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塾なし中学受験で偏差値60校に合格できる?教材の組み合わせと親の役割を徹底解説

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集団塾の雰囲気が子どもに合わない、年間100万円を超える塾代の負担が重い、共働きで送迎の時間が取れない。こうした理由から、塾に通わずに中学受験を目指す家庭は少なくありません。

結論として、塾なし中学受験は条件次第で可能です。塾選ジャーナルの調査では、塾なしで中学受験をした人のうち6割以上が第一志望校に合格しているようです。ただし、偏差値60以上の学校に進学した家庭は約2割にとどまり、子どもの自律性や基礎スキルが成否を大きく左右することもわかっています。

この記事では、以下の内容を解説します。

  • 塾なしで現実的に狙える偏差値ラインと、偏差値60の壁を超えるための条件
  • 予習シリーズなどの定番教材と通信教育の組み合わせ方
  • 保護者が担うべきサポートの内容と時間の目安
  • 成功した家庭と失敗した家庭の決定的な違い

塾以外のルートで合格を勝ち取った家庭は数多く存在します。わが子でもできるかどうかを判断する材料として、参考にしてください。

塾選ジャーナル編集部

編集部

塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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目次

塾なし中学受験を選ぶ家庭の3つの理由

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塾なし中学受験という選択は、決して消極的なものではありません。子どもと家庭の状況を冷静に見極めた上での戦略的な判断といえます。

子どもの性格を尊重したい

集団塾の体験授業で、雰囲気に馴染めなかった。競争が苦手で萎縮してしまった。そのような経験をした子どもは少なくありません。しかし、塾が合わないことと、中学受験に向いていないことはまったく別の話です。自分のペースでコツコツ取り組める環境の方が力を発揮できる子どもも多くいます。

家計と将来設計を考えたい

大手進学塾の費用は3年間で約300万円。この金額を中学以降の教育資金や留学費用に回したいと考えるのは、合理的な判断でしょう。

[中学受験 費用の記事へのリンク]

家族の時間を守りたい

塾通いがなければ、夕食を家族一緒にとれますし、子どもの睡眠時間も確保できます。送迎に追われることなく、穏やかな日常を維持しながら受験に挑めます。

【独自調査】塾なし中学受験の合格実績

塾選ジャーナルが、「塾なし」で中学受験をした保護者を対象に実施したアンケートでは、64.5%が第一志望に合格したと回答しています。

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進学先の偏差値帯を見ると、以下のように分布しています。

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約2割が偏差値60以上に進学しており、ボリュームゾーンは偏差値50〜59の約6割です。偏差値60以上への合格は少数派ながら、不可能ではありません。

偏差値60の壁を超えるための条件

偏差値60以上の学校に合格した家庭とそれ以外の家庭を比較すると、学習スタイルに明確な違いが見られます。

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最も差が開いたのは学習への向き合い方です。自分から進んで勉強する子どもは、偏差値60以上で72.2%、60未満で32.0%と2倍以上の開きがありました。逆に、声をかければ勉強するタイプは60未満の49.3%に対し、60以上ではわずか5.6%。勉強をするのに声かけが必要な段階では、塾なしで偏差値60の壁を超えるのは難しいといえそうです。

集中力の面でも差が出ています。誰かがいる環境の方が集中できると答えた割合は、60未満で30.7%、60以上で5.6%。塾なし中学受験には、一人で学習を完結できる力が求められます。また、計算や暗記が得意な子どもは60以上で約2倍多く、基礎スキルの差も無視できません。

一方、マイペースを好むかどうかは両グループでほぼ同率でした。マイペースな性格かどうかは、塾なし中学受験の向き不向きとはあまり関係がないようです。学習への向き合い方を依存型から自律型へシフトできるかどうかが、偏差値60の壁を超える条件といえるでしょう。

【独自アンケート結果】塾を利用した人 vs 塾なしの費用比較

偏差値60以上を目指すにはハードルがあるものの、塾なし受験には大きなメリットもあります。その一つが費用面です。塾選ジャーナルが中学受験を経験した保護者を対象に実施したアンケートでは、以下のような結果となりました。

