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【教育に手厚い23区4選】文京・品川・港・世田谷-制度の充実度を徹底比較

更新日:
中学受験
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子どものために「教育に手厚い区に住みたい」と思っても、実際には何を基準に選べばいいのか迷う方は多いのではないでしょうか。今回は、保護者アンケートをもとに23区のなかから4区(文京区・品川区・港区・世田谷区)をピックアップ。制度の充実度や教育環境を徹底比較しました。

塾選ジャーナル編集部

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目次

保護者が選ぶ「教育に手厚い23区」4選―文京・品川・港・世田谷

保護者に「教育が手厚い、または手厚そう」と感じる区を尋ねたところ、文京区・品川区・港区・世田谷区を挙げる声が多く寄せられました。各区の印象を、保護者のコメントから見ていきます。

①文京区

やはり「教育の文京区」と言われるだけあり、公立小学校であっても中学受験をする割合が非常に高いと聞きます。街全体にアカデミックな雰囲気があり、教育にお金をかける家庭が多い環境自体が、子どもの意識を高めるという意味で手厚いと感じます。(K.Tさん / 大田区在住 / 高2保護者)

文京区は昔から教育に関心の高い家庭が多い地域という印象があります。公立学校でも学習意欲の高い子どもが多いと知人から聞いたことがあり、教育面では安心感のある区だと感じました。(さくらさくさん / 江東区在住 / 小5保護者)

②品川区

経済的な支援制度が非常に充実していると聞きます。また、小中一貫教育など独自の教育プログラムにも力を入れており、長期的な視点での教育行政の質の高さを感じます。(クロマさん / 目黒区在住 / 小4保護者)

品川区に住んでいる友達の話を聞き、助成が多く助かっていることがよく分かった。(くらげさん / 中野区在住 / 高2保護者)

品川区はICT教育や英語教育など先進的な教育に力を入れているという話をよく聞くためです。公立学校でも質の高い教育が受けられるイメージがあります。(みどりさん / 練馬区在住 / 小5保護者)

③港区

外国語の授業に力を入れていると聞いたから。国際理解も強そう。イメージベースですが。(こぱんさん / 世田谷区在住 / 小1保護者)

修学旅行に海外行ったり、税金が潤沢なのでいろいろ子供に親切なイメージがあるので。(いつかさん / 品川区在住 / 小1保護者)

④世田谷区

世田谷区も教育水準が高い地域だと思っております。人口が多く学校数も多いため選択肢が広く、塾や習い事も充実している。(ひろしさん / 杉並区在住 / 小5保護者)

世田谷区在住の友人から子育て支援、手当が充実しているという話をよく聞くから。(pinさん / 品川区在住 / 小3保護者)

こうしたコメントからは、いずれの区も「聞いたことがある」「知人から聞いた」といったイメージや間接的な情報に基づいて評価されている傾向がうかがえます。

保護者が重視する「教育の手厚さ」の中身とは【アンケート結果】

「教育に手厚い」の基準は人によって異なります。保護者アンケートでは以下の結果となりました。

保護者が重視する「教育の手厚さ」の中身_アンケート結果

n=64 複数回答のため合計が100%を超えることがあります。

最多は「子育て支援制度の充実度」で6割超。次いで「公立学校の教育レベル」が4割を超え、支援の手厚さと教育の質の両方が重視されていることが分かります。単一の要素ではなく、子育て支援・学校教育・生活環境の組み合わせで評価されているといえそうです。

文京区・品川区・港区・世田谷区の子育て支援制度・教育環境 一覧【データで比較】

国・東京都の共通制度を除き、各区が独自に上乗せ・拡充している主な施策を整理しました。各制度には対象年齢・所得・就労状況等の条件がある場合があります。

※表内の★評価は塾選ジャーナル編集部が、各区の公開データや制度内容(2026年8月1日時点)、保護者調査の結果をもとに総合的に判断したものです。実際の住みやすさや教育環境はエリアや家庭の状況によって異なるため、あくまで目安としてご覧ください。

