【教育情報】令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等調査結果|いじめ認知件数、暴力行為、小中学校の不登校者数がいずれも増加
文部科学省が公表した令和6年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果(抜粋)によると、全国の学校におけるいじめの認知件数は769,022件、小・中学校の不登校児童生徒数は353,970人となり、暴力行為の発生件数と合わせて、いずれも前年度から増加しました。生徒指導上の主要な課題が依然として継続・増加傾向にあることが示されています。
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塾選ジャーナル編集部
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今回の調査結果から見られる主要な項目の件数・人数の詳細は以下の通りです。
1. いじめと暴力行為の発生状況
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いじめの認知件数:
- 小・中・高・特別支援学校における認知件数は769,022件で、前年度(732,568件)から増加しました。
- 児童生徒1,000人当たりの認知件数は61.3件(前年度57.9件)に増加しています。
- いじめ防止対策推進法に基づく重大事態の発生件数は1,405件(前年度1,306件)です。
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暴力行為の発生件数:
- 小・中・高等学校における発生件数は128,859件(前年度108,987件)となりました。
- 児童生徒1,000人当たりの発生件数は10.4件(前年度8.7件)です。
2. 不登校(長期欠席)の状況
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小・中学校の不登校:
- 小・中学校の長期欠席者数506,970人のうち、不登校児童生徒数は353,970人(前年度346,482人)と増加しました。
- 在籍児童生徒に占める不登校児童生徒の割合は3.9%(前年度3.7%)に上昇しています。
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高等学校の不登校:
- 高等学校の不登校生徒数は67,782人(前年度68,770人)でした。
- 在籍生徒に占める割合は2.3%(前年度2.4%)です。
3. その他の状況
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自殺した児童生徒数:
- 小・中・高等学校から報告のあった自殺した児童生徒数は413人(前年度397人)でした。
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高等学校の中途退学者:
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中途退学者数は44,571人(前年度46,238人)で、在籍生徒に対する割合は1.4%(前年度1.5%)です。
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詳しくは文部科学省のサイトをご覧ください。
参考:令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(文部科学省)(2025年10月30日閲覧)
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