共通テストの会場はいつわかる?2026年度からはマイページからダウンロードした受験票で確認!
「共通テストの会場って、いつわかるの?」と不安に感じていませんか?
2026年度(令和8年度)の大学入学共通テストからは、自分で取得した受験票を確認することで会場がわかる仕組みに変わります。受験票は、2025年12月10日(水)10:00以降に、大学入試センターの「受験者マイページ」からダウンロード可能です。
これまでのように、受験票が自宅に郵送されて会場を知るという流れではなくなりました。今後は、受験生自身がマイページにログインして受験票を取得・確認する必要があります。
この記事では、共通テストの会場を確認する方法と、確認後にやっておくべき準備についてわかりやすく解説します。制度が変わって初めての共通テストでも安心して臨めるように、今のうちからしっかり備えておきましょう。
編集部
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共通テストの会場はいつ・どうやってわかる?

共通テストの会場は受験票に記載されている
共通テストの会場は、受験票に記載されています。つまり、会場がわかるのは、受験票を入手したときです。
では、その受験票はいつ取得できるのでしょうか。2026年度(令和8年度)の共通テストでは、12月10日(水)10:00以降に大学入試センターの「受験者マイページ」から取得できるようになります。
これまでのように、受験票が12月上旬に郵送で届き、そこに記載された会場で受験するという仕組みではなくなりました。2026年度からは、受験生自身がマイページにログインして受験票をダウンロードし、自分で会場を確認する方式に変わります。
受験票を取得する手順
受験票は、2025年12月10日(水)10:00から、大学入試センターの「受験者マイページ」で取得できます。以下の手順に沿って、受験票をダウンロード・印刷しましょう。
- 大学入試センター「受験者マイページ」にアクセス(出願時に登録したメールアドレス・パスワードでログイン)
- メニュー内の「受験票の取得」ボタンをクリック
- PDF形式で受験票をダウンロード
- A4サイズで印刷(白黒でも可)
- 受験票の内容を確認し、試験当日まで大切に保管
参考:令和8年度「受験案内」(独立行政法人大学入試センター)(2025年10月30日閲覧)
なお、受験票を取得した後に確認しておきたいポイントについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
共通テストの会場がわかったら?すぐやるべき5つの準備

共通テストの会場がわかったら、まずは会場の場所をしっかり確認しましょう。ここからは、会場を確認した後にすぐ取りかかっておきたい準備を5つのポイントに分けて解説します。
最寄駅と所要時間の確認
試験当日の遅刻やトラブルを防ぐために、会場までの経路を早めに確認しておきましょう。自宅や宿泊先から会場までの最寄駅、乗り換え回数、所要時間を実際に地図アプリなどで調べるのがおすすめです。
できれば、同じ時間帯(試験当日の集合時刻付近)にシミュレーションしておくと、混雑状況や交通ダイヤの目安がつかめます。バスや電車の運行本数が少ない地域の場合は、代替ルートも把握しておくと安心です。
交通手段・宿泊の手配
会場までの交通手段を早めに確認し、当日に無理のない移動計画を立てておきましょう。自宅から会場までの所要時間が長い場合や、朝早く出発しなければならない場合は、前日に宿泊することも検討しておくと安心です。
宿泊をする場合は、会場周辺のホテルやビジネスホテルの予約を早めに行いましょう。共通テスト前後は全国的に混み合うため、直前では満室になってしまうこともあります。可能であれば、会場まで徒歩または1本の交通機関で行ける宿を選ぶと、当日の移動がスムーズです。
また、天候や交通状況によっては公共交通機関に遅延が発生する場合もあります。複数のルートを調べておき、最寄駅から会場までの道順も確認しておくと安心です。
会場の設備や環境を調べておく
共通テストの会場は、大学や短期大学、高校など、地域によってさまざまです。建物の構造や設備、周辺環境も異なるため、事前にどのような場所なのかを確認しておくと安心です。
特に、トイレや昼食を取れる場所、休憩時間の過ごし方などは当日の快適さに大きく影響します。SNSや口コミで前年の受験生の体験談を調べておくと、「〇〇大学の会場は教室が寒い」「△△大学は昼食スペースが限られている」など、実際の様子を把握できます。
また、1月は地域によって冷え込みが厳しく、暖房が十分に効かないケースがあるかもしれません。カイロなど、防寒対策を準備しておくと安心です。気温や天候に左右されにくい服装を意識し、体調を崩さないようにしましょう。
受験当日の持ち物・流れを確認
共通テスト当日は、忘れ物や思わぬトラブルが起きやすい日です。前日のうちに持ち物をそろえ、当日の流れをしっかり確認しておきましょう。
受験票は必ず印刷したものを持参します。スマートフォンの画面提示では受験資格を証明できないため注意が必要です。そのほか、鉛筆(HBまたはB)、消しゴム、腕時計、マスク、昼食、水分、そして寒さ対策用の上着など、必要なものを前夜のうちにまとめておくと安心です。
当日は、集合時刻の30分以上前には会場に到着できるように行動しましょう。入室後は受験票と本人確認を行い、試験監督の指示に従って準備を進めます。昼食時間や休憩の過ごし方もあらかじめイメージしておくと、落ち着いて試験に臨めます。
緊急時の連絡・予備手段
試験当日は、天候や交通状況の影響で予定どおりに会場へ行けない場合もあります。雪や遅延などのトラブルが起きたときのために、あらかじめ緊急時の連絡先や対応方法を確認しておきましょう。
まず、通っている高校の進路指導室や担任の先生など、学校側の連絡体制を確認しておくことが大切です。共通テストは全国一斉に実施されるため、悪天候や交通障害が起きた際には、大学入試センターや報道機関からも対応情報が発表されます。ニュースや公式サイトで最新情報を確認できるようにしておきましょう。
また、交通機関の遅延や運休に備え、代替ルートも忘れずに事前に調べておくことが重要です。
共通テストの会場についてよくある質問(FAQ)

