |
創域情報学部(2026年新設予定) | 86%~87% | 57.5 |
先進工学部 | 80%~88% | 57.5~60.0 |
創域理工学部 | 77%~86% | 55.0~60.0 |
薬学部 | 84%~86% | 60.0 |
経営学部 | 77%~82% | 57.5 |
引用:東京理科大学偏差値(ボーダーライン)|河合塾Kei-Net https://search.keinet.ne.jp/2262/general/border_rate(2025年8月5日閲覧)
早慶上理の序列
早慶上理の中では、早稲田大学・慶應義塾大学の2校が頭一つ抜けた存在とされており、その下に上智大学と東京理科大学が位置するというのが一般的な見解です。つまり、序列としては次のようになります。
早稲田大学 ≒ 慶應義塾大学 > 上智大学 ≧ 東京理科大学
ただし、「早慶上理」の序列を単純な偏差値やブランドで決めるのは一つの見方に過ぎません。大切なのは、志望分野における専門性、学習環境、教育方針などを見極め、自分に合った大学・学部を選ぶことです。
自身の進路と照らし合わせながら、納得のいく進路を決めていきましょう。
早慶上理の早:早稲田大学の特徴|実学を重んじる自由と多様性の名門私大
早稲田大学の概要
・キャンパスと最寄り駅
キャンパスと最寄り駅については、以下のようになっています。
早稲田大学の主なキャンパス
キャンパス名(学部) | 所在地 | 最寄り駅・アクセス情報 |
---|---|---|
早稲田キャンパス(政治経済・法・商・国際教養・社会科学・教育〈一部〉) | 東京都新宿区西早稲田1‑6‑1 | ・東京メトロ東西線「早稲田駅」徒歩約5分 ・副都心線「西早稲田駅」徒歩約17分 ・JR「高田馬場駅」徒歩約20分/バス約10分 |
戸山キャンパス(文学部・文化構想学部・教育学部〈一部〉) | 東京都新宿区戸山1‑24‑1 | ・東京メトロ東西線「早稲田駅」徒歩約3分・副都心線「西早稲田駅」徒歩約12分・JR「高田馬場駅」徒歩約20分 |
西早稲田キャンパス(基幹理工・創造理工・先進理工学部) | 東京都新宿区大久保3‑4‑1 | ・副都心線「西早稲田駅」直結・JR「高田馬場駅」徒歩約15分・東西線「早稲田駅」徒歩約22分 |
所沢キャンパス(スポーツ科学部・人間科学部 | 埼玉県所沢市三ケ島2‑579‑15 | ・西武池袋線「小手指駅」より西武バスで約15分 |
早稲田大学の看板学部となっているのが政治経済学部です。政界・経済界に多くの有名人を送り出してきた歴史ある学部として知られています。
・創立年
早稲田大学の前身である 東京専門学校は、1882年(明治15年)10月21日に大隈重信によって創設されました 。
その後、1902年(明治35年)9月2日に「早稲田大学」と改称され、正式に大学へと移行しました。
早稲田大学の特色
早稲田大学は、創立者・大隈重信の掲げた「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」という3つの建学の精神を柱としています。
学問の独立
早稲田大学は、いかなる制約からも解放された自由な批判精神を礎とし、学生や教員が自律的・自由に研究を行い、その成果を世界に発信することで「学問の創造と発展に貢献する」ことを目指しています。
学問の活用
単に学理を探究するだけでなく、文化・社会・産業へ応用することで、教育・研究成果を実社会と結びつけ、新しい時代を切り開く力とすることが理念の一つです。模範国民の造就
単なる知識習得ではなく、道徳的人格・勇気・頑健な身体・しなやかな感性を備え、自国のみならず世界に貢献できる地球市民として行動できる人物を育成することが重視されています。
早稲田大学の学費
以下は、早稲田大学の2025年度 学部入学者向け学費(入学金・授業料・諸会費)をまとめたものです。
早稲田大学 一部学部の学費まとめ(2025年度入学)
学部名 | 初年度納入金(合計) | 入学金 | 授業料(年額) | 第2~4年度 授業料 |
---|---|---|---|---|
政治経済学部 | ¥1,291,900 | ¥200,000 | ¥1,081,900 | ¥1,281,000 |
法学部 | ¥1,250,700 | ¥200,000 | ¥1,050,700 | ¥1,240,000 |
商学部 | ¥1,265,600 | ¥200,000 | ¥1,065,600 | ¥1,251,000 |
出典:2025年度学部入学者 入学金・学費・諸会費 一覧表|早稲田大学
4年間の学費総額は、約500万円~700万円程度となるケースが一般的です。また、学費以外にも教材費や課外活動費、留学希望者の場合は別途費用がかかることもあるため、事前に年間予算を立てておくと安心です。
早稲田大学の入試情報
早稲田大学では、受験生の多様なバックグラウンドや志望理由に応じて、さまざまな入試方式が用意されています。一般選抜をはじめ、大学入学共通テスト利用、総合型選抜(旧AO入試)、学校推薦型選抜など、学部・プログラムごとに異なる入試ルートが設けられています。
以下は、早稲田大学の主な入試方式をわかりやすく整理した一覧表です。志望学部や自身の強みに応じて、最適な入試方法を選択する参考にしてください。
なお、入試の実施方式・募集人員・出願資格・日程などは、学部や年度によって異なるため、必ず早稲田大学入学センター公式サイトで最新情報を確認してください。
早稲田大学の主な入試方式
入試方式 | 概要 |
---|---|
一般選抜 | 大学独自の試験(学部別)を受験。英語外部検定利用型や共通テスト併用型もあり。 |
大学入学共通テスト利用型 | 共通テストの成績をもとに選考。大学独自の個別試験は行わない形式。 |
総合型選抜 | 日本語プログラム、英語プログラム、地域探究・貢献入試など、さまざまな種類がある。 |
帰国生・外国人学生入試 | 海外経験がある帰国生や外国籍学生向けの選抜方式(日本語学位プログラム)。 |
その他(学士・社会人・通信制等) | 大学卒業者や社会人経験者向け、または通信教育課程(eスクール)への入試制度など。 |
早稲田大学に合格した人はどんな対策をした?
