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親の働く姿、見せる?見せない?将来の仕事意識に最大5倍の差【家庭でのキャリア教育 保護者調査】

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子どもが「将来どんな仕事に就きたいか」を意識し始める時期には、家庭の関わりがどれほど影響しているのでしょうか。

塾選ジャーナルでは、高校生の保護者100名を対象に、家庭でのキャリア教育(仕事の話をするか・親の働く姿を見せたか)について調査を実施。その結果、保護者が仕事について「見せる」「話す」かどうかで、子どもが将来を意識し始める時期に最大“5倍”の差があることが明らかになりました。

本記事では、調査結果と保護者の生の声から、
・親が働く姿を見せることの効果
・早期キャリア教育のメリット
・家庭で仕事の話をする重要性

を読み解き、今日からできる「家庭でのキャリア教育」のヒントを探っていきます。

参考記事:キャリア教育をわかりやすく解説!小中高の違いや家庭でできる実践例10選

塾選ジャーナル編集部

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目次

親が働く姿は、子どものキャリア意識に影響する?調査で見えた“5倍の差”

調査から明らかになったのは、親が働く姿を見せたかどうかが、子どものキャリア意識の“早期化”に強く関係しているということです。日常のふとした場面で仕事を“視覚的に共有する”ことが、子どもにとっての大きなきっかけになりやすいことが読み取れます。

小学生で将来の仕事を意識した割合に5倍の差

親が働く姿は、子どものキャリア意識に影響する_調査結果

調査によると、親が「働いているところを見せたことがある」と回答した家庭では、18.8%の子どもが小学生のうちに“将来就きたい仕事”を具体的に意識していました。一方、「見せたことはない」家庭では、小学生で意識した子どもはわずか3.8%。その差は実に“5倍”近くにのぼります。

中学生までで見ても、「働いているところを見せたことがある」と回答した家庭では、62.6%の子どもが将来就きたい仕事を具体的に意識。「見せたことはない」家庭では、25%と約2.5倍の差があります。

職場に連れていく、在宅勤務で仕事している姿を見せるなど、親が働く姿に触れることで、子どものキャリア意識が早まる傾向にあります。

親の仕事を“知っている”子どもほどキャリアに対する意識開始が早い傾向

次に注目したいのは、「親の仕事を知っているかどうか」です。

親の仕事を知っている子どもほどキャリアに対する意識開始が早い傾向_調査結果

調査では、親の仕事を知っている子どものほうが、明らかに早い段階で将来を意識しているという傾向が浮かび上がりました。親の仕事を知っている家庭では、小学生の段階で将来について意識し始めた子どもが12.7%にのぼりました。一方で、親の仕事を「知らない」と答えた家庭ではその割合は4.8%にとどまり、ここにも大きな差が見られます。

さらに、「親の仕事を知らない」と回答した家庭では、将来を意識する時期が“高校生以降”に集中する傾向も見えてきました。

保護者に聞いた家庭での早期キャリア教育の3つのメリット

前章では、親の働く姿・仕事を知っているかが子どもの将来への仕事意識に影響することを説明しました。では、子どもが小さいうちから「仕事」や「働くこと」を家庭で話すことについては、どのようなメリットがあるのでしょうか?

子どもが小さいうちから仕事や働くことを家庭で話したほうが良いか_調査結果

調査では、仕事や働くことについて「子どもが小さいうちから話したほうが良い」と回答した保護者は60%にのぼりました。一方で、残りの40%の保護者は「必要はない」と考えており、早期から「仕事」の話題を取り入れるべきかという点については、家庭ごとに考え方が異なることがわかります 。

ただ、保護者の回答を見ると、“早くから話しておいて良かった”という実感や、“話せばよかった”という後悔の声があがっており、早期に話題として取り入れることの意義がうかがえます。

多くの保護者が言及しているのは、「日常会話のなかで仕事の話をする」「親の働く姿を少し共有する」といった、生活に根ざしたさりげない関わりです。以下では、保護者から寄せられた「早くから仕事について話すことのメリット」を紹介します。

