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高校受験に向けた国語の勉強法|解き方のコツや入試までの効果的な対策など解説

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高校受験
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塾選ジャーナル編集部

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高校受験の国語は他の科目と比べて、「どのように勉強すればよいのか、わからない」と感じる受験生が少なくありません。「センスで解くもの」といわれることもありますが、正しい勉強法を用いることで、点数がしっかりアップします。

今回は高校受験に向けた、国語の勉強法について解説。漢字や文法、長文読解、作文などの勉強法や解き方のコツ、入試本番までの効果的な対策法なども一緒に紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

高校受験の国語では、どのような問題が出題される?

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高校受験における国語の具体的な出題内容は、都道府県によって異なります。公立高校の入試では大まかに、「漢字」「文法」「長文読解」「古文、または漢文」の4分野から出題されます。

4つの分野の中で最も配点の割合が高いのが、長文読解です。学校の教科書には載っていない題材が使用されるため、特に国語を苦手とする中学生の中には「対策のしようがない」と感じるかもしれません。しかし、長文読解特有の対策をしておけば、初めて読む文章でも問題を解けるようになります。国語で大きく得点アップを目指したい場合は、長文読解対策に力を入れるとよいでしょう。

【高校受験】国語の勉強法・解き方のコツ

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高校受験で出題される国語は学校の定期テストよりも問題量が多く、内容も難しいのが特徴です。そのため、できるだけ早い段階から分野ごとの勉強法に沿って、対策を始めることが欠かせません。

前述した4つの分野プラス、作文・小論文の勉強法と解き方のコツを見ていきましょう。

漢字の勉強法・覚え方のコツ

漢字の問題を解くためには、とにかくたくさんの漢字を覚えることが大切です。長文読解のように解き方のコツはなく、ひたすら漢字の知識を頭の中に入れていくことが点数アップにつながります。漢字の配点自体は大きくないものの、覚えれば覚えるほど点数に変わるため、地道に覚えていきましょう。

効率的に覚えるためにはグループ化させること単語カードを活用させることの2つを意識してみてください。同じ部首を持つ漢字を1つのグループにまとめて、単語カードを使って覚えていきます。単語カードの表と裏側にそれぞれ、漢字か読み仮名を書きましょう。単語カードをめくっていくだけで、1つの漢字の読み方と書き方を同時に覚えられます。

文法の勉強法

日本語を話せることと、文法を正しく理解していることは別です。高校受験の文法問題で確実に得点するためには、文法学習をおろそかにしてはいけません。

まずは名詞・形容詞・動詞・助動詞など、各品詞の種類と特徴を理解するところからスタートしましょう。たとえば、人や物の名前は名詞に、語尾が「~い」で終わるものは形容詞に分類されることを知っていれば、初めて見る単語でも品詞の分類ができます。さらに、名詞に付く助詞の種類によって、主語や目的語に変わることも理解しておくと便利です。

基礎知識を理解できたら、実際に問題を解いてみましょう。頭の中ではわかっているつもりでも、いざ問題に挑むと解けないことは少なくありません。学んだ知識を解答力へ変えるためには、問題演習をくり返すことが大切です。何度もくり返し問題演習をすることで、問題を解くスピードもアップします。

古文・漢文の勉強法や解き方のコツ

古文や漢文は文章を読むために必要な知識を暗記していれば、十分な得点アップが見込めます。

古文

古文は歴史的仮名遣い・助動詞の意味や使い方・係り結び・単語といった、基礎知識の暗記から勉強を始めてください。単語カードを使うほか、語呂合わせもおすすめです。語呂合わせで単語を覚えられる参考書も売っているので、活用してみるとよいでしょう。

基礎知識が頭に入っていれば、高校入試レベルの古文の問題は解けるようになっているはずです。問題演習をくり返して、どのような問題にも対応できる力をつけておきましょう。

また、原文の暗唱も有効です。特に「竹取物語」や「枕草子」「平家物語」「古今和歌集」「おくの細道」「新古今和歌集」「万葉集」といった作品については、学校の教科書に載っている文章を暗唱してください。