早稲田大学に合格した受験生の多くが、共通して「過去問演習」に重点を置いていたことが、複数年の合格体験記からもわかります。
高2から学習開始時の偏差値55の受験生の合格体験記には、以下のような記述があります。
ニックネーム:Ryoさん(生徒)
直近の出題形式の変化にも着目し、トレンドを意識した対策を実行していた点が特徴です。特に記述問題の導入や傾向の変化を見極める観察力と、それに対応する柔軟な勉強法が功を奏しています。
高2から学習開始時の偏差値50の受験生の合格体験記には、以下のような記述があります。
ニックネーム:aさん(生徒)
この合格者の勉強法からは、単なる演習にとどまらず「分析」と「戦略的取捨選択」が合格のカギであることが見えてきます。また、時間配分や集中力のトレーニングまで意識するなど、本番を想定した実践的な準備が印象的です。
早慶上理の慶:慶應義塾大学の特徴|ビジネスにも強い名門私大
慶應義塾大学の概要
・キャンパスと最寄り駅
慶應義塾大学は、東京都・神奈川県を中心に複数のキャンパスを展開しており、学部ごとに通学先が異なります。それぞれのキャンパスは都市圏に立地しており、交通アクセスが良好で学生生活の利便性が高いのが特徴です。
以下は主なキャンパスと、その最寄り駅・学部構成です。
慶應義塾大学の主なキャンパス
キャンパス名 | 所在地 | 主な学部 | 最寄り駅・アクセス |
---|---|---|---|
三田キャンパス | 東京都港区 | 文学部、法学部、経済学部、商学部など | JR山手線・京浜東北線「田町駅」徒歩約8分/都営三田線「三田駅」徒歩約5分 |
日吉キャンパス | 神奈川県横浜市 | 総合政策学部、環境情報学部(1年次)、経済学部・法学部・商学部の1年次 | 東急東横線「日吉駅」直結 |
矢上キャンパス | 神奈川県横浜市 | 理工学部(2年次以降) | 東急東横線「日吉駅」から徒歩約10分 |
湘南藤沢キャンパス(SFC) | 神奈川県藤沢市 | 総合政策学部、環境情報学部、看護医療学部 | 小田急線・相鉄線・JR「湘南台駅」からバス約15分 |
信濃町キャンパス | 東京都新宿区 | 医学部・病院施設 | JR中央線・総武線「信濃町駅」すぐ |
芝共立キャンパス | 東京都港区 | 薬学部 | 都営大江戸線「赤羽橋駅」から徒歩約1分/都営三田線「芝公園駅」徒歩約6分 |
慶應義塾大学の看板学部となっているのが経済学科です。多くの著名人を輩出してきた学科として知られています。
・創立年
慶應義塾大学の起源は、福澤諭吉が1863年(文久3年)に江戸・築地鉄砲洲で開いた蘭学塾に遡ります。当初は英学塾としての学びから出発し、後に「慶應義塾」と命名され、1874年(明治7年)に近代私学へと昇格しました。
その後、1890年(明治23年)には大学部が創設され、文学科・理財科・法律科の3学科が設置されて日本の私立大学のパイオニアとして歩みを始めます。
慶應義塾大学の特色
慶應義塾大学は福澤諭吉が創設した精神を受け継ぎ、「独立自尊」「実学」「気品の泉源」「半学半教」「自我作古」「社中協力」の6つの理念を基盤に、社会で活躍するリーダーを育成する教育を目指しています。
- 独立自尊:自分の判断と責任に基づいて行動する、自立した人格の形成
- 実学の精神:実証的・科学的アプローチによって問題を解決する、実社会と直結した学び
- 気品の泉源:知性と共に品格を重んじ、社会の模範となる人材を育てる
- 半学半教:教える者と学ぶ者の境界をなくし、学生自身が教育の担い手にもなる文化
- 自我作古:前人未到の領域へ挑戦する勇気と革新性を追求
- 社中協力:学生・教職員・卒業生を含む全関係者が協力して大学文化を支える伝統
慶應義塾大学の学費
慶應義塾大学では、入学金・授業料・施設設備費・諸会費などを含めた初年度納入金が学部ごとに公表されており、スライド制により毎年変動する仕組みが採用されています。
主な学部の初年度納入金(入学金含む)
学部名 | 初年度納付金(円) |
---|---|
文学部 | 1,463,350 |
経済学部 | 1,468,350 |
医学部 | 3,943,350 |
慶應義塾大学の学費は、4年間でおよそ500〜1,500万円程度が目安となります。特に医学部は他学部に比べて大幅に学費が高く設定されており、私立大学の中でもトップクラスの負担額になります。
一方で、文学部や経済学部などの一般学部では、私立大学の中でも比較的標準的な水準です。
慶應義塾大学の入試情報
慶應義塾大学では、受験生一人ひとりの個性・志望動機・学力レベルに応じた多様な入試制度が用意されています。
代表的な方式には、一般選抜をはじめ、総合型選抜(AO入試・FIT入試・自主応募推薦型)、帰国生・留学生向け入試などがあり、学部ごとに異なる選抜方針や評価基準が採用されています。
