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【2026年度版】共通テスト数学対策はこれでOK!直前でも点数を上げるコツ

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大学受験
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「共通テストの数学、どうやって対策したらいいのかわからない……」と悩んでいませんか?数学の勉強を続けていても、点数が思うように伸びず、不安を感じている受験生は少なくありません。

特に2025年度は新課程で初めての共通テストだったこともあり、出題形式や難易度に戸惑った受験生も多くいました。そして来年(2026年度)は新課程2年目に入り、「形式は安定し、内容はやや難化する」可能性が高いとも予想されています。そのため、今年の受験生はより戦略的な対策が求められます。

この記事では、高校2年生のときに数学オリンピック本選に出場し、学習塾に通わずに東大へ現役合格した永田耕作さん(現在はカルぺ・ディエムで講演活動を実施)監修の下で、共通テスト「数学」の対策法をやさしく紹介します。

塾選ジャーナル編集部

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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

永田耕作

監修者

永田耕作

2001年生まれ 東京大学教育学部卒 公立高校から学習塾に入らずに東大へ現役合格。中学・高校は野球部に所属、部活動と勉強を並行し 「練習で自分の苦手を潰して、試合で自分の力を最大限に発揮する準備をする」という努力の「型」を 勉強にも活かして受験勉強を乗り切る。得意科目は数学で、高校2年生のときに数学オリンピック本選に出場した経験がある。現在は(株)カルぺ・ディエムに所属し全国各地で年間100回以上の講演活動を行い、勉強モチベーションや計画の立て方などを伝えている。自著に、「東大生の考え型(2022,日本能率協会マネジメントセンター)」「東大式 数値化の強化書(2024,彩図社)」などがある。 X公式アカウント:https://twitter.com/nagatakosaku08

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目次

共通テスト「数学」とは?試験概要を徹底解説

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共通テスト「数学」は、大学入学共通テストにおいて理系・文系を問わず多くの受験生が受験する科目です。試験は 「数学Ⅰ・数学A」「数学Ⅱ・数学B・数学C」 の2つに分かれています。

2025年度は新課程に対応した初年度の共通テストとなり、数学の構成や出題方式が大きく変わりました。数学C(ベクトル・複素数平面など)が追加されただけでなく、「資料読み取り」「文章量の多さ」「思考力を問う問題」など、近年の傾向がより強く反映されています。

数学は、国語や英語以上に個々の得意・不得意で点数が大きく分かれる科目であり、演習不足だと失点が重なりやすい特徴があります。

ここでは、まず共通テスト数学の全体像を理解するために、試験時間・配点・問題数・当日の流れといった基礎情報から整理していきましょう。

試験時間・配点・問題数

共通テスト「数学」の基本情報は以下のようになっています。

共通テスト「数学Ⅰ・数学A」  
日程 2日目(13:00~14:10)
試験時間 70分
配点 100点満点
問題数 4つの大問で構成

数学Ⅰ・数学Aでは、どの受験生も同じ4つの大問を全て解く形式になっています。

大問ごとに扱われる分野は異なり、「数と式」「二次関数」「データの分析」「場合の数と確率」など、幅広い領域からバランスよく出題されるのが特徴です。

共通テスト「数学Ⅱ・数学B・数学C」  
日程 2日目(15:00~16:10)
試験時間 70分
配点 100点満点
問題数 7つの大問で構成。第1問~第3問は回答必須、第4問から第7問のうち、3つを選択して回答

数学Ⅱ・数学B・数学Cは、数学Ⅰ・数学Aと異なり選択問題が存在します。

具体的には、以下の通りです。

  • 第1~第3問:必答問題(数学Ⅱの範囲)
  • 第4~第7問:4題中3題を選択して回答(数学B・数学Cの範囲)

選択問題には「数列」「統計的な推測」「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」の4分野が含まれています。この選択形式により、受験生の得意・不得意が大きく点数に影響する点が特徴です。

