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勉強に集中できないのは甘えじゃない!“今すぐできる”16の対策法

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机に向かっているのに、気づけばスマホを触っている。
参考書を読んでも内容が頭に入らず、同じページを何度も読み返してしまう。

なかなか集中できず、「自分は甘えているだけではないか」「このままでは受験に間に合わないのでは」と不安になっていませんか。

強に集中できない原因はやる気や根性の問題ではなく、脳の仕組みと環境の影響によるものです。意志の強さで解決しようとするほど、かえって悪循環に陥ります。だからこそ必要なのは原因を正しく把握し、自分に合った対策を取ることです。

この記事では、受験生に多い集中できない原因を解説し、今すぐできる具体策、スマホとの向き合い方、頭に入らないときの対処法、甘えや病気との違いまで解説します。

読み終えたとき、次に何をすべきかが明確になるはずです。

塾選ジャーナル編集部

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目次

勉強に集中できない原因は、“意思”よりも“仕組み”にある

勉強に集中できないのは、やる気がないからではありません。多くの場合、脳の働き方や勉強環境に原因があります

たとえば、スマホが視界に入るだけで脳は無意識に注意を奪われます。睡眠が足りなければ、前頭前野(集中や判断を担う脳の領域)の機能が鈍ります。こうした原因は意志の強弱では解決できません。

集中力は意志の強さではなく、環境や習慣といった仕組みに左右されるものです。仕組みに原因があるなら、仕組みを変えればいい。そのために必要なステップを、ここから順番に解説していきます。

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 勉強に集中できないのは甘えではない理由

「集中できないのは自分が怠けているからだ」

そう感じる人は少なくありません。しかし、それは誤解です。

そもそも人間の脳は、一つのことに長時間集中し続ける設計になっていません。外部の変化にすぐ反応できるよう、注意が自然に移り変わるのが脳の本来の働きです。

勉強時間を確保しているのに頭に入らないと感じるのも、集中が途切れること自体が脳にとって自然な反応だからです。うまくいかないのは怠けているからではありません。自分を責める必要はないと、まず知っておいてください。

勉強に集中できない5つの原因

集中できない原因は人によって異なります。スマホが手放せないという人もいれば、不安やストレスで頭がいっぱいになるという人もいます。原因が違えば、効果的な対策も変わります。

自分に合わない方法を続けても成果にはつながりません。まずは集中できない理由を把握することが最優先です。次の章では、受験生に多い5つの原因を紹介します。自分に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。

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なお、複数の原因が重なっているケースも珍しくありません。たとえば、スマホが手放せないうえに睡眠も足りていないというように、原因が一つとは限りません。心当たりが複数あれば、それぞれの対策を組み合わせて取り入れてみましょう。

原因① スマホが原因で集中できない

勉強を始めても、つい数分でスマホに手が伸びてしまう。これは意志の弱さではなく、脳の働き方に理由があります。

SNSや動画は、短時間で強い刺激と快感を与えてくれます。脳がこの快感を覚え、より手軽に得られる楽しさを繰り返し求めるようになることがあります。

一方、勉強の成果が出るのは数日から数週間先です。脳にとっては報酬が手に入るまで時間がかかる行動になるため、スマホの誘惑に負けやすくなります。

以下に当てはまる人は、スマホが原因で勉強に集中できていない可能性があります。

  • 勉強の合間に開いたスマホが止められない
  • 通知が来ていないのに画面を確認してしまう
  • スマホを別の部屋に置くと落ち着かない

問題解決に効果的なのは、スマホとの物理的な距離をつくることです。意志の力で我慢しようとしても、脳の報酬システムには勝てません。

今すぐできる対策法(スマホ編)