以下の表では、慶應義塾大学が実施している主な入試方式の種類と対象学部を整理しています。自分の志望学部や強みに応じて、どの入試方式が最適かを見極める材料としてお役立てください。
なお、入試方式・試験内容・募集人員・出願資格・日程は、学部や年度によって異なります。必ず慶應義塾大学入学センターの公式サイトで最新情報をご確認ください。
慶應義塾大学の主な入試方式
入試方式 | 実施学部 | 主な評価基準 |
---|---|---|
一般選抜 | 全学部 | 学力試験(独自問題) |
自主応募推薦 | 自主応募推薦 | 書類・面接・小論文 |
FIT入試 | 法学部 | 思考力・理念理解・自己表現力 |
AO入試 | SFC系 | 国際性・独創性・活動実績 |
慶應義塾大学に合格した人はどんな対策をした?
慶應義塾大学に合格した受験生の体験記には、単なる勉強量の多さではなく、「自分なりの学習スタイル」や「継続できる工夫」が合格の鍵だったという共通点が見られます。ここでは、2021年度・2022年度の合格者の具体的な実践例から、慶應対策のヒントを紹介します。
高1から学習開始時の偏差値60の受験生の合格体験記には、以下のような記述があります。
ニックネーム:むぅさん(生徒)
この合格者は、量より質を意識した学習法と、生活リズムの維持による集中力の確保が成功のポイントでした。特に「無理をしない」ことを意識した学習サイクルは、長期戦である大学受験において極めて有効です。
また、2021年度に高2から学習開始時の偏差値45の受験生の合格体験記には、以下のような記述があります。
ニックネーム:わんさん(生徒)
この合格者は、自主的に目標を設定し、綿密なスケジュール管理によって効率的に勉強を進めていた点が特徴です。「計画力」と「優先順位の見極め」が、日々の学習に対する迷いをなくし、成果につながった好例といえるでしょう。
早慶上理の上:上智大学の特徴|語学力とグローバル感覚を磨ける国際派大学
上智大学の概要
・キャンパスと最寄り駅
上智大学は、東京都千代田区に本部を置く都市型大学であり、四ツ谷にあるメインキャンパス(四谷キャンパス)を中心に教育・研究活動を行っています。アクセスの良さと都心にありながら緑豊かな環境が特徴です。
四谷キャンパスの概要
項目 | 内容 |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区紀尾井町7-1 |
最寄り駅 | JR中央線・総武線「四ツ谷駅」/東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ツ谷駅」徒歩1分 |
主な学部 | 文学部、法学部、外国語学部、総合グローバル学部、経済学部、理工学部、人間科学部、神学部、国際教養学部(SPSF)など |
特徴 | 駅直結に近いアクセス、都心でありながら落ち着いた学習環境、国際交流拠点が集約されたコンパクトなキャンパス設計 |
上智大学の象徴的存在ともいえるのが、外国語学部 英語学科です。長年にわたって語学・国際コミュニケーションのエキスパートを輩出してきた名門学科となっています。
・創立年
上智大学(Sophia University)は、1913年(大正2年)に設立されたカトリック系の私立大学で、創立者はイエズス会(カトリック修道会)です。
「他者のために、他者とともに(For Others, With Others)」をモットーとし、キリスト教的人間観に基づく教育と国際性豊かな学びを伝統として受け継いでいます。
創立以来、国際協力・語学教育・異文化理解に力を入れてきた歴史ある大学として、東京・四ツ谷のキャンパスを中心に、国内外の学生から高い評価を受けています。
上智大学の特色
上智大学は創立以来、キリスト教ヒューマニズムの精神を基盤とした教育理念を大切にしながら、時代とともに発展を遂げてきた大学です。変化する社会の中にあっても、「隣人性」と「国際性」という2つの柱を中心に据え、国内外から高い評価を受けています。
隣人性
上智大学が掲げる教育精神「For Others, With Others(他者のために、他者とともに)」は、人と人との関係性を重視し、共生と協働を通じて社会に貢献する生き方を育むことを意味します。
学生たちは、貧困や環境、ジェンダー、倫理といった地球規模の社会課題に対する感度と行動力を養い、持続可能な未来に向けて奉仕する姿勢を学びます。
国際性
上智大学が目指す国際性とは、単に外国語を学ぶことではなく、民族・宗教・文化の違いを認め合い、対話と相互理解によってともに生きる力を育てることにあります。
16世紀に東西の知の交流を志したザビエルの精神を継承し、現代においても国際協力・平和構築・多文化共生といったテーマに取り組める学びの場を提供しています。