「数学Ⅰ・数学A」「数学Ⅱ・数学B・数学C」のどちらも、試験時間は70分です。

2026年度入試も昨年度と同様、共通テスト2日目の午後に実施される予定です。

つまり本番では、

  • すでに複数科目を受験した疲労状態で挑む
  • 集中力を維持しながら70分の数学に向き合う

という厳しい状況になります。

そのため、普段から通し演習を行い 「試験体力」 を鍛えておくことが非常に重要です。

2026年度入試は難化する可能性がある

2025年度は新課程に移行して初めての共通テストだったため、「出題形式の安定性を重視した、安全な問題構成」 が採用されました。

これは、受験生が新しいカリキュラムに不慣れなことを考慮し、過度に難しい問題や複雑な形式を避けた出題方針が取られたためといわれています。

数学も例外ではなく、文章量は多かったものの、出題そのものは基本〜標準レベルが中心で、2024年度と同程度の難易度とされました。

しかし、2026年度は新課程2年目に入り、形式にも慣れることでより踏み込んだ問題を作りやすくなると考えられます。

  • 新課程の設計意図(思考力重視)が本格的に反映される
  • 数学Cの扱いが安定し、応用的な問題を入れやすくなる
  • 資料・文章量の増加

以上の点に気を付けて、対策を進めていきましょう。

東大卒教育ライター・永田さん「選択問題を決めておくのがおすすめ」

旧課程と比較して、数学Ⅰ・数学Aは全問題が必答となり、選択の余地はありません。どの分野も満遍なく仕上げて試験に臨む必要があるでしょう。一方、数学Ⅱ・数学B・数学Cについては、後半部分は選択式となっているので、どの単元なら点数を取りやすいか、自分の得意不得意から戦略を練って試験に臨むことができます。早いうちにどの3問を選ぶか(逆に言えばどれを選ばないか)を決めておき、その単元を重点的に勉強しておくとよいでしょう。

前年度から共通テスト「数学」の出題傾向と難易度を知ろう

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2025年度の難易度は「標準」レベル

2025年度共通テストの「数学Ⅰ・数学A」「数学Ⅱ・数学B・数学C」は、新課程で内容こそ刷新されたものの、難易度は概ね例年通りで、標準レベルの出題だったといえます。

実際に、大学入試センターが公表した平均点は次のとおりです。

  • 数学Ⅰ・数学A:53.51点
  • 数学Ⅱ・数学B・数学C:51.56点

出典:大学入試センター プレス発表資料(令和7年2月6日付)

平均点自体は高くはありませんが、過去数年の共通テスト数学とほぼ同水準で、大きく難化・易化したわけではありません。

つまり2025年度は、「文章量は多いが、問題内容は標準レベルで安定していた」という評価が一般的です。

東大卒教育ライター・永田さん「2026年度試験は難化するおそれも」

新課程として初めての試験だったわけですが、全体的に「告知されていたとおり」という印象です。数学Ⅱ・数学B・数学Cは、旧課程と比較すると若干時間が足りず、苦戦した受験生もいたかもしれません。

とはいえ、極端な難化や易化が見られたわけではないため、これを解いた時の感触を「標準」として覚えておきましょう。「新しい試験に変わった2年目」は難化する傾向があります。もちろん、その傾向通り行くとも限りませんが、去年よりも難しくなることを想定して準備しておくと本番で焦らずに済むでしょう。 

出題分野と配点イメージ

2025年度の共通テスト「数学Ⅰ・数学A」の大問の内訳は以下のようになっていました。

「数学Ⅰ・数学A」 内容 配点
第1問 数と式、集合と命題 30
図形と計量
第2問 2次関数 30
データの分析
第3問 図形の性質 20
第4問 場合の数と確率 20

2025年度は新課程初年度で、「全問必答・4題構成」 という形式が採用されました。

新課程で内容が追加された「データの分析:外れ値・仮説検定」「場合の数と確率:期待値」といった新しい要素も実際に出題されましたが、設問の流れとしては丁寧で、前半の小問が後半の誘導(ヒント)として機能する構成が特徴でした。

