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教育虐待とは?“教育熱心”との境界線【教育評論家 親野智可等先生監修】

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中学受験
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教育虐待─それは「子どものため」という想いが行きすぎて、逆に子どもの心を追い詰めてしまう行為のこと。厚生労働省の報告によると、虐待の約6割は心理的虐待であり、「過剰な期待」や「厳しすぎる指導」もその一種とされています。

たとえば、「勉強しなさい」と繰り返す、点数だけでしか努力を評価しない、「まだできるはず」と責めてしまう―これらは一見“教育熱心”に見えても、教育虐待のサインかもしれません。

「もしかして、うちも…?」そう感じたときこそ、立ち止まるタイミング。

本記事では、教育虐待のチェックリストをはじめ、そもそも教育虐待とは何か、家庭でできる対策まで、教育評論家である親野智可等先生監修のもと、わかりやすく解説。 “頑張らせたい”という気持ちを、“支える力”に変えるヒントを一緒に見つけていきましょう。

塾選ジャーナル編集部

編集部

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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

親野智可等(おやのちから)

監修者

親野智可等(おやのちから)

本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『親の言葉100』『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOk』などベストセラー多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。Threads、Instagram、X、YouTubeなどでも発信中。全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。オンライン講演も可。 Threads、Instagram、X、YouTube、講演のお問い合わせ、などについては「親力」で検索してHPから。

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目次

教育虐待とは?日本での定義と法的な位置づけ

教育虐待とは_定義と法的な位置づけ

ここからは、そもそも“教育虐待”とは何を指すのかを、整理します。

教育虐待は「心理的虐待」の一種

まず、児童虐待は「心理的虐待」「身体的虐待」「ネグレクト」「性的虐待」の4つに分類されています。教育虐待という言葉自体は法律に明確な定義がありませんが、教育の名のもとに子どもへ過度なプレッシャーをかけたり、心を追い詰めるような言動は「心理的虐待」に該当し得るものです。

心理的虐待とは、子どもの心に恐怖・不安・過度のストレスを与える言動のことで、「児童虐待の防止等に関する法律」によって禁止されています。厚生労働省の令和5年度の報告では、児童相談所が対応した虐待相談のうち 59.8%が心理的虐待 に分類されており、言葉や態度による精神的な圧力は、深刻な問題として位置づけられています。

参照元:厚生労働省 児童虐待の防止等に関する法律 / 厚生労働省 令和5年度福祉行政報告例(児童福祉関係の一部)の概況

教育虐待が広がる社会的背景

近年は中学受験も含めて受験競争の過熱化が見られ、それが大きな背景の一つ。高校・大学入試の多様化や内申点の重要性が増すなかで、「今つまづくと子どもの将来が不利になるのでは?」という焦りを親が抱きやすくなっています。その結果、子どもに過度な学習量を課したり、結果だけを求める関わりが生まれやすくなります。

また、塾や家庭学習の過密スケジュールも、教育虐待が起きやすい要因です。学習時間が生活を圧迫したり、休息が不足したりすることで、子どもが心身のバランスを崩しやすくなってしまうことも。親も「やらせなければ」という義務感に追われ、強い口調や過度な管理につながることがあります。

さらに、SNSの普及によって「他の家庭との比較」がしやすくなったことも見逃せません。SNSでは基本的に“良い面”だけが投稿されるため、

「〇〇くんはもう英検何級を取った」
「〇〇ちゃんは偏差値〇〇の学校に合格した」

といった成功例ばかりが目に入りやすくなります。

実際には裏で苦労している家庭も多いはずですが、見える情報は成功ストーリーに偏ります。親は「うちももっと頑張らせないと」と焦りやすくなり、プレッシャーが強まる土壌が生まれています。

教育虐待に陥る親の心理パターン

教育虐待は、多くの場合「子どものため」という気持ちが出発点になっています。しかし、その気持ちが焦りや不安に変わると、親自身も気づかないまま子どもを追い詰める行動につながることがあります。ここでは、教育熱心な親が陥りやすい心理の流れを整理します。