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塾利用者の約7割が100万円以上を費やしている一方、塾なしでは半数以上が10万円未満に収まっています。なお、塾に通わなかった人向けのアンケートには100万円以上の選択肢も設けましたが、該当者は0人でした。

仮に200万円の差額が生まれれば、中学・高校での短期留学費用や、大学受験に向けた予備校費用に充てることも可能です。目先の受験だけでなく、子どもの将来への投資として選択肢が広がる点も、塾なし受験の大きなメリットといえるでしょう。

【体験談から徹底分析】塾なし中学受験の成功・失敗を分けた「3つの分岐点」

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塾なし中学受験に挑戦した家庭の中には、第一志望に合格した家庭もあれば、惜しくも届かなかった家庭もあります。その違いはどこにあったのでしょうか。

塾選ジャーナルでは、塾なしで中学受験を経験した保護者にアンケートを実施し、寄せられた体験談を分析した結果、明暗を分けた「3つの分岐点」が見えてきました。

①情報収集と志望校研究を徹底したか

塾なし受験で最も差がつくのが情報収集です。塾に通っていれば自然と入ってくる受験情報も、家庭学習では自ら取りにいく必要があります。

第一志望に合格した家庭の声

計画づくりと情報収集が要です。特に過去問分析は早めに始め、親も一緒に学ぶ姿勢で進めると負担がぐっと軽くなります。(愛知県/やまぎしさん)
狙う学校次第だと思う。学校が、たくさんの情報を出してくれるなら、子供のやる気でなんとでもなる。情報が思うように手に入りにくいときは、塾も良いのではと思う。(岐阜県/みみさん)

惜しくも届かなかった家庭の声

一番苦労したのは「情報量の少なさ」です。塾に通っているご家庭は常に最新の受験情報を共有し合えるのに対し、私たちは学校説明会やSNSで自力で集めるしかありませんでした。また、模試の結果をどう分析し、どの単元を重点的に復習すべきか判断するのも難しかったです。(埼玉県/ミドリパパさん)
情報収集が大変でした。塾に通っている子の親から少しずつ情報を聞き出すのに苦労しました。(富山県/まっちゃんさん)

②外部リソースを柔軟に活用したか

塾なし受験といっても、すべてを家庭だけで完結させる必要はありません。模試や映像授業、単科の家庭教師など、外部の力をうまく借りられたかどうかも重要な分岐点です。

第一志望に合格した家庭の声

「親が勉強を教える」ことにこだわりすぎず、難しい単元は映像授業や単科のオンライン家庭教師などを頼る柔軟性を持つことが大切だと思います。 また、自宅学習は孤独になりがちなので、外部模試は必ず定期的に受けて「試験会場の空気に慣れること」を強くおすすめします。最後まで親子二人三脚で走り切れた経験は、合格以上に大きな財産になります。無理せず頑張ってください。(神奈川県/さくらんぼさん)
塾なし受験は、経済的なメリットや時間の融通が利く反面、親の覚悟と「マネジメント能力」が問われます。教える必要はありませんが、スケジュールの管理と教材選びは親の仕事になります。すべてを抱え込まず、苦手科目は単科でプロに見てもらう、模試は必ず受けてペースメーカーにするなど、外部の力もうまく借りながら進めることをおすすめします。(千葉県/pompompontaさん)

惜しくも届かなかった家庭の声

塾の模試を受けた時に塾に入らなくても良いから希望学校別講習(月2回 日曜日)だけでも受けませんか?と最難関校コースを提示してもらいましたが(本人は嫌というので断りました)それは受けておけば良かったかなと思いました。少し傾向も変わっていたようなので、希望校の対策は必要だと思いました。Z会は関東中心で希望校のきちんとした対策本はありませんでした。(奈良県/みみみさん)
わからないことがわかるようになれるまで何日もかかってしまうから、塾に行っていればすぐにわからないがなくなっていたかな、と思う。(北海道/ぴんさん)

