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大学受験に向けた生物の勉強法|対策時のポイントやいつから学習を始めるべきかなどを解説

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大学受験
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塾選ジャーナル編集部

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塾選ジャーナル編集部

大学受験で農学部や医学部、薬学部などを目指している理系学生だけでなく、国公立大学を志望する文系学生の中でも、生物を選択する高校生が多いかもしれません。化学や物理といった他の理科科目と特徴が異なるため、「生物が苦手で、どのように勉強すればよいのかわからない」「いつから勉強をスタートすればよいのかな?」などの悩みを持っている受験生がいるのではないでしょうか。

今回は生物の勉強法について、対策時のポイントや学習を始めるべき時期などと一緒に解説します。

目次

【大学受験】高校生物があつかう学習範囲

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高校の生物では、主に次の5分野について学習します。

  • ・生物の進化
  • ・生命現象と物質
  • ・遺伝情報の発現と発生
  • ・生物の環境応答
  • ・生態と環境

物理や化学と比較したときの、最も大きな特徴のひとつが暗記重視の科目ということです。遺伝や呼吸商、光合成速度などの単元では計算が求められるものの、さほど難しいものではありません。2次方程式や確率の計算方法が身についていれば、苦労せずに解けてしまいます。

カタカナや英語の用語も多く、どれだけ効率的・効果的に知識をインプットできるかが合格のカギといえるでしょう。知識量が多いため、一度覚えた後で忘れないように、定期的なメンテナンスも必要です。

【大学受験】高校生物の対策はいつから始めるべき?

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大学受験に向けて生物の勉強は、いつから始めるのがよいのでしょうか?具体的な時期は子どもの学力や志望校のレベル、文系なのか理系なのか、入試で必要な科目数などによって異なります。

化学や物理と比べると暗記的要素が強いため、短期集中型の学習でも得点アップが期待できるでしょう。そのため、高校2年生までは英語・数学・国語の基礎固めに時間を割き、高校3年生に進級してから本格的な生物学習を始めても問題ありません。

ただし、学校の授業で習った基礎的な学習内容を高校1年生~2年生のうちに押さえておくことで、高校3年生以降の勉強が楽になります。基本的な用語は覚えておき、一問一答レベルの問題には答えられるようにしておきましょう。

大学受験に向けた生物の勉強法

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生物は暗記的要素が強いことから、正しい勉強法を用いることで誰でも高得点マークが期待できます。特に大学入学共通テストレベルの生物は、基礎的な問題ばかり出題されるため、文系の学生でも高得点を取得できるはずです。

基本的には以下の手順に沿って、勉強を進めていくとよいでしょう。

①基礎的な用語を暗記・理解する

まずは教科書や参考書に載っている、基礎的な用語の暗記・理解を進めていきます。用語自体を覚えるのではなく、用語の意味や仕組みの理解に努めてください。

たとえば、ミトコンドリアという用語が出てきた場合、「酸素を利用して、必要なエネルギーを作り出す」「外膜・内膜・クリステ・マトリクスから構成されている」「呼吸の場であり、すべての真核細胞に存在している」など、関連する意味と仕組みも一緒に覚えていきましょう。

最初は用語自体を、なかなか覚えられないかもしれません。しかし、意味や仕組みの理解がきちんとできていると、学習のくり返しによって用語自体もスムーズに頭の中へ入っていくはずです。また、用語の暗記・理解は単元ごとに区切っておこなってください。

②基本問題にチャレンジする

基礎的な用語の暗記・理解が進んだら、基本問題にチャレンジしましょう。頭の中ではわかったつもりでも、入試問題や模擬試験の問題が解けないことは珍しくありません。問題演習をすることで、インプットした知識を解答力へ変えられます。

学校から配布された問題集や市販の基本問題集などを活用して、学習した単元ごとに問題演習をしてください。間違えた問題やわからなかった問題は解説をよく読み、必要に応じて教科書・参考書に戻ります。

