家庭学習の効果的なやり方を解説!“自分から勉強する習慣”を小学生のうちに身につけるには?
家庭学習を効果的に進めるコツは、親が「勉強をさせる」のではなく、子どもが自発的に取り組む環境をつくることです。勉強机や時間の整え方、声かけの工夫、教材の選び方を見直すだけで、集中力とやる気が目に見えて変わります。
そうはいっても「じゃあ、何をさせればいいの?」「それでも続かないんだけど?」と悩む保護者も多いでしょう。この記事では、家庭学習の基本から習慣化するコツ、学年別・タイプ別の学び方、よくある悩みまで、詳しく解説します。
今日から「勉強しなさい!」と言わなくても、持続できる家庭学習のノウハウがわかります。
編集部
塾選ジャーナル編集部
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家庭学習とは?始める前に知っておきたい意味と目的

家庭学習とは、学校の授業以外の時間に家庭で行う学習全般を指します。宿題だけでなく、復習・予習・ドリル・読書・自主学習ノートづくりなど、子どもが自分のペースで取り組む全ての学びが含まれます。
家庭学習の内容は、家庭や子どもの意思で決めることができます。保護者が「何をどうしたらいいの?」と悩む要因はこのためです。
ここで重要なのは、「家庭学習は内容よりも、習慣化することが大切」ということです。短い時間でも毎日机に向かう習慣が身につくと、子どもは学びへの抵抗感を減らし、家庭学習以外の学習にも落ち着いて取り組めるようになります。
なぜ家庭学習が重要なのか?
家庭学習は学力向上だけでなく、学びに向かう姿勢を育てる場です。まず、学習面では、学校で学んだ内容を自分のペースで振り返ることで理解が深まり、苦手部分を早めに把握できるという効果があります。また、家庭で課題に向き合う経験は、「自分で調べる」「必要な手順を考える」といった、自立に向けた練習となります。
こうした経験の積み重ねが、進級して学習量が増えたとき必要になる「学習の基礎体力」を育てます。
家庭学習と学校学習との違い
学校学習は、学習指導要領に基づいて全員が同じ内容を同じペースで進める場です。一方、家庭学習には、理解度や興味に合わせて進め方を調整できる柔軟さがあります。得意な分野は深く掘り下げたり、苦手な部分は時間をかけて克服したりと、目的に応じた学びが可能です。
家庭学習で経験する「学習の段取り」も大切な学びになります。学習に必要なものを準備し、取り組む順番を考えることで、自分で学びを計画する力が育ちます。
小学生期に家庭学習を定着させるメリット
小学生のうちに家庭学習が習慣化すると、学びに取りかかるハードルが低くなります。短時間でも毎日机に向かう習慣がある子どもは、中学以降に学習量が増えても、対応するのに負担を感じにくくなります。
加えて、集中力や思考力が伸びやすい小学生の時期に、「時間を決めて取り組む」ことや、「必要なものを準備する」といった学習行動を身につけることは重要です。これにより、子どもが勉強に対して臆することなく向き合えるようになるための土台を築けます。
家庭学習がうまくいかない……その原因は?

家庭学習を習慣化したいと思っていても、「机に向かうまでに時間がかかる」「始めても5分で集中力が切れる」といった悩みは尽きません。
家庭学習がうまくいかない原因は、子どもの性格だけでなく、学習内容や環境、生活リズム、保護者の声かけの仕方など、さまざまな要因が重なって生まれます。
ここでは、つまずきやすい原因を整理して、改善のヒントにつながる視点を紹介します。
勉強に集中できない・勉強が続かない原因
勉強に手がつかない時、子どもの頭の中は「やりたくない」のほかに、「どうすればいいかわからない」とフリーズ状態になっていることもあります。ここで考えられる主な原因は3つです。

特に低学年から中学年のうちは、自分の不調をうまく言葉にできないケースもあります。保護者から見るとダラダラしているように見えても、疲れていたり混乱していたり、困っている可能性があります
家庭環境や生活リズムの乱れ
家庭学習がうまくいかない背景には、生活リズムの乱れや落ち着かない環境が影響しているケースもあります。
寝不足が続くと学習への意欲が低下し、習い事や外出で疲れている日は、机に向かう前に気力が出にくくなります。また家の中が慌ただしく、落ち着ける場所が確保できない環境では集中するのが難しく、勉強に取りかかる前に心が折れてしまうこともあるでしょう。
子どもが取り組みにくさを感じているなら、まず生活リズムや環境を整えてあげるだけでも、家庭学習への取っ掛かりがグッとスムーズになります。
親の関わり方が影響しているケース
家庭学習が思うように進まない原因として、保護者の関わり方が影響していることもあります。たとえば、
【干渉しすぎ(過干渉)】
- 横について「字が汚い」「もっと早く」と細かく口出ししてしまう。
- 子どもは監視されている、やらされていると感じて反発する。
- 結果、やる気を失いやすくなる。
【任せすぎ(放任)】
- 「もう高学年だから」と丸投げしてしまう。
- 計画の立て方がわからない子どもにとっては、放置されることが不安につながる。
- 不安が強いと、学習に集中ができなくなる。
ここで大切なのは、親は監督や監視員になるのではなく、伴走者としての距離感を保つことです。「やりなさい」と指示するのではなく、環境を整えて見守るスタンスを保つだけで、子どもの取り組み方が変わることがあります。
今日からできる!自分から勉強する習慣をつくる6つのコツ