塾に通わないことと、外部の力を一切借りないことは別の話です。必要に応じてプロの手を借りる柔軟さが、結果を左右しています。

③親子のメンタルを守れたか

塾なし受験は親子二人三脚の長期戦です。学力以上に、親子双方の精神的な安定を保てたかどうかが最後の分岐点となります。

第一志望に合格した家庭の声

まずは親が覚悟を決めて、情報収集と学習計画作成の役割を徹底することです。そして何より、受験を親子関係を壊すイベントにしないよう、褒めることを忘れず、子どものやる気を引き出すことが成功の鍵となります。(東京都/まめこさん)
塾なし受験は経済的なメリットが大きいですが、その分、親の負担(学習管理、メンタルケア、情報収集)は想像以上に大きいです。「親が第二の先生」になる覚悟が必要です。 ただし、親子で二人三脚で目標に向かって努力した経験は、合格した時の喜びもひとしおで、一生の思い出になります。親子の信頼関係が崩れないよう、適度に息抜きをしつつ、子供の性格に合ったペースで進めてあげてください。(東京都/ケンタパパさん)

惜しくも届かなかった家庭の声

最も大変だったのは「親子双方の精神的なバランスを保つこと」でした。特に小6の秋以降、模試の結果が上下すると息子の表情が目に見えて変わり、励ますべきか距離を置くべきか迷う場面が増えました。また、家事と毎日の学習管理を両立させることも負担が大きく、こちらが疲れている日はつい口調が強くなってしまい、後から自己嫌悪に陥ることもありました。親が不安になると子どもにも伝わってしまうため、気持ちを整えるのが本当に難しかったです。(神奈川県/みどりのこかげさん)
一番大変だったのは、気持ちが落ちている時の向き合い方でした。予定どおりに進まない日が続くと子どもの表情も重くなり、声をかける加減に迷う瞬間が多かったです。無理に励ますと逆に負担になりそうで、そっと様子を見る日もありました。こちらも仕事をしながらだったので、時間の使い方に気を取られることもあり、気持ちの疲れが後からじわっと出てくるような感覚もありました。それでも毎日の小さな積み重ねが少しずつ形になっていくのを見て、寄り添うことの意味を感じました。(大阪府/HIROさん)

受験は子どもだけでなく、保護者にとっても精神的な負担が大きいものです。親自身が疲弊しないよう、意識的に休息を取ることも戦略の一つといえるでしょう。

【学年別】塾なし中学受験の標準学習プラン(小3〜小6)

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塾なし中学受験を成功させるには、学年ごとに適切な目標と学習量を設定することが重要です。ここでは、小3から小6までの標準的な学習プランを紹介します。各学年で何を優先すべきか、保護者はどのような役割を担うのかを具体的に解説していきます。

小学3年生(準備期間):学習習慣の土台作り

小3はまだ本格的な受験勉強を始める時期ではありません。この1年間の目標は、毎日30分、机に向かう習慣を身につけることです。

学習内容は、はなまるリトル(四谷大塚)、Z会グレードアップ問題集、くもんの小学ドリルなど、基礎力を養う教材がおすすめです。難問に挑戦する必要はなく、毎日続けられることを優先しましょう。

保護者の役割
・静かで集中できる学習環境を整える 
・毎日同じ時間に声をかけ、学習のリズムを作る
・できたことを認め、学習へのポジティブな感情を育てる

中学受験塾では、小3の2月から新4年生としてカリキュラムがスタートします。塾なしの場合も、小3の秋頃から予習シリーズなどの受験教材を少しずつ手に取り、2月には本格始動できる準備を整えておくとスムーズです。

小学4年生(基礎固め期):中学受験の土台作り

小4は中学受験の本格的なスタート地点です。この1年間の目標は、算数・国語・理科・社会の4科目について基礎を固めること。1日1〜2時間の学習時間を確保しましょう。

この時期の中心教材は予習シリーズ(四谷大塚)です。週1単元のペースで進めれば、1年間で上下巻を終えられる設計になっています。複雑なオリジナル計画を立てる必要はなく、教材のカリキュラム通りに進めていけば問題ありません。