地道な作業ですが、生物の得点アップには欠かせません。

③志望校別の入試問題に取り組む

最後の仕上げは、志望校別の入試問題に取り組むことです。大学入学共通テストや志望大学・学部の過去問を準備して、本番と同じように時間を計って取り組んでみましょう。制限時間を設けることで、どのくらいの問題量をどのくらいのペースで解いていけばよいのかがわかります。

基本問題と同じように、できなかった問題は解説を読んだり、教科書や参考書に戻ったりしてください。日にちを置いてからもう一度同じ問題にチャレンジして、すんなりと解けるようになっていれば大丈夫です。

【大学受験】生物対策する際のポイント

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生物の勉強をスムーズに進め、入試本番で合格点を取得するためには、いくつかの対策ポイントがあります。主なものを全部で5つ見ていきましょう。

興味を感じられる単元から勉強を始める

特に生物を苦手と感じる受験生は、興味を感じられる単元から勉強を始めてみてください。化学や物理と比べると、単元同士の関連性が薄く、それぞれが独立した内容です。

そのため、まずは「おもしろそうだな」と興味・関心を引く単元から勉強してみると苦手意識が薄れ、その後の学習もスムーズに進められます。

図や絵を描いて、イメージできるようにする

単元ごとの内容や重要なポイントなどを図や絵を描いてみると、より詳細をイメージできるようになります。教科書や参考書に載っている図やイラストを単に眺めるだけでなく、実際に自分の手で真似しながら書いてみましょう。

参考書や問題集を厳選する

「自分では勉強しているつもりなのに、一向に生物の点数が上がらない」といった高校生の場合、中途半端な状態で、たくさんの参考書・問題集に取り組んでいる可能性が考えられます。レベルの程度は違っても、たいていの参考書・問題集に掲載されている内容は同じです。

「あれもこれも」と闇雲に冊数を増やさず、厳選したものを使いこなすことを意識しましょう。同じ参考書や問題集にくり返し取り組み、掲載されている内容をすべてマスターしてから、状況に合わせて次のものに移ってください。

論述対策には、正しく書けるまで同じ問題へ取り組むことが有効

国公立大学の2次試験や私立大学の一般入試で生物が必要な場合、大学・学部によっては論述問題が課されるかもしれません。論述問題を解くためには生物の基礎知識が欠かせないため、高校3年生以降の学習スタートで大丈夫です。

論述問題は大きく、「知識論述」と「考察論述」の2つに分けられます。知識論述は問題集の模範解答をそのまま覚えることで対応できますが、考察論述はオリジナリティの高い問題が多く、論理的に解答を組み立てていく力が必要です。

考察論述で得点するためには正しい答えを書けるまで、何度も同じ問題へ取り組みましょう。模範解答の内容を細かく読み、理解できなかったら学校の先生や塾の講師へ確認します。内容を理解したら、もう一度問題に取り組み、模範解答に沿った論述ができるまでくり返してください。

科学雑誌に目を通しておく

余裕がある子どもや生物に大きな関心がある子どもは、科学雑誌に目を通しておくのもおすすめです。国公立大学の2次試験や私立大学の一般入試では、時事的なトピックに沿った問題が出題されることがあります。

科学雑誌には最新の話題や研究結果なども掲載されているため、時事トピックの対策に有効です。

【生物】大学受験に向けたおすすめの塾・予備校5選

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最後に生物の勉強におすすめの塾と予備校を、全部で5カ所紹介します。

おすすめ塾①:河合塾

チューター(進学アドバイザー)が生徒一人ひとりに合格戦略を立案し、合格へ導いてくれるのが河合塾です。

塾の特徴

授業は複数の生徒が一緒に受ける、集団指導型です。また、映像授業も準備されています。集団型の授業では同じ学力や目的を持つ子どもたちが集まり、さらにプロ講師による高品質の指導を通して、合格に直結する実力を養成できます。

「高校グリーンコース」ではチューターが生徒一人ひとりに付いて、それぞれに合った合格戦略を作成。学習計画を作ったり、進捗状況を確認したりと、合格までしっかりサポートしてくれます。

