神奈川県立伊志田高等学校の入試を徹底分析!倍率/合格点/難易度など解説


編集部
塾選ジャーナル編集部
伊志田高校は、神奈川県伊勢原市にある公立高校です。平成31年度から令和3年度まで神奈川県教育委員会から「グローバル教育研究推進校」に指定されるなど、国際理解教育に力を入れています。
私立大学を中心として、生徒の7〜8割が大学・短期大学に進学するのが特徴的です。
今回は、神奈川県の高校受験に精通する塾選が、伊志田高校の入試制度や倍率・合格点を分析し、合格に向けた対策のポイントを解説します。
伊志田高校の基本情報
住所 | 〒259-1116 神奈川県伊勢原市石田1356-1 |
---|---|
アクセス | ◆小田急小田原線 「愛甲石田」駅より徒歩7分 |
創立年 | 1976年 |
生徒数 | 849名 |
共学・男女別 | 共学 |
制服 | あり |
伊志田高校の入試情報
一般的な神奈川県の公立高校の試験方式・日程と同じです。特色検査や推薦入試はありません。
2024年度の入試日程は以下の通りです。
出願時期 | 1/24(水)~1/31(水) |
---|---|
学力検査 | 2/14(水) |
面接 | 2/14(火)、2/15(水)、2/16(木)のいずれか |
特色検査 | 2/14(火)、2/15(水)、2/16(木)のいずれか |
合格発表 | 2/28(水) |
検定料 | 2,200円 |
伊志田高校の倍率
直近3年の倍率は以下の通りでした。
募集定員 | 志願者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|
2023年度 | 308名 | 322名 | 1.05 |
2022年度 | 268名 | 309名 | 1.15 |
2021年度 | 268名 | 302名 | 1.12 |
伊志田高校の得点配分・合格点
伊志田高校の得点配分は以下の通りです。
【得点配分】
内申点 (135点満点) | 学力考査 (500点満点) |
---|---|
5 | 5 |
(内申点)/135 × 100 × 5 + (学力考査の合計点)/500 × 100 × 5
計算式で言うとこのようになります。内申点を学力考査の得点に変換すると、内申点の1点が学力考査の約3.7点に相当します。
直近3年の合格者平均点はおおむね以下の通りでした。
【合格者平均点】
内申点 | 学力考査の合計 | |
---|---|---|
2023年度 | 104/135 | 305/500 |
2022年度 | 105/135 | 319/500 |
2021年度 | 107/135 | 330/500 |
内申点は学年で35/45、学力考査は65%程度取れれば合格安全圏内といえます。
伊志田高校の内申点について
伊志田高校の内申点は、神奈川県の内申点計算方法が用いられます。135点満点で、以下の計算方式が用いられます。
【神奈川県の内申点計算方法】
伊志田高校入試の内申点は、2年生時が45点満点、3年生時が90点満点の合計135点満点です。
(中2学年末の教科5段階評定)×(9教科)+(中3秋の教科5段階評定)×(9教科)×2
※各高校の判断により、3教科まで2倍の傾斜配点が可能
内申点によって合格に必要な学力試験での得点は変わります。あらかじめ自分の内申点の概算は立てておきましょう。
また、受験生でない1・2年生も、3年生の成績の目安となるので、内申点を計算しておくのがオススメです。
伊志田高校の合格者平均点は105/135点前後で、各教科平均3.9程度です。
伊志田高校の学力考査を徹底分析!合格へのポイント
学力考査の合格者平均点が320/500点前後なので、約65%の得点が求められます。
伊志田高校では、内申点と学力考査の割合が1:1です。試験本番までに自分の内申点を計算し、合格のためにはどのくらいの得点が必要なのか逆算しておきましょう。
入試対策として過去問を3年分は解き、出題傾向や自分の苦手分野を把握しておきましょう。