子育て支援制度 比較一覧表

カテゴリー 文京区 品川区 港区 世田谷区
出産費用助成 出産費用実費を最大81万円まで助成(国50万+区31万) 出産費用実費を最大55万円まで助成(国50万+区5万)
妊娠・乳幼児期支援 オンラインMy助産師事業 みなとプレママ応援事業(無料の助産師面談+子ども商品券10,000円分) せたがや子育て利用券(〜10,000円)
家事・産後・訪問支援 おうち家事・育児サポート券 年96h / 時間あたり1,000円 産後ドゥーラ助成 / 家事代行サービス2h1,500円〜 ・家事代行サービス2h1,500円(多胎家庭1,000円)~
・産後ドゥーラ利用2h2,000円(多胎家庭1,000円)~
産後ドゥーラ助成 / 「せたがや0→1子育てエール」(生後5〜11か月訪問)
ベビーシッター 年144hまで助成 / 障害児等は年288hまで ・事業者連携型1h150円
・一時預かり型144hまで助成 / 障害児等は年288hまで
追加独自助成(都2,500円+区1,000円) 年144hまで助成 / 障害児等は年288hまで
こども誰でも通園制度 無料(週1回、1日7〜8時間) 無料(月30時間まで) 無料(月24時間まで) 無料(月48時間まで)
保育・一時預かり 認可保育園は給食費無料 ・認可保育園は給食費無料
・休日保育無料(日/祝)
・認可保育園は給食費無料
・認可外保育補助最大10万円
・休日保育無料(日/祝)
・認可保育園は給食費無料
・一時預かり「ほっとステイ」
・休日保育無料(日/祝)
生活・多子世帯支援 多子世帯タクシー利用券 年2.4万円 ・多子世帯タクシー利用券 年2.4万円

・学童おやつ無料
子ども配食事業「KODOMOぱくぱく便」1食100円
放課後支援 アクティ すまいるスクール 放課GO→ 新BOP
教育費支援 各種学校の利用支援事業 / 緊急支援奨学資金 / 中2~中3塾代助成(年10万円まで) 制服等全額補助 / 給付型大学奨学金 就学補助費制度 就学援助費
医療支援 給食の放射性物質検査 給食の放射性物質検査 給食の放射性物質検査
総合評価 ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★☆

教育レベル・治安・環境 比較一覧表

項目 文京区 品川区 港区 世田谷区
私立中学進学率 約48%(23区1位) 約35%(23区9位) 約42%(23区3位) 約35%(23区8位)
教育の特徴 学力調査高水準 学校選択制 / 少人数指導 / 小中一貫(6校) 国際教育重視 学び舎(小中一貫)
教育レベル評価 ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★☆
犯罪件数の少なさ 1,329件(23区最少) 2,225件(23区7位) 3,544件 4,599件(犯罪率は低い)
治安評価 ★★★★★ ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★★☆
物件相場(2LDK〜3DK) 約23.5万円 約23.0万円 約37.1万円 約19.7万円
相場評価 ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆ ★★★★☆
自然・環境 公園面積少なめ・庭園中心 公園241か所・大規模公園あり 大規模公園多いがエリア差あり 駒沢・砧公園・等々力渓谷など自然多め
自然・環境評価 ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★★★

※私立中学進学率出典:東京都教育委員会「令和7年度 公立学校統計調査報告書【公立学校卒業者(令和6年度)の進路状況調査編】_小学校第一表 状況別卒業者数Excel」をもとに算出
※犯罪件数出典:警視庁 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数 令和7年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数
※物件相場出典:SUUMO 東京都の家賃相場情報(2026年7月10日時点)

子育て支援の詳細

文京区

「おうち家事・育児サポート券」(妊婦〜満3歳、年96時間・1時間1,000円)や、ベビーシッター利用料助成(年144時間、多胎児等は年288時間)で育児負担を軽減。放課後は「アクティ」を全区立小学校で運営しています。

教育費支援では、未就学児向けの利用支援事業(月2万円まで)に加え、中学2・3年生の学習塾代等を年10万円まで助成する制度もあります(就学援助対象世帯向け、都の受験生チャレンジ支援貸付事業とは併用不可)。

参照元:文京区ホームページ

 品川区

産後ドゥーラの費用助成や「オンラインMy助産師事業」(先着300人・無料)で出産期を支援。特徴的なのは全区立小学校の「すまいるスクール」で、登録区分により17〜19時まで利用可能です。利用時間の長さは4区のなかでも最長水準。長時間利用がかなう点は、共働き世帯にとって心強い環境といえるでしょう。

教育費支援では、中学入学時の制服・修学旅行費等を全額補助し、医療・理系大学生向けの給付型奨学金(年54万円)も用意されています。

参照元:品川区ホームページ

港区

出産育児一時金50万円に加え、区独自で最大31万円を上乗せ助成し、出産費用の実費をほぼカバー。「みなとプレママ応援事業」(面談+商品券1万円分)など、妊娠期から手厚い支援が続きます。