① 勉強中はスマホを別の部屋に置く
手の届かない場所にあるだけで、手が伸びる回数は大きく減る

②手元に必要なときは、通知をすべてオフにして画面を裏返しにする
目に入らないだけでも効果がある

③「勉強30分 ➡ スマホ5分」のように、使える時間を決めておく
タイマーで管理すると区切りをつけやすい

大切なのは完璧を目指さないことです。完全な禁止はストレスになり、反動でかえって使いすぎてしまいます。触る回数と時間を減らすくらいの感覚が、続けやすい現実的なラインです。

原因② 不安な気持ちが強すぎて集中できない

勉強中に「本当に間に合うのだろうか」と不安な気持ちが止まらず、勉強に集中できなくなることがあります。

不安を感じると、脳は危険に対処するモードに切り替わります。すると集中力の大部分が不安への対処に使われ、目の前の勉強に回すリソースが足りなくなります

参考書を開いても内容が頭に入らないのは、脳がすでに別のことで手一杯だからです。

さらに厄介なのは、不安が強いほど焦りが強くなる点です。焦るほど集中できず、集中できない自分にまた不安を感じるという悪循環に陥ります。

以下に当てはまる人は、こうした不安が原因で勉強に集中できていない可能性があります。

  • 模試の結果や志望校の判定が気になって勉強が手につかない
  • SNSで他の受験生の進捗を見て焦ることが多い
  • 勉強中に将来の不安が繰り返し浮かんでくる

不安で頭がいっぱいになるときは、漠然とした不安を具体的なタスクに分解しましょう。やるべきことが明確になると、脳は不安を対処できる課題として認識し、不安モードから作業モードに切り替わりやすくなります。

今すぐできる対策法(不安編)

④ 大きな不安を「今日やること」に分解する
「英語が間に合わない」という気持ちを「だから今日は長文を2題解く」という具体的な行動に分解する

⑤ 勉強前の1〜2分で、今気になっていることを紙に書き出す
頭の中を文字にするだけで、脳の負担が軽くなる

⑥ 不安が止まらないときは「不安を考える時間は5分だけ」と決める
悩む時間もタスクの一つとして処理すると作業の切り替えがしやすい

⑦ 勉強中に別の不安が頭に浮かんだら、手元の紙にメモして後で考える
「悩むのはあとで」と脳に預けることで、思考のループを断ち切れる

ポイントは、不安を完全になくそうとしないことです。不安はゼロにできなくても、扱えるサイズに変えれば勉強と共存できます。

原因③ 完璧主義で勉強を先延ばしにしてしまう

「やるならちゃんとやりたい」

完璧主義が災いして、結果的に勉強を始められない・集中できないことがあります。

一見すると真面目に見えますが、完璧を目指すほど「中途半端になるならやらない方がいい」と先延ばしにしてしまうのが特徴です。

また、計画を立てること自体に満足してしまい、実行に移せないのも完璧主義な人に見受けられる傾向です。完璧な計画を作ろうとするほど着手が遅れ、時間だけが過ぎていきます。

以下に当てはまる人は、完璧主義が原因で勉強がはかどらない可能性があります。

  • 勉強計画は立てるが、予定通りにいかないとやる気を失う
  • 「今日はもう時間がないから明日から本気出す」が口ぐせ
  • 教材選びや勉強法の情報収集に時間を使いすぎてしまう

ここで必要なのは、完璧な準備が整ってから始めるという考えを手放すこと。そのために有効なのが「5分だけやる」というルールです。脳は一度作業を始めると続けたくなる性質があります。

今すぐできる対策法(完璧主義編)

⑧「とりあえず5分だけ机に向かう」と自分に約束する
5分経って本当にやめてもかまわない 

⑨ 1日の勉強計画は細かく組まない
今日やることを1つだけ決める。ハードルが低いほど着手しやすくなる

⑩ 計画通りでなくても、5分でも勉強したなら成果としてカウントする
自分を責めないことが継続のコツになる

完璧にやることよりも、不完全でも手を動かすことで、結果的に前に進めます。

原因④ 睡眠不足で集中力が続かない

夜遅くまで勉強やスマホで起きていると、日中の集中力が極端に落ちることがあります。

睡眠不足は、集中や判断をつかさどる前頭前野の働きを鈍らせる原因の一つです。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、中高生に必要な睡眠時間は8〜10時間とされています。