保護者の役割
・週ごとの学習計画を作成し、進捗を確認する
・毎日の丸つけを行い、間違えた問題は一緒に解説を読む
・子どもが理解できない単元は、スタディサプリなどの映像授業で補う

小4の段階では、難問を解ける必要はありません。予習シリーズの基本問題・練習問題を確実に正解できるレベルを目指しましょう。ここで焦って応用に手を出すと、基礎に穴が空いたまま小5に進むことになります。

小学5年生(応用力養成期):学習量のピーク

小5は塾なし中学受験において最も負荷が高まる1年間です。学習時間は1日2〜3時間に増え、内容も応用問題へと移行します。

予習シリーズは5年生から難易度が大きく上がります。特に算数は「割合」「速さ」「比」など受験頻出単元が登場しますが、すべての問題を完璧にこなす必要はありません。志望校の偏差値帯に応じて、難問は思い切って飛ばす判断も重要です。

保護者の役割
・外部模試を定期的に受験させる(首都圏模試や四谷大塚の公開組分けテストがおすすめ)
・模試の結果から弱点単元を特定し、復習の優先順位を決める
・子どもの理解度に応じて、取り組む問題の取捨選択を行う

この時期は親子ともに疲弊しやすい時期です。完璧を目指して睡眠時間を削るのは逆効果。基本問題を確実に解ける力をつけることを優先し、週に1日は勉強を軽めにする日を設けましょう。

小学6年生(総仕上げ期):過去問対策と実戦力強化

小6は総仕上げの1年間です。前半と後半で学習の重点が大きく変わります。

前半(4月〜8月):総復習と弱点補強

6年生前半で一通りの学習範囲を終えたら、夏休みは総復習に集中しましょう。この時期の必須教材が四科のまとめ(四谷大塚)です。全単元を効率よく復習できる構成で、塾なし受験生の夏の定番となっています。

後半(9月〜1月):過去問演習と実戦力強化

9月以降は志望校の過去問演習が中心です。最低5年分、できれば10年分に取り組み、出題傾向と時間配分を体に染み込ませましょう。

保護者の役割
・過去問の採点と分析(記述問題の採点が難しい場合は、模範解答と見比べて部分点の目安を判断する)
・併願校の選定と出願スケジュールの管理
・子どものメンタルケアを最優先に考える

6年生後半は、学力よりも精神面のサポートが合否を左右します。過去問の点数に一喜一憂せず、子どもの努力を認める声かけを意識しましょう。

【教材選び完全ガイド】塾なし中学受験で使える教材メーカーと組み合わせ事例

塾なし受験の成否は、教材選びにかかっているといっても過言ではありません。塾選ジャーナルが調査したところ、使用した教材・サービスの割合は以下の結果となりました。

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ここからは、上位にランクインした教材・サービスの特徴を順番に解説していきます。

【1位】市販の問題集|手軽に始められる入門教材

最も多くの家庭で使用されていたのが市販の問題集です。ただし、これは市販問題集だけで合格したという意味ではありません。今回のアンケートは複数回答可のため、通信教育や予習シリーズといったメイン教材と併用している家庭が多く、結果として回答数が伸びたと考えられます。

以下に、中学受験で定評のある市販問題集を紹介します。

教科 教材名 特徴 活用タイミング
国語 ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕 論理的思考の型を体系化
親が添削しやすい
小3〜小4で論理の基礎固めに
国語 Z会グレードアップ問題集 小学国語 読解 教科書レベルから入試基礎へ無理なく接続 各学年の読解演習に
算数 塾技100 算数 入試頻出の解法パターンを100項目に厳選 小5〜小6で解法の引き出しを増やす
算数 トナリにカテキョ つきっきり算数 会話形式で算数の根本原理を解説 新単元の導入時に親子で読む
理科 自由自在 理科 基礎から難関校まで網羅、辞書代わりに使える 小4〜小6まで辞書代わりに
社会 自由自在 社会 地理・歴史・公民を体系的にカバー 小4〜小6まで辞書代わりに

