保護者が知っておきたい受験・進路情報まるわかり!

保護者が知っておきたい受験・進路情報まるわかり!

メニュー

中学受験と習い事は両立できる?やめた家庭・続けた家庭のリアルな体験談

更新日:
中学受験
アイキャッチ画像

「塾の宿題が増えてきたけれど、習い事も続けたい……」「周りはもうやめ始めているのに、うちはこのままでいいの?」

子どもはピアノやスイミング、サッカーなどの習い事を楽しく通っています。しかし塾との両立は本当に可能なのでしょうか。受験に集中するためには、早めに整理する必要があるかもしれません。

正直なところ、この問いに万人共通の正解はありません。子どもの性格や得意・不得意、家庭環境、目指す学校のレベルなど、条件は一人ひとり違うからです。

この記事では、中学受験を経験した先輩ママへのアンケート結果や体験談をもとに、習い事を続けた家庭とやめた家庭のリアルな声を紹介。両立のコツや、やめどきの判断基準、そして「やめたくない」と訴える子どもへの向き合い方まで、具体的に解説します。

塾選ジャーナル編集部

編集部

塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

目的や性格について回答するだけ!簡単10秒!ぴったりの塾を診断
目次

中学受験と習い事、みんなは両立してる?【アンケート・家庭の声まとめ】

「うちだけこんなに習い事を続けていて大丈夫かな?」「みんなはいつ頃やめるんだろう?」——中学受験を始めると、こうした疑問が頭をよぎりますよね。

ここでは、中学受験を経験した先輩ママ100名へのアンケート結果をもとに、中学受験と習い事との両立について「みんなの実態」をご紹介します。数字だけでなく、実際の家庭の声も交えながら見ていきましょう。

新小4時点での両立状況

中学受験に向けての学習が本格的にスタートする新小4(小学3年生の2月)。この時期、多くのご家庭では習い事をどうするかについて、真剣に考え始めます。

小3の2月時点で学習塾以外の習い事はしていましたか?

中学受験を経験した保護者100名へのアンケート調査によると、小学3年生の2月時点で、学習塾以外の習い事をしていた家庭は77%という結果になりました。

つまり、塾通いが始まる段階では、8割近くの家庭が何らかの習い事をしているということです。

最終的に習い事を続けた割合は?

では、その後どうなったのでしょうか。

習い事はいつまで続けた?

習い事をやめた時期を見てみると、小学4年生でやめた家庭は11%にとどまりました。小学5年生と小学6年生でそれぞれ25%ずつと増え、最終的に習い事をやめなかった家庭は30%となりました。

つまり、新小4の段階で焦ってやめる家庭は少なく、多くは学年が上がるにつれて様子を見ながら判断していることがわかります。

習い事をやめた時期で最も多かったのはいつ?

アンケート結果をさらに詳しく見てみると、やめた時期には一定の傾向が見られました。

習い事をやめた時期 割合
小学4年生の春 3.0%
小学4年生の夏 2.0%
小学4年生の秋 1.0%
小学4年生の冬 5.0%
小学5年生の春 9.0%
小学5年生の夏 5.0%
小学5年生の秋 3.0%
小学5年生の冬 8.0%
小学6年生の春 6.0%
小学6年生の夏 7.0%
小学6年生の秋 2.0%
小学6年生の冬 10.0%
やめなかった 30.0%
学習塾以外の習い事はしていなかった 9.0%

最も多かったのは小6の冬(10%)で、次いで小5の春(9%)、小5の冬(8%)と続きます。ただし、その差はわずか1〜2%程度で、特定の時期に集中しているわけではありません。つまり、家庭によって習い事をやめるタイミングはバラバラで、それぞれの状況に応じて判断していることがわかります。

小6の冬が比較的多い理由は、受験本番が目前に迫り、最後の追い込みとして勉強に集中したいという気持ちからだと考えられます。

一方、小5の春も多く、これは新学年が始まり塾のカリキュラムが一気に本格化するタイミングだからでしょう。授業日数や宿題の量が増えたことで、このままでは両立が難しいと判断する家庭が出てくるようです。