「子どものため」が「親の押しつけ」にすり替わる瞬間

「子どもに幸せになってほしい」「将来困らないようにしてあげたい」と願わない親はいないでしょう。ただ、受験競争の激化や周囲との比較、SNSで見える“成功例”の数々は、親に強い焦りや不安を抱かせることがあります。

その不安が大きくなると、「子どものため」と思っていたはずなのに、いつのまにか“自分の焦りを軽くするための行動”へと変わってしまうことも。すると、子どもよりも親のペースを優先してしまい、子どもから見ると「親に押し付けられている」と受け止められかねません。

このすれ違いが続くと、親子双方にとって大きな負担となり、関係がぎくしゃくするきっかけになることもあります。

無意識に子どもを追い詰めてしまう思考

「子どものため」が親の押しつけに変わる背景には、親の“思考のクセ”があります。親が悪意を持っているわけではありませんが、この思考パターンに気づかないままでいると、無意識のうちに子どもを追い詰めてしまうことがあります。

①「強制=愛情」と捉えてしまう

頑張りを強制することが“子どものため”であり、“良い親である証”だと感じると、子どもの気持ちや体調より頑張りや結果を重視しやすくなります。子どもにとっては常に努力を求められる状態になり、心が休まりません。

② 今頑張らないと将来困るという未来予測

また、「今頑張らせないと将来困る」という極端な未来予測も、子どもへの強いプレッシャーにつながります。

「このままだと進学できないかもしれない」
「今の成績では将来が不安」

といった親自身の焦りが強いと、今日の小さなミスや成績の上下を必要以上に重く受け止めてしまいます。すると、勉強・習い事・スケジュール管理のすべてが“失敗できない重要事項”に見えてしまい、親の焦りがそのまま子どもへの圧力になります。

③ 自分の価値観や経験を子どもに被せてしまう

「自分は苦労したから、同じ思いをさせたくない」
「自分ができなかったことを子どもには叶えてほしい」

こうした思いが強すぎると、子どもの性格やペースを置き去りにしたまま、知らないうちに“親の基準”を押し付ける形になりがちです。

だからこそ、日々の関わりのなかで自分の考え方を見つめ直すことが、子どもの心に寄り添うための大切なプロセスになります。

親野智可等先生のアドバイス

日本の大人の幸福の要因を調べた研究で、自己決定の度合いが重要であることが明らかになっています。過去を振り返って、好きな習い事ができた、部活動を自分で決めた、進学や就職も自分の意思で選べたと感じている人たちが顕著に幸福度が高いのです。

たとえ学歴や収入が高くても、自己決定の度合いが低い人はいまひとつ幸福感が上がらないということがわかっています。

教育虐待は中学受験で起こりやすい?気を付けたいポイント

中学受験は、子どもの将来のために親がサポートする重要な選択の一つです。しかしその一方で、「教育虐待」と呼ばれる深刻な問題が、中学受験をきっかけに起こってしまうケースも少なくありません。中学受験に潜む教育虐待のリスクと、親が注意したいポイントを親野智可等先生に伺いました。

① 誰のための中学受験か?の視点を持つ

中学受験を考えるとき、最初に見直したいのが「誰のための受験か?」という視点。「周囲がみんな受験するから」「有名校に入れて安心したい」など、親の自己実現や不安の解消が動機になっていないか、まずは冷静に自問することが大切です。

親野智可等先生

進学先がその子に合っていなかったり、目標が親主導のまま突き進むと、途中で子どもが意欲を失ってしまうケースも少なくありません。その状態でも親が「せっかくここまで来たのに」「何度言ったら分かるの」と感情的になってしまえば、子どもの自己肯定感を損ね、親子関係が深く傷ついてしまいます。