市販問題集はあくまで補助教材です。体系的なカリキュラムを持つ通信教育や予習シリーズをメインに据えた上で、必要に応じて活用しましょう。

【2位】Z会 中学受験コース|添削指導が魅力の通信教育

Z会 中学受験コースは、塾なし受験で2番目に多く選ばれていた教材です。通信教育でありながらプロの添削指導が受けられる点が最大の特徴で、記述問題の対策に強みがあります。

項目 内容
対応科目 算数・国語・理科・社会
価格目安
(4教科・12カ月一括払い)
小4:月額18,360
小5:月額24,140円
小6:月額25,160円
メリット 記述問題の添削指導
映像授業が充実
タブレットで学習スケジュールを自動管理
デメリット 費用がやや高め
教材がたまりやすい

※添削指導のない「要点集中プラン」は上記の約半額で受講可能

塾なし受験において、記述問題の採点は保護者にとって大きな負担となります。Z会であれば、プロの目で答案を添削してもらえるため、保護者が採点に悩む必要がありません。タブレット学習では進捗状況が自動で管理されるため、多忙な保護者でもスケジュール管理がしやすい点も魅力です。

ただし、Z会中学受験コースは難関校合格を目指すハイレベルな内容で知られています。偏差値55以上を狙う家庭には最適ですが、まずは基礎固めをしたいという段階であれば、進研ゼミや予習シリーズからスタートする方が無理なく進められるでしょう。

【3位】四谷大塚 予習シリーズ|塾なし受験の王道教材

予習シリーズは、中学受験の全範囲を網羅した体系的な教材です。多くの進学塾でも採用されており、塾なし受験における「カリキュラムの背骨」として定番の選択肢となっています。

項目 内容
対応科目 算数・国語・理科・社会
価格目安(4教科セット) 小4:上下各7,920円
小5・小6:上下各8,800円
演習問題集 各科目 上下各1,540〜1,980円
メリット 解説が丁寧
週1単元ペースで進めやすい
段階的にレベルアップできる
デメリット 添削指導がない
質問できる相手がいない

Z会や進研ゼミと比べて費用を大幅に抑えられる点が魅力です。本体と演習問題集を合わせても、3年間で約10〜12万円程度に収まります。

6年生後半の教材は、偏差値55を境に「有名校対策」と「難関校対策」に分かれます。また、夏の総復習用に「四科のまとめ」(4教科セット8,800円)も用意されており、塾なし受験生の定番教材となっています。

なお、予習シリーズは一般の書店では取り扱いがなく、四谷大塚の公式サイトから購入する形となります。Amazonやフリマサイトなどでは定価より高額で出品されているケースもあるため、公式サイトからの購入をおすすめします。

ただし、添削指導がないため、記述問題の採点は保護者が担うことになります。記述対策が不安な場合は、添削付きの通信教育のほうがおすすめです。

【4位】スタディサプリ|映像授業で理解を補完する圧倒的コスパ

スタディサプリは、プロ講師の映像授業が見放題の学習サービスです。月額2,178円という圧倒的なコストパフォーマンスが魅力で、メイン教材の補助として活用する家庭が多く見られます。

項目 内容
対応科目 算数・国語・理科・社会
価格 月額2,178円(年間約2.6万円)
メリット 低価格
何度でも見返せる
苦手単元を繰り返し学習できる
デメリット 演習問題が少ない
添削指導がない
質問できない

塾なし受験では、保護者が解説役を担う場面が多くなります。しかし、親がつい方程式を使って説明してしまい子どもが混乱したり、何度説明しても伝わらずお互いにイライラしてしまったりと、親子関係が悪化するリスクも存在します。