家庭学習を続けるうえで最も大切なのは、子どもが「やらされている勉強」から「自分でやろうと思える勉強」へ、仕組みを変えることです。
そのためには、環境づくり・声かけ・親の関わり方など、日々の小さな工夫が欠かせません。
① 集中できる「環境」を整える
家庭学習を自分からできるようになるには、取り組みやすい環境づくりが欠かせません。
机の上は必要なものだけにし、マンガやおもちゃ、タブレットは視界に入らない場所にしまうのが基本です。また毎日同じ時間に机へ向かう「導線づくり」ができると、取り掛かりがスムーズになり、勉強が日課として定着しやすくなります。
例:夜7時に必ずいる場所(自室やリビング)に家庭学習セットを置いておく
「親の姿勢」を意識するのも効果的です。勉強している横でスマホに夢中になっている人がいると、子どもは「自分だけ頑張らされている」と感じ、集中が途切れやすくなります。たとえば、5〜10分だけでも家族全員が静かに過ごす学習タイムを共有すると、子どもも同調して勉強に向かう気持ちが生まれます。
②「スモールステップ」で小さく始める
学習習慣が定着していない段階で、急に高い目標を立てるとつまずきやすくなります。習慣化のコツは「絶対に挫折しないくらい小さな学習」から始めることです。

「これなら楽勝だ!」と思えるレベルからスタートし、まずは「毎日机に向かった」という実績をつくります。物足りないくらいにしておくと、「明日もやりたい」という意欲につながります。
③ 行動を認める「声かけ」の工夫
子どもが自分から勉強に向かえるようになるには、結果ではなく行動をほめるのが効果的です。「100点だった?」ではなく、「今日も机に向かったね、えらい!」と声をかけると、子どもの自己肯定感が上がります。
間違いが多いときでも「ここは前より理解できているね」と、いい部分に注目してほめると、勉強に対する抵抗感を減らせます。

「なんでこんな問題もできないの?」のように、頑張ったこと、やったことを否定することはNGです。そうではなく、まずは努力を認め、ミスがあれば前向きな言葉で対策を共有しましょう。
また「〇〇君はできていたのに」といった、他の子どもと比べる声かけは良くありません。他人と比べるのではなく、昨日より今日、今日より明日、とその子どもが伸びたポイントを認めることが、次へのやる気を引き出します。
④ 伴走者として「見守る」距離感を保つ
勉強は親が答えを教えすぎると、子どもが「考える前に聞けばいい」と受け身になりがちです。大切なのは、子どもが自分の力で考える時間をしっかり保つことです。
子どもが迷っていたら、まずは「どこまでわかった?」「次はどうするといいと思う?」と質問を投げかけ、考えるきっかけを渡します。

⑤ 学習を「見える化」してモチベーションを維持する
子どもは成果が目に見えると、やる気が持続しやすくなります。ゲーム感覚を取り入れた見える化を試してみましょう。

単純ですが、「自分はこんなに頑張った」という事実が目に見えると、達成感が得られます。結果よりもプロセスを見てあげるほうが、続けるモチベーションにつながるのです。
⑥ 塾や習い事も補助ツールとして活用する
家庭学習だけではカバーしきれない場合、塾や習い事を補助ツールとして取り入れる選択もあります。基礎の定着を目的に公文や補習型の塾へ週1回通うだけでも、学習ペースが整い、家庭学習への抵抗が軽くなる子どもも多く見られます。
\参考になる体験談!/
帰国子女の息子が音読と反復で偏差値59→63!関西屈指の難関校・甲陽学院中学校に合格!
公文に通い始めてから、家で机に向かう習慣が自然と身についていきました。 公文では基準をクリアするとトロフィーがもらえるなど、子どもが楽しみながら継続して学べる工夫がされているんですよね。「あなたならもっとできるよ」と息子の気持ちをうまく乗せながら導いてくださったおかげで、継続して学ぶ姿勢を持つことができたと思います。
公文に限らず、そろばん・英語・プログラミングなどの塾では、学ぶ楽しさや達成感を工夫しているところが多いです。家庭学習のネタやお題にもできるので、保護者の負担も軽減できます。
ただし詰め込みすぎると疲れやストレスがたまって、逆効果になることもあります。子どもの様子をよく観察して、無理のない範囲で活用することが大切です。
学年別の家庭学習のやり方