2025年度の共通テスト「数学Ⅱ・数学B・数学C」の大問の内訳は以下のようになっていました。

「数学Ⅱ・数学B・数学C」

「数学Ⅱ・数学B・数学C」 内容 配点
第1問 三角関数 15
第2問 指数関数・対数関数 15
第3問 微積分法 22
第4問 数列(選択問題) 16
第5問 統計的な推測(選択問題) 16
第6問 ベクトル(選択問題) 16
第7問 複素数平面(選択問題) 16

今年度から構成が変更され、必答問題3題+選択問題4題のうち3題を選ぶ合計6題形式となりました。

問題数・分量は増加したものの、各単元の難易度・計算量は例年と大きく変わらず、基本〜標準レベルで安定しています。

共通テスト「数学Ⅰ・数学A」の分野別対策法!意識したいポイントは?

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数と式

「数と式」は展開・因数分解・不等式・集合など、共通テストの基礎得点源となる重要単元です。いずれも時間をかければ解ける問題が多いため、計算の正確さとスピードが得点を左右します。典型問題のパターンを身につけ、基礎計算を自動化レベルまで仕上げておくことが攻略の鍵です。

東大卒教育ライター・永田さん「数と式のポイント」

数と式の問題では、いかに工夫して計算を簡単にするかが、計算ミスを減らすためにも、そして早く解き終わるためにも重要です。式を見た瞬間に計算を始めるのではなく、一度立ち止まってどこから順番に計算すればよいかを考えるくせをつけましょう。

図形と計量

「図形と計量」は三角比・図形の性質・長さや面積の計算など、標準問題を確実に得点する単元です。図や設定を正しく読み取り、三角比の関係を即座に使えることが重要です。

計算は難しくないため、作図イメージと公式の組み合わせを素早く判断できるかが得点の鍵になります。

東大卒教育ライター・永田さん「図形と計量のポイント」

図形と計量では、問題の内容に反射して、すぐ対応する公式を思い出せるようにしておくことが大切です。そのために有効なのは、やはり問題演習でしょう。とにかくたくさんの問題を解いて、すぐに公式が浮かぶように準備しておいてください。

二次関数

二次関数は、グラフの形・頂点・軸・最大最小など、基本事項を正確に使えるかが問われます。

共通テストでは、文章や条件から式を立てる場面が多いため、「読み取り→式変形」の流れを素早く行えることが重要です。

標準問題が中心であるため、ミスなく取り切れるように基礎問題を繰り返して対策しましょう。

東大卒教育ライター・永田さん「二次関数のポイント」

二次関数は苦手な人が多い単元ですが、共通テストでの二次関数の問題は「誘導」がしっかりしています。苦手意識を持っていたとしても、捨てることなく、丁寧に文章や会話などを読み込んで、ヒントを拾っていくようにしましょう。

データの分析

「データの分析」は、文章・表・グラフから状況を正しく読み取る力が求められ、理解に時間がかかりがちな単元です。

平均値・中央値・四分位範囲や外れ値、仮説検定などの基本用語を正確に覚えておくことがスムーズな解答につながります。

設定を丁寧に整理し、計算より読み取りを優先する姿勢を身につけましょう。

東大卒教育ライター・永田さん「データの分析のポイント」

データの分析は、専門用語とそれを求めるための式を対応させて覚えておく必要があります。大学入試全体ではあまり頻出とは言えない単元なので、勉強量を保ちづらいとは思いますが、共通テストが近づいてきたら、しっかり復習して、すぐに公式を思い出せるようにしておいてください。ちなみに、公式はまとめて壁に貼っておくと覚えやすいですよ。

図形の性質

「図形の性質」では、長さ・角度・位置関係などの条件から、どの定理や性質を使うべきか瞬時に判断する力が求められます。高校内容だけでなく、中学範囲の知識(円の性質・相似・合同)がそのまま得点源になる場面も多い単元です。

