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【中学受験の勉強法】元大手塾講師監修!成績が伸びる子の鍵は「テスト復習」|今日からできる3つの原則

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中学受験は子どもだけでなく、家庭全体にとって大きな挑戦です。毎日の勉強、模試の結果、志望校との距離──そのひとつひとつに一喜一憂しながら、このままで大丈夫なのだろうかと不安になることもあるでしょう。

特に近年は情報があふれ、勉強法や塾選びの選択肢も多様化しています。何を、どのように勉強すればよいのかが見えにくくなっている今だからこそ、正しい方向性を持った学習法を知ることが大切です。

この記事では「中学受験の勉強法」をテーマに、頑張っているのに成績が伸び悩む原因や、成績を上げる具体的な学び方を、受験指導専門家の西村創先生監修のもと、わかりやすく解説します。子どもの努力を結果につなげるために、今日からできる一歩を一緒に見つけていきましょう。

塾選ジャーナル編集部

編集部

塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

西村 創先生

監修者

西村 創先生

早稲田アカデミー、駿台、河合塾Wingsなどで指導歴25年以上。新卒入社の早稲田アカデミーでは、入社初年度に生徒授業満足度全講師中1位に輝く。駿台ではシンガポール校講師を経て、当時初の20代校長として香港校校長を務め、過去最高の合格実績を出す。河合塾Wingsでは講師、教室長、エリアマネージャーを務める。現在は、セミナー講演や書籍執筆、「にしむら先生 受験指導専門家」としてYouTube配信(チャンネル登録12万人超)などを中心に活動。著書は『中学受験のはじめ方』(KADOKAWA)など多数。 http://www.youtube.com/@nishimurasensei

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目次

頑張っているのに…中学受験の勉強で成績が伸び悩む原因

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「毎日きちんと勉強しているのに、思うように成績が伸びない」

中学受験を目指す家庭では、そんな悩みを抱える方が少なくありません。子どもが努力している姿を間近で見ているからこそ「なぜ結果が出ないのだろう」と不安になるのは当然です。

実は、頑張っているのに成果が出ないのには、いくつか共通する原因があります。その多くは勉強の量ではなく、勉強の質に関係しています。

「やったつもり」の勉強になっていませんか?

ノートをきれいにまとめたり、問題集を何周も解いたりするなど、一見すると真面目に努力しているように見える場合でも「わかったつもり」「やったつもり」になっていることがあります。

たとえば、

  • 間違えた問題を赤で直すだけで終わっている
  • 「なぜ間違えたのか」を振り返らずに、次の問題へ進んでいる
  • 模試の復習をしても「次にどう生かすか」が明確でない

このような勉強法では学習内容が定着せず「やっているのに伸びない」という悪循環に陥ります。

成績が伸びる子は「量」だけではなく「質」にもこだわる

中学受験は膨大な知識量と応用力が求められるため、どうしても「時間をかけること=努力」と考えがちです。しかし、同じ1時間でも、どのように学ぶかによって成績の伸び方はまったく違います。

たとえば、間違えた問題を「解き直すだけ」で終わらせる子どもと「なぜ間違えたのか」「次にどうすれば解けるのか」を分析する子どもとでは、理解度や問題への対応力に大きな差がつきます。

勉強時間を増やすだけではなく「学びの質」も高めることが大切です

「やりっぱなし」から「次につながる」学びへ

「テストの結果が思わしくない」「頑張っても報われない」と感じるとき、多くの子どもがやってしまいがちなのがやりっぱなしの勉強です。本当に力を伸ばす子は、テストの後こそ成長しています。

テストは結果を測るだけでなく、弱点を見つけ次に生かすための教材です。復習と解き直しのやり方次第で、勉強の質は何倍にも高まります。

テストで大切なのは復習のやり方

成績が上がる子と、なかなか伸びない子のわかれ道は、テストの後の復習にあります。同じテストを受けても、復習のやり方が違うだけで、理解の深さや応用力に大きな差がつきます

次の章では、受験指導の専門家・にしむら先生の知見をもとに、成績が上がる子どもが実践する「テスト復習の3つの原則」を紹介。この3つを取り入れることで「やっているのに伸びない」から「やれば伸びる」に変わり始めます。