いつまでが限界?中学受験の学年別・習い事の判断ライン

いつまでが限界?中学受験の学年別・習い事の判断ライン

「うちの子は今小5だけど、まだ続けられるかな?」「小6になったら絶対にやめないとダメ?」——判断に迷ったとき、各学年の現実的なラインを知っておくと役立ちます。

ここでは、塾のカリキュラムや勉強時間の変化をもとに、各学年での「両立の限界ライン」をご紹介します。

【小4】比較的余裕があり、両立しやすい時期

新小4は、塾通いが始まったばかりで、授業も週2〜3回程度。宿題の量もまだそれほど多くないため、週1回程度の習い事なら無理なく両立できる時期です。

むしろこの時期は、習い事を通じて勉強以外の楽しみを持っておくことが、長い受験生活を乗り切るための心の支えになることもあります

小4の段階では、習い事がある日に宿題が終わらず夜遅くまでかかっていないか、本人が楽しそうに通えているかを見守りましょう。こうした問題がなければ、無理にやめる必要はありません。

【小5】カリキュラムが本格化し、判断の分かれ目

小5になると、塾の授業日数が増え、扱う内容も高度になります。特に小5の春以降は、宿題の量が一気に増えるため、習い事を続けるかどうかの判断を迫られる最初のタイミングです。アンケート結果でも、25%の家庭が小5で習い事をやめています。

塾の宿題をこなすのに毎日2〜3時間以上かかるようになったら要注意。睡眠時間が削られている、習い事に行く日は宿題が終わらないという状況が続く場合は、見直しのサインです。

ただし、判断の際には総合的な視点が大切です。子どもが「疲れた」「時間が足りない」と言っている場合でも、その習い事が良いリフレッシュになっていたり、勉強のモチベーション維持につながっていたりします。

習い事が「息抜き」や「気分転換」として機能しているか、習い事での達成感が受験勉強への意欲にもつながっているかなども考慮したうえで、やめるか続けるかを判断しましょう。

【小6】受験モードへ。限界ラインは夏〜秋

小6になるとさらに授業日数が増えるのに加えて、過去問演習や志望校別の対策授業も始まります。特に小6の夏以降は、習い事との両立が難しくなる時期です。

過去問に取り組む時間が確保できているか、疲れで集中力を欠いていないか、または「受験に集中したい」と言い始めていないかなど、子どもの様子をよく観察してください。

一方で、この時期でも習い事が心の支えになっている場合もあります。習い事での仲間との交流や、得意なことに取り組む時間が、プレッシャーの強い受験期のストレス解消になっていないか、習い事で体を動かすことで勉強への集中力が高まっていないかなども確認しましょう。

単に時間の問題だけでなく、子どもの精神面やモチベーションへの影響も含めて、総合的に判断することが大切です。

ケーススタディ別|先輩ママたちの成功&失敗談

中学受験期の習い事、続けた?やめた?先輩ママたちの成功&失敗談

データや傾向を見てきましたが、「実際のところ、どんな状況でうまくいって、どんなケースで失敗したの?」というリアルな声が一番参考になりますよね。

ここでは、習い事を続けた家庭とやめた家庭、それぞれの成功例と失敗例をご紹介します。

【両立派】続けて後悔した人は0人という結果に!

今回のアンケートで興味深かったのは、習い事を続けた家庭で「やめておけばよかった」と後悔している声が1件もなかったことです。これは、両立を選んだ家庭がなんとなく続けたのではなく、子どもの様子を見ながら慎重に判断し、無理のない範囲で継続していたからだと考えられます。

では、習い事を続けながら中学受験を乗り越えた家庭には、どのような共通点があったのでしょうか。

当時はサッカーとピアノを続けていて、勉強との両立が少し大変でしたが、結果的にはやめずによかったと思っています。サッカーでは仲間との関わりを通して精神的に成長できたし、ピアノも集中力やリズム感を養うのに役立ちました。 受験期に塾中心の生活になっても、短い時間で気分転換ができたのが良かったです。勉強ばかりだと息が詰まりますが、好きなことを続けていたおかげで、本人のモチベーションが最後まで落ちませんでした。(大阪府在住・Mさん)

このケースのポイントは、習い事が気分転換として機能していたことです。勉強漬けの日々では、子どもの心が疲弊してしまいます。好きなことを続けることで、心のバランスが保たれ、結果的に受験勉強への集中力も維持できたのです。

スポーツと楽器の習い事でした。習い事の先生には中学受験がメインで習い事は気分転換にシフトすると事前に伝えていたので、自主トレや自宅練習ができていなくても何も言われず、むしろ良いリフレッシュになっていたようです。
2つとも現在も続けており、大学進学の良いアピールになるレベルになっていきているので、中学受験できっぱりやめずに緩く続けて、受験修了後にまた再開して本当に良かったです。(埼玉県在住・Tさん)