② 一度始めた受験勉強を「やめる勇気」も必要

中学受験の勉強は、学力だけでなく自己管理力や精神的な成熟も求められます。早熟で勉強が好きなタイプの子には向いている反面、そうでない子には大きな負担になることも。特に首都圏では受験熱が過熱気味で、「周囲と比べて出遅れるのでは」という不安から、引き返す判断ができず、親に過度なプレッシャーがかかる傾向があります。

親野智可等先生

最近では「とりあえず試してみよう」と、お試し感覚で中学受験勉強をスタートする家庭もあります。子どもが夢中になれることを探すために試してみることは良いことです。ただし、特に首都圏での中学受験では、進めるうちに「ここまで費用をかけたのに」「今さらやめられない」と判断が難しくなることもあります。子どもに中学受験が向かない場合は、途中でやめる勇気も必要です。

③ 勉強以外の時間を軽視しすぎていないか

小学生の時期は、中学生と比べ、部活動や定期テストに縛られることも少なく、自由に使える時間が豊富にあります。例えば、公園で友達と走り回ったり、自然のなかで虫取りに熱中したり―これらは体力だけでなく、協調性、集中力、粘り強さといった「非認知能力」を育てるうえで非常に重要。これらの力は、将来社会で生きていくうえで欠かせない土台となります。

親野智可等先生

中学受験に多くの時間を費やすと、こうした勉強以外の経験が圧迫されてしまうこともあります。「勉強していればいい」という考えに偏りすぎると、子ども本来の興味関心を育む機会を失ってしまいかねません。勉強だけで子どもの人生が決まるわけではありません。学習と並行して、心と身体を育てる時間も尊重していきましょう。

③ 子どもが苦しんでいるサインを見逃さず、話し合いを

中学受験の準備を進めていても、子どもが明らかに辛そうな様子を見せたときは、そのままにしてはいけません。子どもは親の期待を感じ取り、本音を隠して頑張ろうとすることがあります。だからこそ、親は「勉強を続けさせたい」という思いをいったん横に置き、子どもの立場になって気持ちを想像し、丁寧に耳を傾ける姿勢が求められます。

親野智可等先生

決して中学受験が悪いというわけではありません。向いている子には大きな成長のチャンスにもなります。ただし、子どもの適性や気持ちを無視した受験は、教育虐待と紙一重です。

「中学受験=親子で頑張る一大プロジェクト」とは言え、最も重要なのは子どもの幸せと健やかな成長。受験に挑むかどうかは、家庭ごとにじっくり対話を重ね、無理のない形で判断していくことが大切です。

親野智可等先生に聞く!教育虐待を防ぐために家庭でできること

教育虐待は、特別な知識や技術がないと防げないものではありません。日々の関わりのなかで「子どもの気持ちをどう受け止めるか」「親自身の不安とどう向き合うか」を意識するだけで、親子の関係性は大きく変わります。ここでは、家庭で無理なく取り組める方法を紹介します。

自分を追い詰めないためのマインドセット

まずは、親自身が「完璧でなくていい」と思うことが大切です。

教育虐待が起きやすい背景には、「〜しなければならない」という思い込みがあります。

「ちゃんとさせなきゃ」
「遅れを取らせてはいけない」

こういった強い責任感は、自分自身を追い詰め、結果として子どもへの強い指示へとつながりやすくなります。

勉強がうまく進まない日があっても、子どもが気分の乗らない日があっても、それはごく自然なことです。親が自分の気持ちを緩められると、子どものペースにも自然と寄り添えるようになります。自分を追い込まない姿勢が、子どもの心の余裕につながります。

子どもの気持ちを「評価」ではなく「理解」で受け止める

教育虐待につながる大きな要因の一つが、結果を重視しすぎる関わり方です。点数や順位、できた/できないだけで子どもを判断すると、子どもは「成果を出さないと認めてもらえない」と感じやすくなります。