【受験指導専門家・西村先生が解説】成績が上がる子の「テスト復習」3つの原則

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中学受験の勉強で成績を伸ばすために欠かせないのが、テスト後の時間の使い方です。多くの子どもは、テストが終わると、間違えた問題を赤で直して終わりにしてしまいがちですが、実はこの復習と解き直しの質こそが、成績を上げる決定的なポイントです。

  • 次の行動を決める
  • 解き方を説明させる
  • 一般化して当てはめる

この3つを実践するだけで、テストが終わってからの時間が成績が伸びる時間へと変わります。では、順に詳しく見ていきましょう。

①「次は頑張る」ではなく、具体的な行動を決める

テストの結果を見た後に「次は頑張る」「ミスしないように注意する」と思う子どもは多いでしょう。しかし、これは気持ちの話にすぎず、行動の変化にはつながりません。

成績を上げるために必要なのは、次に同じような問題が出たとき、どう行動するかを明確にすることです。

つまり「次は頑張る」ではなく「次はどうするか」を決めることです。

国語の選択肢問題なら

  • 選択肢をキーワードごとに区切り、本文と照らし合わせながら◯・△・×で評価。部分的な間違いに惑わされることなく、正確な消去法で正解を絞り込む。
  • 解答の根拠となる本文の箇所に印をつける。「なんとなく」という感覚に頼らず、客観的な根拠に基づいて解答する習慣が身につく練習をする。

算数の計算問題なら

  • 計算を始める前に、カッコや四則演算の優先順位を確認する一手間を加えることで、複雑な式で起こりがちなケアレスミスを未然に防ぐ。
  • 途中式をすべて書き残すことで、間違えた際に原因を特定しやすくする。自分のミスの傾向を把握し、次に生かす。

こうした行動レベルのルール化が、次のテストの成果を左右します。

指差し確認も効果的です。設問文を指でなぞりながら読む、設問内の重要な語句に丸をつけるなど、目と手を使って確認する動作を取り入れることで、ケアレスミスを大幅に減らせます。

鉄道や航空業界でも採用されている指差し確認は、人間の注意力を補う科学的な方法です。テストでも同様に「読む→確認→答える」を意識して行うことで、うっかりミスが減り、得点力を伸ばせます

②子どもを先生役にして、解き方を説明させる

テストの復習中に「ここ、どうして間違えたの?」と尋ねると、子どもが「なんとなく」「時間が足りなくて」と答えることはありませんか?それは、自分の理解を言葉にできていないサインです。

どうやって解いたのか、そしてどうして間違えたのかを説明できるようになると理解が整理され、思考力と表現力が同時に鍛えられます。教育の世界で知られる「ラーニングピラミッド(学習定着率の法則)」でも人に教えることが最も記憶に残りやすい学習方法であるとされています。

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そこでおすすめなのが、子どもを先生役にすることです。

保護者が「こんな難しい問題、どうやって解いたの?」「なるほど、その考え方、おもしろいね」と声をかけるだけで、子どもは張り切って説明を始めます。その過程で自分の理解のあいまいさに気づき、学びがさらに深まっていきます。

③一般化して当てはめる思考を養う

勉強しているのに成績が伸びないという悩みの多くは、その場限りの理解にとどまっていることが原因です。

テストで出た問題の答え方を覚えるだけでは、次のテストで同じ問題が出るとは限りません。重要なのは、今回の問題から得た学びを次にどう生かすかかという思考です。これが、一般化して当てはめる力です。

たとえば「〇〇と××の比較」という論説文問題で間違えたとします。何かを比較する文章を読むときは、共通点と相違点に実際に線を引くというような、具体的な行動に落とし込むことが大切です。この方法を一度身につければ、他の論説文で比較の構造が出てきても、同じように取り組むことで筆者の論旨を的確に捉え、答えを導きやすくなります。

この一般化して考える力は、難しい応用問題や、初めて見る形式の問題を解く上で非常に重要です。ひとつの解法から本質をつかみ、他の問題にも生かせるようになると、得点力が大きく向上します。