特に円の性質・相似の基本は忘れがちな分野であるため、しっかり復習しておきましょう。

東大卒教育ライター・永田さん「図形の性質のポイント」

図形の性質の問題では、自分で図を描くことが非常に大切です。問題とセットで載っている図を使って最後まで解こうとすると、どんどん図が汚くなっていって、見えるものも見えなくなってしまいます。問題が進むごとに新しい図を描いて、フラットな目で図形を観察してみるようにしましょう。

場合の数と確率

「場合の数と確率」は、状況を整理して数え上げる力と、条件を正しく読み取る力が問われる単元です。樹形図・表・線分図などを使い、場合分けの整理を素早く行えるかが得点の鍵になります。

新課程では期待値の出題もあるため、基本公式を確実に使える状態にしておきましょう。

東大卒教育ライター・永田さん「場合の数と確率のポイント」

場合の数と確率の単元は、とにかく丁寧に問題文を読むことが大切。読み違えて計算を間違えると、そのあと総崩れになってしまいがちです。どんな操作をしているのか、求めたい場合の数や確率はどう言い換えることができるか。一つひとつの工程でミスが起こらないように細心の注意を払いましょう。

共通テスト「数学Ⅱ・B・C」の分野別対策法!意識したいポイントは?

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三角関数

三角関数は、会話文や日常生活の状況をもとにした設定問題が多く、問題文を読み取るのに時間がかかりやすい単元です。角度や比の変化を順序よく追い、変域(定義域)や関数がとり得る値の範囲を意識しながら整理していくことが重要になります。

複雑な設定でも、図を描いて関係性を可視化すると、解法の流れがつかみやすくなります。

東大卒教育ライター・永田さん「三角関数のポイント」

三角関数の単元は、覚えるべき公式が大量にありますね。ですが、そのすべてを「丸暗記」する必要はありません。和積・積和の公式なんかは加法定理から導き出せますし、余角・補角・負角などの三角関数は、単位円を思い浮かべて考えればすぐにわかるでしょう。いかにコスパよく公式を使いこなすかを考えてみてください。

指数・対数関数

指数・対数関数は、日常生活の数量変化を題材にした現実的な設定の問題が多い単元です。

グラフの読み取りや条件の整理が正確にできるかどうかが得点を左右するため、式変形だけでなく、「状況を図やグラフに落とし込む習慣」を意識して対策しておきましょう。

東大卒教育ライター・永田さん「指数・対数関数のポイント」

指数・対数に関する問題は、いわゆる「テンプレ」というような典型問題が多いです。どういう流れで出題されているか、過去問から分析しつつ、何を理解しておけばいいか、何を覚えておけばいいかを見極めましょう。

微分・積分

微分・積分は、共通テストの数学において最も配点が大きい大問のひとつで、確実に得点したい重要単元です。変化の割合・接線・面積など、グラフの動きや量の変化を正しく読み取る力が求められます。

公式暗記に偏らず、「問題設定を図で理解する力」を養うことで安定して解けるようになります。

東大卒教育ライター・永田さん「微分・積分のポイント」

まずは微分と積分の関係、それぞれがどのような意味を持っているのかなどを、教科書をしっかり読んで理解しておく必要があるでしょう。その上で、計算やグラフの書き方など問題演習を繰り返すことで、ミスなく取り切る力を身につけておいてください。

数列

数列は、漸化式やΣ計算など、数式処理の正確さと手順の理解が求められる単元です。

共通テストでは、文章設定から式を立てる場面が多く、状況を整理して一般項や和を導く力が重要になります。典型的な漸化式の型を素早く見抜けるかが得点の差につながります。

東大卒教育ライター・永田さん「数列のポイント」

共通テストの数列の問題は、長い文章から条件を読み取って、少しずつ式を立てたり変形したりしていくタイプのものが多いです。

長い文章を読んでいると「時間が足りなくなってしまうんじゃないか」、と不安に思って読み飛ばしてしまう人がいるかもしれません。しかし絶対に読み飛ばさないようにしましょう。そこで条件を間違えると、その後の問題がすべてうまくいきません。急がば回れ。丁寧に一字一句間違えないように読み取ってください。

