早慶上智への合格者続出!早稲田塾『未来発見プログラム』が拓く学びの真価

私立大学の総合型・学校推薦型選抜で合格実績No.1(※)を誇り、早慶上智・ICUにも多くの合格者を輩出する早稲田塾。その強さを支える一つが、塾生限定の探究プログラム『未来発見プログラム』です。
「本物に出会い、本物で鍛える」をコンセプトに、大学教授や有識者が直接指導。入試目的ではなく、人財育成=未来のリーダーを育てるために設置された本プログラムは、結果として早稲田塾の高い大学合格実績を支えています。
今回は、執行役員・中川敏和さんに、プログラムに込めた想いと、育まれる「人間力」について伺いました。
(※)2025年の総合型・学校推薦型選抜現役合格実績を公開している塾・予備校の中で最大〈JDnet調べ〉

編集部
塾選ジャーナル編集部
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今回取材した塾▶
塾名 | 早稲田塾 |
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対象学年 | 高校1~3年生 |
住所 | 株式会社 早稲田塾 東京都豊島区西池袋1-7-9(本社) |
プロフィール | 1979年開塾。「独立自尊の社会・世界に貢献する人財を育成する」を理念に、大学合格をゴールとせず、社会に出てからも活きる「一生モノの力」を身に付けることを第一に掲げ、国際舞台にはばたく次世代のリーダーを育んでいます。 総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)の対策・指導を得意とし、学力だけでなく「人間力」を鍛える多彩なカリキュラムを提供。また、偏差値にとらわれることなく、塾生の夢を引き出す丁寧な進路発見指導にも定評があります。 |
塾の詳細ページ | https://www.wasedajuku.com/ |
今回取材を受けてくださった方▶
早稲田塾 中川 敏和さん(執行役員)
➤探究学習について、もっと詳しく知りたい方はこちら
早稲田塾が『未来発見プログラム』に込める人財育成への想い
-『未来発見プログラム』とは、どのような取り組みなのでしょうか?
『未来発見プログラム』は、各分野の第一線で活躍する有識者を講師に迎え、探究活動を通じて実践的に学ぶ早稲田塾生限定の取り組みです。
早稲田塾は 「独立自尊の社会・世界に貢献する人財を育成する」という理念のもと、学力だけでなく社会で活躍するために必要なスキルを総合的に伸ばすカリキュラムを提供しています。
その一環として塾生に提供される『未来発見プログラム』は、 高校生が普段なかなか出会えない「本物」と触れ合える貴重な場です。そこで視座を高め、考え方を広げると同時に、数値化できない「人間力」を磨いていきます。
この「人間力」とは、主体性ある行動力、論理的な思考力、コミュニケーション力や表現力、そして新しい価値を生み出す創造力など、多様化するグローバル社会で求められる力を指します。
-このプログラムは、どのような経緯や想いから生まれたのですか?
この取り組みは、もともと入試対策を目的としたものではなく、 将来の日本を担う人財を育てたいという、早稲田塾の“人財育成企業”としての強い想いから始まりました。
志を同じくする大学との協働により、2006年に『スーパープログラム』が始動。2017年には『未来発見プログラム』へと進化しました。
未来発見プログラムの分野は、経済学、最先端科学、AI、経営学、ジャーナリズム、地域創生、異文化交流など多岐にわたり、2025年は37プログラムを実施します。生徒の学びの幅を広げるためにも、今後も積極的に増やしていきたいと思っています。
各分野の第一線で活躍するプロフェッショナルから直接指導を受けられるこのプログラムは、高校生に大きな成長をもたらす「出会い」の場でもあります。人は出会いから学び、成長します。高校生という多感な時期にこそ、普段出会えない人や環境に触れることで、視野を広げるきっかけになってほしいと願っています。
-公式サイトやパンフレットでプログラム内容を拝見すると、大学生や社会人が受講してもやりがいを感じられるような本格的な授業内容だと感じました。
未来発見プログラムで大切にしているのは「本物」であること。だからこそ、 あえて“かみごたえのある学び”に取り組むことで、生徒の成長を促しています。
たとえば、先日東京理科大学で実施したプログラムでは、白衣を着て実験室に入り、実際に薬をつくる体験をしました。まさに大学レベルの学びを体感できる機会です。
受講する生徒も自分が興味を持って取り組んでいたり、行きたい大学の学びにつながっていたりするので、臆することなく積極的に授業に参加してくれていますね。
-大人になる前の多感な時期に「本物」と出会うことは、生徒にどんな変化・成長をもたらしますか?
