【東京都8校】各国立中学校の特徴を紹介|受験情報や進学実績、学費、おすすめの学習塾を解説


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塾選ジャーナル編集部
東京都にある国立中学校に興味を持っている、小学生やその保護者はいませんか?公立中学校並みの学費でありながら、国立大学による最新の教育を受けられるとあって、多くの人たちから人気を集めています。しかし、それぞれの学校で校風や教育方針、カリキュラムの特徴などが異なるため、子どもに合っているかどうかをよく検討することが大切です。
今回は東京都にある国立中学校8校をピックアップし、学校の特徴や受験情報、進学実績、学費などを解説します。最後のジュクセンがおすすめする学習塾も紹介するので、志望校・塾選びの参考としてください。
東京都の国立中学校一覧
2022年7月現在、東京都内には全部で8つの国立中学校が設置されています。それぞれの学校の住所・最寄り駅・偏差値・入試日・生徒数・創立は次の通りです。
学校名 | 住所 | 最寄り駅 | 偏差値(2022年度) | 入試日(2022年度) | 生徒数 | 創立 |
---|---|---|---|---|---|---|
お茶の水女子大学附属中学校 | 東京都文京区大塚2-1-1 | 東京メトロ丸ノ内線・茗荷谷駅 | 69 | 2022年2月3日 | 360名ほど | 明治8年に開校した、東京女子師範学校が前身 |
筑波大学附属中学校 | 東京都文京区大塚1-9-1 | 東京メトロ有楽町線・護国寺駅 | 71 | 2022年2月3日 | 615名 | 明治5年に開校した、師範学校が前身 |
筑波大学附属駒場中学校 | 東京都世田谷区池尻4-7-1 | 京王井の頭線・駒場東大前駅 | 79 | 2022年2月3日 | 360名ほど | 昭和22年に開校した、東京農業教育専門学校附属中学校が前身 |
東京学芸大学附属小金井中学校 | 東京都小金井市貫井北町4-1-1 | JR中央線・武蔵小金井駅、または国分寺駅 | 59 | 2022年2月3日 | 420名ほど | 昭和22年に開校した、東京第二師範学校男子部附属中学校が前身 |
東京学芸大学附属国際中等教育学校 | 東京都練馬区東大泉5-22-1 | 西武池袋線・大泉学園駅 | 54 | 2022年2月3日 | 337名(2022年4月6日時点) | 平成19年に開校 |
東京学芸大学附属世田谷中学校 | 東京都世田谷区深沢4-3-1 | 東急電鉄田園都市線・駒沢大学駅 | 61 | 2022年2月3日 | 418名(2021年度) | 昭和22年に開校した、東京第一師範学校男子部附属中学校が前身 |
東京学芸大学附属竹早中学校 | 東京都文京区小石川4-2-1 | 東京メトロ丸ノ内線・茗荷谷駅 | 62 | 2022年2月3日 | 448名(2019年4月1日時点) | 昭和22年に開校した、東京第一師範学校女子部附属中学校・東京第二師範学校女子部附属中学校が前身 |
東京大学教育学部附属中等教育学校 | 東京都中野区南台1-15-1 | 東京メトロ 丸の内線・中野新橋駅 | 55 | 2022年2月3日 | 360名ほど | 大正10年に開校した、東京高等学校尋常科が前身 |
東京都にある国立中学校8校!難関大学への進学実績や学校の特徴、学費情報
続いては先で紹介した東京都にある国立中学校8校ごとに、難関大学への進学実績、学校の主な特徴、学費情報を紹介します。ただし、学費については募集要項をチェックしたり、学校へ問い合わせるなどして、最新の情報を取得してください。
お茶の水女子大学附属中学校|共学
参照リンク:お茶の水女子大学附属中学校
運営母体のお茶の水女子大学は女子校ですが、お茶の水女子大学附属中学校は共学です。ただし、お茶の水女子大学附属高等学校は女子校のため、男子中学生は外部の高校を受験しなければいけません。
進学実績
2022年度の大学入試では、以下のような難関大学へ合格者を輩出しています。
- ・東京大学 4名
- ・京都大学3名
- ・お茶の水女子大学 18名
- ・東京工業大学 3名
- ・早稲田大学 25名