統計的な推測

統計的な推測では、統計量・母集団・標本といった基本概念を踏まえ、分布の特徴や推測の考え方を正しく理解する力が求められます。

共通テストでは、文章や図表から情報を読み取り、推測の妥当性を判断する流れが中心となるため、平均・分散・標準偏差などの基礎を確実に押さえ、データを筋道立てて解釈する習慣をつけておきましょう。

東大卒教育ライター・永田さん「統計的な推測のポイント」

統計的な推測の問題は、教科書の該当単元ページをしっかり勉強していれば、間違いなく最後の問題まで取り切ることができる、いわばチャンス問題です。正規分布、信頼区間、帰無仮説などの用語とその役割を、自分の言葉で説明できるくらいまで理解してください。そうすれば、必ず得点源になるはずです。

ベクトル

ベクトルは、平面図形の位置関係を正しく把握し、内積・成分表示・図形的意味を結びつけて考える力が求められます。

共通テストでは、図形上の点の移動や距離・角度の関係を扱う問題が多いため、計算だけでなく、「ベクトル=図形を表す道具」として理解する姿勢が重要になります。

東大卒教育ライター・永田さん「ベクトルのポイント」

ベクトルの計算は、とりあえずごちゃごちゃと計算していれば、いずれ答えにはたどり着きます。ですが、それでは限られた時間の中で解き切ることはできません。問題文の中で、何をどのような順番で求めていけばよいのか、必ず道筋を立てましょう。その時点で自分が持っている情報は何で、それをどのように変形すれば次に求めたいものが出せるのか、思考を重ねながら進めることが何より大切です。

平面上の曲線と複素数平面

「平面上の曲線と複素数平面」は新課程で追加された範囲で、複素数平面や点の軌跡を扱う問題が出題されています。複素数平面は、1997年〜2005年のセンター試験「数学Ⅱ・数学B」でも出題されていた範囲であり、その過去問が参考になります。

複素数を「点の位置を表す道具」として理解し、図と式を結びつけて考えると、問題の構造がつかみやすくなります。

東大卒教育ライター・永田さん「平面上の曲線と複素数平面のポイント」

図形の条件を複素数を用いて表現できるようになっておく必要があります。例えば、直線同士がなす角を、3点の複素数を使う偏角で表してみたり、直線同士が垂直になる条件を複素数を使って書き表してみたり。もともと図形の問題で扱うポイントを複素数に置き換えてみるという視点を持つと解きやすいです。

数学Ⅱ・数学B・数学Cの「数列・統計的な推測・ベクトル・平面上の曲線と複素数平面」は選択問題となるため、自分の得意な3分野を選んで解くのが基本方針になります。

すべて履修している場合は、事前に演習で相性を確認しておくと同時に、当日の問題の難易度を見てから選択を決めるという方法も有効です。

選ぶ単元によって得点の伸びやすさが変わるため、日頃から「どこで確実に点が取れるか」を意識して学習しておきましょう。

共通テスト「数学」はどう対策する?

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公式などの基礎知識を身につけておく

参考書に載っている中程度レベル(標準問題)の演習を通して、「どの公式を使うか」「どの型に当てはまるか」「どんな変形をすべきか」が見た瞬間に浮かぶ状態まで仕上げておくことが重要です。

こうした基礎・典型の部分を自動化しておくと、本番では思考するべき問題に時間を回せる ようになり、時間切れのリスクが大きく下がります。逆に言えば、典型問題のパターンを知らない状態では、難しい問題以前に標準問題で時間を失ってしまうことが多いです。

詰まったらすぐにほかの大問に移る

共通テストは70分で大問4〜6題を処理する試験であるため「時間を使いすぎてはいけない問題」を見極めることが非常に重要です。詰まったと感じたら、そこで費やした時間をざっくり記録し、残りの時間でその大問にどれだけ割けるか判断しましょう。

そして、潔く次の大問へ移ることが得点を最大化するうえで有効な戦略です。後半の大問は比較的取り組みやすい場合も多いため、「ひとまず飛ばす」という選択が結果的に高得点につながります。