メリット① 勉強と将来が自然につながりやすい

小さいうちから「仕事」や「働くこと」を話題にしておくと、子どもが勉強と将来のつながりを早い段階でイメージしやすくなる、という声が目立ちました。好きな科目がどんな職業に生きるのか、どのような力が社会で役立つのかを具体的に伝えることで、「なぜ勉強するのか」が腑に落ち、学びの意欲向上につながったという声が寄せられています。

また、小さな頃はごっこ遊びやお手伝いを通じて「働く」を疑似体験できる時期でもあります。そこに親からのポジティブな声かけや感謝の言葉が加わることで、「働くこと=誰かの役に立つこと」という感覚が、自然と土台として育っていく様子がうかがえます。

「小さい頃から『仕事』や『働くこと』を話題にしていたことで、子どもが勉強と将来のつながりを自然に意識できるようになりました。例えば、好きな科目がどんな仕事に活きるかを具体的に伝えると、学ぶ意味が腑に落ちて自主的に取り組む姿勢が育ちます。早い段階で現実的な働き方や収入の違いにも触れたことで、夢と現実のバランスをとる考え方が身につき、進路選択の迷いが少なくなりました。結果として、情報収集や体験の機会を逃さず、準備を前倒しできたのが大きなメリットでした。」(らんとさん 福岡県 高校2年男子 保護者)

「小さいうちは遊びとして働くことを学べます。例えばお店屋さんやお医者さんごっこなど。親の手伝いをしたらたくさん褒めてありがとうと感謝をすれば、人の役に立つ事の喜びや達成感を学びます。成長してから働くことを話し合うより、小さなうちから色々なごっこ遊びをして様々な職がある事を教えて、興味の幅を広げるのが良いと思います。」(りおりなさん 北海道 高校1年男子 保護者)

「小さいうちから仕事の話をしていたおかげで、子どもは働くことに対して自然な興味を持ち、将来の夢を考える際に、単なる憧れではなく現実的な視点を持つことができました。小学校高学年で職業体験や社会見学に行った際も、働くことの意義や社会の仕組みをすでに理解していたため、経験をより深く自分のものにできたと感じています。早くから話すことで、学校の勉強と将来の仕事とのつながりも意識でき、学習意欲の向上にも繋がったため、早くから話して良かったと強く思っています。」(ママっち 東京都 高校2年男子 保護者)

メリット②お金・社会の仕組みを早くから共有できる

保護者の声のなかには、「働くこととお金」「社会が回る仕組み」について、あえて早い段階から伝えているという声も多く見られました。お金はすべてではないけれど、何をするにも必要であり、誰かが働いているから今の生活が成り立っている―そうした現実を、小さいうちから少しずつ共有しておきたいという考えです。

こうした会話は、単なる“お金の話”にとどまりません。お小遣いやモノの価値を考えるきっかけになったり、「今ある環境は当たり前ではない」という感謝の感覚を育てたりと、生活全体の見え方にも影響していることがうかがえます。

「お金がすべてはないかもしれませんが、やはり仕事をする、働く対価としてお金は大事です。何をするにもお金が必要、お金の大切さ、働く大変さ、決して今の環境が当たり前ではなく、頑張ってる人がいるから成り立っているということを完全に理解はできなくても、頭には入れておいてほしいと思います。」(うみさん 兵庫県 高校2年女子 保護者)

「お金は無限にあるわけではなく、稼ぐことが大変なこと、将来的には働いて稼がないといけないことを小さいうちから伝えておくべきだと思います。そのことで、お小遣いの使い方など考え方も多少影響すると思います。」(さとうかなさん 神奈川県 高校3年男子 保護者)

「いずれ子供も成長すれば社会に出て働く時が来るので、親が社会人として働いていること、どんな仕事をしているかなどはたびたび話題にしておく方がよいと思う。私が働いている姿を見ていたことで、自然と帰宅後に私の代わりに家事をしてくれるようになった。また、私がかかわっていた業界のことにも興味を持ち、親子の話題のひとつになった。」(こゆしさん 静岡県 高校1年男子 保護者)