漢文

高校によっては漢文が出題されるかもしれません。漢文はレ点や一・二点を始めとする、基礎的な文法事項を覚えておけば、たいていの問題は解けます。基本ルールを覚えた上で、後はできるだけ多くの問題演習をしましょう。

長文読解の勉強法や解き方のコツ

先で述べたように、長文読解は配点割合が高いことから、時間をかけた対策が欠かせません。論説文や説明文といった説明的文章と、小説文や随筆文などの文学的文章の2つに分けて、勉強法と解き方のコツを紹介します。

論説文や説明文

論説文や説明文の問題を解く上でのポイントは、筆者の論点を読み取ることです。そのためには指示語や接続語などに着目し、前後のつながりを理解できるようにしましょう。

文章で使われている語彙はなじみが薄いものが多く、一度で全体を通読しようとすると、内容を理解するのが難しいもの。まずは段落ごとの短い文章で、内容を理解するところから始めてみてください。段落ごとの文章が何を指しているのか、前後の文章や全体の中でどのような意味を持っているのかを読み取っていきます。

小説文や随筆文

小説文や随筆文を解くためには、書かれている文章から状況や景色をイメージすることが大切です。登場人物・登場人物同士の関係性・時間・場所などを示す単語に注意しながら文章を読み、文章が示している状況をイメージできるように訓練します。

また、小説文では心情・セリフ・動きに関する言葉随筆文では筆者の感想・感情を表している言葉に着目するとよいでしょう。

作文・小論文の勉強法や解き方のコツ

高校によっては子どもの「書く力」を見るために、作文や小論文を課しているところがあります。合格点に届く文章力を身につけるためには、「序論→本論→結論」といった基本的な型に沿って文章を書く練習をしましょう。基本的な型を習得してしまえば、どのようなテーマが出題されてもまとまりのある文章を書けます。

さらに、以下のような点に気をつけながら、実際に文章を書いていきましょう。

  • ・「です、ます調」か「だ、である調」のどちらかで、文末をそろえる
  • ・話し言葉を使用しない
  • ・句読点を正しく用いる
  • ・原稿用紙の8割以上埋める

書き終わった文章は学校の先生や塾の講師などに見せて、添削してもらってください。フィードバックしてもらわないと、いつまでたっても文章力は向上しません。

高校入試に向けた国語の効果的な対策法

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続いては高校校入試に向けた、国語の効果的な対策法について紹介します。

志望校の過去問を解き、傾向を把握する

同じ国語でも、受験する都道府県や高校によって問題傾向が異なります。より効率的に勉強を進められるように、志望校の過去問を解いておおまかな傾向を把握しましょう。同じ問題が出る可能性は低いものの、出題パターンに沿った勉強をすることで得点アップが期待できます。

過去問は最低でも、3年分は取り組んでください。また、公立高校を受験する場合は他の都道府県の過去問を、私立高校を受験する場合は、同じ程度の偏差値を持つ他の高校の過去問を解いてみるのもおすすめです。

苦手分野を学習し、克服する

過去問を解いてみることで、子どもによっては苦手分野が浮き彫りとなるでしょう。漢字・文法・長文読解・古文、または漢文の4つの分野で、まんべんなく得点できていれば問題はありません。しかし、他の分野と比べて特定の分野だけ得点が低い場合、集中的に勉強をして克服することが大切です。

苦手分野の勉強は気が滅入るかもしれませんが、得意分野よりも短期間での得点アップにつながります。分野ごとに特化した問題集もあるので、上手に活用するとよいでしょう。

時間を計りながら問題を解く

入試本番では制限時間が課され、時間内に問題を解き終える必要があります。時間配分を考え、残り時間を見ながら取り組む問題を選んだり、問題を飛ばしたりしなければいけません。そのため、自宅学習の中でも、時間を計りながら問題を解く練習をしておきましょう。

入試本番を想定して、本番と同じ時間内に問題を解く練習を重ねてください。わかる問題から解いていき、わからない問題にはチェックをつけ、時間が余ってからもう一度取り組むことも有効です。

【高校受験】国語は独学が難しい|その理由は?