上智大学の学費
上智大学の学費は学部ごとに異なりますが、以下のようになっています。
上智大学の学費
学部・プログラム | 初年度納入金(税込) |
---|---|
神学部・文学部・法学部・経済学部・外国語学部・総合グローバル学部(新聞学科除く) | 1,384,650円 |
文学部 新聞学科 | 1,426,650円 |
理工学部 | 1,918,650円 |
出典:学費|上智大学
上智大学の学費は、文系学部は比較的リーズナブルな水準に設定されています。特に外国語学部や法学部、文学部などは、私立大学としては標準的な金額で、早稲田・慶應と比べるとやや安い傾向があります。
一方、理系の学部については、実験や設備費が加算されるため、初年度納入金は約190万円と高めです。ただし、これも私立理系大学としては一般的な価格帯といえるでしょう。
上智大学の入試情報
上智大学の入試形式としては、以下の4つの方式が特に知られています。
上智大学の入試方式
入試方式 | 概要 | 特徴 | 対象学部(一部) |
---|---|---|---|
TEAPスコア利用方式(全学統一日程入試) | TEAP(英語4技能試験)のスコアと大学の共通試験を併用 | 英語力を重視。国際系学部志望者に人気 | 総合グローバル学部、外国語学部など |
学部学科試験・共通テスト併用方式 | 上智大学独自の筆記試験+共通テストで総合判定 | 学力バランス重視。対策の幅が広い | 文学部、法学部、経済学部など |
共通テスト利用方式 | 大学入学共通テストの成績のみで評価 | 試験会場に行かずに出願可能。共テ対策に集中 | 多くの学部で実施 |
公募推薦型選抜(補欠者含む) | 自己推薦で出願可。面接・小論文などで評価 | 学校長推薦不要。人物評価重視 | 総合人間科学部などで実施 |
出典:入試情報|上智大学
上智大学に合格した人はどんな対策をした?
上智大学に合格した受験生たちは、勉強の量よりも質、そして自分に合った学習スタイルや環境づくりを重視していました。以下は、実際の合格者が語った成功のポイントです。
高3から学習開始時の偏差値55の受験生の合格体験記には、以下のような記述があります。
ニックネーム:まさん(生徒)
このように、プレッシャーを避けつつ、自分のペースで継続する学習姿勢が合格につながった実例です。
また、高3から学習開始時の偏差値70の受験生の合格体験記には、以下のような記述があります。
ニックネーム:ポテトチップスさん(生徒)
このように、自分で考えて学ぶ姿勢や、効率のよい復習サイクルを重視することで、学力を着実に高めていった例もあります。
早慶上理の理:東京理科大学の特徴|理工系に特化した実力主義の名門大
東京理科大学の概要
・キャンパスと最寄り駅
東京理科大学は、首都圏に複数のキャンパスを構える理系総合大学です。学部や研究科ごとにキャンパスが分かれており、それぞれに特色があります。以下は主なキャンパスと最寄り駅です。
東京理科大学の主なキャンパス
キャンパス | 所在地 | 最寄り駅・アクセス |
---|---|---|
神楽坂キャンパス(理学部第一部・理工学部一部) | 東京都新宿区 | 東京メトロ東西線「神楽坂駅」徒歩1分・都営大江戸線「牛込神楽坂駅」徒歩7分 |
葛飾キャンパス(工学部・情報科学系) | 東京都葛飾区 | JR常磐線「金町駅」徒歩8分・京成金町線「京成金町駅」徒歩7分 |
野田キャンパス(理学部第二部・薬学部など) | 千葉県野田市 | 東武アーバンパークライン「運河駅」徒歩5分 |
長万部キャンパス(基礎学力育成・全寮制)※1年次利用 | 北海道山越郡長万部町 | JR函館本線「長万部駅」徒歩7分 |
東京理科大学の看板学部は、創立以来の伝統を誇る「理学部」です。特に数学・物理・化学といった基礎科学分野に強みがあり、全国屈指の研究水準と就職実績を誇ります。
・創立年
東京理科大学は、1881年(明治14年)に創立されました。創設当初は「東京物理学講習所」として、日本初の近代的理学教育機関としてスタートし、以来140年以上にわたり、理工系教育の先駆者として歩み続けています。
東京理科大学の特色
東京理科大学は1881年(明治14年)、東京大学を卒業した若き理学士21名によって創立されました。理学の重要性が軽視されていた時代にあって、「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」という建学の精神を掲げ、日本における理系教育の礎を築いてきた伝統ある大学です。
創立当初から「実力主義」を徹底しており、真に力を身につけた学生だけを卒業させる教育方針は、現在も厳格に守られています。この方針のもと、明治・大正時代には多くの卒業生が中等教育や師範学校の教壇に立ち、理数教育の普及に大きく貢献しました。