スタディサプリがあれば、難しい単元はプロ講師に任せられます。特に算数の「割合」「速さ」「比」などつまずきやすい単元は、親が教えるより映像授業を見せた方がスムーズに理解できるケースも少なくありません。月額2,178円と学習塾と比較すると圧倒的に安いため、まずは試してみる価値があるでしょう。

ただし、スタディサプリ単体では演習量が不足するため、あくまでサブ教材として位置づけましょう。

【5位】進研ゼミ 考える力・プラス 中学受験講座|基礎から始めやすい通信教育

進研ゼミの考える力・プラス 中学受験講座は、無理なく継続しやすい設計が特徴の通信教育です。公立中高一貫校向けの適性検査対策講座もあり、幅広いニーズに対応しています。

項目 内容
対応科目 算数・国語・理科・社会
価格 月額7,480円(年間約9万円)
メリット 短時間で無理なく継続できる
赤ペン先生の添削指導あり
公立中高一貫校対策にも対応
デメリット 難関校対策にはやや物足りない

進研ゼミ最大の強みは、マンガやイラストを多用した「とっつきやすさ」です。予習シリーズやZ会の無機質な紙面に抵抗を感じる子どもでも、進研ゼミなら楽しく取り組める可能性があります。勉強嫌いにさせたくない、まずは学習習慣をつけたいという家庭に向いています。

対応できる難易度は偏差値55くらいまでの私立・国立中学校が目安で、Z会よりもやさしめの設定となっています。受験勉強をこれから始める家庭や、まずは基礎固めをしたいという段階であれば、進研ゼミからスタートするのも選択肢の一つでしょう。

塾なし中学受験で親が負うべき役割と成功のコツ

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塾なし受験では、塾が担っていた役割の多くを保護者が引き受けることになります。具体的には、学習計画の策定、丸つけと弱点分析、模試や志望校の情報収集、そしてメンタルサポートの4つです。ここでは、それぞれの役割と成功のコツを解説します。

【役割①】学習計画の策定と進捗管理

塾なし受験で最も重要な役割が、学習計画の策定と進捗管理です。週ごと・月ごとの計画を立て、予定通りに進んでいるかを定期的にチェックしましょう。

ただし、保護者に求められるのはあくまで「管理」であり、「勉強を教える」ことではありません。複雑なオリジナル計画を一から作る必要もなく、予習シリーズやZ会にはカリキュラムがあるため、それに沿って週1単元ペースで進めていけば問題ないでしょう。

予習シリーズを使う場合は、Googleスプレッドシートやカレンダーアプリで進捗を記録すると、遅れが出たときに早めに気づけます。Z会であれば専用アプリで学習の進捗を自動管理できるため、保護者の負担を軽減できます。

成功のコツ

計画は「理想」ではなく「現実的に回せるライン」で設定することが大切です。詰め込みすぎると子どもが疲弊し、親子ともにストレスがたまります。週に1日は予備日を設け、遅れを調整できる余裕を持たせましょう。

【役割②】丸つけと弱点分析

毎日の学習後に丸つけを行い、間違えた問題を確認する作業も保護者の役割です。単に○×をつけるだけでなく、なぜ間違えたのかを子どもと一緒に振り返ることで、弱点が明確になります。

間違えた問題は「弱点ノート」にまとめておくと、模試や入試直前の復習に役立ちます。ノート作りに手間をかける必要はありません。問題をコピーして貼るだけ、あるいはスマホで撮影して印刷するだけで十分です。間違えた理由と正しい解き方を一言添えておけば、立派な復習教材になります。

解説を読んでも理解できない問題が出てきたときは、無理に教えようとしなくて大丈夫です。スタディサプリの映像授業や、教材付属の解説動画を活用すれば、プロの解説に任せられます。

成功のコツ

間違えた問題の傾向を「見える化」することが大切です。計算ミスが多いのか、そもそも解き方を理解していないのかによって対策は変わります。間違いのパターンを把握し、重点的に復習する単元を見極めましょう。

【役割③】模試・情報収集・志望校選定

塾なし受験では、模試の申し込みや学校説明会への参加、受験情報の収集もすべて保護者が行う必要があります。塾に通っていれば自然と入ってくる情報も、自分から取りにいかなければ手に入りません。