【科目別】中学受験で差がつく勉強法のコツ

テスト復習の質を高めることで、勉強そのものの伸び方は確実に変わります。では実際に、各科目で成果を出すには、どのような学び方を意識すればよいのでしょうか。ここからは、算数・国語・理科・社会、それぞれの勉強法のコツを具体的に見ていきましょう。

【算数】応用問題で点が取れるようになる勉強法

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算数は中学受験で特に差がつきやすい科目です。「応用問題になると手が止まってしまう……」という悩みは少なくありません。しかし、算数の応用力は正しい学習法を続けることで着実に伸ばせます。ここでは、応用問題で得点できるようになる3つのコツをご紹介します。

①「なぜ?」を言葉にする習慣をつける

公式を暗記するだけでは、応用問題には対応できません。おすすめは、子どもが問題を解いた後に「どうしてこの式になるの?」と問いかけ、解法のプロセスを言葉にさせることです。この習慣が思考を整理し、解法への深い理解につながります。親子で一緒に「なぜ?」を考える時間を設けてみましょう。

②問題を見える化する練習をする

複雑な文章題は、図や表に書き出して「見える化」する練習が非常に効果的です。手を動かして図にすることで問題の構造が直感的に理解でき、解法への糸口が見つけやすくなります。まずは簡単な問題からで構いませんので、図を描く習慣をつけることを意識してください。

③間違えた問題を学力アップの鍵にする

成績向上の鍵は、間違えた問題の解き直しにあります。できなかった問題には、弱点を克服し、成績を伸ばすための重要なヒントが隠されています。専用の解き直しノートを作り、なぜ間違えたのかを自分の言葉で記録してみましょう。原因を分析し次に生かすことで、同じミスが減り、確実に実力がついていきます。

【国語】読解力と記述力を着実に伸ばす勉強法

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国語は「センスの教科だから勉強しても伸びにくい」と感じる保護者もいるかもしれません。しかし、国語も算数と同じように、正しい方法でトレーニングを重ねれば、読解力や記述力は着実に向上します。すべての学習の土台となる国語力を伸ばす3つの勉強法を見ていきましょう。

①読解の基本は丁寧な音読から

文章を正確に理解するうえで、基本的で効果的な練習が音読です。黙読では無意識に読み飛ばしてしまう助詞や接続詞、文末の表現なども、声に出すことで一つひとつ意識できます。

毎日5分でも構いません。内容を意識しながら音読する習慣をつけることで、文章のリズムや構造が自然と身につき、内容がよりスムーズに頭に入ってくるようになります。

②接続詞と指示語を道しるべにする

長文の中から筆者の主張や要点を正確に捉えるには、道しるべとなる言葉に注目することが大切です。代表的なのが接続詞(しかし・だからなど)と指示語(これ・それなど)です。問題を解くときは、これらの言葉に丸や線を引く習慣をつけましょう。

たとえば「しかし」の後には筆者の主張が、「だから」の後には結論が続くことが多く、指示語が何を指しているかを正確に把握できれば、文のつながりが明確になります。この練習が、選択問題で迷わず正解を選ぶ力につながります。

③記述力は一行要約で鍛える

記述問題で何を書けばよいかわからない子どもには、いきなり長文を書かせるのではなく、短い文章でまとめる練習から始めるのがおすすめです。

段落や場面ごとに一行要約に挑戦させてみましょう。初めのうちは本文中の言葉を抜き出すだけでも構いません。短いアウトプットを積み重ねることで、文章の要点をつかみ、自分の言葉で簡潔に表現する力が養われます。これにより、記述問題への苦手意識も少しずつ和らいでいきます。

【理科・社会】膨大な知識を「使える知識」にする勉強法

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理科と社会は、一般に暗記科目と捉える人もいます。しかし、膨大な量の用語や年号をただ覚えるだけでは、なかなか得点にはつながりません。大切なのは、知識を関連付け、応用できる使える知識へと変えていくことです。ここでは、そのための3つのコツをご紹介します。