やはり、 経験を通して自分の夢や目標に対する意識が高まる受講生が多いですね。「視座があがり自分の未熟さを知ること」が、大きな成長のきっかけとなるケースもあります。大人になるとどうしても現実的になっていくものですが、 高校生であれば柔軟に天井を上げて自由に未来を描くことができるーまさに伸びしろが大きい時期だと思います。
私たちは『未来発見プログラム』を、 「時間」「空間」「学問」を超えた“人財育成プログラム”であると定義しています。
高校生という「時間」の枠を超えて、国内外で活躍する第一人者から学ぶこと。様々な国・地域にいる同年代の仲間と出会える「空間」で対話し、自分を見つめ直しながら関心や疑問を探究すること。そして、普段の生活では触れられない非日常を体験するなかで「学問」の枠を越えた知見や気づきを得ること。
それらすべてが、自分らしい進路の発見にもつながっていきます。
世界塾・AI・最先端科学も-多彩なプログラムの代表例
未来発見プログラムの代表例 | ||
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分野 | プログラム名 | 特徴・学びの内容 |
国際関係 | 竹中平蔵 世界塾 | 慶應義塾大学 竹中平蔵教授が高校生を直接指導。世界課題をテーマに自身の探究や将来像を深める |
交渉学・リーダーシップ | ネゴシエーション&リーダーシッププログラム | 慶應義塾大学 田村次朗名誉教授による指導。「ハーバード×慶應流」交渉学を実践的に学び「創造的な問題解決能力」を身につける |
先端科学 | 最先端科学プログラム | 慶應義塾大学 冨田勝名誉教授による指導。最先端の遺伝子工学やシステムバイオロジーに触れる |
国際ジャーナリズム | 国際ジャーナリスト育成塾 | 元読売新聞記者 杉下恒夫氏から、講義、取材、執筆を通して国際報道の基礎を学ぶ |
表現・伝達力 | 伝える力大学 | 日本テレビアナウンス部の協力のもと、「伝える力」を実践的に磨く |
アート×地域創生 | 奥三河カンタービレ | 愛知県東栄町を舞台に、地域の方々と交流しながら舞台芸術を創作。地域の未来づくりを考える画期的なアートプログラム |
SDGs/まちづくり | SDGsまちづくりプログラム | 企業と連携し、街をどのように作っていくかを考える。実践的なアイデア創出力を育成 |
テクノロジー/AI | AIプログラム | 生成AIの最新技術を学び、実際にツールを使って社会への応用を体感 |
英語・国際教養 | グローバルコミュニケーションプログラム | 国際教養大学の教授陣が英語4技能を総合指導。英語で学び、英語で考え、英語で意見を主張する能力を鍛える |
※上記は『未来発見プログラム』の代表例です。他にも多彩な分野・テーマでプログラムが開講されています。
-では、ここからは未来発見プログラムの一例をいくつか紹介していただけますか。
未来発見プログラムは数が多いので、ここでは一部を紹介しますね。
「竹中平蔵 世界塾」
慶應義塾大学 竹中平蔵教授が高校生を直接指導し、世界で活躍できる人財を育成するプログラム。世界で起きている問題についてのディスカッションや、竹中教授との個別面談を通して自身の探究テーマや将来について考えていきます。
通常は20名ほどの生徒が竹中先生を囲んで質疑応答をしながら進めるゼミ形式で実施していますが、このあいだは夏休みの特別講習として「世界を知ろう」と教室を飛び出して4泊5日で香港まで足を運びました。
(香港での特別講習の様子)
現地では、世界情勢や国際的な課題についてディスカッションを行い、最後には「日本が世界でリーダーシップを発揮するためにはどうすべきか」というテーマでグループ発表を実施。さらに、 香港サイエンスパークを訪問し、スタートアップ企業の社長から直接話を聞く機会もありました。投資や政治に関心を持つ生徒は積極的に質問を重ねていましたね。ほかにも、香港大学を訪問し、現地の学生と英語でのディスカッションなども行いました。
一方で、まだ自分の関心分野が定まっていない生徒にとっても、積極的に取り組む仲間の姿勢は良い刺激となり、「私も挑戦してみよう」「行動してみよう」という前向きな気持ちにつながったようです。 異なる背景を持つ塾生が一緒に学ぶことで、新しい視点や行動のきっかけといった前向きな変化が生まれるのだと改めて感じました。
竹中平蔵 世界塾では、香港での特別講義以外にも、その年ごとに必要とされるテーマを取り上げています。昨年は生成AIやAdobeの画像生成が注目され、Adobeを訪問したり、生成AIの専門家を招いたりしました。高校生に「今だからこそ伝えたいこと」を、竹中教授と早稲田塾が共にプログラムにしているんです。
「ネゴシエーション&リーダーシッププログラム」