このケースのポイントは、習い事の先生に事前に相談し、理解を得ていたことです。「完璧を求めない」「気分転換として楽しむ」という方針を共有することで、親も子どももプレッシャーから解放されました。さらに、受験後も継続できたことで、長期的なメリットも得られています。

2つのケースに共通しているのは、「習い事を頑張りすぎない」「周囲に状況を伝えて協力を得る」という柔軟な姿勢です。習い事も受験勉強も完璧にこなそうとするのではなく、優先順位を明確にしながら、無理のない範囲で続けることが成功の秘訣と言えるでしょう。

塾選ジャーナルの中学受験インタビュー特集では、習い事と受験を両立して志望校に合格したご家庭の体験談を多数紹介しています。具体的な時間の使い方や、両立のコツなど、実践的なヒントが満載ですので、ぜひ参考にしてください。

【やめた派】やめて良かったという声が多数

習い事をやめることに罪悪感を感じる人もいるかもしれませんが、実際には「やめて良かった」と感じている家庭はたくさんあります。

小6の夏、中学受験に集中するために、3年間続けていたピアノをやめました。最初は迷いもありましたが、結果的に「とてもよかった」と感じています。
受験勉強に専念できたことで、志望校に合格できたのはもちろん、時間の使い方や優先順位を自分で考える力も育ちました。 ピアノの先生にも「今は勉強を頑張って、またいつか音楽に戻ってきてね」と温かく送り出してもらい、子どもも前向きに切り替えられました。
今では「やめたからこそ、合格できた」と本人も納得しており、習い事の経験も受験の糧になったと感じています。(滋賀県在住・Sさん)

このケースのポイントは、子どもが前向きにやめられたことです。「やめる=挫折」ではなく、今は受験に集中する時期という切り替えができたことが、罪悪感なく勉強に打ち込める環境を作りました。

サッカーを続けていた事で、受験期のストレス発散になりました。週1回の練習は気分転換になって、塾の勉強にもメリハリがついていたと思います。
夏以降は本人の希望で塾に集中するために辞めましたが、体力や集中力の維持には運動系の習い事が役立ったと感じています。(兵庫県在住・Yさん)

このケースのポイントは、子どもが「塾に集中したい」と自分から希望したことです。親が一方的に決めるのではなく、子ども自身の意思を尊重したからこそ、やめた後も納得して勉強に取り組めました。また、子どもが自ら決断するまで見守った結果、体力づくりや気分転換のメリットも得られたそうです。ちょうど良い時期にやめられたと言えるでしょう。

2つのケースに共通しているのは、子どもが納得してやめられたこと、そして「やめる=失敗」ではなく「今は受験に集中する時期」と前向きに捉えられたことです。習い事の先生や親が、子どもの決断を温かく支えることが、後悔のない選択につながります。

【やめた派】やめて後悔した家庭も一定数存在

やめて良かったという声が多い一方で、やめなければよかったと後悔している家庭も一定数存在します。

中学受験の塾回数が増えるにあたって、何か習い事をやめないと難しくなり、続けていたピアノを辞めることになりましたが、本人も比較的好きな習い事だったので、リフレッシュがてら続けさせておくべきだったかなぁと思うことがありました。(東京都在住・Nさん)

このケースで後悔しているのは、子どもにとってリフレッシュになっていた習い事をやめてしまったことです。塾の回数が増えたことで「何かをやめなければ」と焦って判断したものの、本人が好きで気分転換にもなっていたピアノは、もしかしたら続けた方が良かったかもしれません。時間的な余裕がなくなったと感じても、週1回の習い事なら両立できた可能性もあります。

中学受験までは子供が体操が好きだったので習っていました。受験のためにやめましたが、受験が終わってからも、自分は体操が好きだったからつづけたかったな、という時があり少し寂しそうに見えます。
かわいそうな気がして、なんとか続けられる道がなかったかなと少し後悔の気持ちもあります。(京都府・Lさん)

このケースで後悔しているのは、子どもが本当に好きだった習い事をやめさせてしまったことです。受験が終わっても、子どもの心には「続けたかった」という気持ちが残ってしまいます。週1回に減らすなど、続ける方法を一緒に考えることができたかもしれません。

どちらのケースからも、子どもが本当に好きで、心の支えになっている習い事は、簡単にやめない方がよいということがいえます。また、やめるか続けるかの二択だけでなく、回数を減らす、発表会だけ参加するなど、柔軟な選択肢を考えることも重要です。やめる前に、本人とよく話し合う時間を持つことが、後悔を減らす鍵と言えるでしょう。

