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【浪人生100人調査】バイトしても大丈夫?合格した人の“リアルな働き方”を公開

更新日:
大学受験
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「浪人中にバイトをしても、志望校に合格できるの?」そのような疑問を抱える浪人生は多いのではないでしょうか。

結論として、浪人中にバイトをしながら合格している人は少なくありません。ただし、実際にバイトをしている浪人生の割合はそれほど多くないのも事実です。勉強時間の確保や生活リズムの問題から、慎重に判断する浪人生が多いと考えられます。

実際、今回の調査では大学に合格した浪人生100人を対象にアンケートを実施し、バイトの有無や勤務時間、勉強との両立状況についてリアルな声が寄せられました。

この記事では、「浪人中、バイトはしても大丈夫なのか?」をわかりやすく解説するとともに、バイトと勉強を両立させるコツや浪人生におすすめのバイトも紹介します。

浪人中にバイトをするか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

塾選ジャーナル編集部

編集部

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目次

浪人生はバイトしても大丈夫?バイトしている人の割合は?【浪人生100人調査】

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結論として、浪人中にバイトをしながら合格している人は一定数います。ただし、実際にバイトをしている浪人生の割合はそれほど多くないのも事実です。

塾選が「浪人を経験して大学受験に合格した本人または保護者(※仮面浪人・医学部浪人を除く)」100人を対象に行った調査では、「浪人期間中、アルバイトをしていましたか?」という質問に対し、100人中17人が『はい』と回答しました。

 

割合としては決して多くはありませんが、浪人生の約2割弱(17%)がバイトを経験しながらも合格していることになります。

この結果からわかるのは、「バイト=不合格」という単純な図式ではなく、働き方次第では勉強とバイトの両立は十分可能ということです。

また、バイトをしていた17人に対して行われた調査(塾選「【アルバイトをされた方のみ】アルバイトは週に何回、合計何時間程度行っていましたか?」)では、最も多かったのは週3回の勤務で、全体の約7割を占めていました。

週2〜3回の頻度が中心で、働きすぎず、勉強を優先しながら調整している様子がうかがえます。勤務時間についても、回答の多くは週11〜15時間未満にとどめていたことが明らかになりました。



つまり合格した浪人生の多くは、

  • 週2〜3回
  • 1日3〜5時間程度
  • 合計10〜15時間以内

という 「無理のない範囲」でバイトを行っていたと言えます。

結論として、働き方を工夫すればバイトと勉強は両立できます。しかし誰にとってもメリットだけとは限りません。実際、アンケートでは「浪人中のアルバイトが勉強の妨げになったと」と回答した人が、バイトをしていた浪人生の半数以上に上るという結果も出ています。

働き方や時間配分を誤ると、勉強に悪影響が出るおそれがあるかもしれません。このあと解説するメリット・デメリットを踏まえ、自分の性格や勉強スタイルに合う働き方を慎重に判断する必要があります。

浪人生がバイトをするメリット

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ここでは、浪人生がバイトをするメリットについて解説します。

生活費・受験費用の足しになる

浪人生活では、想像以上にお金がかかります。予備校や講座の受講料、模試・参考書代など、日々の小さな出費も積み重なります。こうした費用をすべて親に負担してもらうのは気が引けると感じる浪人生も少なくありません。

バイトで月に数万円でも収入があれば、

  • 参考書や模試代を自分で払える
  • 親の経済的負担を軽くできる

といったメリットがあり、精神的な安心感にもつながります。

適度な気分転換・メンタル安定につながる

浪人生活では、一日中机に向かう時間が長くなり、気持ちが沈みがちになる人もいるでしょう。そのような環境で短時間でもバイトに出ることは良い気分転換になることがあります。

外に出て人と関わることで気持ちがリフレッシュされ、勉強だけに意識が偏った状態からいったん離れられます。また、軽いストレス発散にもなり、生活にメリハリがつくため、精神的に安定しやすくなるという点もメリットです。