東京理科大学では「自然・人間・社会の調和的発展のための科学と技術の創造」を教育研究理念として掲げ、基礎科学(理学)と応用科学(工学)の両輪による知の創出に取り組んでいます。
東京理科大学の入試情報
東京理科大学では、多様な学力・適性・志向に対応した入試制度が整備されています。中でも一般選抜は細かく方式が分かれており、受験生の戦略に合わせた選択が可能です。
主な入試方式
入試方式 | 概要・特徴 |
---|---|
一般選抜 A方式 | 配点や共通テストの利用などによってA方式、B方式、C方式、S方式に分かれる。 |
一般選抜 グローバル方式 | 国際バカロレア(IB)や海外大学進学資格などを持つ受験生向け。英語力や国際性を評価。 |
学校推薦型選抜 | 指定校制・公募制の推薦入試。調査書・面接・志望理由書などで総合的に評価される。 |
総合型選抜(旧AO入試) | 自己推薦型の入試。プレゼンテーションや小論文、面接を通じて人物本位で評価される。 |
出典:入試制度|東京理科大学
東京理科大学の学費
東京理科大学の一部学部の学費は以下のようになっています。
東京理科大学の一部学部の学費
学部名 | 入学金 | 授業料 | 教育充実費 | 合計(初年度) |
---|---|---|---|---|
理学部第一部 | 330,000円 | 980,000〜1,130,000円 | 670,000〜1,130,000円 | 約1,745,000円前後 |
工学部 | 330,000円 | 1,130,000円 | 1,130,000円 | 約2,590,000円 |
理学部第二部 | 160,000円 | 530,000円 | 200,000円 | 約890,000円 |
東京理科大学は、私立の理工系大学の中では比較的良心的な学費設定となっており、特に理学部第二部(夜間部)は、初年度で100万円を切るリーズナブルな金額です。
昼間課程の理学部や工学部はやや高めですが、それでも他の私立理系大学と比べて突出して高額というわけではありません。
東京理科大学に合格した人はどんな対策をした?
東京理科大学に実際に合格した受験生たちの声からは、「継続力」と「主体性」の重要性が浮かび上がります。
高2から学習開始時の偏差値60の受験生の合格体験記には、以下のような記述があります。
ニックネーム:とぅちさん(生徒)
このように、学習と日常生活を両立させるバランス感覚と、継続的な努力が合格への鍵となっています。
また、高卒生から学習開始時の偏差値48の受験生の合格体験記には、以下のような記述があります。
ニックネーム:マイルさん(生徒)
この合格者は、自己管理と習慣化による学習スタイルを徹底し、質の高い学習時間を確保した点がポイントです。
なぜ多くの受験生が早慶上理を目指すのか?挑戦する価値と理由
「早慶上理(早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学)」は、私立大学の中でも最難関クラスに位置づけられる人気校群です。多くの受験生がこの4大学を志望する背景には、偏差値の高さだけでなく、教育環境・就職実績・ブランド力など、さまざまな「挑戦する価値」が存在しています。
全国的なブランド力と知名度の高さ
早稲田や慶應をはじめ、上智や理科大も全国的に高い知名度を誇ります。テレビ・メディアで活躍する卒業生も多く、OB・OGネットワークの厚さも大きな魅力です。
就職に強い!大手企業への内定率が高い
早慶上理はいずれも大手・上場企業への就職率が高いことでも知られています。特に金融・コンサル・メーカー・広告・ITといった業界において、早慶上理出身者は有力な人材とみなされるケースが多く、新卒カードの強さは他大学群と一線を画します。
高度な学びと研究環境
早慶上理はいずれも、学術研究・語学・理系分野などで国内トップレベルの教育を展開しています。設備・教授陣・カリキュラムなどが整備されており、国内外で活躍する人材の育成に力を注いでいます。国際的な留学制度も充実しており、グローバル志向の受験生にとって魅力的な進学先でもあります。
多様な入試方式で「チャンス」がある
難関大学でありながら、早慶上理はそれぞれ一般選抜・共通テスト利用・総合型選抜(AO)・推薦入試など多様な入試方式を採用している点も特徴です。自身の強みを生かせる入試ルートを選ぶことで、戦略的に合格を狙うことができます。
「難関私大」という肩書が自信につながる
「早慶上理合格」は、受験生にとって自信や達成感の象徴でもあります。挑戦する過程で身についた学力・思考力・計画力は、大学進学後はもちろん、社会人になってからも大きな財産となります。
早慶上理に合格するための対策は?