模試は、四谷大塚の公開組分けテストや首都圏模試を月1回程度のペースで受験しましょう。偏差値だけでなく、単元別の正答率をチェックすることで、どこを重点的に復習すべきかが見えてきます。

学校説明会は、年間で5〜10校を目安に参加すると、志望校選びの軸ができます。実際に足を運ぶことで、子どもとの相性や通学時間など、データだけではわからない部分を確認できます。

情報収集には、SNSやブログも有効です。塾なし受験の体験記を発信している保護者も多く、教材の使い方やスケジュールの組み方など実践的なノウハウが得られます。ただし、SNSには優秀な子どもの成功談が目立ちやすいため、焦りや不安につながることも。あくまで参考程度にとどめ、他の家庭と比較しすぎないよう注意しましょう。

成功のコツ

模試の結果に一喜一憂するのではなく、「どの単元が弱いか」を冷静に分析することが重要です。偏差値は目安に過ぎません。単元別正答率を見て、次の学習計画に反映させましょう。

【役割④】モチベーション管理と精神的サポート

塾なし受験は親子二人三脚の長期戦です。学習計画や丸つけ以上に大切なのが、子どものモチベーションを支え、精神的な安定を保つことかもしれません。

成績が伸び悩む時期や、模試の結果が振るわなかったときは、子どもの気持ちが落ち込みがちです。そんなときは無理に励まそうとせず、まずは話を聞いてあげましょう。「頑張ってるね」「ここまでできるようになったね」と、結果ではなく努力の過程を認める声かけが効果的です。

適度な息抜きも欠かせません。週に1日は勉強を軽めにする日を設けたり、好きなことをする時間を確保したりすることで、子どもの心に余裕が生まれます。短期的なご褒美を設定するのも、モチベーション維持には有効です。

そして忘れてはいけないのが、保護者自身のメンタルケアです。親が疲弊してイライラしていると、それは必ず子どもに伝わります。つらいときは無理をせず、休息を取ることも立派な戦略です。

成功のコツ

受験を親子関係を壊すイベントにしないことが最も大切です。長い目で見れば、第一志望に受かるかどうかより、親子で一緒に頑張った経験そのものが財産になります。

塾なしで中学受験に成功しやすい家庭は?【判断チェックリスト】

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塾なし中学受験はすべての家庭に向いているわけではありません。前述の「偏差値60の壁を超えるための条件」で解説したとおり、子どもの自律性や基礎スキルが合否に大きく影響します。

以下のチェックリストで、塾なし受験との相性を確認してください。

☑ 子どもが自分から机に向かえる

☑ 計算や暗記といった基礎学習を苦にしない

☑ 一人でも集中して取り組める

☑ 保護者が学習計画の管理に時間を割ける

すべてに当てはまる必要はありませんが、特に最初の2項目は重要です。現時点で当てはまらない場合も、低学年のうちから学習習慣と基礎力を意識的に育てることで、塾なし中学受験の選択肢が開けてくるでしょう。

ただし、塾なしにこだわりすぎないことも大切です。途中で厳しいと感じたら、季節講習だけ利用する、苦手科目だけ個別指導を受けるなど、柔軟にプロの力を借りる選択肢も視野に入れておきましょう。

塾なし中学受験についてのよくある質問(FAQ)

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塾なし受験で、保護者にとって最も大変なのは?