計算スピードを意識した演習を積む

試験本番では、緊張やプレッシャーによって普段はしないようなミスが起こりやすくなります。そのため、日頃の演習の中で一度自分の”トップスピード”を意識して計算する練習をしておくことが重要です。

早く解く練習と慎重に解くべき場面の見極めの両方を意識することが、共通テスト数学の実力向上に不可欠です。

過去問を解くとき最初は時間を気にせず、流れをつかむ

共通テストの過去問に取り組む際は、まず時間を計らずに大問別でじっくり解くことをおすすめします。初見で時間制限をかえると、焦りによって本来の実力が出ず、設問の流れもつかみにくくなるためです。

一度最後まで解き終わったら、解答解説を丁寧に読み込み、「なぜその手順になるのか」「どこで方針を決めているのか」 を理解しながら復習しましょう。そのうえで、同じ大問を自力で最初から最後まで再現できるかを確認すると、解法の流れが自分の中に定着します。

東大卒教育ライター・永田さん「共通テストの数学の問題は大きく2種類に分けられる」

共通テストの数学の問題は、「処理するだけの問題」と「考えて解く問題」の2種類に分けられます。小問集合や各大問の前半部分は、基礎的な知識を問われる「処理するだけの問題」です。

「だけ」とはいえ、計算ミスや条件の見落としが起こりやすいところなので、ここを丁寧に取り切ることが点数を安定させるための秘訣。そして、後半は「考えて解く問題」なわけですが、単元ごとにどんな流れで求めていけばいいかがある程度決まっているものもあります。

0から考えるのではなく、過去問を分析してある程度形づくられた形式に合わせた上で考えることが大切です。

また、限られた時間の中で、長い文章を読みながら情報を処理していく力が求められます。文章の中でポイントになりそうな部分、条件が示されている部分に下線を引いたり丸をつけたりして、あとで探しやすいようにしておくとよいでしょう。

直前でも遅くない!成果を最大化するためにやっておきたいこと

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数学は、難問を深く考える試験ではなく、標準的な問題をどれだけ正確に処理できるか が得点を決める試験です。

そのため、直前からでも勉強の方向性を少し変えるだけで、得点は十分に伸ばせます。

特に「苦手で点が伸びない」と悩んでいる場合は、以下の3つのポイントを意識して演習してみましょう。

典型問題の解法だけでも即答レベルまで仕上げる

共通テスト数学は、難問奇問よりも 典型問題の処理速度と正確さ が点数を左右する試験です。標準的な問題を見た瞬間に「この型ならこう解く」と判断できるようにしておくことが、70分という制限時間の中では極めて重要です。

そのためには、参考書の例題や標準問題を繰り返し解き、

  • どんな形の問題があるか
  • どの公式を使うべきか
  • どの手順で処理すべきか

を反射的に思い出せるレベルまで仕上げる必要があります。

典型問題が即答できるようになると、思考時間が節約でき、後半の複雑な問題に時間を回せるため、全体の得点が大きく伸びます。

苦手分野は捨てるか基礎問題だけ取るの二択にする

数学Ⅱ・数学B・数学Cは選択問題があるため、すべての分野を完璧に仕上げる必要はありません。

そのため、直前の段階では、① 完全に捨てる、② 基礎問題だけ確実に取るのどちらかを選ぶことが最も効率的です。

逆に、得意な分野を重点的に伸ばすことで、全体の得点が安定し、短期間でも大きな伸びが期待できます。「全部をやろうとして失敗する」より、「選んで伸ばす」方が圧倒的に成功しやすい戦略です。