ここでは、共通テストの会場についてよくある質問を解説します。
共通テストの会場は変更できますか?
指定された試験場の変更はできません。また、指定された試験場以外で受験することもできません。
共通テストの会場は、出願時の住所や志願者数などをもとに大学入試センターが自動的に割り当てています。そのため、出願後に希望する会場を選んだり、変更を申し出たりすることは認められていないので注意しましょう。
共通テストの会場は何時から入れますか?
会場によって入場開始時刻は異なるため、一概に「何時から入れる」とはいえません。試験開始時刻の約1時間前には会場に到着できるよう、余裕を持って家を出発しましょう。
早めに着いておくことで、試験場の雰囲気に慣れ、気持ちにも落ち着きが生まれます。また、交通機関の遅延や天候による影響を考慮すると、時間に余裕を持って行動することが何より大切です。
万が一、電車の事故や雪などで交通機関に大幅な遅れが生じた場合、大学入試センターが試験時刻を繰り下げることもあります。慌てず、落ち着いて試験会場に向かうようにしましょう。
浪人生の共通テスト会場はどこになりますか?
浪人生(既卒生)の試験会場は、出願時に登録した住所の所在地をもとに大学入試センターが指定します。基本的には、自宅などの住所に近い会場が割り当てられることが多いですが、地域や志願者数の状況によっては、やや遠い会場になる場合もあります。
また、浪人生だからといって、現役生とは別の会場や特別な部屋で受験するわけではありません。多くの場合、現役生と同じ会場・同じ教室で受験する形になります。
〇〇高校の生徒は、例年どこの会場ですか?
試験場は、「この高校に通っているからこの会場になる」と決まっているわけではありません。その年の志願者数や居住地の分布などをもとに、大学入試センターが試験場を決定します。そのため、出願の時点ではどの会場になるかはわかりません。
ただし、同一の高等学校(特別支援学校の高等部を含む)や中等教育学校の生徒については、可能な限り同一の試験場に指定されるよう大学入試センターが配慮しています。
〇〇市の生徒は、例年どこの会場ですか?
共通テストの会場は、「この地域に住んでいるからこの会場になる」と決まっているわけではありません。毎年、志願者の人数や住んでいる場所の分布などをもとに、大学入試センターが会場を割り当てています。
そのため、出願の時点ではどの会場になるかはわかりません。同じ市内の生徒でも、学校や住所によって違う会場が指定されることもあります。
出願後に引っ越しをする予定なのですが、転居先の都道府県の会場で受けられますか?
共通テストでは、現役生と浪人生(既卒生)で試験会場の指定方法が異なります。出願後に引っ越しをする予定がある場合は、自分がどちらに該当するかによって対応が変わります。
現役生の場合は、出願時に登録された学校の所在地をもとに試験場が指定されます。そのため、学校がある都道府県以外の試験地区で受験することはできません。ただし、出願後に転校などがあり、「出願内容の確認・訂正期間」に訂正手続きを行った場合は、訂正後の学校所在地に基づいて試験場が指定されます。
一方で、浪人生(高校卒業者・通信制課程の卒業見込み者など)の場合は、出願時に「受験を希望する都道府県」を自分で登録します。その住所に基づいて試験場が決まるため、引っ越しを予定している場合は、希望する都道府県を考慮して出願しましょう。もし出願後に住所が変わった場合は、確認・訂正期間内に変更手続きを行えば、新しい住所地の試験場に指定されます。
試験1日目と2日目で会場は変わりますか?
試験1日目と2日目の会場は変わりません。両日とも同じ会場で受験します。
共通テストは、原則として同一の試験場で2日間行われます。試験科目によって教室が分かれる場合はありますが、会場そのものが変わることはありません。
まとめ 2026年度から受験票は自分で取得!会場は12月10日以降に確認しよう

共通テストの会場は、これまでと同じく受験票に記載されています。ただし、2026年度(令和8年度)入試からは、受験票の入手方法が変わりました。これまでは12月上旬に郵送で届いていましたが、今年からは大学入試センターの「受験者マイページ」から自分でダウンロードして取得する方式に変更されています。
受験票のダウンロードは、12月10日(水)10:00以降に可能です。郵送は行われませんので、必ず自分でログインして受験票を取得し、そこに記載された会場を確認しておきましょう。
会場がわかったら、交通手段や宿泊先の手配、持ち物の準備などを早めに進めておくことが大切です。余裕を持って準備すれば、心にもゆとりが生まれます。制度変更の初年度となりますが、手順を理解しておけば安心です。今のうちから少しずつ準備を整えていきましょう。
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