- ・慶応義塾大学 24名
学校の特徴
「自主自律の精神をもち、広い視野に立って行動する生徒を育成する。」を教育目標にかかげながら、特色ある教育を豊富におこなっています。
大きな特徴のひとつが、総合カリキュラムの実施。道徳や自主研究、お茶の水タイム(総合的な学習の時間)、特別活動などを有機的に結びつけた内容です。お茶の水タイムではグループ活動を多く取り入れた協働学習が展開され、学習を通して論理的思考や判断力、実践的コミュニケーションが身につきます。
高等学校では留学制度が充実しており、毎年3名~5名ほどの生徒がアメリカやヨーロッパへ留学しています。規定の留学規定を満たせば、留学中の単位も認められるのはうれしいポイントです。
2022年度の偏差値は69と高数値ですが、男子の偏差値は50前後と低くなっています。男子は女子校であるお茶の水女子大学附属高等学校へは内部進学できず、外部の高校を受験する必要があることが理由のひとつです。
学費
2022年度の初年度納入金は、18万8,200円です。積立金や制服代、制定品代なども含まれています。
筑波大学附属中学校|共学
参照リンク:筑波大学附属中学校
筑波大学附属中学校は、東京都内で有数の進学校です。難関大学への合格者も多く輩出しています。
進学実績
2022年度の大学入試では、以下のような難関大学へ合格者を輩出しています。
- ・東京大学 42名
- ・京都大学10名
- ・筑波大学 8名
- ・東京工業大学 9名
- ・早稲田大学 85名
- ・慶応義塾大学 80名
学校の特徴
「強く、正しく、朗らかに」を校訓とし、自主自律の精神や広い視野に立った正しい判断力、明朗率直で誠実な態度などの資質を育ててくれる学校です。各教科の指導では、子どもが自ら学ぶ意欲を重要視しています。自分で考えたアイディアをグループで意見交換し、全体で共有。さらに、新しく自分の考えを深めていけるのが特徴です。
総合学習の時間は半世紀の歴史を持ち、「中国文化を楽しもう」「情報セキュリティを考える」「シミュレーション・ゲームで問題解決に挑戦」など、日常の教科学習ではあつかいにくいテーマを取り上げます。自らテーマを決めて自主学習をおこない、課題を追求していく力を身につけられるでしょう。
学費
2021年度実績で初年度は年間約32万円、2年次は約13万円、3年次は約12万円の学費が必要でした。主な項目は次の通りですが、ホームページ上に内訳は公表されていません。
- ・教材費
- ・学年費(宿泊行事代金を含む)
- ・PTA会費
- ・後援会費
また、上記以外に制服や上履きなどの購入費用が必要です。
筑波大学附属駒場中学校|男子校
参照リンク:筑波大学附属駒場中学校
全国屈指の難関中学校で、毎年東京大学へ卒業生の半数ほどが合格しているのが筑波大学附属駒場中学校です。男子校で、高校へは全員が内部進学できます。
進学実績
2022年度の大学入試では、以下のような難関大学へ合格者を輩出しています。
- ・東京大学 97名
- ・東京医科歯科大学 6名
- ・東京工業大学 2名
- ・早稲田大学 75名
- ・慶応義塾大学 66名
学校の特徴
学業と学校行事、クラブ活動の3つの教育機能を充実させ、全面的な人格形成を促します。東京大学へ多数の合格者を輩出していることから、勉強漬けの毎日をイメージしがちですが、自由な校風のもと、勉強以外の活動にも積極的に取り組んでいるのが特徴です。
隔週土曜日は登校日となり、午前中の4時間で生徒会活動や音楽祭、体育祭、文化祭といった行事、水田稲作、校外学習の準備などをおこないます。授業は各教科の基礎をしっかり学習し、その後で応用力を育成。応用力を身につけたら、各自の興味・関心に応じて、より高度で深い内容の学びを進めていきます。
学費
明確な費用はホームページ上で公表されていません。中学校は授業料と教科書代は無料ですが、教材費・校外学習費等の預かり金・駒場会(PTA)費・生徒会(生徒自治会)費などが必要です。
東京学芸大学附属小金井中学校|共学
参照リンク:東京学芸大学附属小金井中学校
3つ目は東京学芸大学附属小金井中学校です。東京学芸大学附属高等学校へ進学するためには、東京学芸大学附属竹早中学校・東京学芸大学附属世田谷中学校の生徒と一緒に、外部受験生とは別枠での競争試験を受ける必要があります。
