神奈川県立平塚江南高等学校の入試を徹底分析!倍率/合格点/難易度など解説


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塾選ジャーナル編集部
平塚江南高校は、神奈川県平塚市にある公立高校です。神奈川県の公立高校では上位の偏差値で、進学実績も難関私立・国公立への合格者を多数輩出しています。公立高校の入試対策には、学力考査はもちろん、内申点の配分なども知ったうえで、正しい対策が不可欠です。今回は、塾選が平塚江南高校の入試制度や倍率・合格点を分析し、合格に向けた対策のポイントを解説します。
平塚江南高校の基本情報
住所 | 〒254-0063 神奈川県平塚市諏訪町5-1 |
---|---|
アクセス | ◆JR「平塚」駅から徒歩25分 ◆神奈川中央交通バス「共済病院前・総合公園西」 「江南高校前」下車徒歩2分 |
創立年 | 1921年 |
生徒数 (2021年4月時点) |
男子:541名 女子:415名 |
共学・男女別 | 共学 |
制服 | あり |
平塚江南高校の入試情報
平塚江南高校の入試は神奈川県の公立高校の入試日程に沿って実施されます。
平塚江南高校は、神奈川県の学力向上進学重点校に指定されており、特色検査の追加試験があります。
2024年度の入試日程は以下の表の通りです。
出願時期 | 1/24(水)~1/31(水) |
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学力検査 | 2/14(水) |
面接 | 2/14(火)、2/15(水)、2/16(木)のいずれか |
特色検査 | 2/14(火)、2/15(水)、2/16(木)のいずれか |
合格発表 | 2/28(水) |
検定料 | 2,200円 |
平塚江南高校の倍率
平塚江南高校の定員は318名です。倍率は例年1.2倍程度となっています。
直近3年の倍率は以下の表の通りです。
募集定員 | 志願者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|
2023年度 | 318名 | 403名 | 1.27 |
2022年度 | 318名 | 392名 | 1.23 |
2021年度 | 318名 | 381名 | 1.20 |
平塚江南高校の得点配分・合格点
平塚江南高校は、募集定員の90%までが第一次選考、残りの10%が第二次選考でとられます。平塚江南高校のそれぞれの選考の得点配分は以下の通りです。
【得点配分】
①第一次選考
内申点 (135点満点) | 学力考査 (500点満点) | 特色検査 (100点満点) |
---|---|---|
3 | 7 | 1 |
得点の計算はこのようになります。
(内申点)/135 × 100 × 3 + (学力考査の合計点)/500 × 100 × 7 + (特色検査)× 1
内申点を学力考査の得点に変換すると、内申点の1点が学力考査の約1.6点に相当します。
②第二次選考
内申点 (27点満点) | 学力考査 (500点満点) | 特色検査 (100点満点) |
---|---|---|
2 | 8 | 1 |
得点の計算はこのようになります。
(内申点)/27 × 100 × 2 + (学力考査の合計点)/500 × 100 × 8 + (特色検査)× 1
第二次選考の内申点は、通知表の中の「主体的に学習に取り組む態度」の評価のみを使います。評価Aは3点、評価Bは2点、評価Cは1点という換算方法です。第3学年の成績のみを使用します。
内申点を学力考査の得点に変換すると、内申点の1点が学力考査の約4.6点に相当します。
【合格者平均点】
また、直近3年の合格者平均点は以下の通りです。(第一次選考のみ)
内申点 | 学力考査の合計 | 特色検査 | |
---|---|---|---|
2022年度 | 121/135 | 400/500 | 58/100 |
2021年度 | 121/135 | 415/500 | 43/100 |
2020年度 | 119/135 | 402/500 | 42/100 |
平塚江南高校の内申点について
平塚江南高校の内申点は、神奈川県の内申点計算方法に沿っています。
135点満点で、以下の計算方式が用いられています。
【神奈川県の内申点計算方法】
①第一次選考
中2時が45点満点、中3時が90点満点の合計135点満点です。
(中2学年末の教科5段階評定)×(9教科)+(中3秋の教科5段階評定)×(9教科)×2
※各高校の判断により、3教科まで2倍の傾斜配点が可能
②第二次選考
中3時の評価のみ使用され、27点満点です。
(中3秋の主体性に取り組む学習態度の評価)×(9教科)
※主体性に取り組む学習態度の評価はAが3点、Bが2点、Cが1点となります
内申点によって合格に必要な学力試験での得点が変わります。自分の内申点がどれくらいかあらかじめ計算しておきましょう。
また、受験生でない2年生のときから内申点に含まれますので、早い段階から勉強を頑張っておく必要があります。
合格者平均点が120/135点前後で、各教科平均4.5程度と高いです。日々の学習を怠らないようにしましょう。
平塚江南高校の学力考査を徹底分析!合格へのポイント
平塚江南高校の受験生の学力考査の平均点は400/500前後なので、80%は得点したいです。
80%の得点率となると、基礎的な問題をミスなく解けることが重要になります。そのうえで、応用的な問題から少しずつ点をとっていきましょう。
80%の得点率が必要ですが、内申点によって自分が取らなければいけない点数も変わります。内申点を計算し、自分が学力考査でどれくらいの点数を取ればよいのか事前に知っておきましょう。