早慶上理のような難関私立大学に合格するためには、戦略的かつ継続的な受験対策が欠かせません。志望校の出題傾向に沿った勉強はもちろんのこと、日々の学習習慣の積み重ねや、志望理由の明確化、過去問演習の徹底など、多角的な準備が求められます。
ここでは、実際の合格者の声や傾向を踏まえながら、早慶上理合格に必要な勉強法・対策ポイントを詳しく紹介します。
早期からの基礎固めと学習習慣の確立
早慶上理で合格をつかむために重要なポイントは、早い段階から基礎を徹底し、学習を日常化することです。
早期対策が必要な理由
- 高校1・2年生の時点から英単語・古典文法・数学の基礎問題などにコツコツ取り組むことで、受験学年になったときに応用問題にスムーズに移行できます。
- 日々の学習習慣が確立されていれば、模試結果や志望校の変化に応じた軌道修正も柔軟にできるようになります。
- 「今日は気分が乗らないから勉強できない」といったメンタル面のブレが減り、安定した勉強量を維持しやすくなります。
- 早慶上理を目指すなら、「高3から本気を出す」では間に合わないケースも多く見られます。高1・高2からの意識と積み重ねが、結果として最も安定した合格力を育てる道になるのです。
共通テスト利用の場合は対策
慶應義塾大学を除く早稲田大学・上智大学・東京理科大学では、大学入学共通テストを利用した入試方式を導入しています。
共通テスト利用入試で合格を目指すためには、まず各大学・学部が指定する受験科目と配点を正確に把握することが出発点となります。例えば、英語と国語だけで受験できる学部もあれば、数学や理科を含む3教科以上が必須となるケースもあり、志望先ごとの条件に応じた対策が不可欠です。
また、共通テスト特有の問題形式や時間制限に慣れることも重要なポイントです。マークシート方式のため、単純な知識量だけでなく、時間内に正確に処理できるスピードや読解力が求められます。特に、現代文や英語の長文問題では情報を瞬時に整理し、根拠に基づいて正答を選ぶ力が問われるため、過去問や模試を繰り返し解いて本番形式に慣れておきましょう。
一般入試対策
早慶上理の一般入試で合格を目指すには、出題傾向の把握と徹底的な過去問演習が不可欠です。これらの大学は、それぞれ独自性のある入試問題を出題しており、「記述式問題」「思考力を問う問題」「長文読解力を測る問題」などが多く出題されるのが特徴です。
まずは志望学部の出題形式や頻出分野を分析し、過去問を通じてその大学のクセを理解することが第一歩です。
また、基礎知識の反復定着と応用問題への対応力の両立が必要です。基礎があいまいなまま過去問に進んでも点数は安定せず、成績が伸び悩みがちになります。特に理科・社会などの選択科目では、インプットとアウトプットのバランスをとりつつ、自分の得意不得意を明確にして、戦略的に得点源を伸ばす勉強法を実践しましょう。
最後に重要なのは、「演習量の確保」と「時間管理の徹底」です。実際の試験では、時間との戦いになることも多いため、本番を想定した模試や時間制限付きの過去問演習を通じて、集中力と解答力を鍛えることが合格への近道です。
早慶上理合格者の勉強時間は?
実際に早慶上理に合格した人は、高校時代にどれくらいの時間を勉強に充てていたのでしょうか?
ここでは、「塾選」に寄せられた合格者データをもとに、塾と塾以外での平均勉強時間を紹介します。
合格者の声から見えてくるのは、早い段階から自学習と塾の学習をバランスよく取り入れていたことです。とくに学校の授業だけに頼らず、家庭学習で基礎固めを継続する姿勢が、難関私大合格につながっていることがうかがえます。
早慶上理合格者の高1時の勉強時間
学校名 | 塾での勉強時間 | 塾以外の勉強時間 |
---|---|---|
早稲田大学 | 1.2 | 2.2 |
慶應義塾大学 | 1.3 | 2.6 |
上智大学 | 1.1 | 2.1 |
東京理科大学 | 1.1 | 2.1 |
高1の段階でも、1日合計3時間以上の勉強時間を確保していた人が多数です。この時期に基礎学力をしっかりと固め、学習習慣を確立していたことが、のちの応用学習や受験対策に大きく役立っていることがわかります。
早慶上理合格者の高2時の勉強時間
高校2年生になると、早慶上理を志望する受験生の多くが本格的な受験勉強モードに突入します。定期テスト対策に加え、受験科目の先取りや応用力を高める学習が本格化する時期であり、1日の勉強時間が一気に増加するのが特徴です。
早慶上理合格者の高2時の勉強時間
学校名 | 塾での勉強時間 | 塾以外の勉強時間 |
---|---|---|
早稲田大学 | 2.0 | 2.5 |
慶應義塾大学 | 2.1 | 2.9 |
上智大学 | 2.0 | 2.5 |
東京理科大学 | 1.9 | 2.5 |
高2時点では、合計で1日約4〜5時間の学習時間を確保していたことがわかります。塾での授業や自習に加え、家庭での復習や自主学習にも力を入れていたことが特徴的です。中でも、慶應義塾大学合格者は1日約5時間の学習時間を維持しており、早期から高い意識を持っていたことがうかがえます。
この時期にしっかりと受験に向けた土台を築くことで、高3の受験期にスムーズに実戦演習へ移行できるのが成功のカギといえるでしょう。早慶上理合格者の高3時の勉強時間
高校3年生は、いよいよ大学受験本番の年。早慶上理を目指す受験生にとって、この1年間の学習量と学習の質が合否を大きく左右します。
実際に早慶上理に合格した先輩たちは、高3になると塾や予備校での学習に加えて、家庭での自学習にも多くの時間を割いていました。学校名 | 塾での勉強時間 | 塾以外の勉強時間 |