参照:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023

\勉強に集中できない原因が“睡眠不足”なら、こちらの記事もおすすめ/

Juken Suimin

しかし実際には、6時間前後で生活している受験生は少なくありません。やっかいなのは、睡眠不足であるという自覚が薄い点。慢性的に寝不足が続くと、脳はその状態に慣れてしまい、「自分は大丈夫」と感じやすくなります。

また、睡眠不足の状態では脳の処理能力が落ちているため、普段と同じ量の情報でもインプット過多になりやすくなります。きちんと読んでいるのに頭に入らないと感じるのは、内容が難しいのではなく、脳の受け入れ容量が狭くなっているためです。

以下に当てはまる人は、睡眠不足が原因で勉強に集中できていない可能性があります。

  • 午前中の授業でほぼ毎日眠気を感じる
  • 休日に昼過ぎまで寝てしまうことがある
  • 夜の方がやる気が出ると感じている

睡眠不足の対策はシンプルです。勉強時間を削ってでも、睡眠を優先してください。睡眠中に脳は記憶の整理と定着を行うため、眠ること自体が勉強の一部ともいえます。

今すぐできる対策法(睡眠編)

⑪ 就寝時刻を固定する
決めた時間を基準に1日の勉強スケジュールを逆算して組み立てる

寝る1時間前からはスマホを見ない
画面の光は脳を覚醒させ、睡眠の質を下げる原因になる

休日も起床時刻を平日と大きくずらさない
寝だめはリズムを崩し、翌週の集中力に響く

寝たら勉強時間が減るという不安は自然なことです。しかし、睡眠を削って得た時間は、集中力の低下によって学習効率を下げる場合があります。睡眠は怠けているのではなく、学習効率をたかめるための戦略だと捉えてみるとよいでしょう。

原因⑤ 勉強環境が整っていなくて集中できない

勉強する場所そのものに、集中を妨げる原因がないか確認しましょう。

机の上にマンガやゲーム機が置いてある、テレビの音が聞こえる部屋で勉強しているなど、こうした環境では、脳が常に「あっちも気になる」と注意を分散させてしまいます。本人の意欲とは関係なく、視界や耳に入る情報が多いほど集中の質は下がります。

この原因の特徴は、本人が環境の問題に気づいていないことが多い点です。「自分の部屋で勉強しているから大丈夫」と思っていても、その部屋自体が誘惑だらけであれば、集中できないのは当然の結果です。

以下に当てはまる人は、勉強環境が原因で勉強に集中できていない可能性があります。

  • 勉強机の周りに趣味のものが多い
  • 家族の生活音やテレビの音が聞こえる場所で勉強している
  • カフェや図書館の方が集中できると感じる

必要な対策は、勉強を始める前に「机の上と視界」を整えることです。片づけにかかる時間は5分程度。この5分を勉強前の習慣にするだけで、集中の高まり方が変わります。

今すぐできる対策法(環境編)

⑭ 勉強に使わないものをすべて視界から消す
マンガやゲーム機は引き出しやクローゼットにしまい、机の上には今使う教材と筆記用具だけを置く

⑮ 音が気になるときは、図書館や学校の自習室に場所を変える
周囲も勉強している環境に身を置くだけで、集中モードに入りやすくなる

⑯ 自宅で集中して勉強するなら、その時間帯を家族に伝えておく
集中を妨げない環境を、自らの働きかけでつくる

環境は自分から働きかけることで変えられます。まずは今日、机の上を整えるところから始めてみてください

勉強に集中できないのは甘え?もしかして病気?と不安になったら

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「勉強に集中できないのは、ただの甘えではなく、何か別の原因があるのでは?」