習い事との向き合い方|体験談から見えた3つのポイント

習い事との向き合い方|体験談から見えた3つのポイント

ここまで、両立に成功した家庭、やめて良かった家庭、そして後悔した家庭の声を見てきました。さまざまなケースがある中で、実は共通して見えてきた成功の法則があります。それは、やめるか続けるかの答えよりも、どう決めたかというプロセスが重要だということです。

ここでは、体験談を横断的に分析して見えてきた、習い事との向き合い方における3つの重要なポイントをご紹介します。この視点を持つことで、あなたのご家庭にとって最適な判断ができるはずです。

判断のタイミング|親の焦りではなく子どものサインを見る

体験談を分析して最も明確に見えてきたのは、判断のタイミングを誤ると後悔しやすいということです。

やめて後悔した家庭に共通していたのは、塾の回数が増えたから、何かをやめなければと焦って判断してしまったケースでした。特に、子どもが好きだった習い事や、良い気分転換になっていた習い事を、親の判断だけでやめさせてしまったことを後悔している声が目立ちました。

一方、続けた場合もやめた場合でも、成功した家庭に共通していたのは、子どもの様子を見ていたことです。

  • 習い事が良い気分転換になっていそうだから続けた
  • 本人が「やめたい」と言ったからやめた
  • 本人が「受験に集中したい」と希望したからやめた

周りの状況や塾のスケジュールだけで焦って判断するのではなく、目の前の子どもがどう感じているのか、習い事がその子にとってどのような存在なのかを見ること。これが、後悔のない判断をするための第一歩です。

決め方のプロセス|成功した家庭は、本人に決めさせていた

習い事をやめて後悔した家庭の体験談で特に印象的だったのが、親が一方的に決めてしまったことへの後悔でした。親がどんなに良かれと思って判断しても、本人の納得感がなければ後悔につながりやすいのでしょう。

一方、習い事をやめて良かったと感じている家庭に共通していたのは、子ども自身が決断していたことです。

  • 本人の希望で塾に集中するために辞めた
  • 受験勉強に集中したいという意思を自分から伝えてきた
  • 子供自身が違う分野に興味を持ち辞めたいと希望した

子どもが自分で決めたからこそ、やめた後も納得して勉強に取り組めました。親の役割は、決断を迫ることではなく、子どもが自分で判断できるように情報を整理し、選択肢を示すことです。

また、続けて成功した家庭でも、本人の強い希望があったケースが多く見られました。どちらを選ぶにしても、最終的に決めるのは子ども自身という姿勢が、後悔のない選択につながります。

習い事の位置づけ|頑張るものか、息抜きか

体験談から見えてきたもう一つの重要なポイントは、習い事をどう位置づけるかです。続けて成功した家庭に共通していたのは、習い事を完璧にこなそうとせず、気分転換やリフレッシュの時間として位置づけていたことです。

一方、やめて後悔した家庭の中には、本人にとってリフレッシュになっていた習い事を、時間がないからとやめてしまったケースがありました。

受験期だからこそ、勉強以外の息抜きの時間が必要です。習い事を頑張るものとして捉えるのではなく、心を整える大切な時間として位置づけることができれば、両立の可能性はぐっと広がります。

習い事の先生に事前に相談し、受験が優先であることを理解してもらえれば、プレッシャーなく続けられるでしょう。

「塾も習い事もやめたくない!」子どもへの対処法

「塾も習い事もやめたくない!」子どもへの対処法

「ママ、ピアノもやめたくないし、塾も頑張りたい」——子どもがこう訴えてきたとき、あなたはどう答えますか?

ここまでの体験談を見てきて分かったことは、子どもが本当に好きで続けたいと思っている習い事は、できるだけやめさせない方がよいということです。実際、続けて後悔した家庭は0件、逆にやめて後悔した家庭のほとんどが、子どもが好きだった習い事をやめさせてしまったケースでした。

とはいえ、時間的に本当に両立できるのか、勉強がおろそかにならないか、周りもやめる人が増えている中で続けさせて大丈夫なのか——そのような心配が頭をよぎるのは当然です。

しかし、ここで親が一方的に「やめなさい」と決めてしまうと、子どもの納得感が得られず、後々まで引きずってしまうおそれがあります。この章では、子どもが両方大切にしたいと訴えてきたとき、親の不安とどう向き合い、どう一緒に考えていけばよいのかをご紹介します。