慶應義塾大学名誉教授の田村次朗教授を講師にお迎えし、「ハーバード×慶應流」交渉学を実践的に学びます。経験や駆け引きに頼らず、論理的思考と信頼を基盤に「創造的な問題解決能力」を養成。
ロールプレイ形式の模擬交渉を通じて「人と問題の分離」「立場から利害へ」といった交渉学の基本を体得し、双方にとって魅力ある条件を導き出す合意形成スキルを修得します。次世代リーダーに不可欠な交渉力を磨けるプログラムです。
「最先端科学プログラム」
慶應義塾大学 冨田勝名誉教授のもと、最先端の遺伝子工学とシステムバイオロジーに取り組み、先端バイオ研究のスタートを切るプログラムです。
ベースとなる研究領域は、遺伝子工学やシステムバイオロジーですが、研究が進むにつれて「最先端」が更新されていくため、プログラムの内容も少しずつ変化していきます。
「国際ジャーナリスト育成塾」
元読売新聞記者・一般財団法人国際開発機構FASID理事長の杉下恒夫先生が、日本のジャーナリストらを講師に招いて、講義、取材、執筆体験までを凝縮して指導するプログラム。世界最高のジャーナリズム・スクールとされる米国・コロンビア大学大学院のSCHOOL of JOURNALISMのカリキュラムを参考にしています。
「伝える力大学」
日本テレビアナウンス部の全面協力のもと、講義に加えて対話やワークショップ、プレゼンテーションを通して伝える力を実践的に磨いていきます。
「アートの力で地域を元気にする 奥三河カンタービレ」
奥三河の古都とも呼ばれる愛知県東栄町をフィールドワークで訪れ、地域の方々との触れ合いの中から舞台芸術作品を創造します。地域の未来づくりを考える画期的なアートプログラムです。
「SDGsまちづくりプログラム」
企業と連携して、街をどのように作っていくかを考えるプログラム。1グループ6名でチームを組んで、フィールドワークや設計の模擬体験も実施。チームごとにまちづくりのアイデアを出し合います。
「AIプログラム」
生成AIにフォーカスして、技術的背景やその効果について座学としての講義が行われます。ほかにも実際に最新の生成AIを活用しながら、未来につながる可能性を体験できるハンズオンを行い、最新の生成AIがある社会を体感します。
メタバースが流行した2022年には、AIプログラムの先駆けとしてVR空間で授業を実施しました。VRやオンラインゲームに関心を持つ生徒が集まり、講師も生徒も全員がVR空間に入り込んでグループワークを行ったんです。実は、このVR授業は早稲田塾が日本で初めて取り組んだ試みです。
その経験をきっかけにVRやゲーム開発に挑戦し、探究活動を通じて総合型選抜に合格した生徒も少なくありません。現在はプログラムの焦点を生成AIへと移し展開しています。
「グローバルコミュニケーションプログラム」
国際教養大学を代表する教授陣から、国際人に必要とされる英語4技能を総合的に短期集中で体得できるプログラム。日本人が苦手とする「自分の意見を英語ではっきり表現する」ことにチャレンジします。英語で学び、英語で考え、英語で意見を主張する能力を鍛えることができます。
-プログラムが多彩で幅広いですね。内容は異なると思いますが、共通して盛り込んでいる要素はありますか?
各プログラムには、必ずグループワークとプレゼンテーションの時間を設定しています。一方的に講義を受けるだけではなく、自ら考え、意見を述べる工程を通じて自己表現力を高めることが重要だからです。
グループワークでは、他者の考え方を受け入れる力や協働する力を養うため、意見交換を重ねるディスカッション形式を取り入れています。
有識者の知見や専門的な知識をインプットし、自分の考えをアウトプットする。これがどのプログラムにも共通する要素になっていますね。
-プログラムの内容は一度構築して繰り返すのではなく、随時アップデートされていくのでしょうか?
もちろんです。そこが大変でありつつも楽しいところですよ。同じ内容を繰り返すだけでは、YouTubeに負けてしまいます。常に最先端の情報やタイムリーなテーマを取り入れ、生徒にリアルで学ぶ価値を感じてもらうよう工夫しています。
-唯一無二でありながら、常に磨かれ続ける“生きた学び”なのですね。毎回の内容は、どのように構築されているのでしょうか。
内容は講師と一緒に決めますが、講義・グループワーク・面談の時間配分や定員数といった全体プロデュースは早稲田塾のスタッフが担っています。
定員も目的に応じて個別に変えています。先生と生徒の対話を重視する場合は20名程度が最適です。一方、チームごとにプレゼンを行う場合は、多様なアイデアが出るよう60名規模にします。
このように、各プログラムの学びに合わせて、丁寧にカスタマイズして作っています。
『未来発見プログラム』はいつ受けられる?プログラム受講の仕組み
-ここからはプログラム受講の仕組みについてお話を聞かせてください。プログラムの実施は年間スケジュールで決められているのですか?
