明治大学付属高校はどこ?入試情報や進学実績、特徴、学費、おすすめの塾などを解説


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塾選ジャーナル編集部
「将来は明治大学に進学したい」と思っている子どもやその保護者を含めて、明治大学の付属高校受験を考えている人はいませんか?明治大学への内部進学制度だけでなく、質の高い教育環境がそろっていることからも、進学先として人気を集めています。
今回は明治大学付属高校の一覧と、それぞれの学校の入試情報や大学進学実績、特徴、学費、そして受験におすすめの学習塾情報を解説します。学校選びの参考としてください。
明治大学付属高校の一覧
2022年7月時点で、日本には全部で3つの明治大学付属高校があります。それぞれの概要は次の通りです。
学校名 | 住所 | 最寄り駅 | 生徒数 | 偏差値(2022年度) | 種別 |
---|---|---|---|---|---|
明治大学付属明治高等学校 | 東京都調布市富士見町4-23-25 | 京王線・西調布駅(複数駅からスクールバスの運行あり) | 812名(2022年4月1日時点) | 72 | 付属校 |
明治大学付属中野高等学校 | 東京都中野区東中野3-3-4 | JR中央線(総武線、都営地下鉄大江戸線)・東中野駅 | 1,200名ほど | 68 | 系列校 |
明治大学付属中野八王子高等学校 | 東京都八王子市戸吹町1100番地 | JR中央線(横浜線、八高線)・八王子駅、JR青梅線(五日市線、八高線)・拝島駅よりスクールバス運行 | 940名ほど | 67 | 系列校 |
一口に明治大学の付属校といっても、厳密には「付属校」と「系列校」の2つに分けられます。付属校は明治大学が運営母体となっており、高校3年生は希望すれば原則、全員が明治大学へ進学可能です。
一方の系列校を運営しているのは、明治大学ではありません。学校法人中野学園です。明治大学とのつながりがあるものの、学校ごとに明治大学への推薦枠が異なります。そのため、希望者全員が明治大学へ進学できるわけではありません。
【明治大学の付属高校3校】学校ごとの入試情報や進学実績、主な特徴など
明治大学の付属高校3校は、それぞれで異なる校風や教育方針、カリキュラムなどを持っています。以下で詳細を見ていきましょう。
明治大学付属明治高等学校
参照リンク:明治大学付属明治高等学校・中学校
先で述べたように、明治大学付属明治高等学校は明治大学が直接運営している唯一の高校です。3校の中で最も偏差値が高く、レベルの高い生徒が集まってきます。
高校一般・推薦入試の情報
2022年度の高校一般入試、推薦入試の概要は次の通りです。
項目 | 一般入試 | 推薦入試 |
---|---|---|
募集人数 | 男子約30名、女子約30名 | 男子約20名、女子約20名(指定校推薦を含む) |
受験料 | 3万円 | 3万円 |
試験科目 | 学力検査(国語・英語(リスニングを含む)・数学) | ・適性検査(国語・英語(リスニングを含む)・数学) ・面接 |
出願期間 | 2022年1月25日0:00~2月4日15:00 | ・Web出願と受験料の支払い 2022年1月15日0:00~同日15:00 ・書類提出(窓口への持参) 2022年1月15日9:00~11:00/13:00~15:30、1月17日9:00~11:00/13:00~15:30 |
試験日 | 2022年2月12日8:15集合 | 2022年1月22日8:15集合 |
推薦入試の出題方針は一般入試を変わりないものの、試験時間が短いことから、一般入試よりも基礎的な内容が多くなる教科もあります。
進学実績
2021年度の卒業生は明治大学へ227名、他大学へ28名が進学しました。高校3年間の学習成績や人物・適性・志望理由に基づいて、毎年約9割の卒業生が明治大学へ進学しています。
学校の特徴
明治44年に創立され、平成20年に現在の場所へ移転・男女共学化となりました。初代校長が残した「第一級の人物たれ」という言葉を大切にし、教科指導や生徒指導、進路指導などを通じて、子どもたちの可能性を伸ばします。
学校が子どもに求めているのは、単なる知識量や問題を解くテクニックではありません。自分で考え、物事の本質を見抜き、さらに他者に伝えられる力です。将来にも役立つ学力を育成するために、週6日制を採用。十分な授業時間の中で、基礎学力の土台を固められます。
高校では文系・理系に分かれず、必修科目を中心に幅広い科目を履修。さらに英語研修やヨーク大学での3カ月研修など、国際的な視野を広げられる活動も豊富です。また、夏休みには成績が伸び悩んでいる子どもを対象とする夏期補習を、高校1年生と2年生は週1回ずつ、英語と数学の補習講座を開催するなど、学習面のサポート体制も充実しています。