①バラバラな知識をつなげて覚える

知識を一つひとつ別々に覚えるのではなく、原因と結果、時代背景や場所などのつながりを理解することが大切です。

たとえば社会では、なぜその時代にその出来事が起きたのかという背景をあわせて理解します。理科では、植物のつくりと働き、動物の体の仕組みなどを関連付けて覚えるとよいでしょう。知識をストーリーやグループとして捉えることで、記憶に残りやすくなり、さまざまな問題に対応できる応用力が育ちます。

②日常生活と学習を結びつける

理科や社会は、身近な生活と深く関わっています。学習内容を日常の出来事と結びつけることで、子どもの興味を引き出し、記憶をより確かなものにできます。

たとえば、スーパーで産地を確認して地理の学習につなげたり、ニュースを見ながら親子で時事問題を話し合ったりするのもよいでしょう。料理をしながら物質の変化を考えたり、公園で植物や昆虫を観察したりすることも、生きた学びにつながります。

③インプットとアウトプットを繰り返す

テキストを読んで知識をインプットしたあとは、すぐに問題演習でアウトプットすることが定着の鍵です。覚えたつもりでも、実際に問題を解くと理解があいまいな部分が見つかることは少なくありません。

「読む→解く→確認する」というサイクルを短時間で何度も繰り返しましょう。一問一答形式の問題集などを活用し、インプットとアウトプットをセットで行う習慣をつけることが、膨大な知識を確実に身につける近道です。

【学年別】中学受験の勉強法ロードマップ|いつから間に合う?

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中学受験の準備をいつから始めるべきか悩むご家庭は少なくありません。しかし本当に大切なのは、始める時期そのものよりも、子どもの成長に合わせて学習を進めることです。

ここでは、学年ごとのロードマップをもとに、今やるべきことを具体的に解説します。

【~3年生】焦りは禁物!学習習慣と知的好奇心を育む時期

この時期は、本格的な受験勉強を始める前の大切な準備期間です。難しい問題を解かせる必要はありません。将来の学びにつながる、2つの土台づくりを意識しましょう。

1つ目は、短い時間でも毎日机に向かう習慣をつけることです。内容は簡単なドリルや読書、学習アプリなど、子どもが楽しめるもので構いません。勉強を「楽しいもの」と感じられるようにすることが大切です。

2つ目は、知的好奇心を育む体験です。「なぜ?」「どうして?」という気持ちを大切にしましょう。図鑑を一緒に見たり、博物館に出かけたり、自然に触れたりする中で、学ぶことへの興味が自然と育まれます。特に読書は、すべての学習の基礎となる大切な力です。

【4年生】中学受験の土台を作る大切な1年間

この1年間で大切なのは、算数と国語の基礎をしっかり固めることです。難しい応用問題に挑戦するよりも、計算・漢字・語彙といった基本を繰り返し練習し、授業内容を確実に定着させるのがおすすめです。

決まった時間に学習する習慣を定着させることも重要な目標。塾の復習を中心に、家庭での学習リズムを親子で一緒に整えていきましょう。

理科や社会は、まず興味を持つことが大切です。ニュースや地図、図鑑に日常的に触れることで、5年生以降の学習にスムーズに移行できます。

【5年生】主要単元の学習が本格化!壁を乗り越える時期

5年生は中学受験の山場といわれ、学習の質・量ともに大きく増します。算数の割合や速さなど、合否を左右する重要単元の多くをこの時期に学びます。成績が伸び悩むなど、初めて壁を感じる子も多いですが、それは成長の証です。

この学年で大切なのは、わからないことを決して放置しないことです。苦手が生まれやすい時期だからこそ、塾の先生に積極的に質問したり、週末に復習したりと、早めの対応が鍵となります。

また、思春期を迎える子どもには、勉強面だけでなく心のサポートも欠かせません。自主性を尊重しつつ、親子で力を合わせてこの大切な時期を乗り越えていきましょう。

【6年生】志望校対策と総仕上げ!親子で走り抜く1年間

いよいよ受験本番の年です。6年生の学習は、夏休みを境に大きく2つの段階にわかれます。

夏休みまでは、全範囲の総復習と苦手克服を優先的に。新しい知識を増やすよりも、これまでの学習内容の穴を一つでも減らすことに集中するのがおすすめです。

夏以降は、志望校の過去問演習が中心になります。時間を計って本番同様に解き、合格点を取るための戦略を立てながら実践力を磨くことが大切です。

この1年は、体調管理と精神的サポートが保護者の大切な役割となります。成績に一喜一憂せず、これまでの努力を信じて励まし続けてください。親子で力を合わせ、ゴールまで駆け抜けましょう。

中学受験の勉強法に関するFAQ(よくある質問)

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受験勉強を進めるなかで、多くの保護者の方が共通して抱く3つの疑問について、受験指導専門家の視点からお答えします。

中学受験の勉強は、本格的にいつから始めるべきですか?