学童おやつ無料や、多子世帯タクシー券なども特徴。放課後は「放課GO→」を実施しています。

参照元:港区ホームページ

 世田谷区

「こども誰でも通園制度」は国の月10時間に区独自38時間を上乗せし、月48時間まで無料(品川区・港区を上回る水準)。放課後支援の「新BOP」は全区立小学校で運営し、学童クラブは月額5,000円(延長で19時まで対応)です。

区内5地域の「プレーパーク」や「おでかけひろば」など、預かり・居場所・外遊びの充実に強みがあります。

参照元:世田谷区ホームページ

公立学校の教育レベル

文京区

私立中学進学率は約48%と23区トップで、ほぼ2人に1人が私立中へ進学。「3S1K」と呼ばれる誠之・千駄木・昭和・窪町小学校など人気公立小があり、東京大学をはじめ教育機関が集積する「学問の街」という背景も学習環境に好影響を与えています。

 品川区

日経BP 2025年版「共働き子育てしやすい街ランキング」で総合1位(※)。学校選択制や少人数・習熟度別指導など、制度設計で教育の質を底上げしています。私立中学進学率は約35%(23区9位)で、文京区ほど高くありません。

※出典:日経BP 2025年版「共働き子育てしやすい街ランキング」 

■ 港区

私立中学進学率は約42%(23区3位)で、麻布中学校や慶應義塾中等部など名門校が集積。「東京3大名門公立小学校」のうち青南小学校・白金小学校の2校が区内にあります。大使館や外資系企業が多い地域特性から、英語教育・国際教育も充実しています。

■ 世田谷区

総人口は23区最多。私立中学進学率は約35%(23区8位)で文京区・港区ほど高くありませんが、小中連携の独自モデル「学び舎」を導入し、「砧の学び舎(砧中・砧小・明正小・山野小)」からは都立日比谷・西高への進学者も出ています。二子玉川・自由が丘・下北沢など主要駅周辺には進学塾も充実しています。

※私立中学進学率の出典:東京都教育委員会「令和7年度 公立学校統計調査報告書【公立学校卒業者(令和6年度)の進路状況調査編】_小学校第一表 状況別卒業者数Excel」をもとに算出

子育てしやすい治安・環境

文京区

犯罪件数は23区で最少の1,329件。文教地区指定により風俗店等の建設が制限され、落ち着いた環境が維持されています。1人あたり都市公園面積は1.59㎡と少なめですが、物件相場(2LDK〜3DK)は23.5万円で、治安・教育環境を考えると費用対効果は高めです。

品川区

犯罪件数は2,225件(23区7位の少なさ)。防犯ブザー貸与や「こども110ばんの家」など子ども向け対策も充実しています。公園数241か所と緑も豊富。物件相場は23万円です。池田山・島津山などの一部高級住宅街を除けば比較的現実的な予算で住める区です。

港区

犯罪件数は3,544件で、六本木・赤坂等の繁華街エリアはリスクがある一方、白金台・南青山等の住宅地は落ち着いています。物件相場は23区最高の37.1万円で、地価上昇率も23区トップの16.6%。子育て世帯が検討する際には予算計画が重要です。

世田谷区

犯罪件数は4,599件(23区ワースト3)ですが、内容の約40%は自転車盗で住宅地特有の軽犯罪が中心。駒沢オリンピック公園・砧公園・等々力渓谷など自然も豊富で、物件相場は19.7万円と比較的手頃です。

参照元:都市公園面積_東京都都市公園等区市町村別面積・人口割比率表(令和6年4月1日現在)/物件相場_SUUMO 東京都の家賃相場情報 2026年7月10日時点

まとめ:教育に手厚い区は「何を重視するか」で選ぶ

今回比較した4区には、それぞれ異なる強みがあります。

・教育と治安のバランスを重視するなら文京区
・共働きの実務的サポートなら品川区
・経済的支援と国際教育環境なら港区
・緑豊かな環境でのびのびと育てたいなら世田谷区

重要なのは「どこが一番良いか」ではなく、経済的支援・教育レベル・安全性や生活環境のうち、自分の家庭が何を優先するか軸を明確にすること。軸を持って比較することで、イメージだけに頼らない納得感のある区選びにつながるのではないでしょうか。

 

アンケート調査概要

調査対象:23区にお住まいの小中高生の保護者(有効回答数64名)
調査時期:2026年2月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「教育に手厚い23区」に関する調査

※本調査レポートの内容(グラフ・データ・本文など)の無断転載・改変を禁じます。
掲載しているグラフや内容を引用する場合は、出典「塾選ジャーナル調べ:『教育に手厚い23区』に関する調査」と明記し、『塾選ジャーナル』の記事(https://bestjuku.com/shingaku/s-article/64656)へのリンク設置をお願いします。

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