ここまで読んで、そう感じた人もいるかもしれませんが、「甘え」と「集中の不調」は別のものです。甘えは「やれるのにやらない」状態ですが、集中の不調は「やろうとしているのにできない」状態です。

この記事を読んで現実に向き合おうとしている時点で、あなたの場合は甘えではありません。

一方で対策を試しても改善が見られない場合は、集中しづらい特性があり、それが影響しているかもしれません。以下のような状態が長期間続くときは、学校の相談窓口や専門機関に相談するのも一つの解決策です。子どもに合った学習方法が見つかるかもしれません。

  • 授業中や会話中にも集中が極端に続かない
  • 忘れ物やケアレスミスが日常的に非常に多い
  • 幼少期から同じような傾向がある

これらに当てはまるからといって、必ずしも病気というわけではありません。ただ、専門家に相談することで自分に合った対処法が見つかることもあります。不安を一人で抱え続けるより、頼れる場所があると知っておくだけでも気持ちは楽になります。

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勉強に集中できないと悩む中高生向けのプラン

対策がわかっても、どう動けばいいのかで迷うと手が止まります。ここでは無理なく続けられる勉強プラン、その例を提案します。完璧にこなす必要はありません。まずは型に乗ってみることが大切です。

平日プラン(学校がある日)

時間帯 内容 目安
帰宅後 机の整理→ 得意科目を1つだけ 30分
夕食後 苦手科目を1つだけ 30分
就寝1時間前 スマホを手放す → 暗記系の軽い復習 15分

このプランを実行するなら、平日の目標勉強時間は合計1時間15分です。少なく感じるかもしれませんが、集中した1時間はダラダラした3時間に勝ります

それでも集中が続かない場合は、「15分・15分・15分」の合計45分にするなど、無理なく続く時間にアレンジして実践してみましょう。

休日プラン

時間帯 内容 目安
午前(起床後1時間以内) 苦手科目に集中 60分
昼食後 自由時間(スマホ・趣味OK)
夕方 得意科目 or 問題演習 60分
1日の振り返り+翌日の「やること1つ」を決める 10分

このプランを実行するなら、休日の目標勉強時間は2時間10分です。休日はまとまった勉強時間を比較的確保しやすいので、午前と夕方の2部制にするのがおすすめです。

「まだ1時間も集中が続かないよ……」という人は、60分を「45分」や「30分」するなど、無理なく続く時間にアレンジしてみましょう。長時間通しで勉強するより、間に自由時間を挟んだ方が集中力は持続します。

なお、30分や60分の勉強時間の中で集中力を維持するには、「25分集中→5分休憩」を繰り返すポモドーロ勉強法もおすすめです。詳しくはこちらの記事で解説しています。

Pomodoro

3日坊主になったらどうする?

続かなかった自分を責める必要はありません。途切れたこと自体は問題ではなく、「途切れたまま戻れない」ことが問題です。

やることは一つ、翌日に再び机に向かうこと。これでリズムを元に戻します。

まとめ 集中は才能ではなく設計で決まる

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勉強に集中できないのは、やる気や根性の問題ではありません。脳の仕組みと環境に原因があり、正しく対処すれば改善できます

集中が途切れること自体は、脳にとって自然な反応です。大切なのは、自分が集中できない原因が何なのかを知り、それに合った対策を試すことです。

  • スマホとの距離を作る
  • 不安をタスクに分解する
  • 5分だけ机に向かう

いずれも今日から始められることばかりです。

対策を試しても改善が見られないときは、専門機関に相談するという選択肢があることも覚えておいてください。

集中力は生まれ持った才能ではなく、仕組みを整えることで誰でもコントロールできます。すべてを一度に変える必要はありません。今日できることを一つだけ選んで、試してみてください。その一歩が、明日の勉強を変える起点になります。

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