親が一方的に決めるのはNG

体験談の中で、最も強く後悔の声が上がっていたのが、親が一方的にやめさせてしまったケースでした。

親が決めて辞めさせてしまったが、塾と習い事と両方やってみて、本人が続けるか辞めるのか決めさせれば良かったと思います。(東京都在住・Sさん)
子供が習い事をしていた時の方が、イキイキしていたなと感じるから。(京都府在住・Hさん)

親としては、受験のことを考えて、子どものためを思って判断したはずです。でも、本人の気持ちを置き去りにして決めてしまうと、子どもは心に引っかかりを残したまま受験期を過ごすことになります。

特に思春期にさしかかる小学校高学年の子どもにとって、親に一方的に決められることは、自分の気持ちを尊重されなかったという体験として残ります。

もちろん、親の方が状況を客観的に見られることもあります。だからこそ大切なのは、親の判断を押し付けるのではなく、子どもが自分で判断できるようにサポートすることです。

まずは、現状の課題を親子で考える

子どもが「やめたくない」と言ったとき、すぐにやめる・やめないの議論に入るのではなく、まずは現状を整理することから始めましょう。

多くの場合、子どもは自分の生活を客観的に見られていません。習い事も塾も頑張りたいという気持ちは本物ですが、実際にどれだけ時間が足りないのか、どこに無理が出ているのかを、具体的に把握できていないことがほとんどです。

①1週間のスケジュールを書き出してみる

学校、塾、習い事、宿題、睡眠時間など、すべての時間を紙に書き出してみましょう。可視化することで、どこに余裕がないのか、どこを調整できそうなのかが見えてきます。

②困っていることを聞く

「最近、何か困ってることある?」「疲れてない?」「宿題は間に合ってる?」など、子どもがどう感じているのかを丁寧に聞いてみましょう。親が思っている以上に大丈夫かもしれませんし、逆に無理をしている可能性もあります。

③睡眠時間をチェックする

小学生なら9時間前後の睡眠が理想です。睡眠時間が削られているとしたら、それは明らかに無理をしているサイン。この事実を子どもと共有することが大切です。

④親子で共通認識を持つ

「今の生活、実はこんなに時間がないんだね」「習い事がある日は宿題が終わらないことが多いね」など、事実を一緒に確認します。ここで大切なのは、責めるのではなく、客観的に状況を見ることです。

親が選択肢を提示し、子どもに決めさせる

現状の課題を親子で共有できたら、次は具体的な選択肢を提示し、子どもに決めさせるステップに進みます。ここで重要なのは、やめる・続けるの二択だけを提示するのではなく、柔軟な選択肢を用意することです。

選択肢 具体的な方法
このまま続ける
  • 睡眠時間などに無理が生じている場合は、時間の使い方を工夫する
回数を減らして続ける
  • 通う頻度を減らす
  • 発表会など大事なイベントだけ参加する
  • 夏期講習や受験直前期などの忙しい時期だけ休む
習い事の先生に相談する
  • 勉強の時間が減らないように、自宅練習などのノルマを減らしてもらう
  • 受験を頑張りたいことを伝え、プレッシャーなく通えるようにする
今はやめて、受験後に再開する
  • 中学に入ってから再開することを前提として一度やめる
  • 習い事の先生にも伝えて理解を得る
期限を決めて続ける
  • 「ここまで頑張ったら一区切り」という目標を明確にする

このように、いくつかの選択肢を示したうえで、最終的に決めるのは子ども自身にしましょう。

「あなたはどうしたい?」「どの方法なら無理なく続けられそう?」と問いかけ、子どもに考えさせます。親がサポートできることも伝えながら、子ども自身に決断させることで、納得感と責任感が生まれます。後から「やっぱり厳しかった」となっても、自分で決めたことなら、子どもは前向きに次の選択ができるはずです。

親の役割は、習い事をやめるか続けるかを決めることではなく、子どもが自分で最適な判断ができるように導くこと。それが、後悔のない選択につながります。

中学受験と習い事の両立に関するよくある質問

画像タイトル:中学受験と習い事の両立に関するよくある質問

最後に、多くの保護者が気になる具体的な疑問にお答えします。

やめても中学入学後に再開できますか?