小学生といっても、性格や学年によって集中力・理解力・取り組める内容は大きく変わります。どの学年でも、誰でも同じやり方で進めようとすると、難しすぎたり物足りなかったりして続かない原因になるのです。
次は低学年・中学年・高学年それぞれに合った家庭学習のポイント(目安)を紹介します。
低学年:楽しく学ぶことで机に向かう習慣をつける
低学年は学習の基礎づくりの時期。学力よりも机に向かう習慣づくりが優先です。長時間の勉強を目指すよりも、1回10〜15分程度の短い学習を楽しみながら積み重ねるのが効果的です。
<✔例えばこんな家庭学習!/>
- 音読(3分からできる定番学習)
教科書の音読は、読む力だけでなく語彙力や理解力の土台になります。短時間で終わりやすく、「読めた」「スラスラ言えた」など、成長を感じやすいのがポイントです。
- 計算カード(または計算プリント)
たし算・ひき算をテンポよく解く練習は、達成感が得やすい活動です。できた枚数が増える、タイムが縮むなど、進歩が目に見えるので、子どもが意欲を持ちやすくなります。
- かんたんなドリル(できる自信を育てる)
レベルのやさしいドリルを選ぶと、ページが進むごとに成果が見え、自信を積み重ねられます。「今日はここまで」と区切りがつけやすいのもメリットです。
どれも1日5〜10分で取り組める内容なので、短い時間で楽しく取り組むことを意識して、机に向かう習慣を育てていきましょう。
中学年:自分で学習内容を選ぶ練習をする
中学年は、自分で考えて学ぶ力を伸ばしたい時期。いきなりすべてを任せるのではなく、選択肢の中から自分で選ぶ経験を積むことがポイントになります。
<✔例えばこんな家庭学習!>
- やることリストを親が用意して、子どもが選ぶ
漢字・計算・読書のように、3つほどのメニューを用意して、どれをするかは子どもが選びます。完全に任せるより簡単で、子どもの主体性も育めます。
- 自主学習ノートで好きなテーマ学習を取り入れる
気になったニュースの感想文、理科の観察日記、算数の問題づくりなど、興味と学びを結びつける活動は、意欲が続きやすくなります。
- ドリルは、レベルを自分で選べるものがおすすめ
少し難しい問題と、簡単な問題の両方が載っているドリルを使います。「今日は基礎だけ」「明日は挑戦する日」など、自分で調整する経験ができ、使える時間や体力に合わせて、学習量を調整する感覚も養えます。
中学年では「選択肢は大人が用意して、選ぶのは子ども」という役割分担を意識すると、習慣化につなげやすくなります。
高学年:自立学習の基礎を作る時間管理と計画づくり
高学年になると学習内容が難しくなり、家庭学習では「自分で学習を組み立てる力」が必要になります。中学受験をする子どもはもちろん、受験をしない子どもにとっても、中学生になったら高校受験に向けて必要になる力です。
まずは、親子で簡単な「1日のミニ計画」を立てるところから始めましょう。

学習の見通しが持てるようになり、学習がスムーズになります。
また所要時間の目安を予め決めておくと、テストや宿題を効率的に進める時間感覚が養えます。最初は余裕のある時間設定と量で構いません。「計画 → 実行 → 振り返り」を小さくくり返して、自主学習に必要な習慣を少しずつ覚えましょう。
【タイプ別】集中力・やる気のムラをなくす対処法