アンケートでは、子どものメンタルサポートに苦労したという声が多く寄せられました。

子どもの気持ちの波に寄り添いながら、学習ペースを保たせることでした。特に5年生の秋ごろ、成績が急に下がった時期があり、テストから帰るなり泣き出してしまったことがあります。「もう無理かもしれない」と弱音を吐く子に、励ましすぎても逆効果、放っておいても不安が募る…その"距離感"を取るのが本当に難しかったです。(茨城県/あおいさん)

親自身の感情コントロールに苦しんだという体験談も目立ちます。

「親子関係と教師役の両立」が最も大変でした。 小5の後半あたりから算数の難易度が上がり、私が教えようとしても子供が理解できない場面が増えました。他人なら冷静にいられますが、親子だとどうしても感情的になってしまい、「なんでさっき説明したのに分からないの!」と怒鳴ってしまい、子供が泣きながら勉強するという修羅場が何度かありました。 親としては励まさなければいけないのに、焦りから逆にプレッシャーを与えてしまい、自己嫌悪に陥ることが多かったです。勉強の進捗管理よりも、親自身のアンガーマネジメントに苦労しました。(神奈川県/さくらんぼさん)

仕事との両立も大きな負担です。

「仕事と勉強サポートの両立」が最も過酷でした。 平日は帰宅が遅いため、子供が解いた問題の丸つけや解説を深夜に行うことが多く、睡眠不足が続きました。また、休日は私が全教科のスケジュール管理をしていましたが、子供が予定通りに進めないとイライラしてしまい、せっかくの休日が険悪なムードで終わることもしばしば。父親として「厳しく管理する役」になってしまい、子供の逃げ場をなくしてしまったのではないかと悩むこともありました。(神奈川県/PPAPさん)

限界だと感じたら、すべてを家庭だけで抱え込まず、塾の季節講習や家庭教師など、外部の力を借りることも検討してください。

予習シリーズだけで中学受験は可能ですか?

もちろん可能ですが、予習シリーズだけで完結させるのは難しいと考えておいた方がよいでしょう。

予習シリーズは中学受験の全範囲を体系的に網羅しており、解説も丁寧なため、塾なし受験の王道教材として多くの家庭で採用されています。しかし、演習量という点では不足しがちです。

特に算数は、理解することと解けるようになることは別物です。予習シリーズで単元の内容を理解した後、演習問題集や計算問題集で反復練習を重ねることで、得点力が身につきます。

共働き家庭でも塾なし中学受験はできますか?

可能ですが、学習のフィードバック方法に工夫が必要です。

塾に通っている場合、講師がその場で丸つけや解説をしてくれるため、間違いはすぐに修正されます。一方、家庭学習では保護者がこの役割を担うことになります。共働きで平日夜に時間が取れないと、丸つけが週末まで後回しになりがちです。

ここで問題になるのが、フィードバックの遅れです。もし月曜日に間違った解き方を覚えてしまった場合、週末まで放置すると誤った方法を1週間反復することになります。これでは修正にかえって時間がかかってしまいます。

共働き家庭でフィードバックを遅らせないための工夫は、主に3つあります。

方法 内容
朝学習に切り替える 出勤前の15〜30分で丸つけ・解説まで完了させる
子どもに仮の丸つけをさせる 解答を見て自己採点し、週末に保護者が再チェック
採点付きの通信教育を活用 Z会などを使えば、その場で正誤がわかる

特にZ会の中学受験コースは、タブレット学習で即時フィードバックが得られるため、共働き家庭と相性が良いといえます。

それでも時間の確保が難しい場合は、学習塾や家庭教師を組み合わせることも検討してください。

塾なし中学受験は、子どもの特性と戦略次第で十分に可能

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塾なし中学受験は、決して無謀な挑戦ではありません。調査データが示すとおり、塾なしで受験した人の6割以上が第一志望に合格しており、約8割が偏差値50以上の学校に進学しています。

成功のカギは、子どもの特性を正しく見極めることと、現実的な戦略を立てることの2点です。

集団塾の競争環境が合わない子どもでも、自分のペースで学べる家庭学習なら力を発揮できるケースは少なくありません。一方で、偏差値60以上を目指すには高い自律性が求められるため、子どもの現状を冷静に判断し、必要に応じて塾や家庭教師の力を借りる柔軟さも大切です。

まずは志望校の偏差値帯を確認し、必要な教材と保護者の関わり方を整理するところから始めてください。学年別のロードマップに沿って一歩ずつ進めていけば、合格への道筋は見えてきます。

執筆者プロフィール

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