中学受験における難関校とは?入学するメリットやデメリット、受かる子の特徴など解説


編集部
塾選ジャーナル編集部
中学受験の情報を集めていると、難関校というワードを目にすることが少なくありません。しかし、そもそも難関校とは何を指しているのでしょうか?
今回は中学受験における難関校や上位校が指すものについて、入学するメリットやデメリット、合格する子どもの特徴、そして難関校受験におすすめの学習塾情報と一緒に解説します。
【中学受験】難関校とは|定義はある?
まずは中学受験における難関校の内容について見ていきましょう。
中学難関校・上位校とは?定義はある?
結論から述べると、中学受験で難関校や上位校の定義はありません。事実、さまざまな塾や受験情報誌などで難関校・上位校が取り上げられていますが、媒体によって掲載されている学校・掲載されていない学校があるでしょう。
一般的に難関校とは、入学試験の難度が高い学校のことです。難関校とは別に中堅校と呼ばれる学校もありますが、両者を区分している基準が偏差値といえます。
ただし、偏差値と一口にいっても、塾や模擬試験によって学校ごとの偏差値が異なること、また、毎年偏差値は変動することなどから、厳密に難関校を決めることはできません。そのため、媒体によって難関校として挙がっている学校が異なるのです。
あくまでも一つの目安に過ぎませんが、偏差値60以上の学校は難関校・上位校といえるでしょう。さらに、偏差値65以上の学校は、超難関校ともいえます。
関東・関西の難関校一覧
難関校や上位校に統一された定義はないものの、一般的に以下の中学校は難関校・上位校として知られています。
関東エリアの難関校
学校名 | 偏差値 | 設置種別 | 所在地 |
---|---|---|---|
筑波大学附属駒場中学校 | 73 | 国立 | 東京23区 |
渋谷教育学園幕張中学校 | 72 | 私立 | 千葉県 |
桜蔭中学校 | 71 | 私立 | 東京23区 |
開成中学校 | 71 | 私立 | 東京23区 |
慶應義塾中等部 | 70 | 私立 | 東京23区 |
渋谷教育学園渋谷中学校 | 70 | 私立 | 東京23区 |
聖光学院中学校 | 70 | 私立 | 神奈川県 |
筑波大学付属中学校 | 70 | 国立 | 東京23区 |
豊島岡女子学園中学校 | 70 | 私立 | 東京23区 |
女子学院中学校 | 69 | 私立 | 東京23区 |
関西エリアの難関校
学校名 | 偏差値 | 設置種別 | 所在地 |
---|---|---|---|
灘中学校 | 72 | 私立 | 兵庫県 |
洛南高等学校附属中学校 | 69 | 私立 | 京都府 |
東大寺学園中学校 | 69 | 私立 | 奈良県 |
西大和学園中学校 | 69 | 私立 | 奈良県 |
須磨学園中学校 | 65 | 私立 | 兵庫県 |
甲陽学院中学校 | 65 | 私立 | 兵庫県 |
四天王寺中学校 | 65 | 私立 | 大阪府 |
高槻中学校 | 64 | 私立 | 大阪府 |
神戸女学院中学部 | 64 | 私立 | 兵庫県 |
清風南海中学校 | 63 | 私立 | 大阪府 |
上記の学校リストは、一つの目安として参考にしてください。
【中学受験】難関校に行くメリット・デメリット
わざわざ中学受験をして、難関校へ進学することにはどのようなメリットがあるのでしょうか?主なメリットについて、デメリットと一緒に紹介します。
中学難関校に行くメリット
中学難関校に行くメリットは、主に次の3つです。
大学受験に有利
1つ目のメリットは、大学受験に有利となることです。私立大学の付属校の場合、条件は学校によって異なりますが、内部進学の制度を利用できます。条件をクリアすればエスカレーター式で、高校・大学と進学できるでしょう。
また、付属校でない場合や付属校でも別の大学を受験する場合でも、一般的に学習進度が早いことから、余裕を持って大学受験勉強を進められるはずです。
子どもの個性や可能性を伸ばせる
多くの難関中学校では、学校独自の校風や教育方針を持っています。制服がないところ、髪の毛の色を自由にできるところ、校則がないところ、国際教育に力を入れているところなどさまざまです。
子どもの性格や特徴に合った校風・教育方針を持っている学校へ入学すれば、個性や可能性をグンと伸ばせるようになるでしょう。
教育環境が整っており、レベルの高い勉強ができる
最後のメリットは教育環境が整っており、レベルの高い授業を受けられることです。蔵書数が充実している図書室があったり、大学並みの研究設備があったりするところもあるでしょう。探求心を満たしてくれる、レベルの高い勉強ができるはずです。
また各教室に冷暖房が付いている学校もあり、季節を問わず快適に勉強できます。
中学難関校に行くデメリット
メリットがあるということは、当然のことながらデメリットもあるということ。主なデメリットを3つ紹介します。
費用がかかる
中学受験を目指す子どもは基本的に、学習塾へ通って専門的な指導を受けることになります。小学3年生の2月から通い始める子どもが多く、約3年分の塾費用が必要です。具体的な金額は塾や受講コマ数などによって異なるものの、3年間で200万円~300万円ほどかかるともいわれています。
