中学受験に向けて親ができることは?受験が成功する親の特徴、子どものやる気をアップさせる方法も解説


編集部
塾選ジャーナル編集部
「中学受験は親の受験」といわれることがあるように、親の関わりが合否に影響を与えるといっても過言ではありません。しかし、実際に子どもに対して親ができることとは何でしょうか?
今回は中学受験に向けて親ができることについて、受験が成功する親の特徴、子どものやる気・学習意欲をアップさせる方法と一緒に解説します。これから中学受験を予定している子どもを持つ人は、ぜひ参考にしてください。
中学受験に向けて親ができること
学年や子どもの性格、特徴などによって程度の差はありますが、小学生は身体的にも精神的にも親のサポートが必要となる年代です。特に中学受験は多くの子どもにとって過酷なため、親のサポートが欠かせません。
中学受験に向けて親ができることは、主に次の7つです。
生活習慣を整える
長く厳しい受験勉強を乗り越えるためには、規則正しい生活習慣や健康的な身体づくりが欠かせません。小学生は自分で生活管理・健康管理ができないため、親が積極的にサポートしてください。
まずは生活リズムを整えるために、学校や塾、自宅学習といった1日の過ごし方を決めます。一所懸命な子どもは夜遅くまで勉強を頑張ってしまうことがありますが、睡眠時間を削るのは絶対に止めましょう。
心身のストレスを大きくしたり、子どもの成長に悪い影響を与えたりする可能性があります。9時間の睡眠を確保できるように、就寝時間と起床時間を設定してください。受験学年となる小学6年生の場合は、最低8時間の睡眠時間を確保したいところです。
また、栄養のバランスが優れた食事を準備することも求められます。脳のエネルギーとなる糖質のほか、糖質のエネルギー変換を助ける働きを持つビタミンB1、脳細胞の働きを活発にするDHAなどがおすすめです。ビタミンB1は豚肉や赤身肉、大豆、ほうれん草、カリフラワーなどに、DHAはマグロやサバ、ブリ、豆腐、ゴマ、納豆などに豊富に含まれています。
学習環境を整える
子どもが受験勉強に集中できるように、学習環境を整えることも親ができるサポートのひとつです。
まずは学校や塾で配られるプリント類を整理しましょう。特に学習塾へ通っていると、中学受験に関するプリントや資料が大量に配布されます。小学生が一人で大量の配布物を管理することは難しく、また、大切なものが含まれていることもあるため、必ず親が整理をしてください。
学習スペースを設けることも必要です。自室がある場合は自室で、ない場合はリビングを学習スペースにしたり、別の場所に設けたりするとよいでしょう。子どもによっては、親の目があった方が勉強に集中できる場合もあります。
マンガやゲーム、スマホといった気を散らす要因となるものは、勉強する前に排除しておいてください。また、テレビの音を小さくしたり、家族の会話を控えたりするなど、周囲の配慮も必要です。
褒めて勉強のモチベーションを高める
一般的に子どもは、自分の親から褒められるとうれしいもの。受験勉強で頑張っていることを褒められることで、勉強に対するモチベーションがどんどん上がっていきます。そのため、親は子どもをこまめに褒めるようにしてください。
褒めるときは「前回のテストよりも、点数が20点もアップしてすごいね」「今週は塾が忙しかったけど、毎日自宅で勉強もしてえらいね」など、具体的な内容を指摘することがポイントです。結果だけでなく、頑張っているプロセスを取り上げるのもよいでしょう。
一緒に目標やスケジュールを立てる
子どもと一緒に目標やスケジュールを立てることも、親に求められる役割です。限られた時間の中で効率的に合格力を身につけるためには、目標設定と学習スケジュール作成が欠かません。しかし、小学生が一人で作るのは難しいため、必ず親も携わるようにしてください。
目標が決まると、勉強のモチベーションが上がります。志望校合格のほか、「春休み中に、これまでに習った算数を復習する」「次の模擬試験で、苦手な国語は前回よりも得点アップを目指す」など、短期的な目標を設定すると、子どものやる気もアップするはずです。
目標を設定したら、達成に向けたスケジュールを立てましょう。目標達成に向けた足りない部分を分析して、残り期間で取り組むべきものを考えます。
受験情報を収集する
中学受験で成功するためには、最新の受験情報を収集することが必須です。学校ごとに入試傾向は大きく異なるため、最新の情報に基づいて受験勉強を進めていくことが合格につながります。
子どもが入手できる受験情報と、親が入手できる受験情報とでは、量や質に大きな差があるため、親が積極的に情報収集をしましょう。親や子どもが気になっている学校の特徴やカリキュラム、入試の日程、試験科目などのほか、見学会や学校説明会の日時などもタイムリーに入手します。情報収集は親がメインでおこなうことで、子どもは受験勉強に専念できるはずです。
メンタルケアをする
中学受験では子どもにストレスがかかることが予想されます。勉強が忙しくて友達と遊べなかったり、模擬試験の結果が悪くて落ち込んだりと、さまざまな出来事が子どもにとってストレスとなりかねません。
子どものストレスをそのまま放置すると、「勉強に集中できない」「ケアレスミスが増える」「以前は覚えていた内容を忘れてしまう」といったほか、食欲不振や不眠、意欲の低下といった心身に大きな支障をきたす可能性があります。そのため、抱えているストレスを解消したり、ストレス自体を感じたりしないように、メンタルケアをすることが大切です。
普段から子どもの様子にアンテナを張っておき、いつもと違った点がないかどうかをチェックしましょう。「おかしいな?」と感じたら、子どもに悩んでいることはないか聞いてみます。悩みに対する具体的な解決策が見つかるのがベストですが、ただ話を聞いてもらうだけでもストレス緩和につながります。