はい。年間を通じて数回の時期に分けて実施しています。具体例としては、1月〜3月、5月~7月、9月~11月の周期で行われる平常プログラムと、春休み期間、夏休み期間(7月・8月)の季節集中プログラムというような構成です。
各プログラムは、おおよそ3か月間で完結する設計となっており、期間ごとに異なるテーマや分野で、生徒の探究を深める機会を提供しています。
-1人の生徒が複数のプログラムを受講することもできるのでしょうか?
そうですね。期間内に1つのプログラムを受講する形で学ぶケースが多いです。例えば、1月〜3月に1つ、夏休みにもう1つ受講する、といったイメージで複数のプログラムを受講できます。
近年はリベラルアーツ的な視点が重視されており、早稲田塾も幅広い知識や多角的な見方を大切にしています。そのため、生徒も特定分野に偏らず、自然に複数の分野にまたいでプログラムを選ぶ傾向があります。
かつては文学部なら文学、経済学部なら経済と専門分野だけを学ぶ時代でしたが、今は違いますね。時代の変化を実感しています。
-高校3年間のうち、どのタイミングからプログラムを受講し始めるのが理想ですか?
理想は高校1年生や高校2年生の早い段階からですね。早く始めるほど多くの経験値を積むことができますし、大学受験においても「入試対策ではなく本気で考えている」と評価されやすいかと思います。
現状では2年生からの受講が多いですが、1年生の参加も徐々に増えています。学校現場でも1年生から探究学習を導入する動きが広がっており、その影響で塾でも受講開始の学年が下がってきているのだと感じています。
『未来発見プログラム』で身に付く力は総合型・学校推薦型選抜にも活きる
-早稲田塾は、総合型・学校推薦型選抜の対策に強く、高い合格実績をお持ちです。未来発見プログラムを通して得られる力は、入試においても効果を発揮するものでしょうか?
未来発見プログラムは、総合型・学校推薦型選抜対策を目的としたものではありません。ただし、そこで培われる「人間力」は、入試で求められる力と重なります。総合型・学校推薦型選抜では目的意識、表現力、文章力、基礎学力といった総合力が評価されます。そのため、プログラムでの学びは大いに役立ちます。
実際に受講した生徒からは「大学で学びたいことが明確になった」「志望学部が定まった」という声が多く、志望理由の核につながっていることが分かります。
また「英語の学術論文が読めるようになった」「社会課題に自分なりの意見を持てるようになった」「人前で堂々と自分の意見を言えるようになった」といった成長も多く聞かれますね。
こうした力が、志望理由書や面接で「自分の言葉で研究テーマを語れる」という強みに直結しており、結果的に合格率にも影響していると考えています。
-実際に、総合型・学校推薦型選抜の対策として未来発見プログラムを受講する生徒も多いのですか?
総合型・学校推薦型選抜を視野に入れて思考力・判断力・表現力といった力を鍛えるために受講する生徒もいます。入試と関係なく「興味があるから受けてみたい」という生徒もいますね。
未来発見プログラムで身に付く力が結果として入試に活きることはあれど、プログラムで入試対策をしているわけではありません。大事にしているのは、合格をゴールにするのではなく「答えのない問題を解く力」が求められる今の時代に必要な多様な視点を持ってもらうことです。
国公立大学が共通テストで6教科8科目を課していたり、私立大学文系学部でも数学を必修化する流れがあるのは、学問同士のつながりが重要だからですよね。未来発見プログラムで多様な分野を用意しているのも同じ理由です。例えば経済を学ぶにしても、経済学だけでなく法律や生物学にも触れ、幅広い視点で物事を捉える力を養ってほしいと考えています。
-学校や他塾でも探究学習への取り組みは活発になりつつありますよね。早稲田塾ならではの探究学習の強み・独自性についてお聞かせください。
私たちの強み・独自性は大きく3つあると考えています。
1つ目は「伝統」です。長年にわたり『未来発見プログラム』を実施してきた中で、生徒の探究をどのように深めるか、もう一歩先へ進むためには何が必要かといったノウハウを蓄積してきました。こうした経験と知見は、早稲田塾の大きな強みだと捉えています。
2つ目は「プログラム数の多さ」です。多岐にわたるプログラムを展開しているだけでなく、時代の変化や社会のニーズを踏まえて、開講前には必ず内容をブラッシュアップしています。そのため、同じ講座は一つとして存在しません。生徒一人ひとりの学びを深め、広げていくことを大切にしており、そこには強いこだわりがあります。
3つ目は「本物に出会い、本物で鍛える」機会の創出です。これはコンセプトにも掲げている通り、私たちが最も重視している点です。自分たちの生徒は自分たちの手で育てたいという想いのもと、早稲田塾が中心となって大学や有識者と連携しながら取り組んでいます。この姿勢こそが、私たちの強みであると自負しています。
-『未来発見プログラム』で得られる経験を通して身に付く力は、数値で表すのが難しいものだと思います。目に見える成果としてはどのようなものが挙げられますか?