進学実績
2022年度の大学入試では、以下のような難関大学へ合格者を輩出しています。
- ・東京大学 27名
- ・京都大学10名
- ・東京医科歯科大学 6名
- ・東京工業大学 3名
- ・早稲田大学 134名
- ・慶応義塾大学 115名
学校の特徴
「自ら考え実践する生徒」「こころとからだを鍛える生徒」「思いやりや奉仕の気持ちを持つ生徒」などの育成を目的に、教育の理論を実践の研究をおこないます。最も大切にしているのが、生徒の自主・自立の心です。たとえば、制服は定められておらず、「中学生らしい品位ある」服装と共に、目安となる事柄だけが決まっています。
また、日々の学級活動や部活動、委員会活動、生徒会活動、総合的な学習などはどれも、生徒が自分で考え、自主的に取り組んでいくものです。うまくいかなかったことも成長のチャンスと捉え、学校は丁寧なサポートをしてくれます。
学費
2022年度の学費(納付金)は、16万4,200円となっています。うち、入学金が5,000円です。
東京学芸大学附属国際中等教育学校|共学
参照リンク:東京学芸大学附属国際中等教育学校
東京学芸大学附属国際中等教育学校は、完全中高一貫校です。他の東京学芸大学附属中学校と異なり、前期課程(中学校相当)から後期課程(高校相当)へ全員が進学できます。
進学実績
2022年度の大学入試では、以下のような難関大学へ合格者を輩出しています。
- ・東京大学 3名
- ・筑波大学 6名
- ・東京医科歯科大学 1名
- ・東京工業大学 1名
- ・早稲田大学 38名
- ・慶応義塾大学 35名
グローバル教育に力を入れていることから、海外の大学への合格者が多いのも特徴です。
学校の特徴
「グローバルな視野の育成」「多文化共生の教育」「多様性と共通の価値・ルールの確立」などを教育理念とし、創立以来、グローバル教育に力を入れてきました。「グローバルスタンダードの教育」となる、国際バカロレア(IB)の中等教育プログラムを取り入れ、6年一貫教育の中で国際教養を養います。
英語は日本人教師による通常授業のほか、外国人講師による「Learning in English」も実施。少人数・習熟別授業で、英語を使った高度なディスカッション力育成を目指します。在学中に英語検定1級や準1級を取得する生徒も多く、ビジネスにも通用する英語力を身につけられるでしょう。
学費
2022年度の学費(納付金)は、16万2,800円となっています。
東京学芸大学附属世田谷中学校|共学
参照リンク:東京学芸大学附属世田谷中学校
「世田中」や「学世田(がくせた)」の名称で知られているのが、東京学芸大学附属世田谷中学校です。上記で紹介した東京学芸大学附属小金井中学校と同じく、附属高校へ進学するためには試験を受けなければいけません。
進学実績
2022年度の大学入試では、以下のような難関大学へ合格者を輩出しています。
- ・東京大学 27名
- ・京都大学10名
- ・東京医科歯科大学 6名
- ・東京工業大学 3名
- ・早稲田大学 134名
- ・慶応義塾大学 115名
学校の特徴
「個性的で人間性豊かな人格をつくる」「創造性豊かな人間を育てる」「敬愛の精神に溢れた人間を育てる」の3つを教育目標にかかげ、日々の学習指導や生活指導、進路指導などがおこなわれます。
大きな特徴のひとつが、生活学習の導入です。学習指導要領で定める道徳と特別活動の時間を統合して、東京学芸大学附属世田谷中学校では「生活学習」と呼んでいます。道徳や学級活動、生徒会活動、学校行事は互いに密な関係を持っており、これらの活動を通して子どもたちは、道徳性や社会性などを学んでいきます。
学費
2022年度の学費(納付金)は、36万5,950円となっています。入学金や授業料以外の学則による納入金25万5,000円、制服代などのその他の費用11万950円が内訳です。
東京学芸大学附属竹早中学校|共学
参照リンク:東京学芸大学附属竹早中学校
7つ目は東京学芸大学附属竹早中学校です。東京学芸大学附属小金井中学校・東京学芸大学附属世田谷中学校と同じように、附属高校への進学には試験に合格しなければいけません。