---|---|---|
早稲田大学 | 3.0 | 3.6 |
慶應義塾大学 | 2.9 | 3.7 |
上智大学 | 3.3 | 3.6 |
東京理科大学 | 2.9 | 3.5 |
このように、合計で6〜7時間以上勉強していた受験生が大多数です。とくに注目すべきは、塾での学習に加え、自学習の時間が塾を上回っている点。演習や過去問対策、苦手分野の克服など、自分に必要な内容を計画的に学ぶことが合格への近道となっています。
限られた時間の中で集中力を保ち、学習を継続できる力が合格のカギと言えるでしょう。
その他の私立大学群
ここでは、よく耳にするその他の私立大学群について解説します。
GMARCH
GMARCH(ジーマーチ)とは、関東に所在する中堅~上位の有名私立大学6校の頭文字をとって作られた大学群の総称です。具体的には、以下の6校を指します。
- G:学習院大学
- M:明治大学
- A:青山学院大学
- R:立教大学
- C:中央大学
- H:法政大学
これらの大学は、難関私立大学である早慶上理に次ぐレベルとして位置づけられることが多く、全国的に高い知名度を誇っています。
GMARCH各校はそれぞれ独自のブランドや特色を持ち、学部ごとの得意分野や就職実績、キャンパスの立地環境なども異なります。特に明治・青学・立教は都心型のキャンパスと高い就職力で知られており、都市圏での大学生活を志向する学生にも人気です。
受験生にとっては「早慶上理はややハードルが高い」と感じた際に、現実的な志望校として選択肢に入りやすい大学群であり、併願校としても頻繁に検討される存在です。GMARCHに的を絞って受験戦略を立てる受験生も少なくありません。
SMART
SMART(スマート)とは、首都圏に位置する難関私立大学5校をまとめた大学群の呼称です。
- S:上智大学
- M:明治大学
- A:青山学院大学
- R:立教大学
- T:東京理科大学
注目すべきは、SMARTにはMARCHの上位校である「明治大学」「青山学院大学」「立教大学」が含まれている点です。これにより、MARCHよりやや上位の私立大学群として、難関国公立大学を志望する受験生の併願校としても人気が高まっています。
また、上智大学や東京理科大学といった、早慶上理に並ぶ難関校も含まれるため、学力・実績・知名度ともにバランスのとれた大学群として、近年注目度が増しているのがSMARTの特徴です。
今後の進路選びや受験戦略を立てるうえで、「早慶は少し高望みだけど、MARCH以上は狙いたい」と考える受験生にとって、SMARTは非常に現実的かつ魅力的な選択肢と言えるでしょう。
関関同立
関関同立(かんかんどうりつ)とは、関西エリアにおける難関私立大学4校の総称で、次の大学の頭文字をとって名付けられた大学群です。
- 関:関西大学
- 関:関西学院大学
- 同:同志社大学
- 立:立命館大学
これらの大学は、いずれも西日本を代表する有名私立大学であり、学力水準・知名度・就職実績ともに全国的に高い評価を受けています。関東でいう「MARCH」や「SMART」に相当するレベルとして位置づけられており、関西圏の私立文系志望者にとっては第一志望に選ばれることも多い大学群です。
それぞれが伝統と実績を持ち、難関国公立大学の併願先としても多く選ばれているほか、近年では全国からの志願者も増えており、首都圏の受験生にも視野に入れられるケースが増加しています。
キャンパス立地も魅力のひとつで、京都・大阪・神戸など関西の主要都市にキャンパスがあるため、通学利便性や学生生活の充実度も高いのが特徴です。
「関関同立」は、関西で高レベルの私立大学を目指す受験生にとって欠かせない選択肢であり、進学後のキャリア形成においても大きなアドバンテージを持つ大学群といえるでしょう。
日東駒専
日東駒専(にっとうこません)とは、首都圏の中堅私立大学4校をまとめた大学群で、以下の大学名の頭文字から構成されています。
- 日:日本大学
- 東:東洋大学
- 駒:駒澤大学
- 専:専修大学
これらの大学は、首都圏で人気の高い中堅私大として広く知られており、学部の多様性や学生数の多さ、安定した就職実績などから、毎年多くの受験生が志望しています。
日東駒専は、偏差値や知名度の面でMARCH(明治・青山・立教・中央・法政)に次ぐポジションとされており、「MARCHはやや届かないかもしれないが、堅実な大学生活を送りたい」と考える受験生にとって、現実的かつ魅力的な選択肢となっています。
早慶上理についてよくある質問
ここでは、早慶上理についてよくある質問を解説します。
早慶上理はいつから言われるようになりましたか?
「早慶上理(そうけいじょうり)」という言葉が、いつから一般的に使われるようになったのかについては明確ではありません。
もともとは、早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学の3校を指して「早慶上(そうけいじょう)」や「早慶上智」という言い回しが使われていました。
その後、「東京理科大学」が加えられ、「早慶上理」という呼び名が広まりました。インターネットの普及や受験情報誌、塾業界などでこの言葉が定着し、現在では「早慶上理」が私立最難関大学群の代名詞として広く認知されているのが実情です。
このように、「早慶上理」という言葉は受験業界やメディア、教育関係者などの間で徐々に浸透し、今では大学群を語る際の基準の一つとして定着しています。
近年耳にする「早慶上理ICU」とは何ですか?