受験の話になってしまいますが、「志望理由書や活動報告書が“自分ごと”になる」というのは目に見える成果の一つです。プログラムで思考力・表現力が伸びることで、人から借りてきた言葉・与えられた言葉ではなく、ちゃんと自分の言葉で想いを表現することができるようになっていきます。言葉の選択や重さが違いますし、伝わる強さも違ってきますよね。
また探究学習や課外活動を通して自身の興味関心を追究したり、学校の部活動や委員会などに一生懸命取り組んだりといった主体性や行動力にも影響が表れます。
やりたいことがあっても、一歩を踏み出す勇気を持てなかった子が一歩踏み出せるようになる。それだけでも大きな成果といえるのではないでしょうか。
-勇気が出せず、一歩を踏み出せない子も少なくないと思います。そうした悩みを抱える子どもに向けて、探究学習に取り組む以前に日常で心掛けておくとよいことがあれば、ぜひアドバイスをお願いします。
まずは自分の興味があることを調べてみること。そして、足を運べるのなら現場に行ってみることですね。「誰かに言われたから」「受験のために」ということではなく、自分の心の声に基づいて行動するクセをつけていきましょう。きっと未来のために前に進もうというモチベーションにつながると思いますよ。
『未来発見プログラム』を受講した生徒や保護者からの反響は?
😊本人(高校3年次に受講、慶應義塾大学法学部に総合型選抜で合格)
またダンスや音楽など、多種多様な芸術に携わっている塾生と交流が持てたことも糧になりました。慶應義塾大学法学部のFIT入試では、芸術家による振付の著作権保護というテーマで合格をいただきました。
✨本人(高校2年次に受講、上智大学総合グローバル学部に学校推薦型選抜で合格)
プレゼンテーションをする機会があったので、伝わりやすさにこだわってスライドを作成。"人に何かを伝える意識"が高まり、自分自身成長したと思っています。
😊本人(高校3年次に受講、横浜国立大学教育学部に総合型選抜で合格)
また教員という私の将来の夢に活かせると思ったのは、「スーパーAIプログラム2024〜生成AI編〜」です。AI関連企業から講師をお招きし、社会におけるAIの役割について学びました。プログラム最終のグループ発表で、テーマに選んだのが"学校におけるAIの使い方"。教育分野でも役立ちそうだと感じたので、自分にとってメリットが大きいプログラムでした。
✨保護者(高校2年次に受講、お茶の水女子大学共創工学部に総合型選抜で合格)
【取材後記】
「本物に出会い、本物で鍛える」というコンセプトのもと、高校生が大学生・社会人レベルの学びに挑む早稲田塾の『未来発見プログラム』。取材を通じて感じたのは、知識の習得にとどまらず、生徒が“社会に通じる力”を実践的に磨いていることです。
印象的だったのが時代の最先端テーマを取り入れてプログラムが常に進化し続けていること。「学びの幅を最大限に広げたい」という早稲田塾の人財育成への情熱が強く伝わってきます。本物=第一人者との出会いを通じて、高校生たちは視野を広げ、自らの将来像を描き始めています。
また、すべてのプログラムに「グループワーク」と「プレゼンテーション」が組み込まれている点も特徴的。知識をインプットし、多様な仲間と議論し、自分の考えをアウトプットする過程で、自己表現力だけでなく協働力も養われていきます。
こうした取り組みこそが人間力を育む原動力であり、大学受験合格にとどまらず、その後の人生を支える力を育む―それが早稲田塾の真の強みであり、『未来発見プログラム』の最大の価値です。私立総合型・学校推薦型選抜の合格実績No.1という圧倒的な結果は、人財育成を追求してきた姿勢の証にほかならない―そう深く納得させられた取材でした。
『塾選(ジュクセン)ジャーナル』編集部/※掲載内容は、2025年8月時点の情報です。
執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。