大切なのは、結果ばかり見るのではなく子どもの気持ちに寄り添い本人なりの努力の過程を認める姿勢です。

そうすれば、子どもは「自分のことをわかってもらえている」と感じて心が安定してきます。

家族の会話・生活リズムを整える

教育虐待は、生活リズムの乱れや心の疲れからも起きやすくなります。睡眠不足や疲労が続くと、親も気持ちに余裕がなくなり、ちょっとしたことでイライラしたり、否定的な言葉が増えたりします。

まず大切なのは、生活の土台を整えること。親子ともに、睡眠・食事・遊びのバランスを意識することで、心と身体が安定します。毎日同じ時間に起きる、食事と睡眠のリズムを揃える、無理のないスケジュールをつくるといった小さな工夫が、親子双方の負担を軽くします。

また、家庭での会話や生活に“余白”をつくることも欠かせません。子どもが友だちと自由に遊ぶ時間や、勉強以外の楽しみに没頭できる趣味の時間も大切です。

声掛けの言葉を変えてみる

親からの何気ない一言は、子どもにとって想像以上に大きな影響を与えることがあります。「頑張って」「もっとできるでしょ」といった言葉は励ましのつもりでも、子どもが疲れているときには“追い立てられている”ように響くことがあります。

教育虐待を防ぐうえでは、言葉の「方向」を変えることも大切。「できた・できない」を中心に声を掛けるのではなく、子どもの気持ちや過程に目を向ける言葉に置き換えるだけで、プレッシャーはぐっと減ります。

NGな声掛け 子どもが感じやすい気持ち 言い換えの例
〇〇点取らないとダメだよ 点数でしか価値を見てもらえない/失敗が怖い 今回のテストの目標、どう決めようか?
次こそ失敗しないでよ 失敗=叱られる/挑戦が怖くなる どうしたら次うまくいくか一緒に考えよう
もっと頑張れるでしょ? 今の自分を否定されている感じ/疲れていても言えない がんばってるね。たいへんだよね。
寝る暇なんてないよ 休むことへの罪悪感/慢性的疲労 休息も大事だよ。無理のないペースでいこう
なんで〇〇ちゃんはできるのに? 自分は劣っている/比較されて苦しい 周りと比べなくていいよ
やる気ないならもう知らない 見放された不安/孤独感 今日はどうしたい?気持ちを教えてくれる?
甘えてばかりじゃダメ 頼ること=悪いこと/相談しづらい 困ってることがあれば教えて
将来のためだから我慢しなさい 「つらくても言ってはいけない」「ガマン=正しい」という誤った価値観を抱く 弱音とか愚痴をこぼしてもいいよ。言うと楽になるよ。
どうして何回言っても分からないの? 自分がダメだと思う/学習意欲が下がる ここ難しいよね。
そんなこともできないの? 自尊心の低下/挑戦する意欲の喪失 これ難しいから一緒に考えよう。

親野智可等先生のアドバイス

言い換えのポイントは、「子どもを責める言葉」から「共感と肯定の言葉」へシフトすることです。ほんの少しの言葉の工夫でも、子どもは「受け止めてもらえている」へと感じ方が大きく変わります。

声掛けが変わると、子どもの自己肯定感が育ちます。家庭内のコミュニケーションが柔らかくなることで、親子ともに無理のない関係づくりにつながっていくでしょう。

親自身がつらくなったら第三者に相談を

教育のこととなると、どうしても親だけで抱え込んでしまいがちです。しかし、子どもの将来を思うあまり、気づかないうちに自分自身の気持ちを追い詰めてしまうことも。親が疲れ切ってしまうと、余裕がなくなり、言葉がきつくなったり、子どものSOSに気づけなくなったりすることがあります。

だからこそ ひとりで頑張りすぎないことが何より大切 です。

もし、「最近イライラしやすい」「つい強い言い方をしてしまう」「どう関わればいいか分からない」と感じたときは、気軽に第三者に相談しましょう。学校の先生、スクールカウンセラー、自治体の子育て支援窓口、こども家庭センター(児童相談所)など、相談先はたくさんあります。