メリット③反抗期の前の方が“価値観”を伝えやすい

「無意識に一定の価値観を伝えるには、小学校までが勝負」「反抗期がくる前に話しておいた方が自然に受け止めてもらえる」という意見も見られました。大きくなってからいきなり「将来どうするの?」と問うよりも、小さいうちから少しずつ話しておくことで、価値観の共有や進路の土台づくりがしやすかったという声です。

一方で、「もっと早く話しておけばよかった」という後悔の声も少なくありません。中学生以降になってから慌てて仕事や進路の話をしても、子どもが何から考えればよいか分からず戸惑ってしまった、という経験から、早いうちに話すことに意味があると考えられているようです。

「ある程度大きくなってくると、反抗期も影響してくるので、小さいうちから話しておいた方が、自然に受け止められると思います。歳を追うごとに色々な先入観や、親が予想していない情報を子供が仕入れていることが出てくる。そうなる前に話をすることが有用だと思う。」(にーにさん 鹿児島県 高校2年男子 保護者)

「自分の経験から言うと、もっと早くから話しておけば良かったと後悔しています。うちの場合は息子が中学生になるまで仕事の話をほとんどしなかったので、いざ進路を考えろと言われても、息子も何から考えていいか分からず戸惑ったようでした。もっと小さい頃から、世の中には色々な仕事があることや、親がどうやってお金を稼いでいるかを話していれば、息子の視野も自然と広がり、勉強する目的も早くから見つけられたのではないかと思うからです。」(ゆきおとこさん 福岡県 高校2年男子 保護者)

「いきなり高校生になって『将来どうするの?』と聞かれても、子供はすぐには答えられないと思うんです。小さい頃から『お母さんが働いたお給料でこれが買えるんだよ』という話をしていたおかげで、娘のなかで働くことやお金が生活と繋がっているという感覚が自然に育ったように感じます。その土台があったからこそ、進路という現実的な話になった時も、スムーズに話し合いができたのだと思います。」(お鶴さん 愛知県 高校2年女子 保護者)

まとめ:親の“働く姿”と“何気ない仕事の話”は、子どものキャリア意識を大きく前倒しする

今回の調査から、家庭でのさりげない関わりが、子どもが将来を意識し始める時期に大きな影響を与えていることがわかりました。

親の働く姿を見せた家庭では、小学生のうちに将来の仕事を意識した子どもが約5倍に上るなど、「見える形での関わり」は早期のキャリア意識につながりやすい傾向があります。また、親の仕事内容を知っている子どもほど意識のスタートが早いことから、「話す」「共有する」といった日常的なコミュニケーションも重要な役割を果たしていると言えます。

さらに、保護者の声からは、小さいうちから仕事を話題にすることで、

・勉強と将来のつながりを理解しやすくなること
・お金や社会の仕組みを実感として捉えられること
・反抗期前だからこそ価値観が素直に届きやすいこと

といった、早期キャリア教育ならではのメリットが見えてきました。

「特別な教育をしなければいけない」という意味ではなく、日常会話のなかで仕事の話をしてみる、働く姿を一度見せてみる―そんな小さなきっかけが、子どもの将来への仕事意識を大きく広げる可能性があります。

今日からできる小さな一歩が、子どもが自分の未来を描き始める“最初のヒント”になるかもしれません。

アンケート調査概要
調査対象:高校生の子どもをもつ保護者(有効回答数100名)
調査時期:2025年11月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「家庭でのキャリア教育」についての調査

※本調査レポートの内容(グラフ・データ・本文など)の無断転載・改変を禁じます。
掲載しているグラフや内容を引用する場合は、出典「塾選ジャーナル調べ:『家庭でのキャリア教育』についての調査」と明記し、『塾選ジャーナル』の記事(https://bestjuku.com/shingaku/s-article/39660/)へのリンク設置をお願いします。

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塾選ジャーナル編集部

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