「ONE WEX医進生物」や「トップレベル医進生物」「トップレベル生物」「生物」などの講座が開催されています。

河合塾についてはこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。

料金

河合塾のホームページによると、「ONE WEX医進生物」を受講する際の授業料は8万5,200 円です(2022年9月1日から受講する場合)。

おすすめ塾②:東進ハイスクール

おすすめ塾の2つ目は、東進ハイスクールです。

塾の特徴

授業は映像型です。日本全国から選りすぐられたプロ講師による授業で、志望校合格につながる本物の思考力を養います。生徒一人ひとりに担任が付いて、最適な学習方法を提案。合格への道しるべとなる合格設計図を作り、入試本番までの効率的な勉強を実現します。

「大学入学共通テスト対策 生物」「スタンダード生物」「難関生物」「東大対策生物」など、生物に関する講座はバラエティ豊かです。

東進ハイスクールについては、こちらの記事で解説しています。

料金

東進ハイスクールのホームページによると、通期講座の受講料は7万7,000円となっています。

おすすめ塾③:駿台予備校

東京大学や京都大学など、難関大学へ多数の合格者を輩出しているのが駿台予備校です。

塾の特徴

「高校生クラス」の授業は複数の生徒が一緒に受ける、集団指導スタイルです。またオンライン型もあるため、子どものニーズに合わせて選べます。

講座は「選抜」「難関」「標準」「基礎」と4つのレベルに分かれており、一人ひとりの目標や学力に合わせて、適切な講座を受講できるのが特徴です。合格実績豊富なプロ講師の授業と合わせて、効果的な志望校合格を目指せます。

「選抜・医系生物」「難関・生物」「難関・医系生物」などの講座が開催されています。

詳細はこちらの記事でも解説しているので、ぜひ目を通してみてください。

料金

駿台予備校のホームページによると、「選抜・医系生物」の受講料は年間18万8,000円です。

おすすめ塾④:武田塾

細かい学習プランのみを作ってもらい、基本的には一人で勉強できる高校生におすすめなのが武田塾です。

塾の特徴

武田塾では他の塾のような直接的な授業はおこなわず、代わりに生徒の学習管理をおこないます。偏差値を上げるためには「わかる」「やってみる」「できる」と、全部で3つのステップが大切です。「できる」を実現させるためには、自主学習が欠かせません。

カウンセリングによって、生徒それぞれに必要な勉強内容や方法、順番などを洗い出します。細かい特訓カリキュラムを作り、生徒はカリキュラムに沿って自主学習を進めていきます。次の通塾日には確認テストがおこなわれるため、理解不十分なまま先へ進むことはありません。

武田塾についてはこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。

料金

武田塾のホームページによると、授業料は最も安いコースで毎月2万円ほどです。

おすすめ塾⑤:代々木ゼミナール

対面授業と映像授業から受講スタイルを選べるのが、代々木ゼミナールです。

塾の特徴

「高校生コース」の受講スタイルは、対面授業と映像授業の2種類。それぞれの希望やニーズに合わせて選べます。設置講座は全部で3,600以上と豊富で、自分の学力や志望校のレベルに合った勉強を進めていけます。

毎日利用できる自習室、対面授業欠席時の映像授業への振替、スタッフへの学習相談など、サポート体制が整っているのも魅力です。

「高校生物」「共通テスト生物」「標準生物問題演習」「ハイレベル生物問題演習」など、基礎からハイレベルまで幅広い講座がそろっています。

詳細はこちらの記事でも解説しているので、ぜひ目を通してみてください。

料金

代々木ゼミナールのホームページによると、「高校生物」の授業料は2学期・3学期の受講で、5万6,000円です。

まとめ

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大学受験の生物は理科の科目の中で、多くの暗記を必要とするのが特徴です。ただし、単なる用語の暗記だけではなく、意味や仕組みの理解が求められます。基礎的な用語の意味・仕組みを理解したら、問題演習を通して解答力を養っていきましょう。

「一人では勉強法がわからない」「難関大学の論述問題対策をしたい」といった子どもは、塾や予備校で勉強する方法があります。塾・予備校によって開講講座やカリキュラムなどが異なるため、いろいろと比較・検討してみるのがおすすめです。

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