進学実績
2022年度の大学入試では、以下のような難関大学へ合格者を輩出しています。
- ・東京大学 27名
- ・京都大学10名
- ・東京医科歯科大学 6名
- ・東京工業大学 3名
- ・早稲田大学 134名
- ・慶応義塾大学 115名
学校の特徴
「自ら求め、考え、表現し、実践できる生徒を育てる」「他人の立場や意志を尊重できる、視野の広い生徒を育てる」などを教育目標に捉え、個性豊かで自主的精神に充ちた人間教育をおこないます。リベラルな校風を特徴とし、在校生はのびのびとした中学校生活を送っています。
生徒自身の気づきや学びを促すことに重点が置かれ、子どもたちは興味に応じたテーマ選び、自由研究(1年生・2年生)、卒業研究(3年生)として発表。全国レベルのコンクールで入選する生徒がいるほどです。
学費
2022年度の学費(納付金)は19万8,600円です。制服代も含まれています。
東京大学教育学部附属中等教育学校|共学
参照リンク:東京大学教育学部附属中等教育学校
東京大学の附属校で、アカデミックで最新の教育を受けられるのが東京大学教育学部附属中等教育学校です。6年一貫教育校のため、3年生(中学3年相当)から4年生(高校1年相当)には全員が進級できます。
進学実績
2022年度の大学入試では、以下のような難関大学へ合格者を輩出しています。
- ・千葉大学 2名
- ・東京都立大学 1名
- ・東北大学 1名
- ・早稲田大学 5名
- ・慶応義塾大学 2名
学校の特徴
教育目標に「未来にひらく自己の確立」をかかげ、「ことばの力」「論理の力」「身体・表現の力」「関係の力」「情報の力」と、全部で5つの力の習得に取り組んでいます。
東京大学の総長や副学長による特別授業、教授による専門分野の講義などを受けられるのは、東京大学の附属校ならではの魅力といえるでしょう。さらに教育学部の研究フィールドとして、さまざまな授業実践をおこなっています。
5年生の4月からは、約1年半をかけて卒業研究に取り組みます。調査・研究・考察といった一連のプロセスを通じて、自分の考えを文章にまとめる力、人前で発表する力を習得。卒業後の学習や仕事などに役立ちます。
学費
2022年度の学費(納付金)は、28万円です。うち、入学手続時に必要な納入金は12万円となっています。
【東京都】国立中学校受験におすすめの学習塾
上記で紹介した東京都にある国立中学校は、どれも中学受験で高い人気を集めています。偏差値が全国トップクラスで高い学校も多く、基本的には学習塾へ通って受験勉強をしなければいけません。
以下に挙げる3つの学習塾は、どれも中学受験対策でおすすめのところがばかりです。
- ・SAPIX
- ・日能研
- ・進学個別指導のTOMAS
SAPIXは難関中学校受験対策におすすめの学習塾。毎年多くの生徒を難関中学校へ合格させています。小学1年生~6年生まで、子どもの成長過程と個性に合わせた学習システムで、志望校合格を目指せます。
日能研も小学1年生から、中学受験を視野に入れた勉強を始められる学習塾。学習アドバイザーや1教科専任のプロ講師、授業の前後に子どもや講師、スタッフが交流できる学習エンカウンタースペースなど、サポート体制が充実しています。
個別指導で受験勉強を進めたい子どもにおすすめなのが、進学個別指導のTOMASです。1対1のマンツーマン指導のため、一人ひとりのニーズやペースに合わせて指導を受けられます。
・中学受験におすすめの個別塾11選|塾の選び方、集団塾との違いも解説!
・小学生向けのおすすめ学習塾を紹介|特徴・費用・サポート体制も比較チェック!
まとめ
東京都内には全部で8つの国立中学校があります。日本でトップクラスの偏差値を持つ筑波大学附属駒場中学校を始め、さまざまな魅力や特徴のある中学校ばかりです。入学するためには受験が必要ですが、運営母体となる教育大学や教育学部による、最先端の学習指導を受けられるのは大きなメリットといえるでしょう。
受験対策には通塾がほぼ欠かせません。塾によって指導スタイルやカリキュラムが異なるので、じっくりと比較・検討することが大切です。
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