こうした気分転換がうまく働くと、その後の勉強にも取り組みやすくなり、結果的に集中力の維持につながることがあります。

自分の勉強の役に立つこともある

バイトの内容によっては、自分の受験勉強にプラスになるケースもあります。

特に家庭教師や塾講師といった教える仕事は、自分の理解を整理して人に説明する必要があるため、その結果復習や基礎固めにつながることがあります。

  • 問題をかみ砕いて説明することで、理解がより深まる
  • 受験範囲の基礎知識を繰り返し扱うため、自然と定着する

もちろん、指導レベルや対象学年によって負担は変わりますが、勉強と相性の良いバイトを選べば、学習に良い影響を与える可能性もあります。

浪人生がバイトをするデメリット

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ここでは、浪人生がバイトをするデメリットを解説します。

勉強時間・集中力の確保が難しくなる

浪人生にとって、最も大きなデメリットは勉強時間が削られてしまう点です。バイトをしている限り、どれだけ短時間であっても「働くための時間」は必ず発生し、その分だけ、机に向かえる時間が確実に減ります。

さらに時間の減少だけでなく、集中力にも影響が出る点です。働いた後は、肉体的な疲れに加えて、通勤など、さまざまな疲労が重なります。その状態で勉強をしようと思っても、思ったように頭が働かず、効率よく学習することが難しくなる場合があります。

バイトをすると勉強時間が減るだけでなく、疲労によって集中力が下がるおそれがあるため、浪人生は勉強時間の確保と集中力の維持に注意する必要があるでしょう。

スケジュールがバイトに左右されてしまう

バイトを始めると、どうしてもシフトの都合が生活の中心になりやすく、受験勉強の優先度が下がることがあります。「この日バイトがあるから勉強は短めにしよう」「翌日早いから今日は控えめにしよう」といった調整が続くと、本来の学習計画を守るのが難しくなります。

そのため、浪人生がバイトをする場合は、短時間勤務やシフトの融通が利く職場を選ぶことが大切です。

また、受験直前期にはバイトの時間を大幅に減らしたり、一時的に休んだりするなど、勉強を最優先にできる環境を整えることが、合格への確実な近道になります。

モチベーション維持が難しくなるおそれ

バイト先には大学生が多く働いているため、休憩時間や仕事終わりに遊びやイベントへ誘われる機会が増えることがあります。楽しそうにしている人たちを見ると、うちそちらに気を取られ、勉強へのモチベーションが揺らいでしまうこともあるかもしれません。

こうした誘惑は、バイトをしていると避けにくいものです。だからこそ、浪人生にとって何が最優先なのかを常に意識し続けることが大切です。

繰り返しになりますが、今のあなたにとって一番重要なのは受験勉強です。バイト先の環境や人間関係に流されず、合格という目標を見失わないよう、気持ちをしっかりと保つことを意識しましょう。

バイトと浪人中の受験勉強を両立する方法

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ここでは、実際にバイトしながら合格した浪人生の傾向を踏まえ、勉強とバイトを無理なく両立するための具体的な方法を解説します。

最大でも週3回・15時間以下に抑えるのが現実的

アンケート結果を見る限り、バイトと受験勉強を両立して合格した浪人生の多くは、週3回・15時間以内に収めて働いていました。実際、バイト経験者17人の回答のほとんどが、週2〜3回・合計10〜15時間という範囲に集中しています。

この時間設定は、浪人生にとって無理のない働き方と言えます。週に15時間を超えてくると、勉強時間が削られるだけでなく、疲労がたまりやすくなり、翌日の集中力や学習効率にも影響が出やすくなります。

そのため、もしバイトをするのであれば、「週2〜3回・10〜15時間以内」をひとつの目安にしておきましょう。働く時間を抑えることで、勉強のリズムを崩しにくくなるため、結果的に合格につながりやすい環境が整えられると言えるでしょう。

勉強のピークタイムをバイトに奪われないようにする

勉強に最も集中できる時間帯は人によって異なります。朝の方が頭が冴える人もいれば、昼過ぎや夜の方が集中しやすいタイプの人もいます。

大切なのは、自分のピークタイムを正しく把握し、その時間帯にバイトを入れないようにすることです。せっかく集中できる時間帯にバイトが入ると、勉強に充てられる貴重な時間が減るだけでなく、仕事の疲れが残った状態で学習に向き合うことになるため、効率も落ちてしまいます。