近年は、早慶上理に加え、国際基督教大学(ICU)を加えた「早慶上理ICU」という大学群でひとまとめにされることも多くなっています。
特に国際教育・教養教育に関心のある受験生の間で注目されており、「学力の高さ × グローバル志向」の象徴ともいえる括りです。
ICUの特色として挙げられるのが、学生が1年次から多彩な科目に触れ、2年次以降に専攻(メジャー)を選択する「メジャー制」を採用しているところです。社会科学や人文学など31のメジャーから、専攻する学位記を自由に選ぶことができます。
また、授業の約70%が英語で実施されており、日英両言語に加えて「第3言語」の習得も推奨されています。多様な言語教育プログラムを展開し、グローバル人材の育成に注力しています。
学生一人ひとりに目が届く少人数制を重視し、ディスカッションやグループワークなどの対話型教育が中心です。また、各学生に専任教員の「アドヴァイザー」がつき、学習や進路のサポートが行われるのも特徴です。
早慶上理とMARCHはどちらが難しいですか?
結論から言えば、早慶上理の方がMARCHよりも難易度が高いといえます。
偏差値の比較を見てみると、早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学はいずれも偏差値65〜70前後の学部が中心であり、合格するには全国トップクラスの学力が求められます。一方、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)は、偏差値60前後がボリュームゾーンであり、上位校ではあるものの早慶上理に比べるとややハードルは下がります。
さらに、入試問題の難易度や傾向も異なります。早慶上理では高度な論述力や長文読解力、思考力が求められる問題が出題されることが多く、単なる暗記では太刀打ちできない傾向があります。特に慶應や早稲田では独自色の強い問題が出題されるため、各大学に応じた対策が必須です。
加えて、倍率も高く、競争が激しいのも特徴です。受験者層は全国から集まる上位層が中心であり、学校の成績が良いだけでは通用しない難関大学群とされています。
このような背景から、MARCHよりも早慶上理の方がワンランク上であり、より高い学力と戦略的な受験対策が求められるのです。志望校選びの際には、自分の学力や志望分野に応じて、適切な目標設定を行いましょう。
早慶上理と同じくらいのレベルの大学はどこですか?
早慶上理は、日本の私立大学の中でも最難関クラスに位置する大学群であり、いずれの大学も偏差値・ブランド力・入試難易度において全国トップクラスといわれています。そのため、同等レベルの大学は限られていますが、いくつかの観点から近いとされる大学や学部を挙げられます。
まず、国公立大学の中では、旧帝大以外の難関国立大学(東京外国語大学、東京学芸大学、横浜国立大学、大阪公立大学など)の人気学部が比較対象としてよく挙げられます。ただし、共通テストの科目量の差や試験難易度など、すべての要素を正しく比較できているかどうかは一概に言い切ることはできません。
私立大学に限定すると、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の上位学部やSMART(上智・明治・青山・立教・東京理科)などの上位グループ校の一部学部が近いとされることもあります。ただし、偏差値や人気、入試難易度の観点では、早慶上理が一段上とされるのが一般的です。
つまり、早慶上理と同等レベルの大学・学部は限られますが、志望分野によっては一部の国公立大学やMARCH上位学部が比較対象になります。
志望校選びでは、単なる偏差値の比較だけでなく、自分の将来の進路や大学の教育方針も踏まえて検討することが重要です。
早慶上理の対策で塾に通う必要はありますか?
結論からいえば、早慶上理を目指す受験生には塾に通うことをおすすめします。
早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学はいずれも難関私立大学であり、出題傾向も大学・学部ごとに大きく異なります。そのため、学校の授業だけでは十分な対策が難しく、過去問演習や記述力強化、志望校別の個別対策が重要になります。
また、塾に通うことで、対策を計画的に進めやすくなるだけでなく、モチベーションの維持や受験情報の収集にもつながります。
早慶上理に強い塾や予備校が知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
まとめ 早慶上理は私立のトップレベル!
早慶上理(早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学)は、私立大学の中でもトップクラスの難易度と人気を誇る大学群です。各大学はそれぞれに異なる強みや理念を持ち、偏差値の高さだけでなく、教育内容や社会的評価、卒業後の進路実績など、総合的な魅力があります。
この記事では、早慶上理それぞれの大学の特徴・入試方式・学費・合格体験談などを詳しく解説しました。特に、合格を目指す上では「早期からの基礎学力の定着」「入試形式ごとの対策」「過去問演習」など、的確な戦略が必要になります。
また、近年ではICUを加えた「早慶上理ICU」という括りも広がりつつあり、グローバル志向やリベラルアーツ教育に興味のある層にも選択肢が広がっています。
早慶上理に挑戦することは、将来の選択肢を広げる大きな一歩です。自身の目標や学びたい分野を明確にし、適切な準備を重ねていきましょう。
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