過去問演習の際には、実際の試験と同じ時間配分で解答することで、本番を見据えた練習にもなります。
神奈川県公立高校の入試対策は以下の記事で解説しています。
伊志田高校の英語の入試問題
伊志田高校を志望する人の目標点は65点です。英語は自分の実力が点数に反映されやすいので、毎日コツコツ学習しておきましょう。
神奈川県公立入試の英語では、「リスニング・語彙・文法・長文」の4つの分野から出題されます。長文問題は他の3分野と比べて得点しづらい科目です。2023年度入試では、ほとんどの問題の正答率が神奈川県全体で45%以下でした。
長文問題では単なる読解問題だけでなく、図や表の読み取り問題も出題され、時間が足りない方も多いでしょう。過去問演習でどれくらいの時間がかかるか測っておきましょう。
まずは点数を稼ぎやすいリスニング・語彙・文法分野から対策するのがオススメです。
伊志田高校の数学の入試問題
数学は高得点が狙いにくく、平均点も高くなりづらい科目です。
伊志田高校を志望する人は60点を目標にしましょう。
大問は6つで、大問1・2では35点分の計算問題が出題されます。ここでは高得点が狙えるため、ミスを最小限に抑えたいです。特に、大問4〜6については高得点が狙いにくくなっています。これらの大問の最後の問題は非常に難易度が高く、正答率が低いです。「最後の問題はとばす」などの得点戦略を決めて臨みましょう。
伊志田高校の国語の入試問題
伊志田高校志望の人は75点を目標にしましょう。
国語は得意不得意が分かれる科目で、対策せずとも高得点を取れる生徒もいれば、対策が必要な生徒もいます。
平均点を考えると、難易度はさほど高くありません。ケアレスミスで失点しないようにしましょう。特に、大問1では漢字問題が出題されます。神奈川県全体の正答率はすべて70%を超えているため、ここで点数を稼いでおけると安心です。
現代文だけでなく、古文も出題されます。少し長めの文章で、内容理解を中心に問われます。難易度は高くありませんが、対策は怠らないようにしましょう。
伊志田高校の理科の入試問題
理科は難易度の変動が大きく、平均点の振れ幅が大きいです。2023年度のレベルであれば、伊志田高校を受験する生徒は60点を目標にしましょう。
物理・化学・生物・地学の4分野から大問2題ずつ出題されます。前半の4題は小問集合、後半の4題は応用問題という構成です。小問集合は基礎的な問題も多いため、ここで得点を稼いでおけると安心です。
また、実験や観察を重視した問題の出題も多いです。教科書の隅々にまで目を通しておきましょう。
伊志田高校の社会の入試問題
伊志田高校を受験する生徒は、社会は70点を目標にしましょう。地理・歴史・公民からそれぞれ大問2つずつ、地理・歴史・公民の総合問題1題の大問7題です。
表や図を使った思考力を問う問題が多く出題されますが、単純な知識問題も出題されます。
知識をおろそかにせず、まずは基本的な知識をインプットし、その後は教科書や資料集の図や表に目を通すようにしましょう。
資料を使った問題については、過去問演習などで解き方に慣れるとともに、基礎的な知識を地図や資料、ニュースと紐づけて考える練習が効果的です。記述問題が出題されることもあるので、演習問題を通じて自分の考えを記述する練習もしておきましょう。
伊志田高校の特色検査について
伊志田高校の入試では特色検査が課されません。
伊志田高校の入試傾向まとめ
今回は、神奈川県立伊志田高校の入試情報と対策のポイントをご紹介しました。
入試に関しては、倍率は1.1〜1.2倍、合格者平均点は内申点が105/135点、学力考査が320/500点程度となっています。内申点と学力考査の割合は1:1です。学力試験、中学校での日々の学習のどちらもおろそかにしないようにしましょう。
伊志田高校の学校情報は以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
神奈川県立伊志田高等学校の進学実績は?校風、カリキュラム、部活動も紹介!
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