一方で、集中力が落ちやすい時間帯に短時間だけ働くなど、自分のリズムに合わせてバイト時間を調整すれば、勉強と仕事の両立がしやすくなります。

まずは、自分がどの時間帯に最も集中できるのかを把握し、その時間を勉強のために死守するという意識を持つことが重要です。

バイトへの通勤時間を利用して勉強

バイトと勉強を両立するうえで、通勤時間は意外と大きな学習チャンスになります。
徒歩や電車移動の数分〜数十分でも、英単語・古文単語・社会の一問一答など、短時間で学習できる科目を消化できます。

スキマ時間を継続的に活用することで、暗記系の基礎知識は確実に定着していきます。移動中や休憩中にできる学習をあらかじめ決めておけば、通勤時間がそのまま効率的な勉強時間になるはずです。

直前期はバイト量を必ず調整する

受験が近づくにつれて、勉強に集中できる時間はますます貴重になります。直前期までバイトを同じペースで続けてしまうと、学習量が足りなくなったり、焦りによって集中力が下がったりするおそれがあります。

そのため、直前期に入ったらバイトのシフトを減らす、もしくは一時的に休む判断が非常に重要です。

シフト調整がしやすいバイトであれば、事前に直前期の予定を相談しておくとスムーズです。そうした対策を取ることが、受験本番で力を最大限発揮するための土台になります。

浪人生におすすめのアルバイト

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ここでは、浪人生でも無理なく続けやすく、勉強との両立がしやすいアルバイトを紹介します。

アルバイトと受験勉強を両立するには、「短時間で働ける」「シフトの自由度が高い」「精神的な負担が少ない」といった条件が重要です。

単発・短期バイト

単発・短期バイトは、浪人生との相性が非常に良い働き方です。特に試験監督や軽作業のような業務は、拘束時間が決まっており、シフトに振り回されにくいのが特徴です。

試験監督であれば、基本的に長時間の立ち仕事ではありますが、精神的な負担が少なく、仕事内容も比較的シンプルです。軽作業(仕分け・荷下ろし・検品など)も単発募集が多いため、「この日だけ働きたい」というニーズに合わせやすいメリットがあります。

シフト自由度が高いバイト

コンビニやスーパーの品出しなど、シフトの自由度が高いバイトは、浪人生でも比較的続けやすい働き方です。

これらの仕事は早朝・日中・夕方・深夜など、さまざまな時間帯で募集されているため、自分の勉強リズムに合わせて働きやすいのが特徴です。例えば、朝に集中しやすいタイプなら夕方だけ働く、逆に午前中に勉強が乗らないなら朝の軽めのシフトに入るなど、柔軟に調整できます。

勉強量に合わせて働く時間を微調整しやすいことから、シフト自由度の高いバイトは、浪人生の働き方として現実的な選択肢の一つと言えるでしょう。

勉強内容と相性の良いバイト

塾講師や家庭教師といった教える仕事は、浪人生との相性が良いバイトの一つです。

自分が学んできた科目を扱うことが多いため、教える過程で理解が深まるというメリットがあります。

人に説明するためには、内容を正確に理解し、自分の言葉で整理する必要があります。そのため、「基礎的な知識の再確認になる」「自分の弱点に気づきやすくなる」といった学習効果が自然に得られることも利点です。

また、家庭教師の場合は1対1で指導するため、授業の準備も比較的シンプルで、短時間の勤務で完結しやすいのもポイントです。

避けた方がいいバイト

浪人生がバイトを選ぶときは、できるだけ負担が大きい仕事は避けるのが賢明です。特に夜勤や体力を多く使うバイトは、勉強との両立が難しくなる可能性が高い働き方と言えます。

夜勤のバイトは、勤務後の睡眠リズムが乱れやすく、翌日の集中力を大きく低下させてしまいます。。一度生活リズムが崩れると立て直すのに時間がかかるため、受験勉強に長期的な影響を与えることも少なくありません。

また、引っ越し作業や重い荷物を扱う倉庫作業などの体力系のバイトは、肉体的な疲労が蓄積しやすく、その疲れが勉強の時間帯にも残ってしまいます。いくら意欲があっても、身体が疲れ切った状態では学習の質は避けようもなく低下します。