公的な相談窓口の例
こども家庭庁親子のための相談LINE
厚生労働省まもろうよ こころ

相談することで、親自身の不安を整理できたり、子どもの特性や状況に合った関わり方のヒントが得られたりします。「悩んでいる」と声に出した瞬間に、心の負担がふっと軽くなることもあります。

第三者に頼ることは“弱さ”ではありません。子どもと自分を守るための大切な行動です。つらさを抱え込まず、安心できる相手とつながりながら、家庭のペースで進んでいきましょう。

もしかして、うちも教育虐待?5分で分かるチェックリスト

教育虐待_5分で分かるチェックリスト

教育虐待は決して特別な家庭だけに起こるものではありません。“子どものために良かれと思って”続けていたことが、気づかないうちに子どもの心を追い詰めてしまう場合も。

特に近年は、学習競争の激化や将来への不安から、親が知らず知らずのうちに過度な負担を子どもにかけてしまうケースが増えています。まずは、現在の関わり方が適切なのかどうかを客観的に確認してみることが教育虐待を防ぐ第一歩です。

行きすぎた“教育熱心”のチェックリスト

教育熱心であることは、もちろん悪いことではありません。ただし、子どもの意志や心の状態を置き去りにしてしまうと、教育虐待に近づくリスクがあります。

以下のチェックリストは、一つ一つが「厳密な虐待の判定基準」ではありません。むしろ、多くの親が「子どものため」と思って行いがちな、行きすぎた教育熱心のサインを早期に発見するためのもの。家庭を責めるためのものではなく、子どもへのよりよい関わり方を考えるヒントとして活用してください。


子どもの意思と時間について

子どもへかける言葉や評価の仕方について

親自身の気持ちについて


親野智可等先生のアドバイス

これらの項目に思い当たるものがありませんか?気づいた瞬間から関わり方は変えられます!その勇気ある一歩が子どもの安心と成長につながります。

子どもが出しているSOSサイン

教育による過度なプレッシャーは、子どもたちの心や身体に大きな負担を与えます。親は「熱心な指導」のつもりでも、子どもにとっては大きなストレスとなっている可能性があります。以下のサインに気づいたら、それは子どもからの「助けて」という心の声かもしれません。


行動の変化

心理的な変化

身体的な変化


親野智可等先生のアドバイス

こうしたサインは子どもの不安やいらだちのあらわれと考えられます。子どもの話を共感的に聞き、安心して本音を言えるようにしてあげることが、子どもの心を守る大きな一歩になります。

まとめ:子どもと一緒に幸せになる“教育との向き合い方”を

教育虐待は、特別な家庭だけで起きるものではありません。「子どものために」という思いが強い家庭ほど、無意識のうちにプレッシャーをかけてしまうことがあります。大切なのは、気づいたその瞬間から関わり方を整えていくことです。

子どもは、完璧な親を求めているわけではありません。
「話を聞いてくれる人がいる」
「自分の気持ちを受け止めてもらえる」

その安心感こそが、子どもが伸びていく大きな力になります。

親自身が疲れすぎないこと。子どもの“今”の気持ちに耳を傾けること。必要なときには、第三者に頼ること。

こうした小さな積み重ねが、親子の毎日をやさしく支えていきます。

親子で笑い合える時間を大切にしながら、あなたの家庭らしいペースで、教育との向き合い方をつくっていけますように。この記事が少しでもヒントになれば幸いです。

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塾選ジャーナル編集部

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教育評論家
親野智可等(おやのちから)

本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『親の言葉100』『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOk』などベストセラー多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。Threads、Instagram、X、YouTubeなどでも発信中。全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。オンライン講演も可。 Threads、Instagram、X、YouTube、講演のお問い合わせ、などについては「親力」で検索してHPから。

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