平塚江南高校の英語の入試問題
神奈川県立高校の英語の入試問題は、リスニング・基本的な語彙・文法問題・条件付き英作文・長文読解で構成されています。
平塚江南高校の受験生の平均点は全教科で80%ほどなので、英語は苦手な人で75点、得意な人は90点程度とりたいです。
リスニングは試験最初の問題なので、緊張状態で解くことになるでしょう。焦りや緊張が点数に直結してしまう問題なので、リスニングの得点は低めに見積もっておいて、他できちんと点数を取れるといいです。
選択・並べ替え式の文法問題はミスなく解けるように練習しましょう。条件付き英作文は、条件がかなり細かく設定されているうえ、一文だけの作文なので、難易度は高くありません。基本問題と英作文で9割以上とって、リスニングと長文をカバーする戦略がオススメです。
実際に過去3年分の過去問を解いてみて、自分の解くスピードや正答率と相談しながら、各大問で何点取るかの具体的な目標を決めておくといいでしょう。
平塚江南高校の数学の入試問題
数学は得意不得意が得点に出やすい科目です。また、90点以上は受験生全体の1.1%と、高得点が取りにくいです。数学が得意な人は85点、苦手な人は70点を目指しましょう。
数学の問題はおおまかに、計算・平面図形やグラフなどの単問・関数・確率・空間図形で構成されています。
計算や、いろいろな分野の小問でできている大問はミスなく解ききりたい問題です。
逆に、後半の確率・空間図形の問題は難易度が高いため、差がつく問題になるでしょう。得意な人はここで差をつけて、苦手な人も各大問の最初の方は解けるように頑張りましょう。
分からなくても焦る必要はありません。
実際に過去3年分の過去問を解いてみて、各大問での具体的な目標点を決めておくといいでしょう。
平塚江南高校の国語の入試問題
神奈川県の公立高校の国語は比較的高得点が狙いやすいです。2023年度入試では、46.8%の受験生が81点以上でした。全受験生のほぼ半分が81点以上を取っている計算になります。
国語では差をつけられないようにすることが大切です。苦手な人も得意な人も90点以上を目指しましょう。
国語の試験は長文読解、古文、資料とグラフをもとに中学生が話し合っている内容をもとにした問題があります。
長文読解は、文章を読んで読み取る問題と、漢字や語彙などの知識問題で構成されています。知識問題は必ず満点を取れるくらい勉強するようにしましょう。
中学生の話し合い問題は、グラフと資料の内容を正確に読み取り、会話の流れをつかめれば難しくはありません。長文読解では1〜2問は間違う可能性が高いので、話し合い問題では満点を目指したいです。
古文は勉強量が点数に直結するので、勉強を怠らないようにしましょう。
平塚江南高校の理科の入試問題
理科は難易度が年によって変化しやすいです。90点以上を取る人は全受験生の2〜6%と少ないですが、80点以上取れる人は10〜20%と多いです。
得意な人は85〜90点、苦手な人は80点を目指しましょう。
理科は大問8つで構成されていて、物理・化学・生物・地学から2題ずつ出題されます。
網羅的な内容なので、苦手分野があると高得点を狙うのが難しくなります。全範囲満遍なく取れるように勉強しましょう。単問はたまに高難易度の問題が出るので、基本問題を間違わないことが大切です。問題を解くときは、自分の得意分野から解くといいでしょう。
教科書に載っていることであれば、細かいところまで出題されるので、コラムや図・資料などまでしっかり目を通しておきましょう。
平塚江南高校の社会の入試問題
社会は勉強量に比例して成績が伸び、高得点が狙える科目です。高得点層が他の科目に比べて多いため、差をつけるには95点以上、差をつけられないためには85点以上が必要になります。
教科書に書いてあることは細かいところまで目を通すこと、教科書だけではなく、資料集の図や資料もチェックしておくことが高得点につながります。
また記述問題も出題されるため、友達と説明しあうなど、理解したことを言葉にする勉強もしておくといいでしょう。
知識の抜け漏れがないように、問題演習もしっかり行うことが大切です。
平塚江南高校の特色検査について
平塚江南高校は「学力向上進学重点化校エントリー校」に指定されており、共通の学力検査に加えて特色検査が課されます。
特色検査では7つの大問があり、共通の問1・問2と問3〜問7の中から学校ごとに選んだ2問の計4問構成(大問1つ25点/計100点満点)です。
2022年度は問4、問5が選択されました。
マークシートの選択問題が大半で、記述問題もいくつか出題されます。
平均点は年度によって変化しますが、45〜55%の得点を取れば他の受験生と大きく差をつけられることはないでしょう。
平塚江南高校の入試傾向まとめ
今回は、神奈川県立平塚江南高校の入試情報と対策のポイントをご紹介しました。
入試に関しては、倍率は1.2倍、合格者平均点は内申点が120/135点、学力考査が400/500点、特色検査が45〜55点/100点程度となっています。
内申点は9割、学力考査は8割が合格の目安です。中学校での日々の学習を怠らないようにしながら、試験対策もしていきましょう。
また、平塚江南高校の学校情報は以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
神奈川県立平塚江南高等学校の進学実績は?校風、カリキュラム、部活動も紹介!
【参照元】
1 神奈川県公式ウェブサイト
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