学費
入学初年度の学費は次の通りです。
項目 | 金額 |
---|---|
入学金 | 30万円 |
授業料 | 56万400円 |
教育充実料 | 24万円 |
生徒会費 | 5,000円 |
PTA入会金 | 1万円 |
PTA会費 | 2万2,000円 |
合計 | 113万7,400円 |
上記の他に制服等費用として約12万円~15万円、学年費として約4万6,000円、林間学校費用として約4万2,000円、スクールバス費用として6万6,000円が必要です。
明治大学付属中野高等学校
参照リンク:明治大学付属中野中学校・高等学校
明治大学付属中野高等学校は男子校です。勉強だけでなく、部活動を始めとする生徒一人ひとりの個性を伸ばし、文武両道を目指しています。
高校一般・推薦入試の情報
2022年度の高校一般入試、推薦入試の概要は次の通りです。
項目 | 一般入試 | スポーツ推薦入試 |
---|---|---|
募集人数 | 男子約135名 | 男子約30名 |
受験料 | 2万5,000円 | 2万5,000円 |
試験科目 | 国語、英語、数学 | ・作文 ・面接 |
出願期間 | 2022年1月25日~2月5日 | 2022年1月17日9:00~10:00 |
試験日 | 2022年2月12日9:00入室完了 | 2022年1月24日8:30入室完了 |
スポーツ推薦入試の対象クラブは剣道部と柔道部、水泳部(水球)、相撲部、卓球部、バスケットボール部、 バレーボール部、野球部、ラグビー部、陸上部の10種類です。
また、2023年度入学試験からは募集人数30名の、「推薦入試Ⅰ型(総合)」を新たに導入。導入に伴って、スポーツ推薦入試は「推薦入試Ⅱ型(スポーツ特別)」へと名称が変わります。一般入試は募集人数が約135名から、約105名に変更予定です。
進学実績
2021年度の卒業生は明治大学へ340名(推薦率82.1%)、東京工業大学へ1名、北海道大学へ1名、早稲田大学へ13名、慶應義塾大学へ9名の合格実績があります。
高校1年生と2年生、3年生の成績をそれぞれ2:3:4の比率で換算し、さらに高校2年生で1回、3年生で2回おこなわれる明治大学推薦テストの成績を加算した結果をもとに、明治大学へ推薦されます。
学校の特徴
昭和4年に開校した、旧制中野中学校が前身です。「質実剛毅・協同自治」を校訓にかかげ、基礎学力の習得だけでなく、学校行事や特別活動などを通して、バランス感覚を備えた生徒を育てます。
高校では一人ひとりの進路希望に合わせて、5教科を中心とした実力養成が目標。特別進学クラスは設けられておらず、全員が日々の授業や平常講習・夏期講習といった多彩な講習を通じて、学力の充実を図ります。先取り学習はあえておこなわず、個々の習熟度に合ったフォローを実施。特に英語は将来を見据えて、詰め込み式の学習ではなく、反復学習によって高度な英語力を身につけられるのが特徴です。
また、明治大学推薦希望者の国公立大学併願受験が可能であることから、個人に合わせた併願受験・他大学進学の支援もおこないます。
学費
2022年入学初年度の学費は次の通りです。
項目 | 金額 |
---|---|
入学金 | 28万円 |
授業料 | 57万円 |
生徒会入会費 | 3,000円 |
生徒会費 | 1万2,000円 |
PTA入会費 | 5,000円 |
PTA会費 | 1万7,000円 |
施設設備費 | 24万円 |
合計 | 112万7,000円 |
費用は今後変更となる場合があります。
明治大学付属中野八王子高等学校
参照リンク:明治大学付属中野八王子中学校・高等学校
八王子の雄大な自然の中で、今後の人生の基盤となる貴重な高校生活を送れるのが明治大学付属中野八王子高等学校です。
高校一般・推薦入試の情報
2022年度の高校一般入試、推薦入試の概要は次の通りです。
項目 | 一般入試 | 推薦入試 |
---|---|---|
募集人数 | 男女75名(単願優遇(スポーツ)15名以内を含む) | 男女約75名 |
受験料 | 2万5,000円 | 2万5,000円 |
試験科目 | 学科試験(国語・数学・英語(リスニングを含む)) | ・書類審査 ・適性検査(国語・数学・英語) ・面接 |
出願期間 | ・志願者情報入力と受験料の納入期間 2022年1月10日9:00~2月3日12:00 ・出願期間 2022年1月25日9:00~2月4日16:00必着 | ・志願者情報入力と受験料の納入期間 2022年1月10日9:00~1月18日12:00 ・出願期間 2022年1月15日9:00~1月19日16:00必着 |
試験日 | 2022年2月11日 | 2022年1月23日 |