もちろん、これらのバイトが一概にダメというわけではありません。しかし浪人生に必要なのは、安定した生活リズムと継続的に集中できるだけの体力です。そのため、疲労や生活の乱れにつながりやすいバイトは、受験を最優先に考えるうえで避けておくほうが賢明と言えるでしょう。

浪人生がバイトを選ぶときの注意点

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浪人生がバイトを始める際には、勉強の妨げにならないよう、事前に確認しておきたいポイントがいくつかあります。

働く環境やシフトの組み方によって、学習ペースが大きく変わることもあるため、慎重に選ぶことが大切です。

通勤時間・拘束時間が長い職場は避ける

浪人生がバイトを選ぶうえで最も注意したいのが、通勤時間と拘束時間の長さです。

通勤に片道30分〜1時間かかるような職場では、実働時間よりも移動時間のほうが長くなり、結果として貴重な勉強時間が削られます。
移動の往復だけで疲れてしまい、勉強に使える体力や集中力が落ちることも珍しくありません。

また、1回の勤務時間が長すぎるバイトも要注意です。シフトに入れば5〜8時間拘束されるような仕事では、バイトの日はほぼ勉強の時間が確保できず、学習ペースが乱れやすくなります。

通勤時間と拘束時間は、目に見えにくい負担になりやすいため、バイト選びの段階でしっかりチェックしておくことが重要です。

忙しすぎる時期のシフト調整ができるか確認する

浪人生は、時期によって勉強の負荷が大きく変わります。模試が続く時期や、直前期、夏以降の追い込み期間などは、これまで以上に学習時間を確保する必要があります。

そのため、バイトを選ぶ際は忙しい時期にシフトを減らしたり、休んだりできるかを必ず確認しておくことが大切です。

シフトの融通が利かない職場では、「人手が足りないから出てほしい」と頼まれたり、急なシフト変更が入ったりして、勉強計画が乱れやすくなります。一度乱れたペースを立て直すのは想像以上に難しく、モチベーションの低下にもつながるおそれがあります。

受験勉強を最優先にするためにも、柔軟にシフト調整ができるかどうかは、浪人生にとって非常に重要な判断材料です。

人間関係のストレスが少ない環境を選ぶ

浪人生にとって、人間関係のストレスは想像以上に大きな負担になります。バイト先に気まずい空気や人間関係のトラブルがあると、そのことが頭から離れず、勉強に集中できなくなることがあります。

受験勉強に集中するためには、ストレスを増やさない環境で働くことが何より重要です。人間関係の負担が少ない職場を選ぶことは、浪人生にとって賢い判断と言えるでしょう。

親・予備校との方針のすり合わせも大切

浪人生活では、勉強時間や生活リズムだけでなく、家族や予備校との関係も大きな影響を与えます。

そのため、バイトを始める前に、親や予備校と方針をしっかり確認しておくことが重要です。

親や予備校とあらかじめ話し合っておくことで、後から「そんなにバイトして大丈夫?」と不安や衝突が生まれるのを避けられます。安心して勉強に集中できる環境をつくるためにも、周囲の理解を得ておくことは非常に大切です。

まとめ 浪人生でもバイトしながら合格できる!大切なのは「勉強時間の確保」

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浪人生でも、働き方を工夫すればバイトと受験勉強を両立し、合格を勝ち取ることは十分に可能です。
実際に、アンケートでも一定数の浪人生がバイトをしながら合格していました。

しかし同時に、バイトが勉強の妨げになりやすいという声も多く、働き方・時間配分・シフト調整などを慎重に考えることが成功のポイントになります。

特に大切なのは、「勉強時間を確保する」という最優先の軸を絶対にぶらさないこと。バイトをするか迷っている場合は、「今の自分にとって本当に必要か」「勉強を圧迫しない働き方ができるか」という視点から判断してください。

無理のない範囲で働きつつ、しっかり勉強時間を確保すれば、浪人生でもバイトと受験は十分両立できます。

アンケート調査概要
調査対象:浪人を経験して大学受験に合格した本人または生徒の保護者(有効回答数100名)
調査時期:2025年11月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:浪人を経験して大学受験に合格した本人または保護者向けアンケート(「仮面浪人」「医学部浪人」は除く)

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部
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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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