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高校受験の国語の中でも、特に長文読解と作文・小論文は独学が難しいといわれています。いったいなぜでしょうか?

長文読解の独学が難しい理由の一つが、問題の答えが決まっていないことです。記述式の問題ではさまざまな答えがあり、特定のポイントに沿って正解・不正解が決まります。たとえば、模擬試験で間違えた問題を復習しようと思っても、正解・不正解にいたるポイントが判断できないと、「なぜ間違っていたのか」がわかりません。

また、先で述べたように、作文・小論文では第3者によるフィードバックが欠かせません。客観的な立場から文章をチェックしてもらい、減点となるポイントを洗い出してもらう必要があります。

そのため、国語の学習は独学が難しく、大きく得点をアップさせたい場合は専門的な指導を受けることが大切です。

高校受験に向けたおすすめの国語塾

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最後に高校受験に向けた、国語の対策ができる塾を全部で3カ所紹介します。

おすすめ塾①:鈴木国語研究所

鈴木国語研究所は中学受験から大学受験まで、国語対策に特化した学習塾です。

塾の特徴

指導スタイルは1クラスあたり20人までの、集団指導型。高校受験生向けに「中学生記述読解講座」があり、志望校合格に必要となる、高度な読解力・記述力の養成が目標です。

論理的な文章の読解が読解の基本となることから、授業では主に論説文・説明文を用います。その他に要約練習による作文・小論文対策、文法、漢字にも取り組むため、高校受験国語のすべてをカバーできるといえるでしょう。

料金

鈴木国語研究所のホームページによると、「中学生記述読解講座」の月々の授業料は2万6,000円です。無料の体験授業も開催しているので、気軽に参加してみてはいかがでしょうか。

おすすめ塾②:鶏鳴学園

鶏鳴学園は1989年設立の国語専門塾で、これまでに1,400人以上の卒業生を送り出してきました。

塾の特徴

「中学生クラス」の1クラスの定員は12人で、ゼミ形式で授業がおこなわれます。高校受験の直接的な指導はおこなわず、代わりにおこなわれるのが「国語力の基盤づくり」です。ゼミ形式で他のメンバーと一緒に文章を読んだり、書いたり、話し合ったりしながら、時間をかけて国語力を磨いていきます。直接的な受験対策はおこなわれないものの、授業で身につく本質は、十分高校受験に対応できるものです。

「読解」「作文」「スピーチ・意見交換」といった授業が用意されており、読解力や作文力、話し方、意見の述べ方といったスキルアップが期待できるでしょう。

料金

鶏鳴学園のホームページによると、「中学生クラス」を受講する場合の授業料は、第Ⅰ期(4月~6月)と第Ⅱ期(9月~11月)でそれぞれ5万円です(1月~2月の第Ⅲ期は4万円)。

おすすめ塾③:TOMAS

最後のおすすめ塾は、TOMASです。

塾の特徴

授業スタイルは個別指導です。1対1の完全マンツーマンスタイルのため、授業時間中は常に講師がそばにいます。発問と解説が中心となり、講師が一方的に授業を進めることはありません。双方向性のやり取りを重視し、議論を通して子どもの思考力を高められます。

一人ひとりに合わせて学習カリキュラムを設定できるため、高校受験の国語対策にもぴったり。長文読解や作文・小論文など、苦手な分野に絞った効率的な学習が可能です。

塾の詳細はこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。

料金

中学3年生が週1回通った場合の月額授業料は、約3万8,000円です。こちらの記事でも料金について解説しています。

まとめ

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高校受験の国語は主に、「漢字」「文法」「長文読解」「古文、または漢文」の4分野から問題が出題されます。また学校によっては、作文や小論文を課すところもあるでしょう。今回紹介した分野ごとの勉強法を参考にしながら、効率的な受験対策を進めていってください。

ただし、長文読解や作文・小論文は独学が難しい点も多いため、苦手な子どもは塾に通って勉強する方法もあります。さまざまな学習塾で国語の指導を受けられるので、気になったところを比較・検討してみるとよいでしょう。

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