また、私立の難関校へ進学する場合、公立よりも教育費が高めに設定されていることでしょう。
授業についていけない可能性がある
2つ目のデメリットは、授業についていけない可能性があることです。難関校の授業レベルは総じて高く、また進むスピードも速くなっています。
たとえば、合格点ギリギリで志望校に受かった場合、難しくて速い授業についていけなくなるかもしれません。
通学時間が長い
住んでいる場所や志望校の場所にもよりますが、中学受験をすると、地元の公立校よりも遠い中学校へ通う子どももいることでしょう。電車やバスを乗り継いだり、片道1時間以上かかったりするケースも少なくありません。
通学時間の長さが、子どものストレスとなる可能性もあります。
中学受験のメリット・デメリットについては、下記の記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。
・中学受験はした方がよい?得られるメリットやデメリットを解説
【中学受験】難関校を受ける際の注意点
中学受験で難関校を受ける際は、強い精神力が問われる点を理解しておきましょう。
小学3年生の2月から受験勉強をスタートさせる場合、子どもは約3年間を受験勉強へ費やすこととなります。受験学年となる小学6年生以外ではある程度の余裕はあるものの、それでも受験をしない子どもと比べると、自由となる時間は少ないです。
他の友達が遊んでいる姿を横目にしながら、塾へ通ったり、自宅で予習・復習をしたりするのは当然のことながら、子どもにとって負担となります。
また、中学受験は子どもと親が二人三脚で進めていく必要があるため、子どもを支える親にも負担がかかってくるでしょう。塾への送迎や費用の捻出、勉強の管理、志望校の検討など、たくさんのやるべきことがあります。
苦しい中学受験を経て、親子の絆を深められますが、受験を乗り越えるためには覚悟が必要です。
【中学受験】難関校に受かる子の特徴
中学受験で難関校に受ける子どもの特徴は、主に次のようなものです。
- ・物事を論理的に考えようとする
- ・コツコツと努力を続けられる
- ・好奇心が旺盛で、さまざまなことへ興味を抱く
- ・大人と対等に話ができる
- ・基本的なマナーや礼儀を知っている
上記に該当しないからといって、難関校へ合格できないわけではありません。受験勉強を通して、自然と身につけられるものもあるでしょう。しかし、1つでも該当するものがあれば、難関校に合格できる素質を持っているかもしれません。
中学難関校受験におすすめの塾
先で述べたように、中学受験では学習塾へ通って勉強するのが一般的です。難関校や上位校なら、なおさら必須といえます。
最後にジュクセンがおすすめする、中学難関校受験に適した塾を全部で7カ所紹介します。
おすすめ塾①:SAPIX
おすすめ塾の1つ目は、SAPIXです。
合格実績
2022年度の中学受験では、筑波大学附属駒場中学校へ104名、渋谷教育学園幕張中学校へ378名、桜蔭中学校へ187名の合格者を出しています。
塾の特徴
SAPIXは特に難関中学校への合格率が圧倒的に高く、「中学受験ならSAPIX 小学部」と呼ばれています。
授業スタイルは集団指導型です。学力別にクラスが決定され、1クラス15~20名ほどで勉強を進めていけます。自分の学力に合ったクラスで、他の生徒と切磋琢磨し合いながら受験勉強を進めていけるのが特徴です。
授業終了後は復習教材が渡され、自宅でも自主学習が推奨。授業と家庭学習が効果的に組み合わされ、高度な学力育成が可能となります。
料金
SAPIXのホームページによると、小学6年生が通った場合の月額授業料は5万9,950円です。
おすすめ塾②:浜学園
灘中学校への合格者数が18年連続日本一を誇っているのが、浜学園です。
合格実績
2022年度の中学受験では灘中学校へ96名、神戸女学院中学校へ44名、開成中学校へ25名の合格者を輩出しています。
塾の特徴
授業は集団指導スタイルです。レベル別にクラスが編成されるため、自分の学力に合ったクラスで中学受験対策を進めていけます。
大きな特徴の一つが、学習計画表の活用です。生徒一人ひとりに学習計画表が準備され、計画表には授業のポイントや講師からのアドバイス、重要問題などが記載。さらに該当期間の中で達成すべき目標も記されています。やるべきことが明確となるため、勉強意欲もグンと上がるでしょう。
また講師は教科別に分かれています。高い専門性に裏付けされた指導を通して、難関校突破に必要な実力を養えるはずです。
料金
「マスターコース3教科」の月の授業料は3万6,830円となっています。
おすすめ塾③:日能研
小学校低学年から中学受験対策を始められるのが、日能研です。
合格実績
2022年度の中学受験では筑波大学附属駒場中学校へ3名、開成中学校へ43名、渋谷教育学園渋谷中学校へ56名の合格実績があります。
塾の特徴
授業は集団指導スタイルで、複数の生徒が一緒に受けます。講師は全員がプロフェッショナルで、1教科の専任です。一方的に解説することはなく、双方向性の授業を重視。生徒の思考力を育成できるのが特徴です。豊富な指導実績と高い知識に裏付けされた学習指導を通して、難関校合格に必要な学力を育みます。