親の不安な姿を子どもに見せない
「子どもが勉強しない」「成績が上がらない」など、子どもだけでなく親も、中学受験では不安やストレスを抱えがちです。不安を感じること自体は仕方がないものの、不安な姿を子どもに見せないようにしてください。子どもは親が不安に感じていることを察知すると、子ども自身の不安やストレスも増長するためです。
また、不安やストレスを解消するために、一人の時間を積極的に作りましょう。子どもの受験勉強から離れて一人で過ごす時間を作ることで、不安やストレスの解消に役立ちます。
中学受験が成功する親の特徴
上記で紹介したように、中学受験で親ができることはたくさんあります。続いては、中学受験が成功する親の特徴を全部で5つ見ていきましょう。
合格以外の目的を持っている
まずは中学受験合格以外の目的を持っていることです。志望校に合格することだけが目的としている親は、模擬試験の結果が悪かったり、設定したスケジュール通りに勉強が進まなかったりすると、不安やイライラを感じやすくなります。
反面、合格以外の目的を持っていると、多少うまくいかないことや計画通りに進まないことがあっても、動揺することはありません。
「受験勉強を通して、一つのことをやり抜く力を身につけてほしい」「一所懸命取り組む体験をしてもらいたい」「ライバルと切磋琢磨し合える体験をさせたい」など、将来にも役立つ人間力や社会力などを求める親が多いでしょう。
子どもを信じている
受験勉強をしている最中は、うまくいかないことがたくさん出てくるでしょう。たとえば、成績が思ったように上がっていかない子どもの姿を見て叱ったり、不満を口にしたりすることがあるかもしれません。しかし、一般的に叱ったり、不満をいったりする関わり方は子どもの学習意欲を削いでしまいます。
反対に、親が子どもの頑張りや可能性を信じていれば、子どもは安心感に包まれて勉強に集中できるようになるでしょう。多少うまくいかないことがあっても動揺せず、子どものことを信じながら、その時々に必要なサポートをすることが大切です。
子どもの学力を把握している
3つ目は子どもの学力を正確に把握していることです。得意な教科と苦手な教科、苦手な分野の他に「算数は問題形式や内容が少し変わっただけで、わからなくなってしまう」「〇〇中学校に合格するためには、あと偏差値を10上げる必要がある」など、具体的な課題も客観的に理解している傾向があるでしょう。
学力や課題を把握していると、合格に向けてすべきことが明確になります。たとえば、塾に通う場合は子どもの学習ニーズが塾側に性格に伝わり、適切な講座やコース、カリキュラムを提案してもらえるはずです。
子どもの精神状態を把握している
学力だけでなく、子どもの精神状態を把握していることも、受験で成功する親が持つ特徴のひとつです。先で述べたように、中学受験ではほとんどの子どもに精神的なストレスや負担がかかります。小学生が自分でストレスを解消したり、上手に対処したりすることは難しく、放置すると心身に大きな支障をきたしかねません。
長く苦しい受験を乗り越えるためには、心身の健康を保つことが大切です。受験に成功する親は子どもの精神状態を常に把握し、変化があったときはすぐに対処できます。
一人ですべてを抱え込まない
親が一人ですべてを抱え込まず、周りに必要なサポートや協力を仰げることも特徴です。中学受験はただ子どもが勉強すれば、合格できる簡単なものではありません。学力や特徴に合った志望校選び、入試傾向の分析、目標設定、学習スケジュールの作成、日々の学習管理、健康管理など、やるべきことは山ほどあります。
親がすべてに対応するのは大変です。どれも中途半端になるだけでなく、キャパオーバーでイライラやストレスを抱えることも予想されます。
中学受験では塾に通って対策をする家庭が多く、塾の講師やスタッフに必要なサポートをお願いするのが成功の秘訣です。
下記の記事では反対に、中学受験で失敗しやすい親の特徴について解説しています。
・中学受験に失敗する原因は?上手くいかない親・子どもの特徴や後悔しないためのポイント
中学受験に向けて勉強のやる気をアップさせる方法
いくら親が一所懸命でも、受験勉強をする子ども自身にやる気がなければ、志望校合格は叶いません。そのため、子どものやる気を上手に引き出すことが、受験を突破するポイントです。
基礎学力が身についていない子どもや、モチベーションが低い子どもは、小さな目標を作って達成させる経験を重ねるとよいでしょう。「今週は毎日30分勉強する」「基礎レベルの問題を解けるようにする」など、少しの努力で達成できる目標を作って成功体験を積むと、やる気アップにつながります。
また、ライバルがいる環境に身を置かせる方法もあるでしょう。特に競争意識がプラスに働く子どもの場合、ライバルの存在が勉強意欲を駆り立ててくれます。中学受験を専門とする学習塾やコースへ通うと、同じ志望校を目指している多くの子どもたちが集まり、切磋琢磨し合いながら受験勉強を進められるはずです。
その他の方法については、下記の記事で解説しています。ぜひ目を通してみてください。
・中学受験に向けてやる気を出させる方法|やる気がない原因やおすすめの個別・集団塾など紹介
まとめ
受験情報の収集や目標設定、スケジュールの作成など、やるべきことがたくさんある中学受験では、親のサポートが必須です。親ができることを上手に取り入れることで、子どもは安心して受験勉強に集中できます。
ただし、すべてを親が一人で抱え込むことは止めましょう。内容が中途半端になるだけでなく、イライラする原因にもなりかねません。学習塾を中心にさまざまなところへ協力を仰ぎ、効率的に乗り越えていくことが大切です。
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