「周りがもう塾に通っている」「うちは遅れているのでは」と不安に感じる人は多いですが、実は中学受験に明確なスタート時期はありません。一般的には小学4年生ごろが目安といわれますが、早く始めたからといって必ずしも有利になるわけではなく、遅く始めたからといって不利になるとも限りません。

大切なのは、いつ始めるかよりも、何を意識して勉強するかです。子どもの性格や学習習慣、集中力の持続時間などは個人差があります。焦って先取りするよりも、子どもが学ぶことに前向きになれる環境を整えるほうが、長い目で見て大きな力になります。

ケアレスミスがどうしても減りません。何か良い方法はありますか?

ケアレスミスの原因は、注意力不足だけではありません。思考の流れが整理されていない状態で解いているとミスをしがちです。よくあるのが、早く解かなければと焦ってしまうことです。

まずは、何を求められているかを短く言葉にして確認し、次に、自分がどう解くかを意識してから解答に入る練習をしましょう。これを繰り返すことで、早くできるようになります。

また、間違えた後に、どこをどう間違えたのかを分析することも重要です。計算そのものなのか、読み違いなのか、思い込みによる早とちりなのか……原因を自分で分類するだけで、次の行動が変わります。ミスを責めるのではなく、どうすれば防げたかを一緒に考えることが、ミスを減らす第一歩となります。

子供に解き方を「説明」させたいのですが、うまく乗ってくれません

子どもが説明を嫌がるのは、責められていると感じているからかもしれません。解き方を説明させたいときは、教えてもらう立場で聞く姿勢が効果的です。

「この問題、ママ(パパ)にはちょっと難しいな。どうやって解いたの?」と、頼る姿勢を見せましょう。説明を始めたら、途中で口を挟まず、最後まで聞くことを心がけましょう。

中学受験の勉強は「正しい復習」から始めよう

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中学受験の勉強で大切なのは、新しいことを覚えることではありません。間違えた問題をどう扱うか。テストの結果をどう受け止めるか。その一つひとつの姿勢が、子どもの成長を左右します。

例えば、次のような意識を持つことで学びの質は大きくかわります。

「次は頑張る」ではなく「次にどう行動するか」を決める。

「できなかった」ではなく「なぜできなかったのか」を振り返る。

「わかった」で終わらせず「人に説明できる」まで理解を深める。

これが、復習の基本です。この積み重ねが、勉強を結果につながる学びへと変えていきます。

子どもが伸び悩んでいるように見えるときほど、復習の時間を丁寧に見直してください。一見地味なその積み重ねが、やがて大きな自信と実力へと育っていきます。

中学受験は、単なる競争ではありません。努力を結果に変える力を学ぶ、貴重なプロセスです。今日からの一歩一歩が、子どもの成長につながります。子どもの努力を信じ、寄り添いながら、一緒に歩んでいきましょう。

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部
編集部
塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

監修者プロフィール

西村 創先生
受験指導専門家
西村 創先生

早稲田アカデミー、駿台、河合塾Wingsなどで指導歴25年以上。新卒入社の早稲田アカデミーでは、入社初年度に生徒授業満足度全講師中1位に輝く。駿台ではシンガポール校講師を経て、当時初の20代校長として香港校校長を務め、過去最高の合格実績を出す。河合塾Wingsでは講師、教室長、エリアマネージャーを務める。現在は、セミナー講演や書籍執筆、「にしむら先生 受験指導専門家」としてYouTube配信(チャンネル登録12万人超)などを中心に活動。著書は『中学受験のはじめ方』(KADOKAWA)など多数。 http://www.youtube.com/@nishimurasensei

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