「授業を中心とした塾での学び」→「家庭での学び」→「テストを中心とした自分の学び」の3つのサイクルがベースとなり、各学年のニーズに応じた学習指導が展開されます。
料金
日能研のホームページによると、小学6年生が応用クラスとなる「G・Rクラス」を受講する場合、月の授業料は4万2,768円です。
おすすめ塾④:早稲田アカデミー
4つ目のおすすめ塾は、早稲田アカデミーです。
合格実績
2022年度の中学受験では、筑波大学附属駒場中学校へ36名、開成中学校へ114名、桜蔭中学校へ66名の合格者を輩出しています。
塾の特徴
授業は集団型で、クラスは学力や志望校別に分かれています。講師は全員がプロフェッショナルです。公的教育機関でも取り入れられている研修をおこなっており、緊張感あふれる質の高い授業を受けられます。
入試本番を目標に見据えて、逆算的に学習スケジュールを設定。得意科目を伸ばすのか、苦手科目の克服に時間を割くのかなど、一人ひとりに合わせたスケジュールを通して、学習の効率化を目指します。
料金
早稲田アカデミーのホームページによると、「小学6年生対象 Sコース(私国立中受験)」の月額授業料は4万5,210円です。
おすすめ塾⑤:四谷大塚
四谷大塚は中学受験に特化した学習塾です。
合格実績
2022年度の中学入試では、筑波大学附属駒場中学校へ28名、開成中学校へ108名、桜蔭中学校へ67名の合格実績があります。
塾の特徴
対象は小学1年生から6年生までです。授業スタイルは集団型で、学力に応じて受講コースが変わります。また通信教育もおこなっているため、全国各地から受講できるのも魅力です。
オリジナル教材の予習シリーズを活用した予習、予習をベースとした授業、そしてテストの3サイクルをくり返すことで、中学受験合格力を養います。また小学5年生までに受験に必要なカリキュラムはすべて終えるため、小学6年生の1年間は、受験対策に専念できるのも特徴です。
料金
四谷大塚のホームページによると、小学6年生が通う場合の月額授業料は8月までで5万7,750円です(9月以降は7万9,750円)。
おすすめ塾⑥:鴎州塾
広島・岡山・山口・大阪で難関校対策をしたい子どもにおすすめなのが、鴎州塾です。
合格実績
2022年度の中学受験では、開成中学校や桜蔭中学校、神戸女学院中学部などで合格者を輩出しています。
塾の特徴
集団指導のほか、個別指導にも対応可能です。集団指導の中学受験クラスでは、同じ目標を持った仲間たちと切磋琢磨し合いながら勉強を進めていきます。授業では各単元の応用的な部分まで踏み込むため、難関中学の受験対策をしたい子どもにもおすすめです。
個別指導では生徒一人ひとりに合わせた、成績アッププログラムを作成。中学受験コースも設置されており、集団型よりも密な学習指導が期待できます。
鴎州塾についてはこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。
料金
小学6年生が週1回通塾する場合、月の授業料目安は約1万368円です。料金については、こちらの記事でも解説して��ます。
おすすめ塾⑦:東京個別指導学院
最後のおすすめ塾は、東京個別指導学院です。
合格実績
ホームページ上に合格実績は公表されていません。
塾の特徴
授業形式は講師1人に対して生徒が2人までつく、個別指導スタイルです。一人ひとりのニーズに合わせた学習カリキュラムを作ってくれるため、難関中学受験対策も自分のペースで進めていけます。講師による解説と問題演習のバランスが優れており、学んだ知識を解答力に変えられるでしょう。
また1科目からの受講できるため、普段は集団指導型の学習塾へ通い、苦手科目の克服などで東京個別指導学院の授業をピンポイントで受ける方法も可能です。
塾の詳細はこちらの記事でも解説しています。
料金
ホームページ上に授業料は公表されていません。各自でお問い合わせください。
まとめ
中学受験における難関校には、定義がありません。偏差値が高いところが難関校といわれていますが、塾や教育雑誌など、媒体によってどの学校を難関校としているかは異なります。一つの目安として、偏差値60以上の学校は難関校といえるでしょう。
難関校受験に合格するためには、通塾しての学習が必要です。塾によってカリキュラムや指導方法などが異なるため、いくつか気になったところを比較してみるとよいでしょう。
・関連記事 ~この記事を読んだ方は、こちらの記事も読んでいます。
・【中学受験】男子「新御三家」とは?駒場東邦・海城・巣鴨の特徴など徹底解説!
・【中学受験】女子「新御三家」とは?豊島岡・鴎友・吉祥の特徴など徹底解説!
・【中学受験】関西の御三家を徹底解説!男子・女子別の最難関中学も紹介
・国立中学とは?私立・公立との違いや入学メリット・デメリット、受験対策、おすすめ塾など解説
・公立中高一貫校とは?私立との違いやメリット・デメリット、対策法、おすすめ塾など解説
執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。