神奈川県立鶴嶺高等学校の入試を徹底分析!倍率/合格点/難易度など解説


編集部
塾選ジャーナル編集部
鶴嶺高校は、神奈川県茅ヶ崎市にある公立高校です。2025年に創立50年を迎える、比較的新しい学校です。平成31年度(令和元年度)から「グローバル教育研究推進校」に指定され、国際教育に力を入れています。
青山学院大学や日本大学といった関東の私立大学を中心として、生徒の8割が大学に進学するのが特徴的です。 今回は、神奈川県の高校受験に精通する塾選が、鶴嶺高校の入試制度や倍率・合格点を分析し、合格に向けた対策のポイントを解説します。
鶴嶺高校の基本情報
住所 | 〒253-0084 神奈川県茅ヶ崎市円蔵1-16-1 |
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アクセス | ◆JR相模線 「北茅ケ崎」駅より徒歩12分 ◆JR東海道線 「茅ヶ崎」駅北口にて1・2番乗り場 バス乗車「ニュータウン入口」下車徒歩2分 |
創立年 | 1975年 |
生徒数(令和3年4月現在) | 1,167名 |
共学・男女別 | 共学 |
制服 | あり |
鶴嶺高校の入試情報
一般的な神奈川県の公立高校の試験方式・日程と同じです。特色検査や推薦入試はありません。
2024年度の入試日程は以下の通りです。
出願時期 | 1/24(水)~1/31(水) |
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学力検査 | 2/14(水) |
面接 | 2/14(火)、2/15(水)、2/16(木)のいずれか |
特色検査 | 2/14(火)、2/15(水)、2/16(木)のいずれか |
合格発表 | 2/28(水) |
検定料 | 2,200円 |
鶴嶺高校の倍率
直近3年の倍率は以下の通りでした。
募集定員 | 志願者数 | 倍率 | |
---|---|---|---|
2023年度 | 383名 | 485名 | 1.27 |
2022年度 | 383名 | 417名 | 1.09 |
2021年度 | 383名 | 466名 | 1.22 |
鶴嶺高校の得点配分・合格点
鶴嶺高校の得点配分は以下の通りです。
【得点配分】
内申点 (135点満点) | 学力考査 (500点満点) |
---|---|
4 | 6 |
(内申点)/135 × 100 × 4 + (学力考査の合計点)/500 × 100 × 6
計算式で言うとこのようになります。内申点を学力考査の得点に変換すると、内申点の1点が学力考査の約2.5点に相当します。
直近3年の合格者平均点はおおむね以下の通りでした。
【合格者平均点】
内申点 | 学力考査の合計 | |
---|---|---|
2023年度 | 102/135 | 324/500 |
2022年度 | 103/135 | 314/500 |
2021年度 | 104/135 | 337/500 |
内申点は学年で34/45、学力考査は6.5割程度取れれば合格安全圏内といえます。
鶴嶺高校の内申点について
鶴嶺高校の内申点は、神奈川県の内申点計算方法が用いられます。135点満点で、以下の計算方式が用いられます。
【神奈川県の内申点計算方法】
鶴嶺高校入試の内申点は、中2時が45点満点、中3時が90点満点の合計135点満点です。
(中2学年末の教科5段階評定)×(9教科)+(中3秋の教科5段階評定)×(9教科)×2
※各高校の判断により、3教科まで2倍の傾斜配点が可能
内申点によって合格に必要な学力試験での得点は変わります。あらかじめ自分の内申点の概算は立てておきましょう。また、受験生でない1・2年生も、3年時の成績の目安となるので、内申点を計算しておくことをオススメします。
鶴嶺高校の合格者平均点は103/135点前後で、各教科平均は3.8程度です。
鶴嶺高校の学力考査を徹底分析!合格へのポイント
学力考査の合格平均点が320/500前後なので、65%程度の得点が求められます。
内申点が平均以下の場合、より高い学力検査での得点が求められますが、鶴嶺高校は内申点よりも学力考査が重視されるため、内申点が多少低くても逆転は可能です。自分の内申点と照らし合わせて、合格するには学力考査でどのくらい得点すればよいか逆算しておきましょう。
入試対策として、少なくとも過去問を3年分は解いて、出題傾向や苦手分野を把握しておきましょう。過去問を解く際には、本番の試験と同じ時間配分で解答することで、本番の試験に向けた時間管理の練習にもなります。
神奈川県公立高校の入試対策は以下の記事で解説しています。
鶴嶺高校の英語の入試問題
鶴嶺高校を志望する方は、65点を目指しましょう。英語は実力がそのまま得点につながるので、日々の学習を怠らないことが大切です。