週1〜2回は70分通しで練習し、体力と集中力を鍛える

共通テスト数学は2日目の午後に実施され、受験生はすでに数科目を受け終えて疲れた状態で本番を迎えることになります。

週1〜2回は、本番と同じ70分で通し演習を行い、文章量への慣れや時間配分の感覚を実戦形式で身につけましょう。

平日は大問別の演習に集中し、週末に通し演習を行うサイクルがもっとも効率的です。継続していくことで、本番特有の疲労感の中でも点が取れる状態をつくることができます。

東大卒教育ライター・永田さん「直前期は、時間を測って何度も何度も過去問や模試を解くことが重要」

直前期にやるべきことは、とにかく時間を測って何度も何度も過去問や模試を解くこと。これに尽きます。過去問を解いた分だけ、各大問の傾向を捉えやすくなり、本番の問題への対応力が身につくのです。

試験が近づいてきて焦ると思いますが、中でも「絶対に取り切りたい得意な大問」を決めておいて、そこを丁寧に復習し、完璧にしておくとよいです。全てを満遍なく伸ばそうとしても、時間が足りないとどれも疎かになりがち。単元をしぼって集中的な対策をすることが大切です。

東大生がやっていた共通テスト「数学」対策は?

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ここでは、カルぺ・ディエムの永田さんが実際にやっていた共通テスト「数学」の直前期対策を紹介します。

東大卒教育ライター・永田さん「直前期の『数学』対策で重要なのは過去問と模試を解きまくること」

まず、共通テスト対策を始めたのは12月ごろ。本番の1ヶ月前あたりでしょうか。そこからほとんど毎日、過去問や模試を時間を測って解くようにしていました。安定した点数を取るためには、それなりの練習量が必要です。本番と似たような環境で、繰り返し練習することを意識していました。

そして、解いた過去問などの自己採点が終わったら、必ず間違えた問題の分析をします。なぜ間違えたのかを、知識が足りなかったのか、解法が思いつかなかったのか、ケアレスミスをしたのかに分類。

そして、さらにその理由を細かく詰めていきます。どこを復習すればいいか、どの類題を勉強すれば次は解けるようになるのかを見出したり、なぜケアレスミスが起こったのかを分析したり。

そうして、あと何点取れたじゃん! と悔しがって、次は絶対に取れるようにする。これを繰り返すことで、安定して高得点を狙えるようになるのです。

まとめ 共通テスト「数学」は時間を意識することが重要

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2026年度の共通テスト数学は、新課程2年目ということもあり、処理量や読み取りの負担が増える可能性があります。その一方で、問題自体は標準レベルが中心となるため、複雑な思考よりも限られた70分の中で、どれだけ効率よく問題を処理できるかが得点の鍵になります。

共通テストの数学は、正しい方向で学習すれば、誰でも確実に力を伸ばせる科目です。2025年度の傾向を踏まえつつ、時間を味方につける勉強法を実践し、本番で安定して得点できる力を身につけていきましょう。

東大卒教育ライター・永田さん「共通テストは日々の積み重ねが必ず結果につながる」

共通テストは「基礎を確実に理解して、状況に応じて適用する力」を試す試験。だからこそ、日々の積み重ねが必ず結果につながります。問題文を丁寧に読み、落ち着いて一つずつ整理すれば、どの問題も正解にたどり着けるはず。

あとは演習を繰り返して、時間内に解き切ることができるように準備しましょう。努力は必ず味方になります。不安になったり焦ったりすることもあると思いますが、一歩ずつ足を前に進めていってください。

 

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株式会社カルペ・ディエム所属 東京大学教育学部卒ライター
永田耕作

2001年生まれ 東京大学教育学部卒 公立高校から学習塾に入らずに東大へ現役合格。中学・高校は野球部に所属、部活動と勉強を並行し 「練習で自分の苦手を潰して、試合で自分の力を最大限に発揮する準備をする」という努力の「型」を 勉強にも活かして受験勉強を乗り切る。得意科目は数学で、高校2年生のときに数学オリンピック本選に出場した経験がある。現在は(株)カルぺ・ディエムに所属し全国各地で年間100回以上の講演活動を行い、勉強モチベーションや計画の立て方などを伝えている。自著に、「東大生の考え型(2022,日本能率協会マネジメントセンター)」「東大式 数値化の強化書(2024,彩図社)」などがある。 X公式アカウント:https://twitter.com/nagatakosaku08

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