進学実績
2021年度は明治大学へ280名(推薦率90.3%)、東京大学へ1名、筑波大学へ1名、慶應義塾大学へ2名の合格実績があります。国公立大学併願制度の利用によって、明治大学合格者のうち3名が、国公立大学へ進学しました。
学校の特徴
昭和59年に男子部と女子部に分かれて開校。そして平成6年に共学化になりました。「質実剛毅」「協同自治」を建学の精神とし、6年間の一貫教育の中で、世界に羽ばたく人間力育成を目指します。
高校1年生は付属生と高校からの外部入学制の混同クラスで、小テストとバラエティに富んだ授業を通して基礎力を習得。高校2年生からは文系・理系に分かれて、大学進学に向けた学力を育成します。
また、基礎学力と応用力育成をバックアップしてくれる、各種の講習が充実。放課後を利用した平常講習のほか、1学期の期末評価後におこなわれるサマー講習、夏期・冬期・春期の季節講習など、サポート体制が整っています。
明治大学を含めた一人ひとりに合った進路を決定できるように、職業理解のためのガイダンス、明大特別進学講座、他大学のオープンキャンパス参加、進学説明会などの進路指導が密におこなわれるのも特徴です。
学費
2022年入学初年度の学費は次の通りです。
項目 | 金額 |
---|---|
入学金 | 28万円 |
授業料 | 57万円 |
生徒会入会費 | 3,000円 |
生徒会費 | 1万2,000円 |
PTA入会費 | 5,000円 |
PTA会費 | 1万5,000円 |
施設設備費 | 24万円 |
合計 | 112万5,000円 |
スクールバスを利用する場合は別途、以下の費用が必要です。
コース | 金額(年額) |
---|---|
八王子駅方面 | 19万2,000円 |
拝島駅方面 | 19万2,000円 |
八王子駅方面途中乗車(2023年度末廃止) | 11万2,800円 |
秋川駅方面(JR五日市線利用者のみ、2023年度末廃止) | 11万2,800円 |
【ほぼ半世紀ぶり】2026年に明治大学付属世田谷中学校・高等学校が誕生予定
東京都世田谷区にある日本学園中学校・高等学校が、2026年から明治大学付属世田谷中学校・高等学校となることが決まっています。現在は男子校ですが、系列校と同時に男女共学化となる予定です。
明治大学への付属高等学校推薦入学試験による入学者の受け入れは、2029年度からを想定。同校卒業生の7割ほどが推薦入学試験によって、明治大学へ進学できる体制構築を目指します。詳しい推薦基準は未定ですが、上記で紹介した付属校・系列校に準じたものとなるでしょう。
明治大学付属高校の受験対策にも!高校受験におすすめの塾
明治大学付属明治高等学校と明治大学付属中野高等学校、明治大学付属中野八王子高等学校の偏差値はそれぞれ72と68、67と非常に高い数値です。公立高校とは違って社会と理科は必要ないものの、高い学力がないと合格が難しいでしょう。そのため、確実に合格を目指すなら、塾へ通うなどの専門的な対策が欠かせません。
以下で挙げる学習塾はどれも、明治大学付属高校を含む私立高校受験対策でおすすめのところばかりです。
・河合塾wings
臨海セミナーは首都圏の早慶付属高校、難関私立・国立高校への受験対策で大きな自信を持っている学習塾。通常授業と特別講座を通して、難関高校に合格するための実践力を身につけます。
河合塾wingsも難関高校受験対策におすすめの学習塾です。指導実績豊富なプロ講師が授業を担当し、一人ひとりの理解を引き出す学習指導を展開します。また、質問対応や個別相談、家庭連絡、豊富な情報に基づいた進路相談などのサポート体制が充実しているのも特徴です。
個別指導で受験勉強を進めたい子どもに適しているのが、東京個別指導学院です。生徒それぞれの学習ニーズや学力に合わせて、週1回の1科目から受講できます。
その他の塾については下記の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
・私立高校受験に強いおすすめ塾10選|選び方、私立高校受験の対策方法も解説
まとめ
2022年7月時点で、日本には明治大学の付属高校が全部で3カ所あります。また、2026年には明治大学付属世田谷中学校・高等学校が新しく誕生予定です。
付属高校への進学で得られる、最も大きなメリットのひとつが明治大学への内部進学でしょう。付属校と系列校とで内部進学の条件が異なるものの、多くの生徒が明治大学へ進学しています。
しかし、どの学校も偏差値が高いことから、合格するためには相当の勉強が必要です。今回紹介した塾情報も参考にしながら、子どもに合った学習塾を探してみてください。
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