神奈川県公立入試の英語ではリスニングが約15点分出題されます。リスニング問題の正答率は神奈川県全体で70%程度で、多くの生徒が難なく解ける問題です。リスニングが苦手な方はトレーニングしておきましょう。
また、長文問題が3題出題され、ほとんどの問題が神奈川県全体で45%以下の正答率です。文章だけでなく、図や表と絡めた問題が出題されるため、時間が足りない人も多いはずです。
文法など、長文以外の問題でミスをできるだけ減らせば目標点は達成できます。
まずはリスニング・文法を中心に対策していきましょう、
鶴嶺高校の数学の入試問題
数学は他の教科に比べて平均点が高くなりにくく、また高得点が狙いにくい科目です。鶴嶺高校を志望する人は60点を目標にしましょう。
大問は6つあり、問1・2では35点分の計算問題が出題されます。ここでのミスを2問程度に抑え、28点程度得点しておきたいです。残りの4つの大問で5割ほど正解し、32/65点を取れば目標の60点を達成できます。
特に大問4〜6の最後の問題は難易度が高いので、「最後の問題は飛ばす」などと方針を決め、出来る限り簡単な問題を確実に正答できるようにしましょう。
鶴嶺高校の国語の入試問題
鶴嶺高校を志望している方は、75点を目標にしましょう。
国語は得意不得意が分かれる科目で、特に対策をせずに満点近くをとる受験生もみられます。
平均点を考えると、問題の難易度はそれほど高くありません。
大問1では漢字問題が出題されます。正答率も神奈川県全体で70%を超えているので、漢字問題で点数を稼ぎたいところです。
現代文の読解問題の正答率は約70%程度で、難易度はさほど高くありません。
また、現代文だけでなく古文が出題されるのが特徴的です。少し長めの文章が扱われることが多く、内容の理解を中心に出題されます。
正答率は70〜80%と高めなので、対策は必ずしておきましょう。
鶴嶺高校の理科の入試問題
理科は年度によって平均点の振れ幅が大きく、難易度がつかみづらいです。2023年度のレベルであれば、鶴嶺高校を受験する人は60点を目標にしましょう。
大問数は8つで、物理・化学・生物・地学の4分野から大問2題ずつ出題されます。
前半の大問4つは小問集合、後半の4つは応用問題という構成になっています。
小問集合は基本的な問題も多いので、できるだけここで得点を稼いでおきましょう。
実験や観察を重視した問題の出題が多いです。教科書や過去問を使い、いろいろな題材に触れておくようにしましょう。
鶴嶺高校の社会の入試問題
鶴嶺高校を受験する人の社会の目標点は70点です。大問は7つあり、最後の大問は地理・歴史・公民の総合問題となっています。
表や図を使った問題が多く、知識だけではなく思考力が問われます。まず基礎的な知識をインプットし、そのあとは応用的な教科書や資料集に目を通すようにしましょう。
資料を使った問題については、過去問演習などで解き方に慣れるとともに、基礎的な知識を地図や資料、ニュースと紐づけて考える練習が効果的です。記述問題が出題されることもあるので、演習問題を通じて自分の意見をまとめる練習もしておきましょう。
鶴嶺高校の特色検査について
鶴嶺高校の入試では特色検査が課されません。
特色検査について気になる方は以下の記事も参考にしてみてください。
鶴嶺高校に合格した人の体験記
鶴嶺高校に合格した人はどんな塾に通い、どんな勉強をしたのかをレポート!
鶴嶺高校を目指している人は参考にしてみてください。
【塾での取り組み】
分からないことをそのままにせず、わかるまでとことん指導してもらえたので、わかって解ける楽しさを感じられた。家庭でも勉強机に向かう姿が多くなり、学習する習慣が身についた。同じ学校の友達も通っていたので、励まし合って勉強していた。【家庭での取り組み】
・生活リズムが崩れないように心がけた
勉強、勉強と自分を追い詰めないよう気分転換をして心がけた。 また、毎朝同じ時間に起きて過ごすよう体内リズムを崩さないようにした。体調を崩す事が1番怖かったので、栄養はなるべくしっかりと摂れるように考慮した。
【創英ゼミナール 出身】
(鶴嶺高校合格・保護者)受験体験記をもっと読む
※一部編集を施しています。
鶴嶺高校の入試傾向まとめ
今回は、神奈川県立鶴嶺高校の入試情報と対策のポイントをご紹介しました。
入試に関しては、倍率は1.1〜1.3倍、合格者平均点は内申点が103/135点、学力考査が320/500点程度となっています。内申点と比べて、学力考査の割合のほうが大きいですが、中学校での日々の学習もおろそかにしないようにしましょう。
学力考査の分析・各教科の対策は以下の記事でより詳しく解説しています。
鶴嶺高校の学校情報は以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
神奈川県立鶴嶺高等学校の進学実績は?校風、カリキュラム、部活動も紹介
【参照元】
1 神奈川県公式ウェブサイト
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