スポーツと楽器の習い事でした。(中略)2つとも現在も続けており、大学進学の良いアピールになるレベルになっていきているので、中学受験できっぱりやめずに緩く続けて、受験修了後にまた再開して本当に良かったです。(埼玉県在住・Tさん)

子どもが続けたがっている習い事をやめるときは、完全に終わりにするのではなく、一時休止として捉えることが大切です。先生にも「受験が終わったら戻ってきたい」と伝えておけば、子どもも前向きに切り替えられます。

実際、中学に入ってから習い事を再開したり、部活動として続けたりする子どもは多くいます。一度身につけた技術は失われず、受験期後に再開することでかえって新鮮な気持ちで取り組めることもあります。

習い事を減らすとき、どの順番でやめるのがよいですか?

①週の回数が多いもの、拘束時間が長いものから検討する

週2〜3回のチームスポーツや、遠征や試合が多い習い事は、時間的な負担が大きくなります。週1回、1時間程度で完結する習い事は比較的続けやすいです。

②本人の好き嫌いを優先する

子どもが本当に好きで、気分転換になっている習い事は、できるだけ残した方がよいでしょう。逆に、それほど興味がなくなっている習い事や、惰性で続けているものは、整理の候補になります。

③目標が達成できたものから区切りをつける

「スイミングで4泳法を習得した」「ピアノでこの曲が弾けるようになった」など、一つの目標を達成したタイミングは、やめる良いきっかけになります。

④中学で部活動として続けられるか

中学で部活動として続けられる習い事(サッカー、野球、バスケなど)は、一度やめても再開しやすいため、優先順位を下げるのも判断の一つです。逆に、部活動にはないタイプの習い事(ピアノやバイオリンなど)は、一度完全にやめてしまうと、再開が難しくなります。

ただし、これらはあくまで目安にすぎません。。最も大切なのは、子ども自身がどう感じているか。親が一方的に順番を決めるのではなく、子どもと話し合いながら判断することをおすすめします。

塾代と習い事の月謝、どちらを優先すべきですか?

中学受験の塾代は、学年が上がるにつれて高額になります。小6になると、月謝だけでなく講習費や教材費も加わり、年間で100万円以上かかることも珍しくありません。その中で習い事の月謝も払い続けるのは、経済的に大きな負担になる家庭もあるでしょう。

もし経済的な理由で習い事をやめる場合は、そのことを子どもに正直に伝えることが大切です。「受験が終わったら再開しよう」と約束することで、子どもも納得しやすくなります。

一方で、習い事の費用を抑える工夫もあります。

  • 通う回数を減らす
  • 安いプランがあればそちらに切り替える
  • 一時休会制度があれば利用する
  • 受験が終わるまで自主練習のみにして、レッスンは休む

習い事が子どもの心の支えになっているなら、完全にやめる前に、費用を抑えながら続ける方法を探すことをおすすめします。

中学受験と習い事を両立するかしないか―正解は家庭ごとに違う!重要なのは納得して決めること

画像タイトル:正解は家庭ごとに違う!重要なのは納得して決めること

改めてわかったことは、習い事を続けるかやめるかに、共通の正解はないということです。続けて成功した家庭もあれば、やめて良かった家庭もあります。そして、どちらを選んでも後悔する可能性はあります。大切なのは、やめるか続けるかの答えそのものではなく、どうやって決めたか、そのプロセスです。

【この記事で最も伝えたかったこと】

  • 子どもの様子をよく見ること
  • 子ども自身に決めさせること
  • 柔軟な選択肢を考えること

今、あなたが習い事をどうするべきかと悩んでいるなら、それは子どものことを真剣に考えている証拠です。その気持ちを大切にしながら、子どもとじっくり話し合ってみてください。

焦らなくて大丈夫です。小4の段階で無理にやめる必要はありませんし、小6になったら必ずやめなければいけないわけでもありません。子どもの状況に合わせて、そのタイミングで最適な判断をしましょう。どのような選択をしても、それが親子で納得して決めたことなら、きっと良い結果につながります。

アンケート調査概要
調査対象:子どもを持つ保護者(有効回答数100名)
調査時期:2025年11月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「中学受験」についての調査
※掲載しているグラフや内容を引用する場合は「塾選ジャーナル調べ:中学受験についての調査」と明記し、『塾選ジャーナル』(https://bestjuku.com/shingaku/s-article/37777/)へのリンク設置をお願いします。

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部のサムネイル画像
編集部
塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

最大12,000円プレゼント 目的や性格について回答するだけ!簡単10秒!ぴったりの塾を診断
塾選で塾を探す