家庭学習が定着しなかったり、成績UPにつながらなかったりする理由は人それぞれです。同じアプローチでも、効果が出る子ども・出ない子どもがいます。この章では、代表的な4つのタイプ別に、家庭学習を続けるためのヒントを紹介します。
集中力が続かない
集中力が続かない子どもは、「長くやる」のが苦手なだけで、学習自体が嫌いとは限りません。まずは短時間で終わる課題を、連続成功させることがポイントです。
<✔おすすめの家庭学習法>
- 5分タイマー学習:5分集中して学習したら1分休憩をくり返す。短く集中する。
- 机の視界を整える:机には学習に必要な道具だけ置く。余計な刺激を完全にカット。
- 単純作業から始める:漢字1行、計算5問など、取り組みやすい学習から始める。
- 動きながらの勉強:音読、暗記カードなどは「〇〇しながら」の方が続く子どももいる。
いくつか試してみて、子どもに合う学習法を探りましょう。
やる気にムラがある
気分屋の子どもには「やる気がある日は量を多めに。ない日は必要最低限だけ」という柔軟な対応がおすすめです。
<✔おすすめの家庭学習法>
- やる気が「ある日メニュー」と「ない日メニュー」を用意
今日はやる気あり!:30分+応用セット
今日は疲れている…: 5分ワーク×3本
- 成果より継続を重視する声かけ
「今日は短くても続けられたね」という評価が効果的。
- やる気が出るポイントを探す
お気に入りのノート、タイマー、朝学習など、環境で意欲が変わる子どももいる。
- やる気が出るのを待たない
やり始めれば波に乗る子どももいる。待たずに始めて、まずは1分やってみる。
やる気に波があっても「勉強ゼロの日」をなくすことで学習習慣は生まれます。
言われないとやらない
このタイプは「何をするか」「いつやるか」が曖昧で、学習が後回しになってしまう傾向があります。ポイントは 、自分で決めたように感じられる仕組みづくりです。
<✔おすすめの家庭学習法>
- 選べるメニュー方式
親が3つ提示 → 子どもが選ぶ→ 選んだことで主体性が生まれやすい。
- ルーティン化
「夕食後10分だけ」「ダイニング横に簡単なドリル」など、時間と導線で動く仕組みをつくる。
- チェック表で“自分からやった感”を可視化
できた日に大好きなシールを貼るだけで行動が続く。
- 指示より質問で促す
「今日はどれにする?」「どっちからやる?」選ぶ余白を用意して、主体性を奪わず導く。
「決めるのは自分」のマインドで、自分から動く仕組みをつくります。
マイペースなコツコツ型
サボることはない反面、時間がかかりすぎたり、完璧主義で疲れてしまうことがあります。適度な声かけで、こだわりたい気持ちをほぐしてあげましょう。
<✔おすすめの家庭学習法>
- 時間制限をセットする
「10分だけでOK」と区切ると、集中力とスピードが上がる。
- 完璧主義を和らげる声かけ
「今日はここまでできれば十分」など、量よりプロセスを評価する。
- スモールステップの計画
1日の量を細かく分け、達成しやすい小目標にする。
- やりすぎ防止のストップルール
好きな勉強を延々と続けて疲れるケースを防ぐため、時間を決めて区切る。
コツコツ型の子どもは学習が習慣になりやすいですが、疲労やストレスをため込まない工夫が必要です。
家庭学習についてよくある悩みと質問

家庭学習についての悩みは、どの家庭でも似たようなポイントに集まります。ここでは、保護者から特によく寄せられる質問にわかりやすく答えます。
家庭学習は1日どれくらいが理想?
理想は 「学年×10分」 が目安です。ただし、大切なのは時間の長さより毎日続けることです。まだ家庭学習が習慣になってない場合は、無理せず、毎日10分からで十分です。疲れた日は短め、余裕のある日は少し長くするなど、柔軟に調整しましょう。
勉強を嫌がる子どもへの対応法は?
勉強を嫌がるのは、難しすぎる・疲れている・やる意味がわからないなどが理由であることも多いです。最初の10分は易しい問題から始めると取り組みやすくなります。家庭学習が終わったら、正解・不正解に関係なく、机にきちんと向かったことをほめてあげましょう。
10分でできる人気の家庭学習はある?
家庭学習の定番は以下の通りです。
- 音読 ⇒ 短時間で効果が出る
- 計算練習 ⇒ 達成感が得やすい
- やさしいドリ ⇒ 進捗が見える
- 自主学習ノート ⇒ テーマ選びで興味が広がる
シンプルで短時間でできるものが、続けやすい家庭学習です。
家庭学習でやってはいけないことってある?
以下のような家庭学習の習慣は、継続を妨げる原因になりやすいので注意しましょう。
- 難しすぎる問題ばかりをやらせる
- ミスを厳しく指摘し続ける
- 長時間の勉強を急に課す
家庭学習の目的は習慣づくりです。 小さく・やさしく・続けられる内容を優先しましょう。
まとめ “勉強しなさい”を言わなくてもいい仕組みをつくろう

家庭学習でいちばん大切なのは、難しい内容に取り組むことではなく、自分から机に向かう習慣を育むことです。環境を整え、声かけで行動を認め、小さな成功体験を積み重ねるだけで、子どもの学びは安定していきます。
また、学年や性格に合わせた進め方を工夫すれば、家庭学習は無理なく続けられます。「やらせる」ではなく、「できる仕組みをつくる」ことが、家庭学習を上手くやるコツです。今すぐできそうな小さな工夫を、ぜひご家庭でも試してください。
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